日刊IWJガイド・非会員版「イスラエルと米国によってレバノンで第2の戦線が拓かれる!?」2023.11.10日号~No.4067号


┏━━【目次】━━━━
■はじめに~元インド外交官で、ウズベキスタン大使とトルコ大使を務めたM.K.バドラカマール(Bhadrakumar)氏が警告!「イスラエルは米国の後ろ盾を得て、レバノンに第2の戦線を切り開こうとしていることは間違いない」!

■11月、IWJの第14期も4ヶ月目に入りました! 10月は252件、434万6000円のご寄付・カンパをいただきました! これで8月、9月、10月と皆さまのご支援により、3ヶ月連続で活動費用の月間目標額400万円を上回りました! ありがとうございます! しかし、累積した赤字の返済と、金融機関からの借入の返済のためには、毎月613万円が必要です! 11月は8日までに34万7400円のご寄付をいただきました! どうか引き続き、IWJ会員登録、YouTube登録、ご寄付・カンパ、協賛広告でIWJをご支援ください!

■【中継番組表】

■【本日のニュースの連撃! 2連弾!】

■【第1弾! イスラエル、ハマス襲撃の残虐映像を編集し各国で上映】英国のベテラン・ジャーナリスト、ジョン・クック氏は、10月7日のハマスの奇襲の際、イスラエル軍が人質や同胞の兵士まで殺害した事実に触れ、イスラエルによる「スピン」コントロールに警戒を呼びかける!(『AFP』2023年11月8日ほか)

■【第2弾! 止まらない米国の暴力!! 米国務省、日本のJOGMECと三井物産も出資する、ロシアの北極圏LNG2プロジェクトの「息の根を止める」と発言! 東アジアにおける第2の「ノルドストリーム」となるか!?】日本は、エネルギーの自立・自衛のためにも、米国の破壊工作に対して正面から抗議し、同時に、官民一体となって、プロジェクトを守る努力を惜しむべきではない!(『RIAノーボスチ』2023年11月8日ほか)

■<本日の撮り下ろし初配信!>本日午後6時から、11月2日収録「岩上安身による東京大学名誉教授 板垣雄三氏インタビュー」、明日午後6時から、同日収録「東京大学名誉教授 板垣雄三氏による特別講義」を2夜連続、フルオープンで初配信します!
┗━━━━━

■はじめに~元インド外交官で、ウズベキスタン大使とトルコ大使を務めたM.K.バドラカマール(Bhadrakumar)氏が警告!「イスラエルは米国の後ろ盾を得て、レバノンに第2の戦線を切り開こうとしていることは間違いない」!

 おはようございます。IWJ編集部です。

 元インド外交官で、ウズベキスタン大使とトルコ大使を務めたM.K.バドラカマール(Bhadrakumar)氏が、自身のブログ『インディアン・パンチ』の6日付記事で注目すべき分析を行いました。

 M.K.バドラカマール氏は、米国が巨大な原子力潜水艦を戦域近くに配備すると発表したことなど、ここ数日の動きを分析することを通じて、米国とイスラエルによって、レバノンで第2の戦線が拓かれる可能性について言及しているのです。

※US, Israel to open second front in Lebanon(インディアン・パンチ、2023年11月6日)
https://www.indianpunchline.com/us-israel-to-open-second-front-in-lebanon/

 以下に、当該記事の仮訳・粗訳をご紹介します。

― – ― – ― – ― – ― – ― – ― – ― – ― – ― – ― – ― – ― – ―

 「ドーハに司令部を置く米中央軍[CENTCOM]が日曜(5日)深夜に発表した、オハイオ級原子力潜水艦の『責任領域』への到着は、パレスチナ・イスラエル紛争をめぐる情勢が大きくエスカレートすることを予感させる。

 これらの潜水艦の使用が公表されるのは、非常に珍しい。米中央軍は、追加的な詳細は明らかにしなかったが、エジプトのスエズ運河橋にオハイオ級潜水艦がいるように見える画像を掲載した。興味深いことに、CENTCOMは別途、中東で活動する核搭載B-1爆撃機の画像も公開している。

 これらの米国の配備は、東地中海と紅海に、数百機の最新鋭ジェット戦闘機を艦載した、それぞれ2隻の空母と軍艦のプレゼンスに追加された。これらは、金曜日(3日)にアントニー・ブリンケン国務長官がテルアビブを訪問した際、ハマス、ヒズボラ、イランを「方程式の反対側」と表現したが、この「方程式の反対側」に目を向けたものである。

 関連した動きとして、おそらくCIAのウィリアム・バーンズ長官が緊急協議のため日曜日(5日)にイスラエルに到着した。『ニューヨーク・タイムズ』は、米国がイスラエルとの情報共有を拡大しようとしていると報じた。

 国防総省の「核の三重奏」の一部である米原子力潜水艦(オハイオ級は米海軍が建造した潜水艦の中で最大)が、戦域近くに配備されたことについて、おそらく最も穏当な説明は、バイデン政権がヒズボラを引きずり出すためにレバノンへの戦争のエスカレーションを準備しており、それがイランの反応を引き起こす可能性があるということだろう。

 ヒズボラのハッサン・ナスルラ(Hassan Nasrullah)議長は、金曜日(3日)の演説(※IWJ注1)で、1980年代初頭のレバノン内戦における米国の破滅的な関与と何ら変わることのない結果について明確に米国に警告したとき、まさにそのような展開を予期していたのだろう。

(※IWJ注1)金曜日(3日)の演説:11月3日、ヒズボラ指導者ハッサン・ナスルラ氏による、イスラエル・ハマス戦争勃発以来初めてテレビ演説を見るために、数万人の人々がレバノンの首都ベイルートに集まった、と『アルジャジーラ』(3日)は報じた。『アルジャジーラ』によると、ナスルラ氏は、「丸1ヶ月間、イスラエルは何一つ軍事的成果をあげることができなかった」と述べ、ハマスとの戦争でイスラエルが現在犯している最大の間違いの一つは、達成できない目標を追求していることだと述べた。
 ナスルラ氏は、10月7日のハマスによる攻撃は「ワシントンとロンドンのシオニスト政権とその支持者を占領し、簒奪した圧政を揺るがす大きな出来事」だと称賛し、「イスラエルのミサイルの結果、ガザで引き裂かれた何千人もの乳児や子供の姿を前に、米国が『沈黙』を守っている」と強く批判した。ナスルラ氏は「ガザで武装していない無防備な人々に対して激化している戦争の全責任は米国にある」と述べ、イスラエルに対する経済制裁を呼びかけ、「いつか、全人類が理性の音に耳を傾けるようになること」を望んでいる、と付け加えた。
・Hezbollah’s Hassan Nasrallah speech on Israel-Hamas war: Key takeaways(Al Jazeera、2023年11月3日)
https://www.aljazeera.com/news/2023/11/3/hezbollahs-hassan-nasrallah-speech-on-israel-hamas-war-key-takeaways
・Thousands rally in Beirut to watch Hezbollah chief Nasrallah’s speech(Al Jazeera、2023年11月3日)
https://www.aljazeera.com/gallery/2023/11/3/photos-thousands-gathered-in-beirut-to-watch-hassan-nasrallahs-speech

 皮肉なことに、今年は1983年10月にベイルート国際空港の米軍兵舎が自爆テロに遭い、海兵隊員220人、水兵隊員18人、兵士3人が死亡し、レバノンからの米軍撤退を余儀なくされてから40年目の年でもある。(「ヒズボラが高台に立つ」という、私のブログを参照)(※IWJ注2)。

(※IWJ注2)ヒズボラが高台に立つというブログ:
・Hezbollah takes to the high ground(M. K. BHADRAKUMAR、INDIAN PUNCHLINE、2023年11月5日)
https://www.indianpunchline.com/hezbollah-takes-to-the-high-ground/

 明らかに、現在の中東情勢における米国の戦略の中心は、外交から移行しつつある。イスラエルの恐ろしい戦争犯罪に対する国際的批判が高まる中、戦闘の「人道的一時停止」などに注意をそらすことで対処しようとするブリンケンの必死の試みは、ネタニヤフ首相によって無情にも撃墜された。

 要は、大砲と爆弾でガザとその住民を叩いた後、イスラエル軍が金曜日(3日)に進駐してきたということだ。これまでのところ、ガザ市郊外まで進軍しているが、ハマスの拠点には入っていないと伝えられている。市街地での激しい戦闘が予想される。

 同様に、バイデン政権が戦後のガザについて、(ハマスを排除したあとの)パレスチナ自治政府の復活や平和維持軍などの組み合わせを含むかもしれない、漠然としたアウトラインを推進しようと急いだが、週末にアンマンで行われたヨルダン、エジプト、サウジアラビア、カタール、アラブ首長国連邦のアラブ外相とのブリンケン会談では、明らかに熱意に欠けていた。

 ブリンケンはアンマンからラマッラー(ヨルダン川西岸の都市)に向かったが、そこでもパレスチナ自治政府のアッバス議長は、パレスチナ自治政府がガザ地区の全責任を負う用意があるのは、ヨルダン川西岸地区、東エルサレム、ガザを含む「包括的な政治的解決」の枠組みにおいてのみであり、さらに、安全保障と平和は「パレスチナ国家」の領土の(イスラエルによる不法な)占領を終わらせ、東エルサレムをその首都と認めることによってのみ達成されると述べた。会談は1時間足らずで終了し、公的な声明は発表されなかった。

※ここから先は【会員版】となります。会員へのご登録はこちらからお願いいたします。ぜひ、新規の会員となって、あるいは休会している方は再開して、御覧になってください!

https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

―――――――

■11月、IWJの第14期も4ヶ月目に入りました! 10月は252件、434万6000円のご寄付・カンパをいただきました! これで8月、9月、10月と皆さまのご支援により、3ヶ月連続で活動費用の月間目標額400万円を上回りました! ありがとうございます! しかし、累積した赤字の返済と、金融機関からの借入の返済のためには、毎月613万円が必要です! 11月は8日までに34万7400円のご寄付をいただきました! どうか引き続き、IWJ会員登録、YouTube登録、ご寄付・カンパ、協賛広告でIWJをご支援ください!

 ウクライナと中東と、世界同時多発戦争の様相を帯びてきました。晴れていても、日の光が不穏に感じられてきます。

 昨日、8日は立冬でした。2023年もあと2ヶ月というあわただしさです。正念場を迎えているIWJの第14期も、4ヶ月目に入りました。

 私、岩上安身の訴えにお応えいただき、今期第14期が始まった8月、9月、10月は、3ヶ月連続でご寄付・カンパは、月間目標額を上回りました!

 前期第13期は、目標額に到達した月が1回しかなく、平均して半分程度だったため、大変大きな赤字を出してしまいました。私、岩上安身が自身の私財の中から、緊急でつなぎ融資を出し、その額2200万円となってしまいました。

 今期は、その轍を踏まないように、ぜひ、皆さまのご寄付・カンパが、毎月の月刊目標額400万円に届きますように、よろしくお願いいたします!

 月間目標額400万円を超えた分は、これまでに累積した債務約5000万の返済に回したいと存じます!

 債務が少しずつでも減っていけば、IWJが経営破綻せず、存続する道が見えてきます! ご寄付いただいた方には、心から感謝いたします! 皆さま、本当にありがとうございます!

 10月は252件のご寄付・カンパをいただき、434万6000円でした! ご寄付・カンパは、月間目標金額400万円の109%となりました。ありがとうございます!

 これまでの前期1年間の累積の赤字2200万円(見方を変えると、個人岩上安身からの、会社IWJへの貸し付け)に加え、第14期スタートにあたっての銀行からの新たな借り入れ2500万円を考えると、まだまだ約5000万円近い累積の債務を返済できてはおらず、危機を切り抜けたなどとはとても言えません。

 第13期の2200万円を超える赤字は、IWJ創業以来初めての危機です。これは私、岩上安身1人の力で乗り越えることは困難です。

 今期、第14期からは、支出を徹底的に削り、赤字を出さないだけではなく、黒字分を累積した赤字への返済にあてていきたいと真剣に取り組んでいる最中です。今年は、私からの借り入れ2200万円を返済しきろうとすると、2200万円÷12ヶ月=183.3万円となり、この183.3万円の返済額と、直接の運営のための月間目標額の400万円とを合計すると、毎月583.3万円が必要になります。

 他方、金融機関からの借り入れ2500万円の毎月の返済額は約30万円ずつ7年間にわたることが決まっており、決して少額ではなく、毎月の返済負担は重いものとなります!

 前述の通り、毎月、583.3万円が必要であり、それに毎月30万円の銀行への返済額を合計すると、約613万円が毎月、必ず必要となります。

 そういうわけですので、月額400万円の目標額に到達して、ようやく、その月の活動費の収支がトントンということであり、累積した赤字を返済してゆくことは、それだけでは足りないということになります。特に金融機関への返済は待ったなしです!

 どうか、613万円近くにまで達するよう、皆さまの応援、ご支援をよろしくお願いします。

 11月は8日までの8日間で、39件、34万7400円のご寄付・カンパをいただきました。ありがとうございます!

 皆さま、どうぞ今こそ、IWJの救済のために、ご支援をよろしくお願いします!

 下記のURLから会員登録いただけます。ぜひ、会員登録していただいてご購読・ご視聴お願いいたします!

https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

 ぜひとも、サポート会員様におかれましては、会員をそのままご継続いただき、一般会員様におかれましては、サポート会員へのアップグレードをお願いします!

 また、無料で日刊IWJガイド非会員版を読み、ハイライト動画を御覧になっている無料サポーターの皆さまにおかれましては、有料の一般会員登録をぜひともお願いいたします!

 また、休会中の皆さまは、メールやお電話をいただければ、すぐに会員を再開できます。一度退会された方でも、改めて申し込みをいただくことで再び会員になっていただくことが可能です!

※ご寄付・カンパはこちらからお願いします。
https://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html

※以下は、IWJの活動へのご寄付・カンパを取り扱っております金融機関名です。どうぞ、ご支援のほどよろしくお願いします!

みずほ銀行
支店名 広尾支店
店番号 057
預金種目 普通
口座番号 2043789
口座名 株式会社インデイペンデント ウエブ ジヤーナル

城南信用金庫
支店名 新橋支店
店番号 022
預金種目 普通
口座番号 472535
口座名 株式会社インディペンデント.ウェブ.ジャーナル

ゆうちょ銀行
店名 〇〇八(ゼロゼロハチ)
店番 008
預金種目 普通
口座番号 3080612
口座名 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル カンリブ

 IWJホームページからも、お振り込みいただけます。

※ご寄付・カンパのお願い
https://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html

 どうか、ご支援のほど、よろしくお願い申し上げます!

 どうぞ、皆さま、IWJを知人・ご友人、地域の皆さまへIWJの存在をお知らせいただき、米国に忖度し、隷従を深める日本政府、大手主要メディアの、連日の「情報操作」の積み重ねの恐ろしさと、権力に忖度しないで真実をお伝えする独立メディアの意義と必要性について、多くの人に口コミでも、SNSを通じてでも、広めてください!

 今後とも、ご支援をよろしくお願い申し上げます。

 岩上安身

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

◆中継番組表◆

**2023.11.10 Fri.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【IWJ・Ch5】15:20頃~「上川陽子 外務大臣 定例会見」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_ch5

 上川陽子 外務大臣 定例記者会見を中継します。これまでIWJが報じてきた外務大臣関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%E5%A4%96%E5%8B%99%E5%A4%A7%E8%87%A3
———————-

【IWJ・エリアCh5・東京】18:00~「原発反対八王子行動」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_areach5

 「キンパチデモ実行委員会」主催の原発反対八王子行動を中継します。これまでIWJが報じてきたキンパチデモ実行委員会関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/kinpachi-demo-executive-committee
———————-

【撮りおろし初配信・IWJ_YouTube Live】18:00~「『ガザ危機を見る眼』~岩上安身による東京大学名誉教授 板垣雄三氏インタビュー」
視聴URL: https://www.youtube.com/user/IWJMovie/featured

 岩上安身による板垣雄三氏インタビューを初配信します。これまでIWJが報じてきた板垣雄三氏関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%E6%9D%BF%E5%9E%A3%E9%9B%84%E4%B8%89

========

◆中継番組表◆

**2023.11.11 Sat.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【撮りおろし初配信・IWJ_YouTube Live】18:00~「『ガザ危機を見る眼』~東京大学名誉教授 板垣雄三氏による講義」
視聴URL: https://www.youtube.com/user/IWJMovie/featured

 東京大学名誉教授 板垣雄三氏による講義を初配信します。これまでIWJが報じてきたパレスチナ関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/palestina

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

原告訴訟代理人・山下幸夫弁護士「そもそも、再開発を進める上で『公園まちづくり制度』『都市再開発法』といった制度・法律が恣意的に使われていることが問題である」~10.11「神宮外苑再開発認可取り消し訴訟 第2回口頭弁論」報告集会
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/519001

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

■【本日のニュースの連撃! 2連弾!】

■【第1弾! イスラエル、ハマス襲撃の残虐映像を編集し各国で上映】英国のベテラン・ジャーナリスト、ジョン・クック氏は、10月7日のハマスの奇襲の際、イスラエル軍が人質や同胞の兵士まで殺害した事実に触れ、イスラエルによる「スピン」コントロールに警戒を呼びかける!(『AFP』2023年11月8日ほか)

 8日付【AFP】によると、イスラエルは、イスラム組織ハマスが10月7日の越境攻撃で多数の市民を虐殺した際の映像を、世界各地でメディア関係者らを集めて上映しているといいます。

 これは、犠牲者やハマス戦闘員が撮影した映像を44分に編集したものだということです。

 「これまでに米ニューヨークの国連(UN)本部、スイス・ジュネーブの国連事務局をはじめ、米ワシントン、独ベルリン、ベルギーのブリュッセル、スペインのマドリード、チリのサンティアゴなど各国首都で上映している」と同日付『AFP』は伝えています。

※イスラエル、ハマス襲撃の残虐映像を編集し各国で上映(AFP、2023年11月8日)
https://www.afpbb.com/articles/-/3490347

 この映像は一般向けではなく、招待されたジャーナリストと外交官に上映されているということです。

 同日付『AFP』は、「上映されている衝撃的な映像は、一般には公開されていない。パリでは50人ほどのジャーナリストが招待された。他の都市ではジャーナリストと外交官が出席した」と報じています。

 「イスラエル政府の説明では、7日のハマスの攻撃に関する映像が数百時間分集められている」としています。

 同日付『AFP』によれば、「イスラエルの外交官によれば、映像は殺害されるか捕らえられたハマスの戦闘員が所持していたボディーカメラやスマートフォンの動画、ハマスによるソーシャルメディアへの投稿、犠牲者や救助隊員らの携帯電話で撮影された映像を編集したものだ」とされています。

★イスラエルによる「編集」が入っているため、生の映像データがわからない状況になっていることがまず何より疑問に思えます。攻撃の始まりから終わりまでの全体像がわからないからです。

 20年間イスラエルのナザレを拠点に活動し、2021年に英国に帰国したジャーナリストで、20世紀における偉大な従軍記者、マーサ・ゲルホーンにちなんだマーサ・ゲルホーン・ジャーナリズム特別賞を受賞したジョナサン・クック氏は、6日付『コンソーシアム・ニュース』の中でこう述べています。

 「ガザで繰り広げられている大量虐殺に加担することを避けたいジャーナリストは、ハマスの最初の攻撃で何が起こったかについて、イスラエル側の主張を繰り返すことに注意すべきだ」。

※What We’re Not Hearing About Oct 7(コンソーシアム・ニュース、2023年11月6日)
https://consortiumnews.com/2023/11/06/what-we-are-not-hearing-about-oct-7/

 クック氏は、イスラエルのギブツを襲撃し破壊した犯人がハマスであるとの断定に疑問を呈しているのです。

※ここから先は【会員版】となります。会員へのご登録はこちらからお願いいたします。ぜひ、新規の会員となって、あるいは休会している方は再開して、御覧になってください!

https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

―――――――

■【第2弾! 止まらない米国の暴力!! 米国務省、日本のJOGMECと三井物産も出資する、ロシアの北極圏LNG2プロジェクトの「息の根を止める」と発言! 東アジアにおける第2の「ノルドストリーム」となるか!?】日本は、エネルギーの自立・自衛のためにも、米国の破壊工作に対して正面から抗議し、同時に、官民一体となって、プロジェクトを守る努力を惜しむべきではない!(『RIAノーボスチ』2023年11月8日ほか)

 8日付『RIAノーボスチ』が、重大なスクープを放ちました!

 「ジェフリー・パイアット米国務次官補(エネルギー担当)は、上院外交委員会の公聴会で、『ワシントンは、北極圏LNG2プロジェクトの存続を阻止することを目的としている』と述べた。

 『先週、我々は北極圏LNG2プロジェクトに新たな制裁を課した。我々の目的は、このプロジェクトの息の根を止めることだ』とパイアット氏は説明した」。

※Госдеп заявил о желании “задушить” российский проект “Арктик СПГ 2″(RIAノーボスチ、2023年11月8日)
https://ria.ru/20231108/proekt-1908278409.html

 北極圏LNG2プロジェクト、正式名称、アークティックLNG2は、ロシアのヤマロ・ネネツ自治管区ギダン半島で建設中の液化天然ガス(LNG)プロジェクトです。ロシアのノバテクが60%の権益を保有し、フランスのトタルエナジーズ、中国石油天然気集団(CNPC)、中国海洋石油(CNOOC)、日本のエネルギー・金属鉱物資源機構(JOGMEC)と三井物産の連合がそれぞれ10%ずつ保有しています。

※北極圏のアークティックLNG2、年内に操業開始へ=CNOOC(ロイター、2023年8月21日)
https://jp.reuters.com/article/cnooc-russia-lng-idJPKBN2ZW05I

 このプロジェクトには、それぞれ660万トンのLNGを生産する3つのLNGトレインの建設が含まれ、3系列合計のLNG生産能力は1980万トン/年で、安定的なガス凝縮液の生産能力は約160万トン/年です。

※Project Arctic LNG 2(ノバテク、2023年11月9日閲覧)
https://www.novatek.ru/en/business/arctic-lng/

 アークティックLNG2は、ロシア北極圏初のLNGプロジェクトであり、世界最大のLNGプロジェクトの1つです。完成すると、ロシアのLNG輸出量を大幅に増加させ、世界的なLNG市場に大きな影響を与えると予想されています。

 日本の政府にとって、このプロジェクトの重要性を、国際協力銀行が次のように説明しています。

※ここから先は【会員版】となります。会員へのご登録はこちらからお願いいたします。ぜひ、新規の会員となって、あるいは休会している方は再開して、御覧になってください!

https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

―――――――

■<本日の撮り下ろし初配信!>本日午後6時から、11月2日収録「岩上安身による東京大学名誉教授 板垣雄三氏インタビュー」、明日午後6時から、同日収録「東京大学名誉教授 板垣雄三氏による特別講義」を2夜連続、フルオープンで初配信します!

 10月7日に、ハマスの奇襲攻撃によって、ハマスとイスラエルの戦争、通称ガザ戦争が始まりました。しかし、もはやあまりにも一方的なイスラエル国防軍によるハマスの殲滅作戦は、ハマス相手の戦争などではなく、実際にはパレスチナ人のガザからの永久追放をめざす民族浄化作戦であることが顕わになってきました。

 11月2日、岩上安身は、長野県内で、イスラム研究者で、東京大学名誉教授である板垣雄三教授への緊急インタビューを敢行しました。後半では、板垣教授に「ガザ危機を見る眼」として、単独で特別講義をしていただき、収録しました。

 本日午後6時より、11月2日収録の「岩上安身による東京大学名誉教授 板垣雄三氏インタビュー」を、明日午後6時から「東京大学名誉教授 板垣雄三氏による講義」をフルオープンで、撮り下ろし初配信します。どうぞ御覧ください。

 板垣教授は、1931年生まれ、現在92歳です。東京大学名誉教授・東京経済大学名誉教授であり、国内外30超の大学で国際政治・地域研究・開発理論・イスラーム学・文明戦略論を教えてこられました。1991年には日本ジャーナリスト会議JCJ特別賞を受賞、2003年には文化功労者となられています。

 日本学術会議会員(16~18期)、日本中東学会会長、日本イスラム協会理事長、アジア中東学会連合会長、中近東文化センター理事などを、歴任してこられました。

 板垣教授は、1939年8歳の時に、教会(プロテスタント)の日曜学校でパレスチナの社会・文化に開眼し、大学院では中東近現代史とイスラーム思想研究に取り組み、パレスチナ問題研究歴は70年に及んでいます。

 板垣教授は、1973年石油危機を前年から警告し、イラン革命(1979年)を予告、PLOアラファト議長の訪日実現(1981年)に協力、1983年東京で小田実と「〈イスラエルのレバノン侵攻〉国際民衆法廷」を組織、1985年に日本中東学会を創立、1990年代後半に「イスラームの都市性」国際共同研究、2001年には外務省の「日本・イスラームの文明間対話」招集者(7年間実施)を務めるなど、まさにパレスチナ研究・イスラム研究の第一人者です。

 板垣教授の1990年代以降の主たる著作は、以下のとおりです。
・『石の叫びに耳を澄ます 中東和平の探索』(1992年、平凡社)・『イスラーム誤認 衝突から対話へ』(2003年、岩波書店)
・『歴史の現在と地域学 現代中東への視角』(1992年、岩波書店)
・『日本人よ、覚悟はできているか! 世界の集中砲火をどうするか「これから始まる日本の湾岸戦争」』(1991年、ベストセラーズ)

 本日お送りする「岩上安身による東京大学名誉教授 板垣雄三氏インタビュー」では、冒頭、板垣教授は、「標準的にイスラエル・ハマス戦争というような形で言われている。これ非常に紛らわしいというか、間違いを起こさせそうな表現でもあると思う」と述べました。

 板垣教授は、「ハマスのテロ攻撃」が最初に起きて、今「対等の国同士、政府同士の戦争」が起きているかのごとくに報じられているけれども、実態はまったく違うと指摘しました。

 板垣教授は、イスラエル側は「実態は征服したり、支配したり、抑圧したりしてる。そういう側が威力をひけらかしている」のであり、パレスチナ側は「征服され、支配され、抑圧されている側が一生懸命抵抗している」、「抑える側と抵抗する側という関係だ」と指摘しました。

 さらに、板垣教授は、「パレスチナ自治政府」なんて気楽に言うけれども、「実態は自治なんてそんなもんじゃない」と語気を強めました。

 1993年に、ノルウェー外相の仲介で成立したオスロ合意では、イスラエルのイツハク・ラビン首相(※IWJ注1)とPLO(※IWJ注2)のヤーセル・アラファト議長との間で、「パレスチナ暫定自治に関する原則宣言」が調印されました。しかし、「自治というものの実態は名ばかり」で、ほとんど何の強制力もなく、イスラエル人入植者がどんどん入ってきても、それを防ぐこともできないものでした。

(※IWJ注1)イツハク・ラビン首相:第6代・第11代イスラエル首相。1993年にオスロ合意に調印し、1994年にはヨルダンとの平和条約に調印した。ラビンのこの功績によりヤーセル・アラファトPLO議長、シモン・ペレス第9代・12代イスラエル首相と共に、ノーベル平和賞を受賞した。1995年にラビン氏がユダヤ人青年に暗殺されて以降、オスロ合意を履行しようとする政治家は、イスラエルではいなくなった。殺されるので。
・Yitzhak Rabin(Wikipedia)
https://en.wikipedia.org/wiki/Yitzhak_Rabin

(※IWJ注2)PLO:パレスチナ解放機構(Palestine Liberation Organization)。1964年設立、当初は旧委任統治領パレスチナの全領土にアラブ国家を樹立することを目指し、イスラエル国家の消滅を主張したが、1993年のオスロ合意でイスラエルの主権を認めた。
・Palestine Liberation Organization(Wikipedia)
https://en.wikipedia.org/wiki/Palestine_Liberation_Organization

 板垣教授は、マスメディアでは「ガザでのハマスの実効支配」と繰り返し言うが、「17年間もイスラエルから周り中をフェンスやら壁を作られて、人や物の出入りも全部シャットアウトされる」ような、「封鎖状態のもとで何かやっているんだったら、それは中身は実効支配ではない」、これもまた情報操作だと批判しました。

 そもそも、ハマスには、2006年に民主的な選挙によって住民に支持されて選ばれたという実績があります。パレスチナ解放運動を率いてきたファタハ(PLOの後継)の腐敗が進み、パレスチナの人々の支持が失われた結果でした。

 しかし、イスラエルとハマスの関係は一筋縄ではありません。ハマスが登場したことによって、パレスチナ側は、ファタハとハマスに分裂し、ハマスが支持を集めることは、イスラエルにとって都合の良い側面もあるからです。

 板垣教授は、そうした複雑な関係がハマスとイスラエルの間にあるとしても、「ガザの住民は(ガザを包囲する)境界線のところへ行って、そして故郷への帰還の大行進をガザの市民は(平和的に)やっていた」が、「それをまたイスラエルの側では撃ち殺す」。しかし、「パレスチナ人にとっては、ガザの境界線の向こう側に行くというのは、イスラエルの領内に侵入するのではなく、もともとの自分たちの(土地に)戻るということ」なんだと述べました。

 板垣教授は、10月7日のガザの爆発は、「ハマスの奇襲」と言われるが、ハマスだけではなく、パレスチナの解放を求める、ジハード・イスラーム、アルアクサ殉教者軍団など複数の団体が団結して、「アルアクサの大洪水作戦」を行ったのであり、「政治的な立場も非常に多様な人々」が「一緒に手を組んで動いた」と言う点を見落としてはならない、「植民地主義とそれへの抵抗であるという基本的な視点」が必要だと指摘しました。

 国際法上の、最も基本的な人権の一つである「抵抗権」は、武力で闘って独立を勝ち取ること、武装抵抗も重要な要素として認められています。

 インタビューは、日本のマスメディアが決して報じない「10月7日」のプロパガンダを暴き、パレスチナ問題の根底にある問題、ウクライナで東部のロシア系住民・ロシア語話者が、NATO・米国の支援を受けたウクライナ政府に迫害されていた問題との相似性、アラブ諸国の動きなどにも言及しています。

 詳しくはぜひ、本日のフルオープン再配信をご視聴ください。

2023年11月10日(金)
――――――――――――――
【撮りおろし初配信・IWJ_YouTube Live】18:00~20:48
岩上安身による東京大学名誉教授 板垣雄三氏インタビュー
視聴URL(フルオープン):https://www.youtube.com/user/IWJMovie/featured
――――――――――――――

2023年11月11日(土)
――――――――――――――
【撮りおろし初配信・IWJ_YouTube Live】18:00~20:54
東京大学名誉教授 板垣雄三氏による講義
視聴URL(フルオープン): https://www.youtube.com/user/IWJMovie/featured
――――――――――――――

 IWJは、板垣教授から、2014年に『ハフィントン・ポスト・ジャパン』に寄稿された、ペーター・コーヘン教授の論文の翻訳と解説のテキストを、板垣教授のインタビューと講義を理解するためのサブテキストとして、期間限定でIWJサイトにて公開するご許可をいただきました。この機会にぜひ、あわせてお読みください。

※【期間限定特別公開(1)】終わることのないパレスチナ紛争の根因:それをどう正すか 2023.11.9(ペーター・コーヘン 著、板垣雄三 訳)
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/519673

※【期間限定特別公開(2)】イスラエル国家の廃止を呼びかける P・コーヘン提案をどう読むか(板垣雄三 著)
(本日IWJサイトにて公開予定)

 岩上安身は、これまでに繰り返し、板垣教授にインタビューを行っています。この機会にどうぞ、あわせて御覧ください。

※(再掲載)中東情勢に地政学的大激変!? 米国はもはや「覇権国家」ではない! 極東と中東で同時に高まる戦争の脅威~岩上安身によるインタビュー 第834回 ゲスト 東京大学名誉教授・板垣雄三氏(前編) 2018.1.9
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/409190

※(再掲載)「核」が結ぶシリア・イラン・北朝鮮――中東と極東で同時に高まる戦争の危機!中核に位置するパレスチナ問題を紐解く~岩上安身によるインタビュー 第834回 ゲスト 東京大学名誉教授・板垣雄三氏(後編) 2018.1.10
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/409287

※イスラム国による邦人殺害予告事件、その背景に日本とイスラエルとのかつてない異常接近~岩上安身によるインタビュー 第509回 ゲスト 東京大学名誉教授・板垣雄三氏インタビュー 2015.1.24
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/227261

※【饗宴アフター企画第4弾!】「ヨーロッパの成立と反ユダヤ主義は同時に進む」~「国家の解体・滅びの歴史」に通じる共通点に迫る!~ 岩上安身によるインタビュー 第498回 ゲスト 東京大学名誉教授・板垣雄三氏 2014.12.22
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/215319

※世界の「いま」は欧米中心主義の断末魔/繋がりあう尖閣・マレーシア・ガザ・ウクライナ ~岩上安身によるインタビュー 第443回 ゲスト 東京大学名誉教授・板垣雄三氏 2014.8.1
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/159297

※【第185~188号】岩上安身のIWJ特報!『世界のいま』は欧米中心主義の断末魔 東京大学名誉教授・板垣雄三氏インタビュー 第一部 2015.1.25
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/227890

※【第193~199号】岩上安身のIWJ特報!欧米中心主義を超えて ウクライナ、ガザ、マレーシア…世界の「つながり」を解きほぐす 東京大学名誉教授・板垣雄三氏インタビュー 第2弾 2015.3.3
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/236547

― – ― – ― – ― – ― – ― – ― – ― – ― – ― – ― – ― – ― – ―

 それでは、本日も1日、よろしくお願いします。

※日刊IWJガイドのフルバージョン(会員版)は下記URLより御覧ください。
https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20231110

IWJ編集部(岩上安身、六反田千恵、尾内達也、浜本信貴)

IWJ 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル
岩上安身サポーターズクラブ事務局
公式サイト 【 https://iwj.co.jp/
公式X(旧ツイッター)アカウント【 https://twitter.com/iwakami_staff