日刊IWJガイド・非会員版「社会学者の宮台真司都立大教授が暴漢に襲われる! 教授は7月17日の『朝日新聞』でこうした暴力を生み出す社会的背景を指摘していた!」2022.12.1号~No.3731号


┏━━【目次】━━━━
■はじめに~社会学者の宮台真司都立大教授が暴漢に襲われる! 宮台教授は、7月17日の『朝日新聞』のインタビューの中で、山上徹也容疑者による安倍晋三元総理暗殺事件に寄せて、こうした暴力を生み出す社会的背景を指摘していた!

■8月から始まったIWJ第13期は、10月までの第1四半期の3ヶ月間で累積の不足金額が682万4870円に達してしまいました! 目標額の約半分です! 累積の不足額と今月の月間目標額390万円とを合計すると、今月末までに1072万4870円が必要ですが、11月30日現在、ご寄付・カンパは140万94100円と目標額の13%にとどまっています! 今後とも精いっぱい頑張ってまいりますので、緊急のご支援のほど、よろしくお願いします!

■【中継番組表】

■アフリカ大陸の心臓部、コンゴで混乱が続く! コンゴ東部で反政府組織M23とコンゴ軍の戦闘が10月20日以降継続! ケニアで開催中の和平プロセス会合では「東アフリカ共同体(EAC)の指導者たちが目的達成のためには軍事行動も辞さない」と表明! IWJは、コンゴ東部紛争研究の第一人者、ジェイソン・スターンズ・サイモン・フレイザー大学准教授に直接メール取材!

■<岩上安身『あらかじめ裏切られた革命』復刻連載(その9)>第一部 ロシア零年「第三章 マルクスの国の遺産相続-一九九一年十二月~九二年二月―」(part1)

■旧統一教会の目的は「天一国」の実現、その意図を政治家はよく理解すべき~11月発行の「岩上安身のIWJ特報!」は、9月9日収録「岩上安身によるインタビュー第1095回 ゲスト 全国霊感商法対策弁護士連絡会 代表世話人 山口広弁護士」をテキスト化し、詳細な注釈をつけて発行します! さらに、円安とインフレをテーマにしたエコノミスト・田代秀敏氏連続緊急インタビュー3回分を抜粋し、(その1)を発行! ぜひ「まぐまぐ」からご登録ください!! バックナンバーの単独購入も可能です! サポート会員になればバックナンバーをすべて読めます! ぜひ、サポート会員に登録を!!

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■はじめに~社会学者の宮台真司都立大教授が暴漢に襲われる! 宮台教授は、7月17日の『朝日新聞』のインタビューの中で、山上徹也容疑者による安倍晋三元総理暗殺事件に寄せて、こうした暴力を生み出す社会的背景を指摘していた!

 おはようございます。IWJ編集部です。

 29日午後4時20分頃、東京都立大学南大沢キャンパスで、授業を終えて駐車場に向かう社会学者の宮台真司教授が、何者かに襲われました。

 全治1ヶ月の重傷とのことです。

 30日の『毎日新聞』の報道によると、宮台教授は、襲ってきた犯人について、「暗がりでマスクをしていたので誰だか分からなかった」と説明しているといいます。

※宮台真司さん、授業直後に襲われる 予定、把握か 都立大切りつけ(毎日新聞、2022年11月30日)
https://mainichi.jp/articles/20221130/k00/00m/040/257000c

 複数のメディアの報道からわかるのは、犯人は一人で、宮台教授は、最初に、後ろから後頭部を襲われたということです。宮台教授は、空手や中国武術など武道に精通していたとされます。それでも、暗がりで背後から襲われれば、このような被害を受けてしまいます。犯人の犯行の卑劣さが際立ちます。

 傷は、後頭部に7~8センチの傷を負ったほか、右肩から首にかけて6センチの切り傷があり、両手には防御創が多く残り、背中には打撲のあともあったということです。

 さらに、午後4時10分に講義が終わるスケジュールを事前に把握していた可能性が高いことを、複数のメディアが伝えています。一時的な感情の高まりによる暴行ではなく、計画的な犯行の可能性が高いと思われます。

 直近の宮台教授のツイッターを調べた限り、具体的なトラブルや論争をしていた形跡はありませんでした。

 これだけ、強い憎しみの感情を抱くのは、社会的に知られていない個人的な恨みか、社会的にも知られている公的な発言などに対する反発や恨み、あるいは、何らかの言論封殺でしょう。

 目的や動機ががなんだったにせよ、ここから先は、捜査の進展を待たないと確かなことは何とも言えません。

 仮に、それが、宮台教授の「公的言動」に対する反発や恨みだったとして、関係者に殺意まで抱かせる公的発言や行動として思い当たるのは、4ヶ月半前に、この宮台教授襲撃事件と似た不意打ちで、実際に命を奪うまでに至った山上哲也容疑者による安倍晋三元総理暗殺事件に関する発言です。

 7月8日の事件を受けて、7月17日に、発表された『朝日新聞』のインタビューで、宮台教授は、この事件と、大正・昭和初期の日本で続発した政治家らの要人暗殺事件との類似点を指摘しています。

 「大正・昭和初期の日本で続発した政治家らの要人暗殺にも、不遇感を抱いた個人が引き起こした事件が少なくなかった。背景には都市化や経済格差などがあり、事件を起こした当事者の多くに個人的不満と統治権力に頼らない自力救済の意識はあれど、世直しのために統治権力に政策変更を迫るテロを実行するという意識は薄かった」

 山上容疑者の犯行の動機を、「統治権力に政策変更を迫る世直しテロ」ではなく、「個人的不満と統治権力に頼らない自力救済」だと述べているのです。

※元首相銃撃、寄る辺なき個人の「自力救済」か 宮台真司さんに聞く(朝日新聞、2022年7月17日)
https://digital.asahi.com/articles/ASQ7K0490Q7HUCVL01K.html

 宮台教授は、この事件の社会的背景を次のように説得的に述べ、その予防策も提示していました。

 「宗教法人『世界平和統一家庭連合』(旧統一教会)に入信した容疑者の母親が破産した2002年から凶行に至るまでの20年間は、多くの若者が就職氷河期の負の影響を受け、労働・雇用市場で非正規雇用が拡大し続けた時期に重なる。

 容疑者は、資格取得などに努めながらも職を転々とし、家族関係にも恵まれないまま40代を迎えた。人一倍、孤独や孤立を感じていたことだろう。

 容疑者のような寄る辺なき個人を一人でも多く社会に包摂し、感情的な凶行を起こしたり、過激な主張の政治・宗教団体に吸い寄せられたりしないで済む暮らしを送れるように、互いに声を掛け合う人間関係を身の回りで築く実践を粘り強く続けないと、事件はまた起こりうる」

 統一教会と自民党との関係について、宮台教授は、このインタビューで次のように述べています。

 「山上容疑者が銃を何丁も自製し、確実に人の命を奪おうと強い殺意を抱いたのは、安倍氏と旧統一教会の密接な関係を信じたからだろう。

 今回の行為は許されないが、そう信じるに足る要素が、理不尽にも命を奪われた政治家の側に皆無だったとは言えない。安倍氏は旧統一教会の友好団体の集会にメッセージを寄せるなど、両者が密接な関係にあると受け取る人がいても不自然ではないからだ。

 それどころか、独特の世界観と過度な資金集めを特徴とする宗教団体が、長い時間をかけて自民党などの政界内に浸透しているように映る。現代日本政治のタブーが図らずも浮かび上がった形だ」

 これらの指摘は、的を射たものであり、同時に冷静です。

 95年のオウム真理教事件に見られるように、犯罪やカルトを含め、国家に頼らない自力救済意識が、民主主義国を覆っているとして、宮台教授は次のように述べます。

 「(互いにバラバラで)剥き出しの(不安な)個人を感情的に動員するポピュリズムが民主主義国を覆い、どこも政治が適切に機能しにくくなった。国家への不信は世界的傾向で、それが手の届く範囲で助け合う共同体自治への動きを生む一方、その動きがない場所では犯罪やカルトを含めた自力救済が増えてきた」

 こうした、社会から疎外され、自己救済するしかないと考える不安な個人が、犯罪やカルトにすがる傾向が先進民主主義国に共通の現象だとすれば、今回、宮台教授を襲った犯人の像も、この宮台教授の語る文脈でとらえることができるのかもしれません。

 そして、そこには、解決策も提示されているのです。

 「容疑者のような寄る辺なき個人を一人でも多く社会に包摂し、感情的な凶行を起こしたり、過激な主張の政治・宗教団体に吸い寄せられたりしないで済む暮らしを送れるように、互いに声を掛け合う人間関係を身の回りで築く実践を粘り強く続けないと、事件はまた起こりうる」

 宮台教授の、一日も早い回復をお祈りします。

■8月から始まったIWJ第13期は、10月までの第1四半期の3ヶ月間で累積の不足金額が682万4870円に達してしまいました! 目標額の約半分です! 累積の不足額と今月の月間目標額390万円とを合計すると、今月末までに1072万4870円が必要ですが、11月30日現在、ご寄付・カンパは140万94100円と目標額の13%にとどまっています! 今後とも精いっぱい頑張ってまいりますので、緊急のご支援のほど、よろしくお願いします!

 おはようございます。IWJ代表の岩上安身です。

 いつもIWJをご支援いただきまして、誠にありがとうございます。

 8月から始まったIWJの第13期も、5ヶ月目を迎え、第2四半期も1ヶ月が過ぎました。

 8月から10月までの第1四半期の3ヶ月間は、ご寄付・カンパが月間目標額に達成する月がないまま、累積の不足分は682万4870円と、マイナスが大きく積み上がってしまいました。

 今月11月のご寄付・カンパの目標額390万円に、累積の不足額682万4870円を加えると、11月のご寄付・カンパの目標額は、1072万4870円となります。

 11月は30日までの30日間で137件、140万4100円のご寄付・カンパをいただきました。ご支援くださった皆さま、本当にありがとうございます。しかし、この金額は、今月末までの累積月額目標額1072万4870円の13%でしかありません。11月も本日が末日となりました。月間の目標額の13%ということは、あと87%分、932万770円が必要となる、ということです。大変困難な、厳しい見通しです。

 皆さまにおかれましても、コロナ禍での経済的な打撃、そしてこのところの物価上昇に悩まされていることとお察しいたします。

 しかし、ご寄付が急減してしまうと、IWJは活動していけなくなってしまいます。IWJの運営は会員の方々の会費とご寄付・カンパの両輪によって成り立っていますが、それが成り立たなくなってしまいます。

 IWJは、市民の皆さま、お一人お一人が会員となっていただくことと、ご寄付・カンパをいただくことで、政治権力におもねり、広告スポンサーに牛耳られている記者クラブメディアとは一線を画した、独立市民メディアとしての活動を貫いてきました!

 権力に不都合であっても、真実を追及し、権力の監視を行う「ウォッチドッグ」の役割を果たし続けることが可能になります。これも、市民の皆さまのお支えがあってのことです。

 また、大新聞、大手テレビが、足並みをそろえてウクライナ紛争において情報操作を行っている現状を御覧になればわかるように、権力と大資本から距離を置く独立メディアが存在しないと、真実はまったくわからなくなってしまいます。それは結局のところ、めぐりめぐって、私たち自身の生存や生活を、脅かすことになります。

 10月17日の日刊IWJガイドを読んでいただければわかる通り、ウクライナ紛争と対露制裁によって、米国の同盟国は、欧州も日本も「巻き添え被害」にあっています。欧州の市民はその真実に気づき、ドイツやチェコのプラハだけではなく、パリにおいても市民が立ち上がって反NATOの抗議の声をあげていますが、欧州のマスメディアも日本のマスメディアも、そうした動きを意図的に報じようとしません。

 我々のような独立メディアが存在しなければ、この事態を人々が知るすべもないのです。独自の視点で真実の報道を続けるIWJの存在価値を、ご理解いただき、お支払いいただければと思います。

※日本のマスメディアが伝えない欧州の現実! インドメディア『WION』が、フランスの「反NATO」デモをレポート!「NATOから離脱しよう!」、「Let’s get out of NATO!」「NATOのためにフランスはウクライナの『巻き添え被害』を受けている」! フランスの高級紙『ル・モンド』は、石油会社従業員による賃上げデモを報じるも、「反NATO」デモはスルー!? 米英NATOウクライナのために、『巻き添え被害』を恐れているのは日本も同じ!! メディアの情報操作によって、その事実にすら気づかない日本国民!(日刊IWJガイド、2022年10月17日号)
https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/51564#idx-4

 日刊IWJガイド11月23日号でお伝えしたように、17日付のロシアメディア『RIAノーボスチ』は、11月11日までにロシア軍が撤退したヘルソン州で、親ロシアの活動家39人が、ウクライナの治安部隊に射殺されたと報じました。しかし、ヘルソンの粛清を西側メディアはまったく伝えていません。

※ヘルソンでウクライナ軍が親ロシアの活動家住民39人を射殺! 74人が連行され行方不明! 日本のマスコミを含む西側主要メディアはこの事実をまったく伝えず! ウクライナ側に一方的に偏った視点の西側の政府発表や偏向報道を改め、今こそ普遍的な人権の視点を!(日刊IWJガイド11月23日号)
https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/51564#idx-4

 また、改憲による緊急事態条項の創設は、統一教会が自民党の背中を押して、実現に向けて推進してきた政策です。統一教会という「反日・反社会的カルト」を、日本社会から追放し、政治への介入をやめさせるとともに、この危険な緊急事態条項の憲法への導入を阻止するために、私と、IWJのスタッフは、全力で立ち向かいたいと思います!

 また、インタビュー用のカメラが故障した件ですが、修理の見積もりが修理業者から出まして、修理費は合計で約7万円強ですむことになりました! 一時は、買い替えの可能性もありうるとお伝えし、ご心配をおかけしました。

 なお、IWJのスタジオでの岩上安身によるインタビューは、今週もまだできませんが、出張してのインタビュー、Zoomを使ってのインタビューは可能だと思われますので、3台のカメラが修理工場に行っている間も工夫を重ねてインタビューを行いたいと存じます。

 皆さまにはぜひ、ご支援いただきたく、IWJの存続のために、会員登録と緊急のご寄付・カンパによるご支援をどうぞよろしくお願いしたく存じます。

 どうかIWJ会員の皆さま全員のお力で、IWJをお支えください!

 下記のURLから会員登録いただけます。ぜひ、会員登録していただいてご購読・ご視聴お願いいたします。

https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

 ぜひとも、サポート会員様におかれましては、会員をそのままご継続いただき、一般会員様におかれましては、サポート会員へのアップグレードを、無料で日刊IWJガイド非会員版を読み、ハイライト動画を御覧になっている無料会員の皆さまにおかれましては、有料の一般会員登録をぜひともお願いいたします。

 また、休会中の皆さまは、メールやお電話をいただければ、すぐに会員を再開できます。一度退会された方でも、改めて申し込みをいただくことで再び会員になっていただくことが可能です。

※ご寄付・カンパはこちらからお願いします。
https://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html

※以下は、IWJの活動へのご寄付・カンパを取り扱っております金融機関名です。どうぞ、ご支援のほどよろしくお願いします。

みずほ銀行
支店名 広尾支店
店番号 057
預金種目 普通
口座番号 2043789
口座名 株式会社インデイペンデント ウエブ ジヤーナル

城南信用金庫
支店名 新橋支店
店番号 022
預金種目 普通
口座番号 472535
口座名 株式会社インディペンデント.ウェブ.ジャーナル

ゆうちょ銀行
店名 〇〇八(ゼロゼロハチ)
店番 008
預金種目 普通
口座番号 3080612
口座名 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル カンリブ

 IWJホームページからも、お振り込みいただけます。

※ご寄付・カンパのお願い
https://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html

 どうか、ご支援のほど、よろしくお願い申し上げます!

岩上安身


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◆中継番組表◆

**2022.12.1 Thu.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【IWJ_YouTube Live】13:30~「シンポジウム『公共放送NHKはどうあるべきか ~ 市民による次期NHK会長候補・前川喜平さんと考えるメディアの今と未来 ~』―登壇:前川喜平氏(元文部科学事務次官)ほか」
視聴URL: https://www.youtube.com/user/IWJMovie/featured

 「市民とともに歩み自立したNHK会長を求める会」主催のシンポジウムを中継します。これまでIWJが報じてきた前川喜平氏関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%e5%89%8d%e5%b7%9d%e5%96%9c%e5%b9%b3

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◆中継番組表◆

**2022.12.2 Fri.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【IWJ_YouTube Live】17:00~「緊急シンポジウム『統一教会の実態を徹底的に暴く~35年間の闘いの総括と今後の闘いの展望』―登壇:山口広弁護士、鈴木エイト氏(ジャーナリスト)、郷路征記弁護士、佐高信氏(評論家)ほか」
視聴URL: https://www.youtube.com/user/IWJMovie/featured

 「共同テーブル」主催のシンポジウムを中継します。これまでIWJが報じてきた統一教会関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%e7%b5%b1%e4%b8%80%e6%95%99%e4%bc%9a
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【IWJ・エリアCh5・東京】18:00~「原発反対八王子行動」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_areach5

 「キンパチデモ実行委員会」主催の原発反対八王子行動を中継します。これまでIWJが報じてきたキンパチデモ実行委員会関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/kinpachi-demo-executive-committee

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◆昨日アップした記事はこちらです◆

統一教会問題で「海外資産を差し押さえるべきでは? 資金の流れの全容を解明するべきでは?」IWJ記者の質問に「新規法案の中で、国内で必要な措置を講じるのが重要」と斎藤大臣!!~11.29 斎藤健 法務大臣 定例記者会見
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/512662

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■アフリカ大陸の心臓部、コンゴで混乱が続く! コンゴ東部で反政府組織M23とコンゴ軍の戦闘が10月20日以降継続! ケニアで開催中の和平プロセス会合では「東アフリカ共同体(EAC)の指導者たちが目的達成のためには軍事行動も辞さない」と表明! IWJは、コンゴ東部紛争研究の第一人者、ジェイソン・スターンズ・サイモン・フレイザー大学准教授に直接メール取材!

 アフリカ大陸の心臓部にあたるコンゴの東部で、混乱が続いています。

 コンゴ東部で反政府組織M23とコンゴ軍の戦闘が10月20日以降続いているのです。

 M23は、3月23日運動(March 23 Movement、Mouvement du 23-Mars)の略称で、もともと、2012年4月4日に、約300人の兵士によって結成され、コンゴ民主共和国東部で2012年から2013年にかけて活動した反政府武装組織です。M23は主としてツチ族で構成されています。

 Wikipediaによると、2009年3月23日、コンゴ東部の反政府武装組織、人民防衛国民会議(CNDP)がコンゴ民主共和国政府との和平協定に調印しました。この和平協定の日付(3月23日)がM23の名称の由来です。ただし、M23は、この和平協定に反対する立場で活動してきました。

 Wikipediaは、2013年にM23による戦闘が終了した様子を、次のように記述しています。

 「M23の残存兵力は、スルタニ・マケンガ大佐指揮の元で活動を続けていたが、2013年10月25日、政府軍の攻撃を受け、ゴマ(コンゴの北東部、北キヴ州の州都)郊外から北方80km付近の丘陵地帯へ移動。同年11月3日には国連軍の支援を受けた政府軍の最終攻撃が行われ、翌々日の5日には戦闘が終了。政府側は勝利宣言を出した。敗走したM23の兵士らは、隣国ルワンダへ向ったと見られている」

※3月23日運動(Wikipedia、2022年11月30日閲覧)
https://ja.wikipedia.org/wiki/3%E6%9C%8823%E6%97%A5%E9%81%8B%E5%8B%95

 2022年に入ってからM23は、2009年の合意を政府が順守していないとして、コンゴ民主共和国東部で活動を再開しました。

 現在行われているM23とコンゴ政府軍との戦闘は、2022年に入ってから始まった新しい局面です。

 東京外国語大学のアフリカ研究の蓄積を踏まえて、現代アフリカの諸問題に関する研究拠点として2017年4月に設立さた『現代アフリカ地域研究センター』は、11月19日の記事で、「M23の進攻によって既に18万8000人の避難民が出ているが、今回の戦闘激化に伴って、ゴマ近郊の避難民キャンプから数千人がゴマに流入した(17日付ルモンド)」とルモンドの記事を紹介しています。

※M23との戦闘続く(現代アフリカ地域研究センター、2022年11月19日)
http://www.tufs.ac.jp/asc/information/m23-1.html

 すでにコンゴの人的被害の規模が、20万人近くに及んでいるのです。

 M23は、同じツチ族の国家である隣国ルワンダの支援を受けていると、当初から、コンゴはルワンダを批判してきました。

 ルワンダは、これを一貫して否定しています。

 M23とコンゴ軍の戦闘の背後には、民族問題が横たわり、ルワンダとコンゴの国家対立の構図を形作っています。

 さらに、コンゴは、天然資源が豊富で、28日付の『アフリカ・ニュース』は、M23のコンゴ東部の活動について、次のような見方を伝えています。

 「10年以上前に結成されたとき、M23はコンゴのツチ族の権利を守るために戦っていました。しかし、多くの人は、彼らは鉱物資源のためにコンゴ民主共和国東部を支配したいだけだと推測しています」

※Third meeting on DRC peace process opens in Nairobi(アフリカ、ニュース、2022年11月28日)
https://www.africanews.com/2022/11/28/third-meeting-on-drc-peace-process-opens-in-nairobi/

 6月19日付の『現代アフリカ地域研究センター』の記事「M23と東アフリカ軍派遣構想」では、コンゴ東部紛争に関する第一人者で、『The War That Doesn’t Say Its Name: The Unending Conflict in the Congo(Princeton University Press, 2021)』などの著者でもある、ジェイゾン・スターンズ(Jason Stearns)サイモン・フレイザー大学准教授にインタビューを行った6月17日の『ルモンド』の記事を要約紹介しています。

 スターンズ博士が語ったコンゴ東部紛争の要点は、次のとおりです。

※ここから先は【会員版】となります。会員へのご登録はこちらからお願いいたします。ぜひ、新規の会員となって、あるいは休会している方は再開して、御覧になってください!

https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

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■<岩上安身『あらかじめ裏切られた革命』復刻連載(その9)>第一部 ロシア零年「第三章 マルクスの国の遺産相続-一九九一年十二月~九二年二月―」(part1)

 岩上安身は、1989年から1994年まで、29歳から35歳まで、足かけ6年かけて、崩壊前夜のソ連から、ソ連崩壊後の「民主ロシア」誕生の裏面まで、現地で取材しました。

 現地取材をまとめた著書『あらかじめ裏切られた革命』(1996年、講談社、講談社ノンフィクション賞受賞作)は、当時のソ連・ロシアの実態を記録した貴重な資料ですが、残念ながら絶版となっており、入手困難な状況となっております。

 ウクライナ紛争の長期化、そして西欧諸国が世界を支配してきた構造、米国による一極支配構造に揺らぎが見え始めた今こそ、改めて1991年のソ連崩壊前後に戻って、歴史を振り返る必要があると思われます。日刊IWJガイドで、『あらかじめ裏切られた革命』の復刻連載を進めていきます。ぜひお読みください。

※<岩上安身『あらかじめ裏切られた革命』復刻連載(その1)>序文「ゴーリキーパークの世界精神」(日刊IWJガイド、2022年11月20日)
https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/51557#idx-4

※<岩上安身『あらかじめ裏切られた革命』復刻連載(その2)>第一部 ロシア零年「第一章 書記長のいない八月 ―一九九一年八月―」(前半)(日刊IWJガイド、2022年11月22日号)
https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/51562#idx-6

※<岩上安身『あらかじめ裏切られた革命』復刻連載(その3)>第一部 ロシア零年「第一章 書記長のいない八月 ―一九九一年八月―」(後半)(日刊IWJガイド、2022年11月23日号)
https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/51564#idx-7

※<岩上安身『あらかじめ裏切られた革命』復刻連載(その4)>第一部 ロシア零年「第二章 母なる、されど病める大地―一九九一年九月~十一月―」(part1)(日刊IWJガイド、2022年11月24日号)
https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/51569#idx-4

※<岩上安身『あらかじめ裏切られた革命』復刻連載(その5)>第一部 ロシア零年「第二章 母なる、されど病める大地―一九九一年九月~十一月―」(part2)(日刊IWJガイド、2022年11月25日号)
https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/51572#idx-4

※<岩上安身『あらかじめ裏切られた革命』復刻連載(その6)>第一部 ロシア零年「第二章 母なる、されど病める大地―一九九一年九月~十一月―」(part3)(日刊IWJガイド、2022年11月27日号)
https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/51579#idx-5

※<岩上安身『あらかじめ裏切られた革命』復刻連載(その7)>第一部 ロシア零年「第二章 母なる、されど病める大地―一九九一年九月~十一月―」(part4)(日刊IWJガイド、2022年11月28日号)
https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/51581#idx-4

※<岩上安身『あらかじめ裏切られた革命』復刻連載(その8)>第一部 ロシア零年「第二章 母なる、されど病める大地―一九九一年九月~十一月―」(part5)(日刊IWJガイド、2022年11月29日号)
https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/51583#idx-4

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第三章 マルクスの国の遺産相続
-一九九一年十二月~九二年二月―

<I>初雪。ありふれた日曜日の午後

 ふらふらと頼りな気な雪片が舞い降りてきた。初雪だ。冬への扉が今年(九一年)も開かれたのだ。

 十二月一日、モスクワ、日曜日の遅い朝。ホテルの部屋の二重窓が白くくもっている。珍しいことに、その日は終日、予定が空白だった。生活の場をこの地にすえてじっくりと取材のできる新聞やテレビ局の特派員とは違い、毎回の出張が短期決戦を迫られているフリーランスの身としては、腹いっぱい食べ物を詰め込みたがる欠食児童のように、予定表をアポイントで埋めつくそうとしてしまう。そんな日々の中でぽっかりと予定が空いた一日。たまにはあてもなく、市内を歩き回ってみるのも悪くはない。

 ロシア人の友人へ電話をかけて誘い合わせ、シャプカ(ロシア風毛皮帽子)とマフラーとドイツ製の厚手のブーツで「武装」して、まずは青空ならぬ曇天のもとの自由市場へ―。

 通りはどこも人影も車もまばらだ。日曜日であることもさることながら、この冷え込みも大きく作用しているのだろう。それだからこそ、イズマイロフ広場の喧噪には驚く他はない。野球のグラウンドが何面もとれるような広大な敷地を埋めつくす人、人、人。

 アゼルバイジャン人が焼いているバーベキュー、シャシリクのかぐわしい煙。

 新生民主ロシアの大きな三色旗を売っている学校教師。

 制帽や制服を、自暴自棄気味に投げ売りしているソ連軍の現役将校。

 ブロンズ製のレーニン像や、「社会主義労働英雄」という文字とレーニンの顔とが描かれた赤いフェルト地の年代物の旗を売る若者。

 そしておなじみのエリツィンやゴルバチョフのマトリョーシカ(ロシア名物の木彫りのこけし人形。上下二つに分けることができて、中からは一回り小さい同様の人形が次々に出てくる入れ子細工になっている)。

 奇妙な明るさと物哀しさが、雑多に交錯し、すれ違う。

 「ハロー、ハウ・アー・ユー?」

 たどたどしい英語で声をかけてきた女性がいた。丸メガネの似合う丸顔のその女性は、小物やテーブルクロスなどの手作りの「商品」を路上に並べて、小さな「店」をオープンしていた。

 タチアナ・ガブリロワ、二十六歳。四歳の子供がいる専業主婦の彼女がこの露店の「ビジネス」を始めたのは一週間前だという。つまり、イズマイロフ広場の日曜市場への出店は、今日で二度目になる。

 ―先週は売り上げはどれぐらい?

 「全然。先週は何も売れてないから、今のところ、オープン以来、売り上げはゼロよ」

 そう言って彼女は、屈託のない笑顔を見せた。たしかに彼女の「店」に並んでいる品物は、粗末な手作りの人形や小物、手縫いの刺繍の入ったクロスなど、「商品」以前の品物という感じである。お世辞にも売れそうにはみえない。

 ―不安にならない?

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■旧統一教会の目的は「天一国」の実現、その意図を政治家はよく理解すべき~11月発行の「岩上安身のIWJ特報!」は、9月9日収録「岩上安身によるインタビュー第1095回 ゲスト 全国霊感商法対策弁護士連絡会 代表世話人 山口広弁護士」をテキスト化し、詳細な注釈をつけて発行します! さらに、円安とインフレをテーマにしたエコノミスト・田代秀敏氏連続緊急インタビュー3回分を抜粋し、(その1)を発行! ぜひ「まぐまぐ」からご登録ください!! バックナンバーの単独購入も可能です! サポート会員になればバックナンバーをすべて読めます! ぜひ、サポート会員に登録を!!

 IWJではメルマガサイト「まぐまぐ」で、「岩上安身によるインタビュー」をテキスト化し、詳細な注釈をつけて「岩上安身のIWJ特報!」として、毎月発行しています。

 11月は、9月9日に収録した「岩上安身によるインタビュー第1095回 ゲスト 全国霊感商法対策弁護士連絡会 代表世話人 山口広弁護士」を、第578号から第580号として発行します!

※「旧統一教会の目的は『天一国』の実現、その意図を政治家はよく理解すべき」~岩上安身によるインタビュー第1095回 ゲスト 全国霊感商法対策弁護士連絡会 代表世話人 山口広弁護士 2022.9.9
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/510451

 インタビュー前日の9月8日、自民党は、旧統一教会と党の国会議員との関係についての内部調査結果を、議員の実名入りで発表しました。

 この自民党の内部調査について、山口弁護士は、「信用性がどこまであるか不明だが」と前置きをした上で、岸田文雄総理が全国の自民党の議員たちに「統一協会と縁を切れ」と指示したことは評価したいと述べました。

 信者たちは、このような政治家の発言に影響を受けやすく、たとえば、安倍氏が統一教会の教祖に「敬意を表します」などと言えば、信者たちは「やっぱりそうか! 地上天国実現のために、もっと献金しなきゃいけない」と考えて、被害が拡大してしまう。今回の岸田総理の「縁を切れ」発言は、多少なりとも信者たちを覚醒させ、新たな勧誘や新たな献金の抑止になる、と山口弁護士は言います。

 岩上安身が、「それなら、安倍元総理の国葬など、やってはいけないですね」と聞くと、山口弁護士は、「国葬は、統一教会にとってかなりプラスになる。霊界にいる安倍晋三先生を国をあげて賛美した、ということになれば、ひいては統一教会を賛美したという風に、内部的には宣伝に使われる。それが心配だ」と話しました。

 さらに今月から、急激な円安とインフレを受けて、9月16日、9月26日、10月10日に3回連続で行われた、岩上安身によるエコノミスト・田代秀敏氏への緊急インタビューから、特に重要な部分を抜粋し、詳細な注釈をつけて発行します。

※「頑張って働いた分が海外に流出し、働けど働けど暮らしは楽にならず」の日本はこれからどうなるのか!~岩上安身によるインタビュー第1097回 ゲスト エコノミスト・田代秀敏氏 2022.9.16
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/510693

※「急速な円安は『アベノミクス』の経済的帰結!? 安倍元総理の国葬よりも『アベノミクス』の国葬を!」~岩上安身によるインタビュー第1099回 ゲスト エコノミスト・田代秀敏氏 2022.9.26
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/511025

※「円安で日本は『買い負け』、マグロの大トロなんて東京では食べたこともないが、上海で中国人に奢ってもらったという日がくる!?」~岩上安身によるインタビュー第1102回 ゲスト エコノミスト・田代秀敏氏 2022.10.10
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/511372

 11月はこのうち、第581号として、9月16日のインタビューの前半部分を発行します。

 9月14日、日銀が、為替介入の準備のために市場参加者に相場水準を尋ねる「レートチェック」を実施しました。13日、14日の円相場は、142円から144円の間で推移していました。

 円相場は3月上旬の1ドル=114円台から半年で30円下げたことになります。年間ベースの下落率にすれば、変動相場制に移行した1973年以降で最大となりました。

 インタビュー冒頭、岩上安身は、急激な円安が起きているだけではなく、株式と国債も売られる「トリプル安」が現実になってきた、と危機感を表しました。

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 日刊IWJガイドや記事の執筆、編集などの作業のうち、主に日刊IWJガイド校了前の赤反映業務に携わってもらいます。パソコンのスキルが必要です。時に深夜まで及ぶことがありますが、社用車での帰宅、あるいは自宅への送りが可能です。

 雇用形態はアルバイトまたは契約社員で時給1300円からのスタートになります。能力と実績次第で昇給します。正社員登用の途もあります。在宅勤務や業務委託契約も相談に応じます。残業代、深夜残業代もきっちりお支払いします。

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 パワポ作成には、書物や資料を読み砕いていく読解力やリサーチ能力が必要なため、基礎的な学力や広範な教養・知識力が必要です。優れた人員を募集します。

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 PCによる動画の編集作業の経験がある方を特に優遇し、最優先で募集します。

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 雇用形態はアルバイトまたは契約社員で時給1300円からのスタートになります。能力と実績次第で昇給します。正社員登用の途もあります。定年退職(65歳)となれば勤務年数に応じ満額の退職金をお出しできるよう会社が積み立てています。

 他方、副業としての雇用や業務委託契約、外注も相談に応じます。残業代、深夜残業代もきっちりお支払いします。

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 スケジューリングする事務班は、中継スタッフやテキストスタッフと連携して、IWJの行動予定を組み立てる重要なセクションです。PCの操作のスキルとスケジュールのためにアポ取りのためのコミュニケーションスキルは、最低限必要になります。時として動画班のように、カメラをもって取材現場に行く場合もあります。スタート時は時給1200円からで能力・実績に応じて昇給します。

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 それでは、本日も1日、よろしくお願いします。

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IWJ編集部(岩上安身、六反田千恵、尾内達也、浜本信貴、前田啓)

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岩上安身サポーターズクラブ事務局
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