┏━━【目次】━━━━
┠■はじめに~経済安全保障・米国の輸出管理は同盟国日本の競合企業潰し!? 日本企業が米国による対中規制に苦しむ中、米国のアップルのティム・クックCEOは、北京の経済フォーラムで中国の教育プログラムに約19億円支出を表明! テスラはイーロン・マスクCEOが中国訪問という報道の翌日、上海に大型蓄電池工場新設を地元政府と契約! 主要メディアは細部をまったく伝えない! コロナ禍から再開した中国経済目当てに、欧米企業のCEOが続々訪中! 果たして米中デカップリングは嘘だったのか!? それとも相手(国、企業)次第で基準が変わるのか!?
┃
┠■IWJは創業以来、最大の経済的危機に直面しています! 3月のご寄付件数は132件、175万5400円でした! 月間目標額390万円の45%に相当します! 4月は17日時点でご寄付の金額は139万4700円、月額目標の36%です。毎月、累積赤字が増え続けている状況ですが、4月こそは少なくとも月間目標額390万円を達成できますよう、残り250万5300円を、また第13期入って以来、8月から3月まで8ヶ月分の累積の不足額1479万9100円を少しでも減らせますよう、緊急のご支援・ご寄付・カンパのほど、どうぞよろしくお願いします!
┃
┠■IWJは、市民の皆さまお一人お一人の会費とご寄付・カンパで運営しています。3月のご寄付者様のご芳名を、感謝を込めて順次掲載させていただきます! IWJの経済危機に手を差し伸べてくださった皆さま、誠にありがとうございます!
┃
┠■【中継番組表】
┃
┠■<ニュースフラッシュ>「ルフィ」事件の黒幕、フィリピンの「JPドラゴン」吉岡竜司と神戸山口組・井上邦雄組長の盃に同席していたのは「JPドラゴン」ナンバー2の山本好孝、神戸山口組側は、侠友会の寺岡修会長、黒誠会の剣政和会長、英組藤田恭道組長!「極道YouTuber」竹垣悟氏は「神戸山口組あげての盃、さしずめフィリピン支部」と指摘!
┃
┠■<IWJ取材報告>来日する米通商代表部タイ代表とのIPEF・日米貿易協議、シンガポールでのIPEF交渉会合、デトロイトでのAPEC貿易相会合と続く日程に「グローバルサウスとの連携に非常に重要」と西村大臣~4.18 西村康稔 経済産業大臣 記者会見
┃
┠■<岩上安身『あらかじめ裏切られた革命』復刻連載(その52)>第三部 権力のはらわた「第十章 ゴルバチョフの嘘?―― 一九九二年二月、八月 ――」(part2)
┃
┠■【スタッフ募集・事務ハドル班】事務ハドル班は、岩上安身によるインタビューのアポ取りとスケジューリング、各種リサーチ、中継スタッフやテキストスタッフと連携して、IWJの活動予定を組み立て、指示を出す、重要な役割を担っています。翌日以降の中継・配信予定と、撮影後に記事化された動画の情報を整理し、翌日の日刊IWJガイドの番組表へ反映する、IWJコンテンツ構成の要となる部署です。
┃
┠■【スタッフ募集・テキスト(赤反映担当)班】記者として日刊IWJガイドや記事の執筆、エディターとして編集業務を行っていただける方を募集します。特に深夜業務での校正作業を厭わない方は、優遇し、最優先で募集します! 深夜に及んだ場合は、社用車での帰宅が可能です。時給はスタート時は1300円から、能力・実績次第で昇給します。深夜業務は法にのっとった割り増し残業代を支払います。『サビ残』は一切ありません!
┗━━━━━
■はじめに~経済安全保障・米国の輸出管理は同盟国日本の競合企業潰し!? 日本企業が米国による対中規制に苦しむ中、米国のアップルのティム・クックCEOは、北京の経済フォーラムで中国の教育プログラムに約19億円支出を表明! テスラはイーロン・マスクCEOが中国訪問という報道の翌日、上海に大型蓄電池工場新設を地元政府と契約! 主要メディアは細部をまったく伝えない! コロナ禍から再開した中国経済目当てに、欧米企業のCEOが続々訪中! 果たして米中デカップリングは嘘だったのか!? それとも相手(国、企業)次第で基準が変わるのか!?
おはようございます。IWJ編集部です。
少し前のニュースになりますが、米アップルのCEO(最高経営責任者)ティム・クック氏が3月25日、中国の北京で行われた「チャイナ・デベロップメント・フォーラム(中国発展高層論壇)」に出席しました。
3月25日付け『ブルームバーグ』は、「クック氏は25日、同フォーラムでの技術・教育に関するディスカッションで同社と中国の関係に触れ、利益を『双方が享受する象徴的な関係だったと思う』と発言。アップルが中国の地方教育プログラムへの支出を1億元(約19億円)に増やす計画を明らかにし、急速に変化する世界で子供たちがプログラミングのスキルと批判的に考える能力の両方を磨くことが重要だと指摘した」と報じています。
また、この『ブルームバーグ』の記事によると、クック氏は「北京にあるアップルの小売店舗に他の幹部らと共に立ち寄った。今回の訪中で中国政府当局者にも面会した」とのことです。
※アップルCEO、中国と共に利益享受と強調-北京でのイベントに出席(ブルームバーグ、2023年3月25日)
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-03-25/RS27CIT0G1KW01
他方で『ブルームバーグ』は、前日の3月24日付けの記事で、この「チャイナ・デベロップメント・フォーラム」について「金融やエネルギー、バイオ医薬品、消費財などのセクターから約100人の外国企業代表が参加登録した」ものの、「参加者リストに掲載されている米企業は少なく、現在の地政学的状況における中国でのビジネス活動がますます微妙な状況になっていることをかえって浮き彫りにしている」と、否定的に報じています。
この24日の『ブルームバーグ』の記事は、「少なくとも3人の事情に詳しい関係者によると、特に企業側は米下院に新たに設けられた、ギャラガー議員(共和、ウィスコンシン州)率いる『米国と中国共産党の戦略的競争に関する特別委員会』の標的になりたくないと考えているという」と報じています。
とはいえ、この記事は「ブルームバーグが確認した出席者の暫定リスト」として、アップルのティム・クックCEO、ファイザーのアルバート・ブーラCEO、ブリッジウォーター・アソシエーツ(IWJ注:投資管理会社)創業者のレイ・ダリオ氏、インベスコ(IWJ注:資産運用会社)のマーティン・フラナガン社長、ブラックストーン(IWJ注:投資管理会社)のスティーブン・シュワルツマンCEOの名前をあげた上で、「名の知れたCEOの代わりに、よりランクの低い幹部を出席させる米企業もあるという」と報じています。
※アップルCEOら中国フォーラム出席へ-他の米企業の多くは不参加(ブルームバーグ2023年3月24日)
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-03-24/RS03ZUT0AFB701
また、4月8日付け『ブルームバーグ』は、長者番付(米経済誌『Forbes』)で4年連続一位だったアマゾンの創業者ジェフ・ベゾス氏を抜いて、2022年度の番付で世界一の富豪となったテスラのCEOイーロン・マスク氏が、「8日から中国を訪れ、同社の上海工場に立ち寄る可能性がある」「同CEOの訪中日程には上海当局との会合も含まれる見通し」と報じました。
※マスク氏が8日から中国訪問、テスラ上海工場立ち寄りも-関係者(ブルームバーグ、2023年4月8日)
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-04-08/RSS9WWDWRGG001
8日付け『読売新聞』は、この『ブルームバーグ』の記事を引用した上で「同工場は、今年3月に首相に就任した李強氏が上海市共産党委員会書記だった際に誘致した経緯がある。マスク氏が李首相との会談を模索しているとの見方も出ている」と報じています。
※イーロン・マスク氏が訪中へ…テスラ最大の上海工場視察し李首相と会談模索の観測も(読売新聞オンライン、2023年4月8日)
https://www.yomiuri.co.jp/economy/20230408-OYT1T50214/
そして、この『ブルームバーグ』の記事が出た翌日の4月9日付け『日本経済新聞』は、テスラが「上海市に大型蓄電池の工場を新設する。9日に上海で開いた調印式典で、テスラの幹部と地元政府の幹部が契約書に署名した」と報じました。この記事によると、新工場は「米国内の大型蓄電池工場に匹敵する規模になる」とのことで、「米中対立の中でも、中国市場を重視する姿勢を鮮明にする」と報じています。
※米テスラ、中国で蓄電池工場 規模は米国の工場に匹敵(日本経済新聞、2023年4月9日)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGM092XN0Z00C23A4000000/
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■IWJは創業以来、最大の経済的危機に直面しています! 3月のご寄付件数は132件、175万5400円でした! 月間目標額390万円の45%に相当します! 4月は17日時点でご寄付の金額は139万4700円、月額目標の36%です。毎月、累積赤字が増え続けている状況ですが、4月こそは少なくとも月間目標額390万円を達成できますよう、残り250万5300円を、また第13期入って以来、8月から3月まで8ヶ月分の累積の不足額1479万9100円を少しでも減らせますよう、緊急のご支援・ご寄付・カンパのほど、どうぞよろしくお願いします!
いつもIWJをご支援いただきまして、誠にありがとうございます。
3月のご寄付件数は132件、175万5400円でした。月間目標額390万円の45%に相当します。
厳しい経済状況の中、ご寄付をお寄せくださった皆さま、誠にありがとうございました! しかし、3月は月間目標額の65%、214万4600円が不足となりました。
ぜひ、皆さま、今月4月こそは、まずは月間目標額を達成できますよう、どうぞ緊急のご支援をお願いいたします!
4月は、1日から17日までの17日間でいただいたご寄付は、67件、139万4700円です。これは月間目標額の36%にあたります。本日は19日、月末の30日まであと12日間、64%、250万5300円が不足しています!
累積の不足額を少しでも削れるように、引き続き、どうぞご支援をお願いします!
IWJの内部留保も底を尽き、キャッシュフローが不足したため、私、岩上安身が、個人的な私財から、IWJにつなぎ融資をいたしました。
私がこれまでにIWJに貸し付けて、まだ未返済の残高は約600万円。これにつなぎ融資1000万円と合計すると、IWJへの私の貸し付け残高は約1600万円にのぼります。
私の貯えなどたかがしれていますから、この先も同様の危機が続けば、私個人の貯えが尽きた時、その時点でIWJは倒れてしまいます。
皆さまにおかれましても、コロナ禍での経済的な打撃、そしてこのところの物価上昇に悩まされていることとお察しいたします。
しかし、ご寄付が急減してしまうと、たちまちIWJは活動していけなくなってしまいます。IWJの運営は会員の方々の会費(最近の流行語ではサブスク)とご寄付・カンパ(最近の用語でいえばドネーション)の両輪によって成り立っていますが、それが成り立たなくなってしまいます。
2023年、「新たな戦争前夜」を迎えて、私、岩上安身とIWJは、少しでも正確な情報を皆さまにお届けできるように、その結果として、日本が戦争突入という悲劇に見舞われないように、無謀な戦争を断固阻止するために全力で頑張ってゆきたいと思います。
2月、ピューリッツァー賞を受賞した経歴をもつ、米国屈指の独立調査報道ジャーナリストであるシーモア・ハーシュ氏が、米国が、ノルウェーと協力し、ドイツとロシアを直接つなぐ天然ガスパイプライン・ノルドストリームを爆破したという驚愕のスクープを出しました。日本の新聞・テレビなどのメインストリーム・メディアは、一切このスクープを報じませんでした。
IWJは、全文の仮訳を進め、全4回を号外でお送りしました。
※【IWJ号外】ドイツとロシアを結ぶ天然ガスパイプライン・ノルドストリームを爆破したのは、米国だった! ピューリッツァー賞を受賞した米国の最も著名な独立調査報道ジャーナリスト、シーモア・ハーシュ氏が大スクープ!(その1~4)
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%e3%82%b7%e3%83%bc%e3%83%a2%e3%82%a2%e3%83%bb%e3%83%8f%e3%83%bc%e3%82%b7%e3%83%a5
私は、ロシア軍がウクライナに侵攻して1年となる2月24日の岸田総理会見で、ハーシュ氏のスクープについて岸田総理に直接、質問しました。
私が「日本政府は、このノルドストリーム爆破疑惑について、独自に検証や調査を行なっているのでしょうか?」と質問したのに対し、岸田総理は、「米政府は完全なるフィクションであるという評価をしております」「ノルウェー外務省もナンセンスと言っています」「多くの国においてこうした記事に関しては、否定的な評価がされている」とはぐらかし、日本政府・日本国総理としての独自の判断を示しませんでした。
※【IWJ代表:岩上安身質問】ノルドストリーム爆破疑惑について、日本は独自に検証や調査を行なっているのか?岸田内閣総理大臣記者会見-令和5年2月24日(Movie IWJ)
https://www.youtube.com/watch?v=9uUrTxr_Mss
※はじめに~岩上安身が岸田総理に対して会見で質問!~(日刊IWJガイド、2023年2月25日)
https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/51926#idx-1
このウクライナ紛争は、ロシアを弱体化させるための米国主導の戦争です。
ハーシュ氏のスクープが事実であれば、米国は、同盟国のドイツも多額の出資をしたノルドストリーム・パイプラインを爆破し、ドイツとロシアの仲を引き裂き、ウクライナを戦場にして、欧州とロシアの友好的な関係を完全に破壊し、欧州に天然ガスと石油を高値で売りつけて市場を奪い取ったということになります。
つまり、米国は「敵国」のロシアだけでなく、米国の重要な同盟国であるはずのドイツにも大損害を与えた疑いがあるのです。これが真実であるならば、同盟国への重大な背信であり、裏切りです。犠牲を払わされたドイツと同じく、同盟国とは言いながら、ジュニア・パートナー(主権のない従属国)扱いされている日本も、同じ目にあわされる可能性があります。
IWJでは、独自のIWJ検証レポートによって、ドイツとロシアを直接結ぶノルドストリームの建設を米国政府・議会が何度も妨害してきた事実、そして、完成はしたもののウクライナ紛争の勃発と対露制裁によって使用できなくなり、さらに爆破テロに見舞われるまでの経緯を、お伝えしています
※IWJ検証レポート!「米国が狙った独露間の天然ガスパイプラインノルドストリームの阻止!!」~2022.4.27
(その1)https://iwj.co.jp/wj/open/archives/505188
(その2)https://iwj.co.jp/wj/open/archives/508187
日本は、米国への依存から脱却をはかり、独立した主権国家として立つべきです。同時に、エネルギーと食料の自給ができず、資源をもつ他の国々からの海上輸送に頼らなければならない「島国」であるという「宿命」を決して忘れず、国外にそもそも「敵」を作らない、多極的な外交姿勢をめざすべきではないでしょうか?
皆さまにはぜひ、マスメディアが真実を伝えない、こうした問題について、IWJが追及を続けてゆくために、どうか、会員登録と緊急のご寄付・カンパによるご支援をどうぞよろしくお願いしたく存じます。
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また、無料で日刊IWJガイド非会員版を読み、ハイライト動画を御覧になっている無料サポーターの皆さまにおかれましては、有料の一般会員登録をぜひともお願いいたします。
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みずほ銀行
支店名 広尾支店
店番号 057
預金種目 普通
口座番号 2043789
口座名 株式会社インデイペンデント ウエブ ジヤーナル
城南信用金庫
支店名 新橋支店
店番号 022
預金種目 普通
口座番号 472535
口座名 株式会社インディペンデント.ウェブ.ジャーナル
ゆうちょ銀行
店名 〇〇八(ゼロゼロハチ)
店番 008
預金種目 普通
口座番号 3080612
口座名 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル カンリブ
IWJホームページからも、お振り込みいただけます。
※ご寄付・カンパのお願い
https://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html
どうか、ご支援のほど、よろしくお願い申し上げます!
岩上安身
■IWJは、市民の皆さまお一人お一人の会費とご寄付・カンパで運営しています。3月のご寄付者様のご芳名を、感謝を込めて順次掲載させていただきます! IWJの経済危機に手を差し伸べてくださった皆さま、誠にありがとうございます!
3月は31日間で、132件、175万5400円のご寄付・カンパをいただきました。ご寄付をくださった皆さま、本当にありがとうございます。
ここに感謝のしるしとして、掲載の許可をいただいた方85名様につきましては、順に、お名前を掲載させていただきます。また、弊社ホームページにも掲載させていただくと同時に、ツイッター、フェイスブック等のSNSにて告知させていただきます。
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M.J. 様
M.K. 様
喜多 巧 様
H.R. 様
F.R. 様
T.N. 様
中嶋 誠司 様
新城 靖 様
マツモト ヤスアキ 様
M.T. 様
オアナ シンイチ 様
M.H. 様
アオキ カナメ 様
kamutan 様
J.M. 様
C.K. 様
佐原伸 様
森田文弥 様
徳永彰宏 様
s.i. 様
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皆さま、インフレの激しい情勢下、誠にありがとうございました。
いただいたご寄付は、大切に、また有効に活用させていただきます。
今後とも、ご支援をよろしくお願い申し上げます。
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◆中継番組表◆
**2023.4.19 Wed.**
あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。
【IWJ・Ch5】17:00~「『平和を求め軍拡を許さない女たちの会』発足 ―講演:田中優子氏(法政大学名誉教授・前総長)」
視聴URL:https://twitcasting.tv/iwj_ch5
「戦争をさせない1000人委員会」、「立憲フォーラム」主催の院内集会を中継します。これまでIWJが報じてきた安保3文書関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%e5%ae%89%e4%bf%9d3%e6%96%87%e6%9b%b8
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◆中継番組表◆
**2023.4.20 Thu.**
調整中
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■<ニュースフラッシュ>「ルフィ」事件の黒幕、フィリピンの「JPドラゴン」吉岡竜司と神戸山口組・井上邦雄組長の盃に同席していたのは「JPドラゴン」ナンバー2の山本好孝、神戸山口組側は、侠友会の寺岡修会長、黒誠会の剣政和会長、英組藤田恭道組長!「極道YouTuber」竹垣悟氏は「神戸山口組あげての盃、さしずめフィリピン支部」と指摘!
「ルフィ」事件の黒幕として、フィリピンの裏社会を牛耳っている「JPドラゴン」の吉岡竜司が神戸山口組の井上邦雄組長と盃を交わしていたと暴露した、「極道YouTuber」の竹垣悟氏が、14日に配信した動画で、さらに詳細な情報を公開しました。
※<ニュースフラッシュ 2>「極道YouTuber」竹垣悟氏が「フィリピンの裏社会を牛耳っている、『ルフィ』事件の黒幕」と指摘する「JPドラゴン・吉岡(今倉)竜司」の写真をYouTubeにアップ! さらに吉岡竜司が神戸山口組の井上邦雄組長と盃を交わす場面の写真も公表! 一方で神戸山口組にフィリピンの特殊詐欺グループの金が流れていたことは「一切ない」とも断言! 暴力団が関与していた場合、上部団体の「使用者責任」が問われる!(日刊IWJガイド、2023年4月14日)
https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/52121#idx-6
竹垣氏は14日の動画で、竹垣氏に情報を提供している方が、日本の警察とフィリピンの警察に対し、「ルフィ」事件について洗いざらい全部情報を提供しており、今後、事件関係者から命を狙われる危険性があるため、竹垣氏の独占取材に応じて、情報を広く公開してもらいたいと求められたとのこと。このため、竹垣氏が明らかにしている情報の内容は、すべて警察も把握しているということです。
14日に配信された動画で、「JPドラゴン」のナンバー2、山本好孝の兄弟分が「金の運び役をしていたらしい」と述べ、情報提供者がこの「山本好孝の兄弟分」について、「今回は伏せてくれ」と言ったので名前は出せないとした上で、次のように語りました。
「福岡の安倍組(IWJ注:神戸山口組の二次団体)の、元若い衆だった。それで、事件を起こして、不起訴になって、フィリピンに出国している」
また、竹垣氏は山本好孝について、写真を掲示しながら、「ケソンシティで『やまたつ』という日本食レストランを経営している。『やま』は山本の『やま』、『たつ』は吉岡竜司の竜から取っている」と述べ、次のように語っています。
「フィリピンで、あちこちに子どもを作っているらしい。50歳で、手首まで刺青を入れて、まるっきりヤクザ気取りだという。それで、自分が乗っている高級車に『DRAGON YAMAMOTO』と入れているらしい」
さらに竹垣氏は、山本好孝について、「ナンバー2だから、金を一手に握っていたんだろう」と述べ、ヤクザもそうだが、こういった事件の組織では、トップというのは「ナンバー2から金が行く仕組み」だと明らかにしました。
また、竹垣氏によると、「JPドラゴン」のメンバーは、「左手の親指と人差し指の間に『Jp Dragon』と刺青(タトゥー)を入れているらしい」とのことです。
竹垣氏は、吉岡竜司と神戸山口組の井上邦雄組長が盃を交わした時に、山本好孝も同行していたと明らかにした上で、写真を掲示して「神戸山口組側から、侠友会の寺岡修会長(IWJ注:兵庫県淡路市が本部。神戸山口組の元最高幹部。2022年に解散)、黒誠会の剣政和会長(IWJ注:大阪市が本部。元神戸山口組若頭補佐。2020年に解散)、それと二代目英組藤田恭道組長(IWJ注:大阪市が本部。神戸山口組若頭補佐)が、集合写真に写っていた」と明らかにしました。
竹垣氏は「私、その写真を見てびっくりした」と述べ、「神戸山口組あげて、吉岡竜司との盃をしているんだろう。さしずめ、フィリピン支部というところじゃないか。それか、裏部隊」との見方を示しています。
その一方で、竹垣氏は「普通、稼いだ金を、井上邦雄組長にいくらか上納するんだが、それを一切していないと言っていた」と述べ、「吉岡竜司というのは、したたか」だと語りました。
※ルフィ事件 独占取材第三弾!! JPドラゴン 山本好孝と吉岡竜司 それに神戸山口組 侠友会 寺岡修会長 黒誠会 剣政和会長 二代目英組 藤田恭道組長との記念写真を公開(竹垣悟チャンネル、2023年4月14日)
https://youtu.be/QjyBWdA29h4
こうした闇社会についての情報が公開される、ということは意味のあることです。ということは、特殊詐欺の実行犯と指示役だけでなく、こうした背後組織にまで捜査当局が切り込んできた、という世論が形成され、当局の背中を押してゆく上で、重要な意味をもつからです。
暴力団組織が、特殊詐欺の実働部隊の背後に存在する限り、高齢者を狙い撃ちする特殊詐欺を根絶することは不可能です。神戸山口組と、「ルフィ」事件のリーダーとの間で、指示系統や、金銭のやり取りがあれば、捜査当局は「使用者責任」を問うべきです。
■<IWJ取材報告>来日する米通商代表部タイ代表とのIPEF・日米貿易協議、シンガポールでのIPEF交渉会合、デトロイトでのAPEC貿易相会合と続く日程に「グローバルサウスとの連携に非常に重要」と西村大臣~4.18 西村康稔 経済産業大臣 記者会見
4月18日午前9時20分頃より、東京都千代田区の経済産業省にて、西村康稔経済産業大臣の記者会見が開催されました。
会見冒頭、西村大臣からの報告事項はなく、各社記者と大臣との質疑応答となりました。
4月19日から20日にかけて、アメリカ通商代表部のキャサリン・C・タイ氏が訪日し、IPEF(アイぺフ、インド太平洋経済枠組み)、および日米の貿易関係の強化などについて協議が行われる予定となっています。
この協議の現状と見通しについて、NHK記者より質問があり、西村大臣は以下の通り回答しました。
「タイ代表が来日の予定であるということで、できれば、お会いしたいと思っております。そして、ご指摘のIPEFでありますけれども、昨年(2022年)9月に交渉入りして以降、3度の対面会合が開催されており、活発な議論が行われていることは、非常に喜ばしいと思っております。
次回、来月(5月)8日から15日の日程で、シンガポールでの交渉・会合が予定されておりますけれども、また、早ければ5月末にデトロイトで開かれる予定であります、APECの貿易大臣会合、この機会をとらえて、そのマージンで、閣僚級で、何らかの方向性を示すことを目指し、交渉を詰めているところであります。
できるだけ早期に具体的な成果を出せるように、私自身関係各国の閣僚と引き続き緊密に連携していきたいというふうに思っております。
IPEFは、インドからフィジーまで、そしてCPTPP(アジア太平洋地域における経済連携協定)に入っていない、インドネシア、フィリピン、タイといった国々が入っております。
ですので、まさに、今後の、いわゆる、グローバルサウス(アフリカ、ラテンアメリカ、アジアの新興国など)の国々との連携ということを考えていく上でも、非常に重要な位置づけがあると思っておりますので、しっかり早期に成果が出せるように取り組んでいきたいというふうに考えております」
IWJ記者は質問を準備して会見に臨みましたが、残念ながら指名されず、質問はかないませんでした。用意した質問は、ウクライナ戦争をめぐるG7の対露制裁(ロシア産石油の価格上限設定)に関するものでした。
質問はまた、次の機会にトライしたいと思います。
記者会見の詳細については、ぜひ全編動画を御覧ください。
※来日する米通商代表部タイ代表とのIPEF・日米貿易協議、シンガポールでのIPEF交渉会合、デトロイトでのAPEC貿易相会合と続く日程に「グローバルサウスとの連携に非常に重要」と西村大臣~4.18 西村康稔 経済産業大臣 記者会見
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/515544
■<岩上安身『あらかじめ裏切られた革命』復刻連載(その52)>第三部 権力のはらわた「第十章 ゴルバチョフの嘘?―― 一九九二年二月、八月 ――」(part2)
岩上安身は、1989年から1994年まで、29歳から35歳まで、足かけ6年かけて、崩壊前夜のソ連から、ソ連崩壊後の「民主ロシア」誕生の裏面まで、現地で取材しました。
現地取材をまとめた著書『あらかじめ裏切られた革命』(1996年、講談社、講談社ノンフィクション賞受賞作)は、当時のソ連・ロシアの実態を記録した貴重な資料ですが、残念ながら絶版となっており、入手困難な状況となっております。
ウクライナ紛争の長期化、そして西欧諸国が世界を支配してきた構造、米国による一極支配構造に揺らぎが見え始めた今こそ、改めて1991年のソ連崩壊前後に戻って、歴史を振り返る必要があると思われます。日刊IWJガイドで、『あらかじめ裏切られた革命』の復刻連載を進めていきます。ぜひお読みください。
下記URLから、初回の復刻連載(その1)をお読みいただけます。
※<岩上安身『あらかじめ裏切られた革命』復刻連載(その1)>序文「ゴーリキーパークの世界精神」(日刊IWJガイド、2022年11月20日)
https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/51557#idx-4
直近の復刻連載は、下記URLからお読みいただけます。
※<岩上安身『あらかじめ裏切られた革命』復刻連載(その50)>第三部 権力のはらわた「第九章 ロシアは独裁者を待っている―― 一九九二年三月 ――」(part5)(日刊IWJガイド、2023年4月11日)
https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/52113#idx-7
※<岩上安身『あらかじめ裏切られた革命』復刻連載(その51)>第三部 権力のはらわた「第十章 ゴルバチョフの嘘?―― 一九九二年二月、八月 ――」(part1)(日刊IWJガイド、2023年4月16日)
https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/52134#idx-4
―――――――
(以下、「<I>獄中からの告発」後半)
「第三章 首謀者達の敗北」
「【焦った首謀者グループは最も恐るべき手段に訴えようとした。軍隊を民衆に向かわせようとしたのだ。だが、これもまたうまくはいかなかった。】多くの司令官、将校、ほとんどの兵士たち、そしてさまざまな単位の部隊が命令の遂行を【拒んでいる。】彼らは自らの宣誓に忠実に、民主主義を守ろうとする勇敢な人々の側に立った」
▼極めて重要!これは卑劣な言い方だ。誰が軍隊を民衆に向かわせた? 軍隊内にはそんな司令官はいないということを、最高司令官(ゴルバチョフのこと)はよく知らなかったのではないか。
「この六年間、われわれが前進の道を求め続けてきたのは無駄ではなかった。それが今やだれの目にも明らかになっている。【社会は多くのものを獲得した。自由もそのひとつだ】」
▼そして社会は何を失ったか? 一九八五年には何を持っていたか? それが九一年はどうなったか?
「第四章クーデターの教訓」
「それらの人々は、【ペレストロイカの行きつく先をみずから理解もしくは受容できないのが次第にわかってきたのである】」
▼ペレストロイカの行きつく先については、決して明らかにされたことはない。
「首謀者グループの計画に直結した条件がこの国に存在したことからも目をそらしてはならない。社会・経済体制、そして旧来の国家構造の解体にかかわる分野で、【いくつかの誤りがなされてきた】ことも、また事実なのだ」
▼最大の誤りは、ペレストロイカがなし崩し的に始められたことだ(経済にしても政治改革にしても)。現体制を維持したまま経済改革をすすめ、その後政権を党から民主主義議会に委譲すべきだった、ということは、当時すでに明白であった。どこでもそうなのだ。
「【クーデターにより、ソ連共産党を改革し、近代的民主政党に転換させようとするすべての望みは失われてしまった。私が書記長の職を退き、中央委員会の解散を提案したのはそのためである】」
▼そのためではない! 辞任の意思はずっと前から持っていた。そのきっかけが必要だったのだ。
▼第四章「クーデターの教訓からひきだしうる基本的結論」
1 筆者(ゴルバチョフのこと)はこのような事件が起こりうることを承知していた。にもかかわらず、国家非常事態委員会の出現を防止するような対策は講じなかった。
2 子供をおどかす時に、鬼ばばがくるぞ、と言う。筆者は国民を、クーデターが起きるぞ、とおびえさせているのだ。国民が安心して眠れるようにしてほしいものだ。
「第五章 分裂か? 連合か?」
「【八月のクーテターの阻止にあらゆる手をつくさなかったという事実に対し】、全議員を前にして私は責任を痛感させられた」
▼どんな手を尽くすべきだったのかについては、どこにも書いていない。
「とはいえ、以下の指摘は必要だと思うのだ。クーデターは国の内外で敗北に終わった。【だがそれは、国内状況や国際関係において重大な変化があったからにほかならない。そして、結局のところ、それらの変革すべては私の参加なしには行われなかったのである】」
▼クーデターが敗北した理由は、国家非常事態委員会が一連の宣言を行ないながら、具体的な計画を何も持っていなかったことにある。国家非常事態委員会は二日後に自然崩壊したのだ。妙なことだが、事実だ。非合憲的であったことと、ロシア政府とのコンタクトがなかったことが痛かった。しかし、国家非常事態委員会は粉砕されたのではない。降参したのだ。
「第六章 歴史の転換点」
「【三月の国民投票で、国民は連邦制の維持とその徹底的な革新を支持している。】実際、ノヴォ=オガリョーヴォでの会議では、主権国家連合という方式が打ち出された」
▼問題を引き延ばすべきではなかった。それなら三月の段階で連邦条約に署名するべきだったのだ。我々は何もかも後手後手にまわってきた。皆が網渡りとバランスとりごっこと妥協探しをしてきたのだ。「国民が求めているのだ。やるべきだ!」とこぶしで机を叩いた者はひとりもいない。しかし、時すでにおそし。民族主義の毒が全リーダーの魂をむしばんでしまったあとでは(エリツィンは例外か?)。
「CSCEの枠組みの中で、全市民の権利を保護するため、何らかのシステムが案出されるかもしれない。だがきわめて重要な点は、第一に【国境の不可侵性】である」
▼違う! すべてが返還されるべきだ! ソヴィエトの兵士が命を落とした場所だ。ビリニュスからクリミアまで全部返還されるべきだ。
「第七章 多民族国家の道のり」
「【ロシア共和国は特に責任ある大きな役割を果たす。】九月十日、【ボリス・エリツィンと私】は会見し、新たな連邦条約を早急に起草する件に関してさまざまな問題を話し合った」
▼エリツィンやナザルバーエフのような人物が存在するだけでも結構なことだ。
「第八章 世界の中のわが国」
「われわれはすでに新しい社会への道へ飛び出している。【援助と支持と連帯を必要とするのはそのためである。そういう支援は、全世界の進歩と運命を左右するような国に対して行われるのであるから、将来十二分に報われることになろう】」
▼誰に向かってアジテーションしているのか? 西側には馬鹿はいない。
「今日、われわれはまわりの世界から孤立しているとか、まして対立関係にあるなどとは思っていない。同様に、【まわりの世界にしてもわが国を従来とまったく異なる目で見ている。
目の前に現れてきた”歴史的好機”は活用せねばならない】」
▼そうだ、皆にお願いしなくてはならない。どうか助けてくださいと。恥も外聞もかなぐりすてて、「お願いします!!」と言うのだ。しかし、次のことも考えなくてはならない。我々の組織的な努力、規律正しく法律を遵守する国民――これこそがそしてこれのみが、外国資本を誘導し、国の抜本変革をもたらすものだということも。資本主義国がわが国を援助するのは、人道的目的からではない。それが経済的、かつ政治的に得策だからである。
「第九章 民主主義以外に道はない」
「【問題がどれほど複雑であれ、民主主義的な手段をもって解決されなければならない。私にとって民主主義以外に道はないのである】」
▼今日民主主義に異議を唱えるような人がいるとは思えない。このくだりは笑止千万。過去の道に生活をおしもどすことは不可能だ。ついでに言えば、われわれ「クーデター首謀者」はどこかの「煽動家」(ゴルバチョフのことか)以上に民主主義を支持している。その支持するところは、真の民主主義だ。民主政権だ。一つの全体主義体制を別の全体主義に取り替えるなどということは、支持した覚えはない。
「総括」
本への書きこみとは別に、ワレンニコフは「本と筆者に対する私の見解」と題して、本に添えた紙片二枚に以下のように書きつけている。
▼筆者(ゴルバチョフのこと)の主な功績は何か? それはペレストロイカの時代に逹成しえたもの、きわめて重要かつ明確な歴史的規模の変化をはっきりと明白に示したことにある。
その変化は四つ挙げられる。一、複数主義、二、言論の自由、三、市場経済への移行、四、世界大戦の脅威の排除。しかしこの本はもしも次の欠点を明確にしていたなら、さらに大きな評判を勝ち得ていたであろう。すなわち、何を我々はこのペレストロイカの時代に失ってしまったのか、その原因とそれを仕掛けた人間は誰か、このような崩壊を防ぐためにはどういう防止措置をとるべきだったのか、一九九一年には何を手にしていたか、という点。筆者はたしかに何ヶ所かで自己批判を試みているものの「涙を浮かべて」というにはほど遠い。
▼筆者について。
夢想家? 違う。いかなる状況にあっても生き残ろうとするシーザーだ。
理論家で理想主義者だが、オルガナイザーあるいは先見の明ある行動家としての特質は皆無(だが、この特質は管理する者には必要不可欠だ)。
決断力に乏しく意志の弱い臆病者。だが、復讐心は人一倍強く、反抗する者や行く手をはばむ者をことごとく排除してきた。側近にはピグミー(小物)や、知性はあるが凡庸な人間をおいた。しかしながら、あるひとりの人間(陰の大統領=アレクサンドル・ヤコブレフのことと思われる)の言うことに従順に従った(この人間が彼を悲劇へと追いやった)。もうひとり、「人類共通の価値」「新思考」の名のもとに、連邦の分配問題を相談した顧問がいた(シェワルナゼのこと)。加えてメインの顧問のひとりには、ライサ・マクシモワ(ゴルバチョフ夫人)がいた。おお!
そして最後、国内問題にとりくまず、海外遠征に主力をそそいだ。それでどうやって国民の姿をありのままに見ることができようか。しかし、もしも彼が私を侮蔑するようなウソを書かなかったとしたら、こんな手厳しい言葉や質問は書かなかったかもしれない。
▼わが国の軍について。
フルシチョフはジューコフをはじめとしてすべての軍人をあからさまに憎んだ。そして、そのフルシチョフと同じ路線をとったのが燦然と輝くゴルバチョフだ。(中略)ゴルバチョフ氏は、この本の中で、「首謀者は、軍隊を民衆に向かわせようとしたのだ」と書いているではないか。なんたるたわごと! どの階級の司令官もけっして民衆に兵士を差し向けることはないのだ、ということを、筆者よ、覚えておいてほしい。
エリツィンや、ナザルバーエフは、ゴルバチョフよりすぐれた行動家であることが判明した。特にエリツィンは、ソヴィエト軍のドイツ駐留地での演説で、軍に充分の配慮をすると約束した。期待しよう。彼はやってくれるはずだ!
アメリカはクラウゼヴィッツ将軍の言葉を、わが国以上によく理解している。たとえば、ナポレオンのロシア遠征に関連して述べた将軍のこの言葉を――。「ロシアが破れるのはただ一つのケース、それは内部闘争によってだ」。(中略)途方もなく強大で、世界中が敬意を払った偉大な国が、ペレストロイカ七年目で、無力な、貧しい、全世界にひざまずいて助けを乞い求める国に転落した。大きな権威を失い、自らの尊厳を無にした国は、いま歴史の片隅で、文明に原料を供給する従属国にならんとしている。
しかし、歴史はこれで終わりというわけにはいかない。わが国民は、多くのものを苦しみの果てに一千年(!)もかけて手に入れてきたのだ。かつての栄光を国民にとりもどし、幸福な生活をつくりだすような力が我々にはあるということを、私は信じている。
ペレストロイカという名の船に乗りあわせ、ともに「非常事態」の嵐の海に突入したにもかかわらず、「裁かれる者」と「裁きをまぬがれる者」とに分かれる不条理(*)。ワレンニコフの主張の中心はその不条理の告発にある。ゴルバチョフがクーデター首謀者に対して「曖昧な同意」を与えていた疑いが日増しに強まりつつあるが、ことによれば、ゴルバチョフも裁きをまぬがれないかもしれない。今後のなりゆきから目が離せないが、しかしそれと同時に、「裁く者」に正義があるのか、という問いかけをも忘れるわけにはいかないだろう。
*九二年二月末の時点で書いたこの一文は、今となっては訂正しなくてはならない。結局、誰もが「裁きをまぬがれた」からである。起訴はされたものの、公判もろくに開かれず、九四年になってから最高裁は審理終結を宣言。不可解きわまりない話だが、誰もこの事件で罪に問われないことになってしまった。
ワレンニコフが保釈されたのは、九二年十二月十四日。保釈の理由は、高齢のため健康がすぐれず、病院で治療を要するという、実に「人道的」なものだった。また、約一カ月後の九三年一月末にはヤナーエフやクリュチコフらも保釈され、九三年四月十四日に開かれたクーデター事件の初公判までに、ゴルバチョフを裏切った(らしい)「十二使徒」は全員が釈放された。
その後九四年に入り、新設された連邦議会(下院)が恩赦決議を行なうと、被告の大半はこの恩赦を受け入れ、公判は打ち切りとなったが、ワレンニコフだけは、ただ一人、恩赦を拒否し、「自分逹の行動の正当性を証明するため」に裁判の継続を求めた。九四年八月十一日、ロシア最高裁判所軍事法廷は彼の主張をほぼ認め、「被告の行動には犯罪性がなかった」と、無罪を言い渡した。この無罪判決に対し検察庁が抗告したが、ロシア最高裁幹部会は九五年二月三日、この抗告を退け、国家反逆罪に問われたワレンニコフの「無罪」が最終的に確定することになった。
九五年十二月投票のロシア下院選挙では、ワレンニコフは、ルキヤノフらとともに、ジュガーノフ率いるロシア共産党から出馬して、当選を果たし、精力的な政治活動を続けている。
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