┏━━【目次】━━━━
┠■ご心配をおかけしましたが、岩上安身は復帰しました! 多くの方からご心配のお声、ご支援をいただきました。本当にありがとうございます。感謝を込めてご報告します。
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┠■はじめに~真剣に問う! バイデン大統領は「正気」なのか!? バイデン大統領にインタビューした『ABCニュース』内で「世界を動かしているのは私だ」、「全知全能の神が降臨してきて、辞めなさいと言わない限り、辞めない」と異常な発言を連発! バイデン氏、市民メディアのラジオ番組では「私は米国の副大統領、初の黒人女性」と、ハリス副大統領と自分を混同!?「バイデン陣営から事前に質問を指定されていた」と暴露したラジオ番組のホストはクビに! イーロン・マスク氏は「ずいぶん前から米国に大統領がいないのは明らかだからね」と『X』に皮肉な投稿! 強大な権力者の病理・狂気ほど恐ろしいものはない!
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┠■IWJ第14期の最後の1ヶ月も、残り3週間弱です! 7月は12日までの12日間で、ご寄付・カンパが131万1035円と、目標額の33%にとどまっています! 今期第14期は、8ヶ月連続で目標金額に届かず、累積の赤字額は約1260万円になっています。他方で、「IWJしか報じていない情報」が、日々、増えてきています! そのIWJを支えるのは、皆さまからいただく会費とご寄付・カンパだけです。有料会員登録と、ご寄付・カンパで、どうか財政難のIWJが、独立メディアとして報道・言論活動を継続できるよう、皆さまのご支援をよろしくお願い申し上げます!
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┠■【中継番組表】
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┠■オルバン首相の正気に満ちた正論! 現在、近隣での戦争を終わらせ、「進歩的」装いのイデオロギーを排除し、移民を阻止し、欧州経済が成長軌道に乗ることを望む欧州人民の意志を最も反映しているのは、欧州の「極右」扱いの政党だった!
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┠■<IWJ取材報告>「『統合作戦司令部』設置によって、自衛隊が米軍の指揮下に編入されるのではないか?」IWJ記者の質問に「自衛隊のすべての活動は、米軍との共同対処も含め、我が国の主体的な判断のもとで、日本国憲法や国内法令等に従って行う」と木原防衛大臣~7.9 木原稔 防衛大臣 定例会見
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┠■<新記事・動画紹介>神に祝福されたかのようにふるまうヘゲモニー国家・アメリカの「超大国神話」と「悪」を真正面から暴く!(第1回)~岩上安身によるインタビュー第1165回ゲスト 評論家、元日経新聞・朝日新聞記者 塩原俊彦氏
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■ご心配をおかけしましたが、岩上安身は復帰しました! 多くの方からご心配のお声、ご支援をいただきました。本当にありがとうございます。感謝を込めてご報告します。
皆さま
岩上安身です。
このたびは、私の体調不良から、緊急の大腸がん検査となり、大変ご心配をおかけして申し訳ありませんでした。
『日刊IWJガイド』も、休刊・簡易版と、2日間にわたって変則的な発行になったこと、お詫び申し上げます。
検査後も下痢がずっと続き、辛い時間を過ごしましたが、医師と相談しつつ、下痢止めを処方してもらうなどして、ようやく下痢も止まり、ずっと続いていた微熱もおさまってきました。
昨夕より、通常業務に復帰いたしました。本日、『日刊IWJガイド』を再びお届けすることができるところまで漕ぎ着け、胸を撫で下ろしております。
この間、多くの方から励ましのお言葉を賜り、ご支援をいただきました。皆さまの応援のおかげで、勇気をいただき、復帰することができたとしみじみ感じております。本当にありがとうございました。
今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。
岩上安身拝
■はじめに~真剣に問う! バイデン大統領は「正気」なのか!? バイデン大統領にインタビューした『ABCニュース』内で「世界を動かしているのは私だ」、「全知全能の神が降臨してきて、辞めなさいと言わない限り、辞めない」と異常な発言を連発! バイデン氏、市民メディアのラジオ番組では「私は米国の副大統領、初の黒人女性」と、ハリス副大統領と自分を混同!?「バイデン陣営から事前に質問を指定されていた」と暴露したラジオ番組のホストはクビに! イーロン・マスク氏は「ずいぶん前から米国に大統領がいないのは明らかだからね」と『X』に皮肉な投稿! 強大な権力者の病理・狂気ほど恐ろしいものはない!
6月27日に行われた、トランプ前大統領とのテレビ討論会で、認知能力を疑われる事態に陥ったバイデン大統領ですが、大統領職を辞任する素振りも、11月の大統領選挙から撤退する気も、まったくありません。
バイデン大統領が、現在の大統領職を継続し、さらに11月の大統領選挙での再選運動を続けるだけの知力と体力があるのかという懐疑を抱く人々に向けて、疑念を吹き飛ばしたいバイデン大統領は、精力的にメディアのインタビューを受けています。しかし、そのインタビューによって、バイデン大統領の「生の声」を聴くことができるようになると、疑念はますます深まることとなっていきました。
テレビ討論会後、初めてのテレビインタビューとなった『ABCニュース』のインタビューで、バイデン大統領は「世界を動かしているのは私だ」、「全知全能の神が降臨してきて、辞めなさいと言わない限り、辞めない」と、強く主張しました。
バイデン大統領はこれまでいくたびとなく、プーチン大統領や習近平国家主席のことを「権威主義国家」の「独裁者」呼ばわりしてきましたが、彼の知的能力の健康や、そもそも「正気」であるのかどうかさえ怪しくなり、もし、この発言を「正気」で口にしているとしたら、プーチンや習近平どころか、自分自身こそが、全世界に君臨する「独裁者」である、と自認しているようなものです。
しかも、その「世界皇帝」は、民主制の大統領として、国民の声に従うのではなく、「全知全能の神」からのご神託にしか従わない、というのです。これはまるで、王権神授の絶対的な「世界皇帝」であると宣言したことになります。彼は、自由、民主、法の支配からかけ離れた存在なのです。
にもかかわらず、アメリカン・リベラル・デモクラシーを錦の御旗として、ロシアやイランやその他の国々を支配するため、世界中に「制裁の命令」をくだしているわけですが、それは神とつながっている「世界皇帝」としての「命令」であって、「民主主義」とは何の関係もありません。そもそもそんな「命令」をくだす資格があるとは到底いえません。
『ABCニュース』のインタビューは5日に行われ、その全文文字起こしが6日に公表されています。
※ABC’s George Stephanopoulos’ exclusive interview with President Biden: Full transcript(ABC News、2024年7月6日)
https://abcnews.go.com/Politics/abc-news-anchor-george-stephanopoulos-exclusive-interview-biden/story?id=111695695
『ABCニュース』のインタビュアーは、ジョージ・ステファノプロス氏です。ステファノプロス氏は、まず「悪い夜」、6月27日の討論会で、バイデン大統領が見せた精彩を欠いた振る舞いについて、「単なる悪いエピソードなのか、もっと深刻な状態なのか」、と質問をしました。
バイデン大統領「悪いエピソードだ。深刻な状態にあるという兆候はない。私は疲れ切っていた。準備の面で、直感に耳を傾けなかったし…、悪い夜だった」。
バイデン大統領は「疲労」を理由にしましたが、もう一度尋ねられると、「病気だった。(コロナではなかったが)ただひどい風邪をひいていただけ」と、説明を変え、さらに「彼(トランプ氏)が、28回も嘘をついていた」と、自分の「不調」は討論相手のせいであると、責任転嫁を始めました。
ステファノプロス氏が、「彼(トランプ氏)が話す前から、あなたは問題を抱えているように見えた」というと、バイデン大統領は、「ただ悪い夜を過ごしただけ。たまにはそういうこともある」と述べました。
回答を二転三転させるバイデン大統領に対し、ステファノプロス氏が「どの段階で、悪い夜を過ごしていることに気づきましたか?」と質問すると、バイデン大統領は、「(マイクを消したにも関わらず、トランプ氏が叫んでいるのを見て)私は悪い夜を過ごしているのだと思った」「それに気を取られて、自分がコントロールできていなかったことに気づいた」と、またもトランプ氏のせいにしました。
ステファノプロス氏は、「バイデンは3年半前のバイデンとは違う」と報じた、7月2日付の『ニューヨーク・タイムズ』の記事を引き、バイデン氏の所見を聞きました。
バイデン大統領は、この質問に対し、自分は中東和平計画をまとめた(実際には、和平は達成しておらず、米国はバイデン政権のもとで今もなおイスラエルに軍事支援を送り続けている)、NATOを拡大した(NATOの新規加盟国は北欧であり、東方拡大ではない。そもそもNATOの東方拡大により、ウクライナをNATOに入れようとして、ロシアの安全保障を危うくし、紛争を引き起こした)と回答。
さらに、経済を成長させた(インフレと、格差拡大と、財政赤字はたしかに「成長」した)、20万人の新規雇用を達成した(移民を極端に受け入れたため、下層労働者層の仕事を奪ってきた)、大手製薬会社に勝った(何のことか不明。新型コロナワクチン接種を大規模に扱い、メガファーマの売り上げと利益を伸ばしたのは事実)などと、3年半の成果を並べて、自分の健康状態に関する回答を避けました。
ステファノプロス氏は、なおも、バイデン大統領に「あなたの肉体的、精神的、感情的な状態について質問している」と食い下がりますが、バイデン大統領は、「アメリカは多くの素晴らしいチャンスに恵まれている。次の任期では税制を正す」などと、自分自身の心身の状態に関する回答を回避しました。
ステファノプロス氏は、「神経学的検査、認知機能の検査」を受けているか、と質問しました。バイデン大統領は、「神経学的検査は毎日受けている。健康診断も受けた」などと答え、認知機能の検査を受けているかどうかについての回答を避けました。
なおも「神経学的および認知テストを含む独立した医学的評価を受け、その結果を米国民に公表する気がありますか?」と食い下がられ、バイデン大統領は、毎日の公務が「テストだ」と回答し、医療的な検査についての回答を避けました。
バイデン大統領「いいですか。私は毎日、認知テストを受けています。毎日、テストを受けています。私がすることすべてです。私は選挙運動をしているだけでなく、世界を動かしているんです。大げさに聞こえるかもしれないが、私達は世界にとって必要不可欠な国なのです。マデリン・オルブライトは正しかった(※)。
そして毎日、例えば今日ここに来る前、私はネタニヤフ首相と電話をしていました。イギリスの新首相とも電話中です。
NATOの拡大に関して、欧州で私達がやっていたこと、そしてそれが定着するかどうかに関して取り組んでいます。私はプーチンを相手にしているのです。つまり、毎日毎日、決断を迫られているということです」。
(※)マデリン・オルブライトは、米国の第64代国務長官(1997年~2001年、ビル・クリントン政権)を務めた。チェコスロバキアのプラハに生まれ、戦後、1950年に米国に移住したユダヤ人。2022年3月に84歳で死去したが、その葬儀で、バイデン大統領は弔辞で、北大西洋条約機構(NATO)が強さを保っているのは「マドレーンが大きな部分を担っている」と述べ、同盟強化への貢献を称賛した。
・NATO強化の貢献称賛 オルブライト氏葬儀で米大統領(日本経済新聞、2022年4月28日)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN280ID0Y2A420C2000000/
ステファノプロス氏は、「次の4年間、(バイデン氏は)効果的に職務を果たせるか?」という疑問を、多くの人々が心に抱いているとして、バイデン大統領の所見を尋ねました。
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■IWJ第14期の最後の1ヶ月も、残り3週間弱です! 7月は12日までの12日間で、ご寄付・カンパが131万1035円と、目標額の33%にとどまっています! 今期第14期は、8ヶ月連続で目標金額に届かず、累積の赤字額は約1260万円になっています。他方で、「IWJしか報じていない情報」が、日々、増えてきています! そのIWJを支えるのは、皆さまからいただく会費とご寄付・カンパだけです。有料会員登録と、ご寄付・カンパで、どうか財政難のIWJが、独立メディアとして報道・言論活動を継続できるよう、皆さまのご支援をよろしくお願い申し上げます!
いつもIWJをご支援いただき、ありがとうございます。
7月も13日となり、IWJ第14期の最後の1ヶ月も、残り3週間を切りました。
7月は1日から12日までの12日間で、58件、 131万1035円のご寄付・カンパをいただきました。ご寄付をくださった皆さま、本当にありがとうございます。これは、月間の目標額400万円の33%という達成率です。
6月のご寄付・カンパが目標額に到達できなかったことで、今期第14期、IWJへのご寄付・カンパは、11月から6月まで、8ヶ月連続で目標金額に到達しませんでした。この8ヶ月間の不足額の合計は、1260万8589円です。零細な企業であるIWJにとって、非常に厳しい赤字額です! 財源不足は深刻な上にも深刻で、IWJは、本当にこの先、独立メディアとして活動できなくなってしまう可能性が出てきました。
第13期は、2000万円を超える赤字でした。この時は、私、岩上安身が、老後の蓄えを崩してピンチを切り抜けました。しかし、2年連続大幅な赤字となると、私、岩上安身個人にも、もうこれ以上、投じる私財はありません!
以前にも書きましたが、私には、進行性の難病の線維筋痛症で、ほぼ寝たきりに近い次女がいます。
ですので、私は、残念ながらIWJとともに心中することはできません。倒産する一歩手前で、未払いの給与や売掛、債務がないように始末して会社を自分の手で解散しますし、人様に迷惑のかかるような最後にはしない、と覚悟を定めています。
ただ、余力ある限り、自らのジャーナリストとしての使命・天命から逃げ出すようなことはいたしません!
皆さまのご支援のある限り、全力で前進を続けます!
今月こそ、なんとか月間目標額の400万円に届きますよう、また、できれば目標額以上のご支援をいただき、積み重なっている今期の1000万円を超える目標不足分を、期末の7月末までに削ってしまい、収支がマイナスにならないよう、有料会員登録と、ご寄付・カンパで、財政難のIWJへの強力なご支援をよろしくお願い申し上げます!
6月末現在、IWJ会員の総数は2329人、このうちサポート会員の方は869人でした。ぜひとも、サポート会員様におかれましては、会員をそのままご継続いただき、一般会員様におかれましては、サポート会員へのアップグレードをお願いします!
また、休会中の皆さまは、メールやお電話をいただければ、すぐに会員を再開できます。一度退会された方でも、会員番号は変わりませんので、改めて申し込みをいただくことで再び会員になっていただくことが可能です!
※会員の再開、新規会員登録はこちらからお願いします。
(会員登録済みの方)https://iwj.co.jp/ec/mypage/login.php
(新規会員登録の方)https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php
※以下は、IWJの活動へのご寄付・カンパを取り扱っております金融機関名です(各金融機関ごとに口座名が非統一ですが、どれも、各銀行の仕様に従ったもので、間違いではありません)。どうぞ、ご支援のほどよろしくお願いします!
みずほ銀行
支店名 広尾支店
店番号 057
預金種目 普通
口座番号 2043789
口座名 株式会社インデイペンデント ウエブ ジヤーナル
城南信用金庫
支店名 新橋支店
店番号 022
預金種目 普通
口座番号 472535
口座名 株式会社インディペンデント.ウェブ.ジャーナル
ゆうちょ銀行
店名 〇〇八(ゼロゼロハチ)
店番 008
預金種目 普通
口座番号 3080612
口座名 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル
IWJホームページからも、お振り込みいただけます。
※ご寄付・カンパのお願い
https://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html
どうぞ、皆さま、権力に対し、一切忖度しないで真実をお伝えする独立メディアIWJの存在意義と必要性について、多くの人に口コミでも、SNSを通じてでも、広めてください!
よろしくお願いします!
岩上安身拝
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◆中継番組表◆
**2024.7.13 Sat.**
調整中
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◆中継番組表◆
**2024.7.14 Sun.**
調整中
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◆昨日アップした記事はこちらです◆
神に祝福されたかのようにふるまうヘゲモニー国家・アメリカの「超大国神話」と「悪」を真正面から暴く!(第1回)~岩上安身によるインタビュー第1165回ゲスト 評論家、元日経新聞・朝日新聞記者 塩原俊彦氏
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/523806
◆「2024年7月14日」まで、フルオープン!◆
※地政学上の大変化! 中露を軸とする上海協力機構(SCO)は、米欧による体制転覆を目的とする「カラー革命」などの「挑発行為」への警戒、対露制裁の欺瞞などの問題意識で結びつきを強め、インドなど参加国も拡大! 貿易の非ドル決済化、エネルギー資源協力体制も着々進行! 2022.12.5
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/512783
※【IWJ号外】(9月2日付その1) インドは日米欧側から中露側へ!! ロシア軍4大戦略訓練の1つ「ボストーク2022」に「クアッド(日米豪印)」の一員のはずのインド軍が参加! 2022.9.3
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/510269
※「世界の経済成長の半分は中国プラスインドで支えている、G7サミットはもはや世界経済について議論する場所ではなくなった」~岩上安身によるインタビュー第1121回 ゲスト エコノミスト・田代秀敏氏 2023.5.25
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/516159
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■オルバン首相の正気に満ちた正論! 現在、近隣での戦争を終わらせ、「進歩的」装いのイデオロギーを排除し、移民を阻止し、欧州経済が成長軌道に乗ることを望む欧州人民の意志を最も反映しているのは、欧州の「極右」扱いの政党だった!
連日、NATOで唯一正気のハンガリーのオルバン首相の動向についてお伝えしています。
オルバン首相は、持論を国内外のメディアでも展開しており、その議論は、まさに正論です。
6月29日付のハンガリーの主要メディア『ハンガリー国民(Magyar Nemzet)』に、オピニオン「裏切りと再編成」を記事を掲載しました。
この記事の副題は、「右派政党の任務は、欧州の有権者の意思を実現することである」となっており、フランス、英国、オランダ、オーストリアなど、欧州各地で伸長する国家主義政党が、人民を代表し、どういう存在意義があるのか、について言及したものです。
※PM Orban: Betrayal and Rejiggering(Magyar Nemzet、2024年6月29日)
https://magyarnemzet.hu/english/2024/06/pm-orban-betrayal-and-rejiggering
単に、これらの政党を「極右」とレッテルを貼って、排除することが、本当に民衆の利益に適っているとは思えません。オルバン首相は、「極右」を語る場合、焦点になる移民問題についても、単に、移民を排除したり、受け入れを停止するだけでなく、次のような、根本的な問題解決策に言及しています。
「唯一の解決策は、中期的に移民を現地にとどまらせるような地域経済の発展しかない(中略)。欧州はアフリカで大規模な開発プログラムを立ち上げるべきだが、ブリュッセルではそのような計画は目処すら立っていない」。
そして、共産主義国家を経験したオルバン首相は、次のような、実に鋭い指摘を、行っているのです。
「ブリュッセルの官僚たちは、自分たちの権力を増大させながら国民国家を弱体化させるという、ひとつのことでは間違いなく成功している。このエリートは共産主義者を思い出させる。国民の利益を顧みず、自分たちのイデオロギーを国民に押し付ける」。
以下、この記事を全文仮訳します。
※ここから先は【会員版】となります。会員へのご登録はこちらからお願いいたします。ぜひ、新規の会員となって、あるいは休会している方は再開して、御覧になってください!
https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php
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■<IWJ取材報告>「『統合作戦司令部』設置によって、自衛隊が米軍の指揮下に編入されるのではないか?」IWJ記者の質問に「自衛隊のすべての活動は、米軍との共同対処も含め、我が国の主体的な判断のもとで、日本国憲法や国内法令等に従って行う」と木原防衛大臣~7.9 木原稔 防衛大臣 定例会見
7月9日午前10時45分頃より、東京都新宿区の防衛省にて、木原稔防衛大臣の定例会見が行われました。
冒頭、木原大臣から、今年4月20日に鳥島沖で起きた「海上自衛隊ヘリコプターの墜落事故」について、調査報告書の発表がありました。
※海上自衛隊のヘリコプター墜落事故について(海上幕僚監部、2024年4月24日)
https://www.mod.go.jp/msdf/release/202404/20240424.pdf
※海上自衛隊のヘリコプター墜落事故について(海上幕僚監部、2024年7月9日)
https://www.mod.go.jp/msdf/release/202407/20240709_01.pdf
続いて、各社記者と木原大臣との質疑応答となりました。
IWJ記者は、7月3日に公表された「統合作戦司令部創設会議の設置」について、以下の通り質問しました。
「7月3日に、防衛省は、事務次官及び統合幕僚長を議長とする『統合作戦司令部創設会議』などを創設・設置し、『統合作戦司令部』の年末までの創設に向けた調整をすると公表されました。
『統合作戦司令部』は、統合幕僚長に代わって、総理大臣・防衛大臣と米軍との調整をし、自衛隊を指揮すると位置付けられています。
『統合作戦司令部』の設置によって、指揮権が米軍に移り、自衛隊が米軍の指揮下に編入され、自衛隊が米軍の利益のために都合よく利用されてしまうのではないかと懸念しますが、大臣の御見解をご教示ください」。
これの質問に対し、木原大臣は以下のように答弁しました。
「米側のカウンターパートを含みます、日米の調整要領の詳細につきましては、『統合作戦司令部』の任務である役割を踏まえ、米側と現在、議論を進めているところでございまして、それで予断を持ってお答えするということは差し控えます。
その上で、国会でも、これは先の国会で、たくさん御質問をいただいたところですが、自衛隊によるすべての活動というものは、米軍との共同対処というのも含めまして、我が国の主体的な判断のもとで、日本国憲法や、または国内法令等に従って行うということになっております。
自衛隊、および米軍は、おのおのが独立した指揮系統に従って行動することとしておりまして、この点は日米ガイドラインにも明記されているところであります。
そして、そういったことは、日米で認識を共有しているということであります。
このために、今、ご質問をいただいたような、例えば米側の指揮官が『統合作戦司令官』を指揮するといった、そういったことにはならないということは、申し上げたいと思います」。
IWJ記者はまた、次の通り、二つ目の質問をしました。
「海上自衛隊での『特定秘密』の漏えいに関して、酒井良(さかいりょう)海上幕僚長が辞任の意向を固めたと報じられています。
自衛隊内の規律意識を高めるという意味あいがあるのだとは思いますが、このタイミングで、再編改組前の旧トップである海上幕僚長が辞任するということは、新たなトップが米国に都合の良い、米軍に対してイエスマン的な人事で固められ、指揮系統上明瞭な地位がなくなる幕僚長陣が、自衛隊・日本の国益を守るためのカウンターウエイトとしての機能を弱めていくことにはならないでしょうか?
大臣のお考えをお聞かせください。よろしくお願いします」。
これについて、木原大臣は、以下のように答えました。
「海上幕僚長の辞任の意向というのは、報道で承知をしておりますが、これはまさに人事に関することでございますので、お答えは、私からは、差し控えます」。
会見の詳細については、ぜひ全編動画を御覧ください。
IWJの関連コンテンツは以下です。
※「『統合作戦司令部』設置によって、自衛隊が米軍の指揮下に編入されるのではないか?」IWJ記者の質問に「自衛隊のすべての活動は、米軍との共同対処も含め、我が国の主体的な判断のもとで、日本国憲法や国内法令等に従って行う」と木原防衛大臣~7.9 木原稔 防衛大臣 定例会見
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/523816
※「自衛隊の指揮権を米軍にゆだねることは、国家主権の放棄では?」とのIWJ記者の質問に「自衛隊によるすべての活動は我が国の主体的な判断のもとで日本国憲法、国内法令等に従って行われる」と上川大臣
https://www.youtube.com/watch?v=vPoCQ_CTqwg&t=62s
※「反撃能力の保有」、NATO基準「GDP2%の防衛費」、「同志国」との連携、何よりも米国の属国であることを確定させる、米軍指揮下に自衛隊を組み込む「統合司令本部」の創設! 戦後日本の安全保障政策の「歴史的分岐点」となる「安保3文書」の改定を、岸田内閣は閣議決定だけで決めてしまう! 日本は「厳しさを増すわが国周辺の安全保障」だけではなく、ウクライナ紛争で顕在化してきた世界秩序構造変化を見据えた「代理戦争に巻き込まれない」「代理戦争をさせない」外交安全保障政策を進めるべき!
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20221217#idx-1
非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/51662#idx-1
※はじめに~台湾有事を見据え、日本政府は、米国のインド太平洋軍司令官と作戦を調整する「統合司令部」と「統合司令官」を2024年に新設する方針! 政府は自衛隊の指揮権を放棄し、自衛隊を米インド太平洋軍の「二軍」とするつもりなのか!?
https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20221031#idx-1
https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/51473#idx-1
※はじめに~日本が米軍の指揮下に! 国家主権の放棄か!? 反撃能力の保有を決定した政府が、米軍と指揮系統システムを一体化させる米国製の「統合防空ミサイル防衛(IAMD)」を検討! IWJ記者の取材に東アジア共同体研究所上級研究員の須川清司氏は「アメリカに管理される、主権の放棄という面があるが、今の国防族の連中の顔ぶれを見ると、アメリカの方がまともな判断をする可能性も高い」と指摘! 一方、維新、国民に続き、立憲民主も反撃能力保有容認か!?
https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/51619#idx-1
https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20221206#idx-1
※はじめに~岸田訪米を「国賓待遇」とヨイショする大手メディアの馬鹿さ加減!!「赤絨毯」と「儀仗隊」との引き換えに「グローバル・パートナー」なる嘘くさい美名のもと、「自衛隊を米軍の一部隊にする」との売国的な約束を、主権者たる日本国民を置き去りにして、米国議会で勝手に約束!
https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20240416#idx-1
https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/53408#idx-1
■<新記事・動画紹介>神に祝福されたかのようにふるまうヘゲモニー国家・アメリカの「超大国神話」と「悪」を真正面から暴く!(第1回)~岩上安身によるインタビュー第1165回ゲスト 評論家、元日経新聞・朝日新聞記者 塩原俊彦氏
岩上安身は7月8日、評論家で元日経新聞・朝日新聞記者の塩原俊彦氏にインタビューを行いました。
ウクライナ問題の第一人者である塩原氏は、2024年7月19日と20日の2日間、明治大学神田校舎グローバルフロント国際会議場で行われるシンポジウム「ユーラシア協調安全保障体制をどう構築するか」の1日目「『二つの戦争』をどう超克するか―ウクライナ戦争とガザ戦争の虚構と現実」に、登壇予定です。
※7月19日20日開催 アジア連合大学院(GAIA)機構主催 国際会議「ユーラシア協調安全保障体制をどう構築するか」のご案内(一般社団法人アジア連合大学院機構、2024年6月9日)
https://gaia-kikou.com/2024/06/09/%EF%BC%97%E6%9C%88%EF%BC%91%EF%BC%99%E6%97%A5%EF%BC%92%EF%BC%90%E6%97%A5%E9%96%8B%E5%82%AC%E3%80%80%E3%82%A2%E3%82%B8%E3%82%A2%E9%80%A3%E5%90%88%E5%A4%A7%E5%AD%A6%E9%99%A2%EF%BC%88gaia%EF%BC%89/
塩原氏は、2024年6月17日に、最新刊『帝国主義アメリカの野望~リベラルデモクラシーの仮面を剥ぐ』(社会評論社)を上梓されました。
IWJ書店では、塩原氏にご著書へサインを入れていただき、会員限定で販売しています。数量に限りがありますので、ぜひお早めにお求めください。
※【塩原俊彦さんサイン入り】帝国主義アメリカの野望 リベラルデモクラシーの仮面を剥ぐ
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=478
インタビューは、「神に祝福されたかのようにふるまうヘゲモニー国家・アメリカの『超大国神話』と『悪』を真正面から暴く!」と題し、この著書の内容に沿って行われました。この日のインタビューは、その第1回です。
塩原氏は、この著書で米国を「帝国主義」と指摘していることについて、「帝国」という言葉を次のように定義しています。
「自国および自国に属する企業などの影響力をより強めることで、国家とそれに属する企業の利益拡大をはかっている。こうした動きを意図的に推進する国を『帝国』と呼ぶ」。
塩原氏によると、この定義に従うと、米国もEUも中国もロシアも日本も、「帝国」となるとのことです。
その上で塩原氏は、「帝国主義」について、「ヘゲモニー国家が没落し、新しいヘゲモニー国家がまだ確立していない群雄割拠の状態を意味している」と述べています。
さらに塩原氏は、「ヘゲモニー」について、以下のように解説しました。
「武力で天下をとる者を『はたがしら』(覇)といい、覇者という言葉も生まれた。その覇者を世界全体にあてはめると、武力で世界を統治する者ということになる。
半面、『ヘゲモニー』(hegemony)という言葉は『覇権』と翻訳されることも多い。
イタリアのマルクス主義者、アントニオ・グラムシは、支配が強制と合意によるとした上で、後者による支配にヘゲモニーをあてた。つまり、武力という強制ではなく、合意にもとづく統治がヘゲモニーということになる。そうであるならば、ヘゲモニーを覇権と訳すことは憚られる」。
これに対して岩上安身は、戦後の日米関係における、日本の米国依存・属国化が、まさにこの「ヘゲモニー」にあてはまるのではないか、との見方を示しました。
塩原氏は「米国の帝国主義を支える信念」は、「リベラルデモクラシーを世界に広める」ことだと指摘し、「リベラルデモクラシー」を「リベラリズム(自由主義)」と「デモクラシー(民主主義)」に分けて、次のように解説しました。
「『リベラリズム』は、非常に簡単に言えば、他人に迷惑をかけずに、自分の好きなように行動できることを尊重するのが、『自由主義』なので、『個人主義』とほとんど意味合いはよく似ている。
ただし、そうした個人の自由気ままさを可能にするためには、政府による規制や保護が必要で、そうしたものを積極的に認めるという考えと、政府はもっと寛容で、人々の自由を緩やかに見守る方がいいという考えの2つが、『リベラリズム』にはあります。
しかし、政府の寛容を理想とする『生活様式リベラリズム』(リバタリアニズム)ではなく、政府の積極的な関与を認める『進歩主義的リベラリズム』の方が、今の米国を象徴する『リベラリズム』だと理解されています」。
「『リベラリズム』と『デモクラシー』は両立しない。『リベラルデモクラシー』という理念は、根本的に間違っている」と主張する塩原氏は、「リベラリズムの核心」について、以下のように述べました。
「自由の大切さは、不自由であることに気づかないと、理解できない。西側に生きている多くの人は、自分が自由であると誤解していて、法律の範囲内で好き勝手をしても許されるという『無知蒙昧』な人が、ほとんどではないか。
そうした『無知蒙昧』な人を作り出しているのが、まさにマスメディア。人々は、情報操作されて騙されている。
自分達が不自由で、マスメディアがくだらない番組ばかり流しているという『不自由さ』に気づくことができないと、自由の大切さに気づけないと、私は思っています。
多くの場合、マスメディアは、国家と結託して、国家に不都合な情報を一切流さない。『無知蒙昧』な人が増えると、自由民主党にとって、これほどいいことはない。選挙に行かないような人が増えれば、自分達のやっていることに批判的な勢力が減少するので、好都合だという仕組みに、世の中はなっている」。
続いて塩原氏は、「デモクラシー」について、次のように語りました。
「民主主義は良いことだという教育がされていますが、民主主義なんてたいしたものではない。
『リベラルデモクラシー』を擁護する連中、今で言えばバイデン大統領に代表されるような人達が、声を大にして民主主義を擁護し、『だから、ウクライナの民主主義を守らなければいけない。ウクライナが負ければ、他のNATO諸国にも(ロシアの侵略が)波及しかねない』と言う。
しかし、大切なことは、エスタブリッシュメントと呼ばれるような、既存の支配階級が、そう言わしめている。
つまり、後ろで糸を引いているのは、米国で言えば、ユダヤ系富裕層に代表される人達だということがずっと続いていて、彼らは、民主主義を擁護することで、自分達の利益を守ろうとしているという構図に、まず気づいて欲しい。
エスタブリッシュメントが民主主義を擁護するのは、マスメディアの情報操作や、無関心や無知蒙昧によって支えられている、自分達個人の利益追求を守るため、ということなんです」。
塩原氏は、著書『官僚の世界史~腐敗の構造』(社会評論社、2016年)を参照して、民主主義の本質的問題点を指摘した上で、米国の基本的な構造を、次のように結論づけました。
「個人においても、個々の主権国家においても、民主主義には問題がありながら、米国は民主主義的な国家が増えれば、米国の安全保障上、役にたつと考え、外交政策を通じて、民主主義の輸出にこだわり続けていているが、その多くは失敗している。
エスタブリッシュメントは、民主主義なる制度を使って国家を牛耳り、『法の上に人を置く』という『法の支配』と、『テクノロジーの上に人を置く』という『テクノロジーの支配』の、『人』の部分を決めてきた、これまでの制度を守りたいのだ」。
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※神に祝福されたかのようにふるまうヘゲモニー国家・アメリカの「超大国神話」と「悪」を真正面から暴く!(第1回)~岩上安身によるインタビュー第1165回ゲスト 評論家、元日経新聞・朝日新聞記者 塩原俊彦氏
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