日刊IWJガイド・非会員版「南海トラフの危険は終わらず! 震源域内で唯一稼働する伊方原発周辺は、もろい地盤に加え特異な地形で原発事故が起きても逃げられない!」2024.8.16号~No.4303


┏━━【目次】━━━━
■はじめに~「巨大地震注意」の呼びかけは終了したが、気象庁は「南海トラフ沿いでは、いつ大規模地震が発生してもおかしくない」と表明! 南海トラフ震源域で唯一稼働する伊方原発周辺は、もろい地盤に加え、特異な地形で原発事故が起きても逃げられない! 危険な使用済みMOX燃料は行き場がなく、原発敷地内貯蔵プールで100年保管!? 5000ガル以上の耐震基準の一般住宅メーカーもある中、伊方原発の耐震基準はたった650ガル!(前編)

■8月、IWJの第15期が始まりました! 8月は1日から13日までの13日間で、23件、52万8000円のご寄付・カンパをいただきました! 第14期最後の月である7月のご寄付・カンパは390万9700円で目標達成率は98%でした! 前期第14期は、8ヶ月連続で目標未達、累積の赤字額は約1260万円。他方で、「IWJしか報じていない情報」が、増えてきています! どうか財政難のIWJが、独立メディアとして報道・言論活動を継続できるよう、皆さまのご支援をよろしくお願い申し上げます!

■【中継番組表】

■全世界各国の政府債務が急拡大! 南海トラフ地震のような巨大地震が起きれば復興国債と増税がセットでやってくる! 復興国債は誰が引き受けるのか!? 東日本の国民だけでは、東日本大震災の約13倍の220兆円もの被害が出ると想定されている南海トラフ地震=西日本大震災の復興はできない! 日本政府債務は世界ワースト2! 東アジアでの戦争準備など、やっている場合なのか!
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■はじめに~「巨大地震注意」の呼びかけは終了したが、気象庁は「南海トラフ沿いでは、いつ大規模地震が発生してもおかしくない」と表明! 南海トラフ震源域で唯一稼働する伊方原発周辺は、もろい地盤に加え、特異な地形で原発事故が起きても逃げられない! 危険な使用済みMOX燃料は行き場がなく、原発敷地内貯蔵プールで100年保管!? 5000ガル以上の耐震基準の一般住宅メーカーもある中、伊方原発の耐震基準はたった650ガル!(前編)

 気象庁は、8月8日に発生した、日向灘を震源とするマグニチュード7.1の地震で、「南海トラフ地震の想定震源域では大規模地震が発生する可能性がふだんと比べて高まっている」として、南海トラフ地震臨時情報「巨大地震注意」を発表しましたが、地震発生から1週間が経った昨日8月15日午後5時、注意の呼びかけを終了しました。

 気象庁は、「8日の地震の発生後、南海トラフ地震の想定震源域ではプレート境界の固着状況に特段の変化を示すような地震活動や地殻変動は観測されていません。地震の発生から1週間経過したことから、本日(15日)17時をもって、南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)発表に伴う政府としての『特別な注意の呼びかけ』を終了しています」と発表しましたが、「南海トラフ沿いでは、いつ大規模地震が発生してもおかしくないことに留意し、『日頃からの地震への備え』を引き続き実施してください」と呼びかけています。

※南海トラフ地震関連解説情報(第7号)(気象庁、2024年8月15日)
https://www.jma.go.jp/bosai/nteq/

 気象庁は「巨大地震注意」の呼びかけを「終了する」と言っておきながら、「南海トラフ地震はいつ起きてもおかしくない」と「日頃からの地震の注意」を呼び掛けるのは矛盾しているように聞こえます。

 この1週間という期間に、自然科学上の根拠はありません。内閣府が「社会的な受忍限度」として、「1週間」と決めただけのことなのです。

※はじめに~南海トラフ地震が想定されているエリアの南西の端、日向灘でM7.1の大地震! 宮崎県で震度6弱!気象庁は「巨大地震注意」を発表! この1週間以内に、M8から9の本震が来る可能性もあると警告! M8はM7と比べるとエネルギーが約30倍!M9はM7の約千倍! さらに神奈川西部を震源とする震度5弱の地震も! 東海・東南海・南海トラフ地震のエリアの原発はどうなるのか!? 危ないのは、静岡の浜岡原発と、四国の伊方原発! しかし政府やNHKなどマスメディアは、原発事故の可能性についてはまったく言及せず、注意喚起もしていない!(日刊IWJガイド、2024.8.10号)
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20240810#idx-1
非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/53777#idx-1

 この南海トラフ地震の想定震源域内には、愛媛県西宇和郡伊方町に四国電力伊方原発が、また、静岡県御前崎市には中部電力浜岡原発が立地しています。

 このうち、浜岡原発では、1号機と2号機が運転を終了し、廃炉作業中。3号機、4号機、5号機は、2011年の東日本大震災から運転停止中です。

 一方、伊方原発では、1号機と2号機は運転を終了し、廃炉作業中で、南海トラフ地震の想定震源域内で唯一稼働しているのが、伊方原発3号機です(3号機は現在、9月末まで定期検査で運転停止中)。

※南海トラフの巨大地震の想定震源断層域(内閣府防災情報)
https://www.bousai.go.jp/jishin/nankai/taisaku/pdf/1_1.pdf

※定期検査状況(四国電力)
https://www.yonden.co.jp/energy/atom/generation_status/periodic_inspection.html

 浜岡原発の1号機、2号機、伊方原発の1号機、2号機は稼働もしていないし、廃炉の過程にあるのだから、もう安全だ、というわけではありません。

 中部電力のサイトを見てみると、核燃料は、使用済みとなっても、冷却しなければ熱を発して、事故につながります。そこで、使用済核燃料は、原子炉の隣にある燃料プールに移動し、冷やしながら貯蔵しています。

 この冷却水を循環させる冷却プールで一定程度、冷やすまでに、10年かかります。

 その後に、空気の循環で冷やしながら貯蔵する金属製の乾式キャスクに移す予定ですが、これは浜岡原発の敷地内で建設中で、まだ完成していません。

※浜岡原子力発電所の使用済燃料の行方は? – 原子燃料サイクル(中部電力)
https://www.chuden.co.jp/energy/nuclear/cycle/qa03/

 こうして、原発内で長期間冷却したあと、使用済み核燃料は、青森県六ケ所村の再処理工場に運ばれます。そのため、8月15日の「日刊IWJガイド」で記した通り、六ケ所村には、膨大な量の核廃棄物が集積されているのです。

※【南海トラフよりも危ない! 日本列島における地震と原発の問題がいよいよ本番へ!】青森県東方沖・岩手県沖北部と宮城県沖では、M7.0~7.5の大地震が30年以内に起きる可能性が「90%か90%以上」! 青森にある大間原発などの核関連施設、特に、六ヶ所再処理工場はどうなるのか!? 2012年の岩上安身によるインタビューで、元駐スイス大使・村田光平氏は「再処理工場で事故が起これば、最悪の場合、通常の原発事故の1000倍の放射性物質が拡散し、1万平方キロメートル圏で4000万人の死者が出るとされている」と警鐘!(日刊IWJガイド、2024.8.15号)
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20240815#idx-5
非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/53790#idx-5

 この六ケ所村の再処理工場で、使える燃料はリサイクルすることになっていますが、核燃サイクルの再処理工場は、1993年に着工して97年に竣工する予定だったのに、延期し続け、今年2024年9月に完成を掲げるも、現時点ですでに完成は厳しいとされ、27回目の延期となるのは、確実視されています。

※青森・六ケ所村の核燃料再処理工場、27回目の完成延期が確実 「サイクル政策」破綻で各原発内長期保管が常態化(東京新聞、2024年3月10日)
https://www.tokyo-np.co.jp/article/314183

 伊方原発は、南海トラフ地震の想定震源域内にあるというだけではなく、世界最大級の断層である中央構造線の真上に立地し、付近の海底には活断層があることも確認されています。

※中央構造線(Wikipedia)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%AD%E5%A4%AE%E6%A7%8B%E9%80%A0%E7%B7%9A

 南海トラフ地震臨時情報「巨大地震注意」が発令されていた8月11日には、市民団体「伊方原発を止める会」などが、伊方原発のゲート前や、伊予鉄松山市駅前で、巨大地震と原発事故の複合災害の危険性を訴えて、「地震はとめられない。でも、原発はとめられる!」と、廃炉を求める抗議行動を行いました。

 伊方原発ゲート前で行われた集会では、市民グループが四国電力の宮本善弘社長宛に、3号機の廃炉を求める抗議文を読み上げ、四国電力の社員に手渡しました。市民グループは、その後、場所を移して抗議集会を行い、伊方町内をデモ行進しました。

※日向灘沖地震を受けて8月11日「地震はとめられない。でも原発はとめられる!」と伊方原発廃炉を訴える(伊方原発をとめる会、2024年8月13日)
https://www.ikata-tomeru.jp/?p=17253

 また、8月13日には、「伊方原発を止める会」が、松山市の四国電力原子力本部で、四国電力の宮本社長宛の、「避けられない巨大地震に対し、伊方3号機を再稼働せず廃炉にすることを求める申し入れ」を、四国電力の須藤昭男事務局長に手渡しました。

 申入書では、南海トラフ地震臨時情報「巨大地震注意」を受けて、各地で避難所の開設やイベントの延期など、「真剣な対応が行われている」と指摘し、伊方原発が立地している佐田岬半島の特異性をあげて、次のように訴えています。

 「四国電力伊方原発3号機は定期点検で停止中ですが、『巨大地震注意』を無視することはできません。

 1月に発生した能登半島地震は、地滑り地帯の多い佐田岬半島で住民が避難できない事態を予見させます。橋梁やトンネルの多さも佐田岬半島は際だっており、避難路が途絶する可能性は否定できません。

 12箇所ある放射線防護施設のうち10施設が土砂災害警戒区域にかかっており、屋内退避候補施設71施設中66施設の一部または全部が土砂災害警戒区域にかかると報じられています。

 巨大地震は避けられないのであり、原発事故との複合災害となる場合の深刻さを想定せねばなりません。したがって、現在停止中の伊方原発を再稼働せず、廃炉にするべきです」。

 その上でこの「伊方原発を止める会」の申入書では、8月2日に原子力規制委員会が、原子炉直下の活断層の存在の可能性を理由に、福井県の敦賀原発2号機について、新規制基準「不適合」として、事実上再稼働を認めない結論を出したことを指摘し、伊方3号機の下にある5本の断層の調査がまったく行われていないことも「廃炉を求める根拠の一つ」だと訴えています。

※南海トラフ 「巨大地震注意」を受けて 四電に申入れ(伊方原発をとめる会、2024年8月14日)
https://www.ikata-tomeru.jp/?p=17293

※敦賀原発2号機、初の再稼働不許可へ 原電は瀬戸際に 規制委(毎日新聞、2024年8月2日)
https://mainichi.jp/articles/20240730/k00/00m/040/085000c

 今年の1月に起きた能登半島地震では、半島内に1本しかない基幹道路が、土砂崩れや地盤の沈下・隆起で寸断されたことによって、多くの集落が孤立しました。また、多くの漁港や港湾、岸壁が、地盤の隆起や損傷などの被害を受け、機能できなくなりました。

 1月27日付のこの『日刊IWJガイド』でもお伝えしましたが、2016年に伊方原発周辺を現地取材したIWJ記者は、「日本一細長い」佐田岬半島の付け根にある伊方原発で過酷事故(メルトダウンなどのシビアアクシデント)が起きた場合、地形が急峻で地盤が脆く、幹線道路が1本の尾根道しかない佐田岬半島の、原発から西に住む住民約5000人のほとんどは、現実的に避難することが無理なのではないかと感じました。

 実際、原発から約6Kmの三机地区に住む地元住民は、IWJ記者の取材に対し、事故が起きても「逃げるところがない」と、あきらめたように答えています。

IWJ記者「事故が起きたら(避難計画にある、九州大分県側へ避難するためのフェリーや自衛隊の)船での避難は考えていますか?」

三机地区の女性「考えてません。たぶん行けないと思いますよ。距離的に船の来るところ(佐田岬半島西の三崎港)まで遠い(約20Km)し」

IWJ記者「去年・今年と大掛かりな避難訓練があったようですが、参加しましたか?」

三机地区の女性「いいえ。全体に呼びかけはなかった。町内の役付きの人だけが呼ばれたらしい。テレビを見て初めて避難訓練があったことを知った」

IWJ記者「実際にもし事故が起きたらどうしますか?」

三机地区の女性「どうしましょ」

IWJ記者「起きるとは思ってないということですか?」

三机地区の女性「そういうこと、考えたくないですよね」

IWJ記者「行政や四国電力の言う『安全』を信用しているということ?」

三机地区の女性「基本的には信用してないですよね。逃げるにしても逃げるところがないんですよね。三崎の方へ行ってもみんなが車で向かったら走れない。道が通れないかもしれない。船に乗れるかもわからない。事故がないように祈ってます」

 また、IWJ記者の取材に対し、伊方原発の再稼働に賛成だと答えた(取材時は、3号機の再稼働前だった)別の女性も、事故が起きた際の避難については、「(海を渡る大分方面と、原発の前を通らなければならない松山方面の)どちらへ逃げたらいいか」「どうしたらいいんでしょうかね。みんなそれはわからない」と、不安を口にしました。

※能登半島地震をめぐる参院予算委で、立憲民主党の杉尾秀哉議員が、北陸地方整備局だけ、災害の発生時に緊急車両等の通行のための「道路啓開計画」を策定していなかったことを指摘! 復旧の遅れを批判! 能登半島地震では、道路寸断に加え、地盤の隆起で多くの漁港や港湾が使用不可能に! IWJは2016年、中央構造線断層帯の真上に立地する、佐田岬半島付け根の「日本一危険な」伊方原発を現地取材! 陸路も海上も、避難計画が机上の空論であることは明らか!!(日刊IWJガイド、2024年1月27日)
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20240127#idx-4
非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/53149#idx-4

※8/23までフルオープン!【川内・玄海・伊方3原発立地周辺レポート】愛媛県伊方原発編~再稼働直前!立地も避難計画も問題だらけ!40年の歳月をかけ地元に根を張った電力会社の影響力 2016.8.4
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/323450

 もろい地盤、逃げられない地形に加え、伊方原発3号機は、ウランにプルトニウムを混ぜたMOX燃料を使う、危険なプルサーマル発電を行っています。

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■8月、IWJの第15期が始まりました! 8月は1日から13日までの13日間で、23件、52万8000円のご寄付・カンパをいただきました! 第14期最後の月である7月のご寄付・カンパは390万9700円で目標達成率は98%でした! 前期第14期は、8ヶ月連続で目標未達、累積の赤字額は約1260万円。他方で、「IWJしか報じていない情報」が、増えてきています! どうか財政難のIWJが、独立メディアとして報道・言論活動を継続できるよう、皆さまのご支援をよろしくお願い申し上げます!

 いつもIWJをご支援いただき、ありがとうございます。

 急激な血圧低下と、起立性のめまいと、胃腸の不調に7月はじめから襲われていた岩上安身は、7月22日に都内の病院に入院し、いったんは小康状態を得て、7月26日に退院しましたが、7月27日に再び、血圧の急低下とめまいに襲われて再入院しました。

 めまいは脱水症状によるものであり、血圧が正常化し、脱水症状も改善し、胃腸の方はひどい便秘と激しい下痢が、7月の間、1ヶ月間交互に続いていたものの、ようやく落ち着きを見せ、通常便までは戻らないものの、ひとまず、31日に退院しました。

 胃腸は、この7月の1ヶ月間に、大腸ファイバー検査と胃の内視鏡検査の両方を行い、不幸中の幸いですが、胃潰瘍は見つかったものの、胃も腸も癌は見つからずにすみました。

 ただ、胃腸は不調な原因は不明なままで、健常な状態に戻ったとは、まだまだいえず、放っておくと便秘気味となり、悪化する前に処方薬を飲むと、今度は下痢になり、空っぽになるまで待つ、という繰り返しです。便秘薬と下痢止めの両方を処方されています。

 思い出されるのは、4回もワクチンを接種したにもかかわらず(むしろそのゆえに?)、今年の1月、新型コロナに感染し、それ以降、2月にはインフルエンザに感染し、その後も、病原体が不明の細菌性の感染症になり、健康診断を受けたら、肺気胸が見つかって、即、入院。右肩の激痛で整形にかかり、糖尿病にもなり、血中の酸素濃度が低い(常時90~75程度)原因を探るうちに、呼吸器内科でぜん息があると判明(子供時代から、小児ぜん息などの症状があったことはありません)するなど、病気・体調不良ラッシュが続いて現在に至っていることです。

 ワクチンと新型コロナ感染の後遺症の可能性ではないかと、疑いをもたずにはいられません。「医者の不養生」とか「紺屋の白袴」などとよく言われますが、新型コロナワクチンの問題を手がけて、世に警鐘を鳴らすべきジャーナリズムでありながらも、自分自身の身は守れず、こんな状況になっても、次々と我が身に起こる病気や体調の異変・不良に対処するのに追われて、後遺症の専門家に取材したり、自身の後遺症についての診察をあと回しにしてしまっているのが現状です。

 しかし、それほどまでに日本も含め、世界情勢が急変し、混沌としている状況について、プロパガンダを覆しながら真実をお伝えするのが、日々、精いっぱいであることをご理解願えればと存じます。

 再々入院を避けるため、当面、深夜に及ぶハードワークは避けて、しばらく慣らし運転をしていきます。また、脱水症状にも、運動不足、ストレスのため込みすぎにも、十分に気を付けながら頑張ります。全力疾走まではもうしばしお待ちください。

 8月は1日から13日までの13日間で、23件、52万8000円のご寄付・カンパをいただきました。ありがとうございます。

 第14期最後の7月のご寄付・カンパの金額は、177件、390万9700円で、目標達成率は98%でした! 惜しくも目標額に達成しませんでしたが、98%という高達成率です。誠にありがとうございました!

 しかし、前期第14期の、IWJへのご寄付・カンパは、11月から6月まで、8ヶ月連続で目標金額に到達しませんでした。この8ヶ月間の不足額の合計は、1260万8589円です。零細な企業であるIWJにとっては、非常に厳しい数字です!

 支出を期の初めより、大幅に削ってきましたので、全体の収支がどうなっているか、赤字転落か、ぎりぎり赤字を免れるか、すべての計算が出そろわないとわかりませんが、出そろい次第、皆さまにご報告いたします。

 この8月1日から、新たに第15期が始まりました。今季の見通しは、7月中に立案するはずでしたが、岩上安身の体調不良と入退院を繰り返したことで、経理とのミーティングが十分にできておらず、ご寄付の月間目標額を今すぐただちにお示しすることができません。ご理解とご容赦をよろしくお願いいたします。

 とはいえ、おそらくは、ほぼ変わらない金額が必要になるものと思われます。第15期こそは、赤字にならないようにするために、有料会員登録と、ご寄付・カンパで、財政難のIWJへのご支援をよろしくお願い申し上げます!

 7月末現在、IWJ会員の総数は2277人、このうちサポート会員の方は852人でした。ぜひとも、サポート会員様におかれましては、会員をそのままご継続いただき、一般会員様におかれましては、サポート会員へのアップグレードをお願いします!

 また、休会中の皆さまは、メールやお電話をいただければ、すぐに会員を再開できます。一度退会された方でも、会員番号は変わりませんので、改めて申し込みをいただくことで再び会員になっていただくことが可能です!

※会員の再開、新規会員登録はこちらからお願いします。
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※以下は、IWJの活動へのご寄付・カンパを取り扱っております金融機関名です(各金融機関ごとに口座名が非統一ですが、どれも、各銀行の仕様に従ったもので、間違いではありません)。どうぞ、ご支援のほどよろしくお願いします!

みずほ銀行
支店名 広尾支店
店番号 057
預金種目 普通
口座番号 2043789
口座名 株式会社インデイペンデント ウエブ ジヤーナル

城南信用金庫
支店名 新橋支店
店番号 022
預金種目 普通
口座番号 472535
口座名 株式会社インディペンデント.ウェブ.ジャーナル

ゆうちょ銀行
店名 〇〇八(ゼロゼロハチ)
店番 008
預金種目 普通
口座番号 3080612
口座名 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル

 IWJホームページからも、お振り込みいただけます。

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 どうぞ、皆さま、権力に対し、一切忖度しないで真実をお伝えする独立メディアIWJの存在意義と必要性について、多くの人に口コミでも、SNSを通じてでも、広めてください!

 よろしくお願いします!

 岩上安身拝

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◆中継番組表◆

**2024.8.16 Fri.**

調整中

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◆中継番組表◆

**2024.8.17 Sta.**

調整中

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◆「2024年8月23日」まで、フルオープン!◆

【川内・玄海・伊方3原発立地周辺レポート】鹿児島県川内原発編1.「原発は事故がなくても膨大に環境破壊を推し進めている」~ウミガメの産卵地に立つ環境破壊工場 2016.6.8
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/307193

【川内・玄海・伊方3原発立地周辺レポート】愛媛県伊方原発編~再稼働直前!立地も避難計画も問題だらけ!40年の歳月をかけ地元に根を張った電力会社の影響力 2016.8.4
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/323450

【IWJ検証レポート】「3.11」の教訓はどこへ!?被災県でさえ再発した「避難渋滞」!原発方向へ逃げる伊方原発の避難経路!地元住民は「事故が起きたらみな諦める」と証言! 2016.12.11
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/351558

「中央構造線が何回も動いているのは明らかなのに、電力会社や国は原子力発電所を作り、さらに再稼働をする」――岡村眞氏講演会「南海トラフ巨大地震の最新情報と伊方原発」2015.2.28
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/236157

川内原発2号炉再稼働前夜! 穴だらけの運転再開!? 巨大噴火リスクに阪上氏「3ヶ月でどうやって核燃料を避難させるのか。とても不可能だ」2015.10.14
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/270376

「国会は戦場のリアルに追いついていない」元レンジャー隊員・井筒高雄氏――元首相菅直人氏「避難計画の最終判断はどこが決めるのか?」川内原発再稼動に懸念表明 2015.9.7
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/261906

桜島は序章に過ぎない!?「充電」された姶良カルデラの脅威! 日本全土を襲う巨大噴火と川内原発再稼働の「愚」~IWJ×FFTV第2弾!(前編) 2015.8.16
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/258227

問題だらけの川内原発が再稼働「免震重要棟も土台しかない。ベント施設も完成していない。住民の避難計画もない。これが原子力社会、核社会の本質だ」2000人超が抗議 2015.8.9
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/257111

【岩上安身のニュースのトリセツ】御嶽山噴火から分かった、川内原発再稼働「新たな安全神話」の7つの欺瞞 2014.10.5
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/174819

◆「2024年8月31日」まで、フルオープン!◆

※いつもと変わらず何も懲りない自民党。岸田派解散!? 安倍派・二階派ら4派閥が解散!? どれもこれも、目先の批判をかわすための偽装解散では!? 9月の総裁選を過ぎた時点で元の木阿弥なる可能性が高い!(日刊IWJガイド、2024年1月27日)
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20240127#idx-5
非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/53149#idx-5

※核燃料再処理工場のある六ヶ所村で「想定される地震はマグニチュード8クラス」!? 浜岡原発も危険すぎる!! ~岩上安身によるインタビュー 第889回 ゲスト 変動地形学研究者・渡辺満久東洋大教授 2018.7.17
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/427608

※六ヶ所再処理工場で事故が起これば福島1000基分の放射能が拡散!? 1万キロ四方の住人が急性被曝で死亡!?~ 岩上安身によるインタビュー 第224回 ゲスト 村田光平(みつへい)氏(元駐スイス大使) 2012.7.3
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/21731

◆しばらくフルオープン!◆

※自民党は39人処分するだけで幕引きをはかる!? 「裏金問題はまだ始まったばかり」! 自民党議員らと岸田総理と後援会を次々と刑事告発!~岩上安身によるインタビュー 第1153回ゲスト 神戸学院大学法学部・上脇博之教授 2024.4.5
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/522485

※「1994年の政治制度改悪が裏金作りを生み『米国の利益のための戦争をする国作り』に直結した!」~岩上安身によるインタビュー 第1154回ゲスト 神戸学院大学法学部・上脇博之教授 2024.4.18
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/522670

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■全世界各国の政府債務が急拡大! 南海トラフ地震のような巨大地震が起きれば復興国債と増税がセットでやってくる! 復興国債は誰が引き受けるのか!? 東日本の国民だけでは、東日本大震災の約13倍の220兆円もの被害が出ると想定されている南海トラフ地震=西日本大震災の復興はできない! 日本政府債務は世界ワースト2! 東アジアでの戦争準備など、やっている場合なのか!

 世界中の国々の政府債務が、急拡大しています。

 まず、世界の政府債務の現状を、IMFの2024年のデータをもとに、対GDP比で見てみましょう。

 その際、ウクライナやパレスチナで、事実上、戦争をしかけているG7と、G7の敵国となっているロシア、中国を中心としたBRICSを比較してみます。

 日本は、対GDP比で見ると、政府債務が254.6%で、280.3%のスーダンに次いで、世界でワースト2の政府債務比率となっています。

※General government gross debt Percent of GDP(IMF、2024年8月15日閲覧)
https://www.imf.org/external/datamapper/GGXWDG_NGDP@WEO/OEMDC/ADVEC/WEOWORLD

 G7各国は次のとおりです。

 米国、123.3%

 英国、104.3%

 フランス、111.6%

 イタリア、139.2%

 ドイツ、63.7%

 カナダ、104.7%

 ちなみに、米国の双子、イスラエルは、67.3%となっています。

 次にBRICSを見てみます。

 ロシア、20.8%

 中国、88.6%

 ブラジル、86.7%

 インド、82.5%

 南アフリカ、75.4%

 新たにBRICSに加わる国の政府債務は次のとおりです。

 アルゼンチン、86.2%

 エジプト、96.4%

 エチオピア、30.5%

 イラン、25.5%

 サウジアラビア、27.5%

 アラブ首長国連邦(UAE)、30.3%

 G7とBRICSを比較して、すぐにわかるのは、財政の健全性がBRICSの方が桁違いに高いということです。

 G7の中でも、ドイツを除く、日本、米国、英国、フランス、イタリア、カナダの6ヶ国の政府債務比率が非常に高いことがわかります。

 ドイツも、パイプラインによって、ロシアから安価に仕入れることができた天然ガスが、ノルドストリーム・パイプラインの爆破によって、ロシアから直送のエネルギー資源が失われ、産業経済がガタガタになり、加えて米国から、軍事費を増やせと言われて、政府支出を増やさざるを得ません。「財政が健全なドイツ」は、過去のものとなるでしょう。

 ちなみに、ノルドストリームを爆破したのは、ウクライナのグループだとして、ドイツ警察は、ウクライナ人に対し、逮捕状を請求しました。ドイツは、ウクライナに対して、多額の武器支援をしている国のひとつです。自国を苦しめる爆破テロ攻撃を行ったウクライナに対して、武器援助を行い、自国の産業を支えるためのエネルギー資源を提供してきたロシアと断交して、Win-Winの関係にあったロシアを苦しめ、自国も苦しめているのですから、本当に馬鹿げた話です。

 世界の国家の中で、戦争をしたがっている米国およびイスラエルと、彼らによって戦争に加担させられている国々の政府債務が軒並み高く、平和を志向するBRICSが非常に低いことは注目に値します。

 この国家財政問題やエネルギー資源不足、若年人口の過剰という人口問題を、軍事大国化と侵略戦争によって、解決しようとした旧大日本帝国のような、最悪のシナリオに進みかねない条件を、G7、特に日本は持っているということは言えます。

 ただし、これらの国々は、戦おうにも、兵士はみな高齢化しています。したがって、自らは戦うことなく、米国に典型的なように、「代理戦争」を仕掛けることが常套手段となるはずです。

 日本の場合、悲喜劇的です。

 日本は、世界一の高齢化社会にも関わらず、米国の「走狗」として、中国との「代理戦争」の先兵にされています。

 岸田政権による、対中、対露の関係を悪化させる外交政策と、軍事化強化政策を通して、ミサイルを受け止める米国の盾にもされる戦略に、確実に組み込まれてしまいました。

 G7各国の中で、最も政府債務が積み上がり、成長率が低く、最も少子高齢化(戦前・戦中とは真逆でありながら、働き手が少なく、従属人口が多いという点では同じの、老年人口の過剰な状態)が進んでいて、少子化を是正するための政策や予算の拡大を思いきって行わない、将来の見通しが暗い、脆弱な国である日本が、真っ先に、東アジア戦争における「捨て駒」にされるのです。

 そんな米国の戦略にまんまと乗せられ、あろうことか、ウクライナへ多額のカネを注ぎ込んで支援して、国境を接するロシアの怒りを不要に買い、ロシアからのエネルギー資源の供給も絶たれそうになっているのです。

 ドイツと同じく、愚かで馬鹿げた自滅の道を歩かされているのに、気づかないのです。岸田政権は、万死に値する亡国の政権である、と言わなければならないでしょう。

 G7各国の政府債務が急激に拡大しているのは、いくつかの要因が考えられます。

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