日刊IWJガイド・非会員版「仏大統領選決選投票はマクロン対ルペンに!『「ウクライナの戦争」より生活』を求める有権者にルペンの支持率がアップ!」2022.4.12号~No.3498号


┏━━【目次】━━━━
■はじめに~フランス大統領選は2017年と同じマクロン対ルペンの決選投票に! 仏紙『リベラシオン』は「極右勢力の政権獲得はもはやあり得ないことではなくなった」と警戒するが、対ロシア中立姿勢のルペン氏は「ウクライナの戦争より生活」を求める有権者により、前回より支持率アップ! 平和志向で戦争より国民の生活が大事と訴える政党が「極右」なのか!?

■4月は支出をさらにしぼって、これまでのご寄付の月間目標の420万円を20万円削減し、400万円といたしました! 昨年8月から3月末までの、第12期の8か月間にわたる累積の不足金額は297万8184円です。4月の未達分をあわせた509万8552円まで、4月末までにご寄付が集まることを期待しています! ウクライナ報道で孤軍奮闘するIWJをご支援ください!

■【中継番組表】

■ツイッター「IWJ_Sokuho」4月11日、来週、ウクライナ東部で「最終戦争」か? ロシアは統括司令官を任命! ゼレンスキー大統領は、米テレビで「我々の運命は米国の支援次第」と訴え、「決定的な戦いへの準備が見られる。マリウポリは今日のこの戦争の中心だ」と檄!

■ロシアのデフォルト危機が報じられる中、シルアノフ財務相がインタビューで「欧米があらゆる手段で人為的にデフォルトを作り出そうとしている」と非難! 一方で「エネルギーで儲け続けている」と外貨が入ってきていることをアピール! BRICS中心の経済システム構築にも言及!!

■<新記事紹介>参院選全国比例の候補予定者に、つじ恵氏を発表! ワクチン接種が割引対象の「イベントワクワク割」について、IWJ記者質問に山本代表「感染を防ぐ効果は十分ではない」と懸念~4.7 れいわ新選組 山本太郎代表 不定例記者会見

■<新記事紹介>【IWJ検証レポート】「オバマ政権のウクライナ政治への関与は息を飲むほどだった」! ユーロ・マイダン革命は欧米が作った! ウクライナ戦争は米国にも重大責任! CATO研究所「米国のウクライナ偽善」レポート!

■【スタッフ募集・テキスト(赤反映担当)班】日刊IWJガイドや記事の執筆、編集業務を行っていただける方、特に深夜業務での作業を厭わない方は優遇し募集します。深夜に及んだ場合は、社用車での帰宅が可能です。時給は1300円から、能力・実績次第で昇給します。深夜業務は法にのっとった割り増し残業代を支払います。

■【スタッフ募集・テキスト(パワポ作成担当)班】書物や資料を読み砕いていく読解力やリサーチ能力が必要とされる「岩上安身によるインタビュー」のパワポ作成に責任をもってかかわっていただける方。時給は1500円です。
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■はじめに~フランス大統領選は2017年と同じマクロン対ルペンの決選投票に! 仏紙『リベラシオン』は「極右勢力の政権獲得はもはやあり得ないことではなくなった」と警戒するが、対ロシア中立姿勢のルペン氏は「ウクライナの戦争より生活」を求める有権者により、前回より支持率アップ! 平和志向で戦争より国民の生活が大事と訴える政党が「極右」なのか!?

 おはようございます。IWJ編集部です。

 10日、フランスで行われた大統領選挙では、現職のエマニュエル・マクロン大統領(中道・共和国前進)が27.6%で1位でしたが、過半数に届かなかったため、23%の得票率で2位のマリーヌ・ルペン氏(極右・国民連合)との決選投票に進みました。この顔合わせは前回2017年と同じです。

 10日付けのリベラシオンは、ルペン氏が2017年の21.3%から、今回は23%へと第1回投票での得票率を伸ばしていることから、4月24日に行われる決選投票を「サスペンススリラー」にたとえ、「極右勢力の政権獲得はもはやあり得ないことではなくなった」と報じています。

※liberation.fr(2022年4月10日)
https://www.liberation.fr/politique/elections/presidentielle-2022-un-second-tour-macron-le-pen-triste-repetita-20220410_JKLVRILTUJHWFFI6LHLN3BKVQM/

※ここから先は【会員版】となります。会員へのご登録はこちらからお願いいたします。ぜひ、新規の会員となって、あるいは休会している方は再開して、御覧になってください!

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■4月は支出をさらにしぼって、これまでのご寄付の月間目標の420万円を20万円削減し、400万円といたしました! 昨年8月から3月末までの、第12期の8か月間にわたる累積の不足金額は297万8184円です。4月の未達分をあわせた509万8552円まで、4月末までにご寄付が集まることを期待しています! ウクライナ報道で孤軍奮闘するIWJをご支援ください!

 おはようございます。IWJ代表の岩上安身です。

 IWJでは、今期第12期の年間の予算を立てる上での見通しとして、代表である私、岩上安身への報酬をゼロにすることを筆頭に、支出をぎりぎりまでにしぼった上で、IWJの運営上、必要なご寄付・カンパの目標額は月額420万円(年間5040万円)としておりましたが、支出をさらに削って、4月からは月間目標金額をさらに下げて400万円といたしました。

 昨年8月から始まったIWJの今期第12期は、4月で9か月目に入りました。

 今期スタートの8月1日から3月末までの8か月間の累計の不足分は、あと297万8184円となりました。

 また、今月4月は1日から11日までの7日間で、146件、187万9632円、目標額の47%のご寄付・カンパをいただいています。ありがとうございます。

 従って、3月末までの不足分297万8184円に、4月の未達分212万368円が加わり、509万8552円が必要となります。今月4月を含めて、期末までの残り4か月で赤字雪ダルマを削って、不足分がゼロになるように、どうか皆さまのお力で、ご支援ください!

 IWJの会員数は現在3268人です。そのうちサポート会員は1122人です(2022年4月1日現在)。本当に心苦しいお願いではありますが、会員の皆さま全員が1560円ずつカンパしてくださるか、サポート会員の皆さまが全員1人4544円ずつカンパしてくださったならば、なんとかこの赤字は埋められます!

 伏してお願いいたします! どうか皆さまのお力で、この窮状をお助け願います!

 また、この目標額には、3月16日に宮城県・福島県で震度6強を記録した、福島県沖で発生した地震の際に起きた大規模停電の影響による、インタビューや動画配信に必要な設備の故障の修理費用、約70万円も含まれております。

 この故障が応急処置ではなく、完全に修理できないと、再配信ができません。現在、対応中ですが、ご不便をおかけしていること、ご理解をたまわれればと思います。

 引き続き、ご支援のほど、よろしくお願いいたします。

※ご寄付・カンパはこちらからお願いします。
https://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html

 ロシアによるウクライナへの侵攻とそれに対する世界中からの反発・非難は、第2幕を迎えつつあります。

 米軍のウクライナへの武器支援が功を奏し、予想以上に大きな損害を被ったロシア軍が足踏みをし、逆に勢いづいたウクライナと米国・EU諸国は、「ロシアは全欧州を侵略しようとしている」などと誇張し、その上で「ロシアを弱体化させる」と反撃に転じようとしています。

 台湾をめぐる米中の対立と、このウクライナ戦争が極東に飛び火して、連動する可能性もありえます。

 その場合、ウクライナや東欧・西欧がそうであるように、日本が米国にとって都合の良いミサイル前線基地となってしまう危険性があります。日本がウクライナのような運命をたどり、戦場と化してしまうようなことは絶対に避けなければいけません! 日本には原発が51基(そのうち稼働中のものは9基、稼働していない原発もプールに燃料がたくわえられている)存在するのです。これらは核自爆装置のようなものです。

 IWJは、中立の立場を守り、ロシアとウクライナの間でどのような確執が起きてきたのか、8年前、2014年のユーロ・マイダンのクーデターの時点から、ずっと注目して報じてきました。ぜひ、以下の特集を御覧ください。

※【特集】ウクライナ危機 2013年~2015年 ~ユーロ・マイダンクーデターからウクライナによるロシア語話者への迫害・殺戮まで~
https://iwj.co.jp/wj/open/ukraine

 2022年の2月23日、それまで何の前提もなく突然、ロシアのプーチン大統領が狂気にとりつかれて、ウクライナに侵攻し始めたのではありません。

 そこに至るプロセスがあります。独自取材を続けてきたIWJだからこそ、この事態に対してしっかりと客観視する視点をもつことができた、と自負しています。

 ロシア軍によるウクライナへの「侵攻前」のプロセスを伝えず、「ロシア侵攻」のみを大騒ぎして伝える思考停止のイエローペーパーに頼っていては、真実は見えてきません。公平に見て、ウクライナと米国のプロパガンダは、ロシアのプロパガンダよりはるかに巧みで、大胆かつ強引であり、はるかに多くの人を惹きつけています。しかし、そのプロパガンダを鵜呑みにしているようでは、本来のメディアの役割を放棄していると言わざるをえません。

 こんな偏向報道ばかりの状態が続けば、その先には、国の命運を分けるような分岐点で大きな判断ミスを招く、愚かな世論誘導をしてしまう可能性が大です。

 我々IWJは、どんなに石つぶてを投げられようとも、メディアの王道を歩み、客観的で、中立的で、公正な報道をし続けます。

 米国につき従っていきさえすれば、安全で繁栄も約束される、というのは、第二次大戦後の米国が、ゆるぎなく、軍事力も経済力も圧倒的に強大で、余裕があり、そしてまだしもモラルが残っていた時代の話です。現在の米国は、昔日の米国ではありません。

 既存の大手新聞、テレビなどの御用マスメディアに頼っていては、こうした現実は、まったく見えてきません。こうした現実は、意図的に、国民の目を現状からそらせるような情報操作ばかりが行われているからです! IWJは、国民をないがしろにして戦争準備を進める政府にこれでいいのか! と声を上げ続けていきます!

 こうしたことがIWJに可能なのは、市民の皆さまに支えられることで、特定のスポンサーに頼らず、活動することができる独立メディアだからです! 何者にも縛られず、権力に忖度せずに、真実をお伝えしてゆくことが、市民の皆さまのお力で可能となっているのです。

 非会員の方はまず、一般会員になっていただき、さらに一般会員の皆さまには、サポート会員になっていただけるよう、ぜひご検討いただきたいと存じます!

 その会費と、ご寄付・カンパによって支えられてはじめて、IWJは、市民の皆さまのために役立つ、真の独立市民メディアとしてその活動を継続し、その使命を果たすことが可能となります。

 マスメディアが報じない事実と真実を報道し、売国的な権力への批判を続け、主権者である日本国民が声をあげ続けることができるようにすることが、今、絶対に必要なことであり、それが我々IWJの使命であると自負しています。

 本年、2022年は、参院選もあります、改憲勢力は、改憲による緊急事態条項の憲法への導入を狙っています。今年は、本当に日本の分水嶺の年となります!

 決して負けられないこの戦いに、私は、IWJのスタッフを率いて全力で立ち向かいたいと腹をくくっています! 皆さまにはぜひ、ご支援いただきたくIWJの存続のために、会員登録と緊急のご寄付・カンパによるご支援をどうぞよろしくお願いしたく存じます。

 下記のURLから会員登録いただけます。ぜひ、会員登録していただいてご購読・ご視聴お願いいたします。
https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

※ご寄付・カンパを取り扱っております金融機関名です。どうぞ、ご支援のほどよろしくお願いします。

みずほ銀行
支店名 広尾支店
店番号 057
預金種目 普通
口座番号 2043789
口座名 株式会社インデイペンデント ウエブ ジヤーナル

城南信用金庫
支店名 新橋支店
店番号 022
預金種目 普通
口座番号 472535
口座名 株式会社インディペンデント.ウェブ.ジャーナル

ゆうちょ銀行
店名 〇〇八(ゼロゼロハチ)
店番 008
預金種目 普通
口座番号 3080612
口座名 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル カンリブ

 IWJホームページからもお振り込みいただけます。

※ご寄付・カンパのお願い
https://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html

 どうか、ご支援のほど、よろしくお願い申し上げます!

岩上安身拝


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◆中継番組表◆

**2022.4.12 Tue.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【IWJ・Ch7】16:00~「東京都医師会 記者会見」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_ch7

 「東京都医師会」による記者会見を中継します。これまでIWJが報じてきた東京都医師会関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%e6%9d%b1%e4%ba%ac%e9%83%bd%e5%8c%bb%e5%b8%ab%e4%bc%9a

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◆中継番組表◆

**2022.4.13 Wed.**

調整中

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◆昨日アップした記事はこちらです◆

【IWJ速報4月10日】NATOのストルテンベルグ事務総長がNATOの「リセット」を宣言、国境に恒久的な軍事力を配備すると言明!戦争拡大と戦線拡大を進めるゼレンスキー政権に停戦の意思なし!
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/504637

【号外第17弾】スコット・リッター氏の「クラマトルスク市の鉄道駅を攻撃したミサイルの残骸からシリアルナンバーを取得せよ」という呼びかけに対し、親ロシア派とみられるアカウントから、駅攻撃に用いられたのはウクライナ軍が保有する「9M79-1」系統のミサイルだという報告! ロシア国防省は、ロシア軍はそもそも「トーチカ-U」を使っていないと発表! クラマトルスク市の駅を攻撃したのはウクライナ軍!?
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/504642

米国だけは何をしてもいいという例外主義、米国は幻想を自分だけの真実として信じる「ファンタジーランド」、~岩上安身によるインタビュー 第1072回 ゲスト国際ジャーナリスト大野和基氏
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/504322

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■ツイッター「IWJ_Sokuho」4月11日、来週、ウクライナ東部で「最終戦争」か? ロシアは統括司令官を任命! ゼレンスキー大統領は、米テレビで「我々の運命は米国の支援次第」と訴え、「決定的な戦いへの準備が見られる。マリウポリは今日のこの戦争の中心だ」と檄!

 IWJは、ツイッターアカウント「IWJ_Sokuho」で、ウクライナ情勢をツイートしています。テレビでは流れない情報や、石油・天然ガスなどの資源問題、ウクライナの実情もあわせて、多角的にウクライナ情勢をお伝えしています。ぜひ、一度御覧ください。

※IWJ速報@IWJ_Sokuho
https://twitter.com/IWJ_Sokuho

 来週が、ロシアとウクライナの「最終戦争」になるのでしょうか?

 プーチン大統領は、ウクライナでの軍事作戦を統括する司令官として、南部軍管区のドゥボルニコフ司令官(60)を任命しました。ロシア軍はキエフ周辺地域から完全に撤退し、ウクライナ東部のドンバス地域に、作戦の焦点をあわせることを明らかにしています。

 ロシア軍南部軍管区は、司令部をロストフナドヌー(アゾフ海北西端に近いロシア領の都市)に置き、クリミア半島や南部チェチェン共和国などを管轄する区です。

 『ブルームバーグ』は、ドゥボルニコフ司令官は、「内戦下のシリアでアサド政権軍を支援する2015年と16年の軍事作戦でロシア軍を指揮したことで知られる」と指摘しています。

※【速報4026】ブルームバーグ、11日:ロシアはウクライナでの軍事作戦を統括する司令官に南部軍管区のドゥボルニコフ司令官(60)を任命した。ロシア軍はキーウ(キエフ)周辺地域の掌握に失敗し、同国東部ドンバス地域に再び作戦の焦点を合わせている。
https://twitter.com/IWJ_Sokuho/status/1513433026625417217

 『CNN』は、米衛星運用会社マクサー・テクノロジーズが収集した衛星画像を分析した結果、約12キロにおよぶロシア軍の部隊が、8日に、ウクライナ・ハルキウの東部に位置する街を通過して南に移動していたことがわかった、と報じました。

 英国防省は9日、東部ルガンスク州で、人体に有毒な硝酸の貯蔵タンクへの攻撃が行われるなど、ロシア軍が民間人を巻き添えにする危険性が高いインフラを狙った攻撃を続けている、という戦況分析を発表しました。

 ロシア軍は10日、東部で攻勢を強めました。東部ハリコフ州当局者は、民間施設がミサイル攻撃を受け、10人が死亡したと明らかにしました。東部ドニプロでは、空港に対するミサイル攻撃がありました。

※【速報4035】共同、11日: ロシア軍は10日、東部で攻勢を強めた。東部ハリコフ州当局者は、民間施設がミサイル攻撃を受け、10人が死亡したと説明。東部ドニプロでは空港に対するミサイル攻撃があった。
https://twitter.com/IWJ_Sokuho/status/1513438155508424716

 岩上安身は、『CNN』の報道は、ウクライナ軍の動静も伝えるべきではないかとツイートしました。

 「このCNNの報道では、大規模な攻撃に出るのはロシア軍とされているが、首都に迫っていた部隊を退却させ、ロシア軍が再配置を行い、東南部に兵力を集中するならば、西側の新兵器を備えて、息を吹き返したウクライナ軍も東部に向かうだろう。ウクライナ軍の動きも伝えてもらいたい。決戦は東南部か」

※岩上安身@iwakamiyasumi
https://twitter.com/iwakamiyasumi/status/1513439236866772992

 ロシアメディア『RT』は、ゼレンスキー大統領は、9日、キエフを訪れたオーストリア首相カール・ネハンマー首相との共同記者会見で、「ウクライナは、国の南東部でのロシアとの大規模な戦いに向けて準備を進めている」と述べた、と報じました。

 「重要な、そして決定的な戦いへの準備が見られる」

 「東、そして東だけでなく南にも、軍隊が集結している。我々の領土のもうひとつの部分を占領しようとしている膨大な軍隊、装備、武装した人々がたくさんいる。難しい戦いになる。我々は自分たちの闘いを信じ、勝利を信じている」。

 同時に、ゼレンスキー大統領は、ウクライナは常にモスクワとの「交渉の準備ができている」とも補足しています。

※【速報4040】RT、9日:ゼレンスキー大統領「重要な、そして決定的な戦いへの準備が見られる」
https://twitter.com/IWJ_Sokuho/status/1513441464889769986

 ゼレンスキー大統領は10日、CBSテレビのインタビューに応じました。

※Volodymyr Zelenskyy tells 60 Minutes what he saw in Bucha: “Death. Just death.”(CBS、2022年4月10日)
https://www.cbsnews.com/news/volodymyr-zelenskyy-60-minutes-interview-preview-2022-04-08/

 ゼレンスキー大統領は、我々の運命は米国の支援次第だ、と訴えました。

 「米国によってどれだけ迅速に支援してもらえるかが左右する」

 「率直に言うと、われわれが生き延びれるかはそこにかかっている。わたしはウクライナの国民と軍を100%確信している。ただ、残念ながら、われわれが必要な物すべてを受け取るかどうかについては確信が持てない」

※【速報4038】ロイター、11日:ゼレンスキー大統領「米国によってどれだけ迅速に支援してもらえるかが左右する」(CBS)
https://twitter.com/IWJ_Sokuho/status/1513438255555178496

 ゼレンスキー大統領の言葉が浮き彫りにするのは、この侵攻が米国がウクライナを使って行っているロシアとの代理戦争なのだ、という現実です。

 ウクライナ大統領府は10日、ゼレンスキー大統領が「マリウポリは戦争の中心であり、マリウポリでの戦闘次第で、東部での地位を維持できるかどうかが決まる」と述べ、「来週は重要な週になる」と予告したことを紹介しています。

 「マリウポリは今日のこの戦争の中心だ。我々は戦う、我々は強い。戦うのをやめれば、我々はより弱い立場になる」

 「マリウポリでの我々の立場が強いほど、国の東での我々の立場も強くなる」

 「来週は前週と同じくらい重要だ。ロシア軍は、我が国の東部でさらに大規模な作戦に移行するだろう。しかし、我々は彼らの行動に対する準備をしている」

 現在はロシア軍も新たな司令官を戴き、軍隊を再編成中であり、ウクライナ軍は米国の支援を、首を長くして待っている、という状況のようです。どちらかの準備が整い次第、ゼレンスキー大統領がいうところの「最終戦争」が始まるのでしょう。

※【速報4042】ウクライナ大統領府、10日:ゼレンスキー大統領は、マリウポリは戦争の中心であり、それによって私たちは国の東部での地位を維持することができる、と述べた。
https://twitter.com/IWJ_Sokuho/status/1513441355921752066

 ゼレンスキー大統領が主張する「最終戦争」を前に、永世中立国のオーストリアのネハンマー首相が、11日、モスクワでプーチン大統領と会談することをツイッターで明らかにしました。

 ネハンマー首相は9日、欧州委員会委員長のフォンデアエライエン氏らとともに、キエフを訪問していました。ウクライナのシュミハル首相は9日、ネハンマー首相に対露制裁の継続を促し、ウクライナの復興計画と資金について話し合ったとツイートしています。

※【速報4010】ネハンマー首相は4月9日、EU首脳とともにキエフを訪問、ゼレンスキー大統領と会談したとツイート。
https://twitter.com/IWJ_Sokuho/status/1513421725228478470

 ネハンマー首相は、プーチン大統領との会談を前にして10日、以下のようにツイートしています。

 「明日(11日)モスクワでウラジミール・プーチンに会う。我々は軍事的に中立だが、ウクライナに対するロシアの侵略戦争については明確な立場だ。彼は(侵攻を)やめなければならない!人道回廊、停戦、戦争犯罪の完全な調査が必要だ」。

 ネハンマー首相は、2021年12月に首相に就任したばかりで外交経験も浅いが、オーストリアは永世中立国として欧州東西両陣営の架け橋になると認識されています。

 これまでフィンランドとスウェーデンはNATOに加盟せず、欧露の間の「中立国」としての役割を果たしてきました。しかし、ストルテンベルグNATO事務総長が「NATOのリセット」を進める、と述べた「リセット」のひとつに、両国が中立国としての役割を捨てることも含まれているようです。

 『CNN』が、フィンランドとスウェーデンの両国がNATO加盟に近く踏み切る可能性がある、と報じました。

※【速報4013】CNN、10日:北欧のフィンランドとスウェーデンが、北大西洋条約機構(NATO)の加入に近く踏み切る可能性が出て来た。米国務省の複数の高官は、この問題は先週開かれたNATO外相会議でも取り上げられたとした。
https://twitter.com/IWJ_Sokuho/status/1513422761775239168

 フィンランドのマリン首相は8日、フィンランド国会は「今後の数週間内」に、NATO加入の問題を話し合う見通しであることを明らかにし、「夏の盛り前」には道筋をつけると述べました。

 スウェーデンのアンデション首相も、3月末に行われた地元テレビ局との会見で、NATO入りの可能性を否定しませんでした。スウェーデンは現在、安全保障政策の分析を進めているところで、5月末までにはまとめる予定だということです。

 フィンランドやスウェーデンまでも、と驚かされます。中立国が失われ、NATOの東方拡大が進み、北からも西からもNATO加盟国がロシアと国境を接することになります。

 それによって「中立国」はより安全になるのでしょうか。

 それはどうかわかりません。ウクライナと同様に、ロシアとの緊張が高まり、最前線に立つ軍事的負荷をフィンランドとスウェーデンは負わされることになります。

 『CNN』は、NATO当局者が、「両国の加盟問題の議論が出てきたことは、ウクライナへの侵攻がロシアのプーチン大統領が侵攻で狙っていたNATO拡大阻止とはまさに正反対の事態が到来したことになる」とした、と報じました。

 皮肉な事ですが、これはその通りと言うべきです。「力」で問題を解決しようとする者は、「力」による抵抗に出会います。

 フィンランドは2月23日からはじまった、NATO参加の可否をめぐる世論調査を行っています。その結果、はじめてNATO加盟賛成が過半数を超え53%になったと、3月1日に報じられていました。スウェーデンもNATO加盟賛成が過半数を超え51%になったと、3月5日に報じられています。

※フィンランド、「NATO加盟希望」が初めて過半数に=世論調査(ロイター、2022年3月1日)
https://jp.reuters.com/article/finland-nato-poll-idJPKBN2KY3HV

※スウェーデン、NATO加盟支持が初めて過半数に 世論調査(AFP、2022年3月5日)
https://www.afpbb.com/articles/-/3393492

 バイデン大統領は3月8日のスピーチで、「ドイツ、フィンランド、オランダまで同盟国やパートナーに同様の武器を届けるよう調整しているのは我々米国だ」と述べています。米国がこれらの「同盟国」に軍事支援を与えていると恩着せがましく強調するのは、恩恵を受けた国々は、米国への感謝と忠誠を忘れるな、と言わんばかりに聞こえます。

※【速報1097】バイデン大統領「ドイツ、フィンランド、オランダまで同盟国やパートナーに同様の武器を届けるよう調整しているのは我々米国だ。我々は、ドイツ、フィンランド、オランダなど、同盟国やパートナーに兵器を届けるための調整を行っている」
https://twitter.com/IWJ_Sokuho/status/1501421751309254658

 これらの状況から推測すれば、両国はロシアのウクライナ侵攻前から、NATO加盟をひそかに求められていた可能性があります。水面下で準備は進められていたのでしょう。

 ストルテンベルグ事務総長は、NATO諸国の東部(最も東端はウクライナとロシアの国境です)に恒久的部隊を配置すると述べたばかりですが、「スウェーデンとフィンランドが決断したのなら加盟は容易だろう」との見解を表明しました。

 欧州は、すっかり米国の軍事的支配下に組み込まれていくかのように見えますが、EUの議長国であるフランスの大統領選で、積極的なEU支持者である、現職のマクロン大統領の人気に陰りが出ています。

 10日に実施された、フランス大統領選挙の1回目投票は即日開票され、マクロン大統領が得票率で首位、極右国民連合ルペン党首が2位につけました。

 しかし、マクロン大統領が27.6%、ルペン氏が23.41%と、両者の差はかなり迫っています。

 2017年の大統領選挙決選投票では、マクロン氏66%、ルペン氏34%とダブルスコアでしたが、今回は決戦でも拮抗すると見られています。第1回投票の後に行われた世論調査では、マクロン氏51%、ルペン氏49%という数字が出てきています。

※【速報3987】日経、11日:10日に実施したフランス大統領選挙の1回目投票は、即日開票の結果、現職で中道のマクロン大統領が得票率で首位、極右国民連合ルペン党首が2位につけた。両氏が24日の決選投票に進む見通し。
https://twitter.com/IWJ_Sokuho/status/1513368275375501313

 マクロン大統領は、ウクライナ危機でもロシアとウクライナはじめ、ノルマンディー方式の会談を推進するなど、積極的な外交政策をとってきました。開票結果を受けて、マクロン大統領は「強いヨーロッパの中にあるフランス、偉大な民主主義国家とともに歩むフランスを目指す」と述べ、決選投票に向けた支持を呼びかけました。

 一方、EUとは少し距離を置くルペン氏は、『NHK』によると、「燃料価格をはじめとする物価が高騰していることなどへの政府の対応を批判し、経済対策や生活水準の向上」など国内問題に焦点を当て、終盤に急速に支持を伸ばしたということです。

※【速報3992】NHK、11日:ルペン候補は、燃料価格をはじめとする物価が高騰していることなどへの政府の対応を批判し、経済対策や生活水準の向上を掲げ終盤、急速に支持を伸ばしました。
https://twitter.com/IWJ_Sokuho/status/1513368802628874243

 マクロン氏の苦戦の理由として、ワクチンパスポートなどのワクチン強制政策があるとも言われていますが、もうひとつ、米企業マッキンゼーとの癒着疑惑も追い討ちになっているようです。

 フランス検察は6日、脱税などの疑いで米コンサルティング大手マッキンゼー・アンド・カンパニーの仏法人に対する捜査を3月31日に開始したと発表しました。マッキンゼーは、現マクロン政権から巨額の受注を獲得してきた企業として注目されています。

 保守系野党の共和党が多数を占める上院は3月中旬、マクロン氏の就任後にマッキンゼーなど大手コンサル会社への発注額が2倍以上に膨れ、2021年には10億ユーロ(約1350億円)を超えたと指摘し、マッキンゼーが過去10年間、一度もフランスに納税していないと訴えています。

※【速報4090】時事、6日:フランス検察は6日、脱税などの疑いで米コンサルティング大手マッキンゼー・アンド・カンパニーの仏法人に対する捜査を3月31日に開始したと発表した。
https://twitter.com/IWJ_Sokuho/status/1513476819093053443

 米国では「統一された西欧」をうたうバイデン大統領の支持率は45%(ロイター、4月5日)、9日にキエフを電撃訪問をするなど、NATOのなかでももっとも積極的に軍事支援を推進してきた英国のジョンソン首相の支持率は30%(YouGov、4月5日)と、両者ともに低迷しています。

 強力にウクライナ支援を進める欧米のリーダーが、国内では必ずしも支持されているわけではないことは明らかです。彼ら米英のリーダー2人は、誰に支配され、背中を押されて、核大国ロシアを包囲し、経済的、軍事的にも完全にロシアを叩きのめそうとする賭けにでているのでしょうか?

 「自由だ、民主主義」だと言っても、所詮、儲けたいグローバル企業とそこに癒着する政治家が戦争を煽っているだけだと、庶民が見切ってしまえば、ルペン氏の勝利が訪れる可能性も出てきます。

 『NHK』は、第1回投票でルペン氏に投票した、73歳の女性の言葉を紹介しています。

 「欧米はウクライナに武器や資金を支援し、それがウクライナの抵抗につながっていますが、もしこうした支援をしていなければ、ウクライナの『中立化』に向けた交渉ももっと進んでいたはずで、ルペン氏ならそうしたと思います」。

 この女性の言葉には、ウクライナの「中立化」の方が、犠牲が少なく、平和を早く取り戻せるいい案だった、という思いが滲んでいます。同様の考えの人は、他にも多数いるでしょう。米国とNATO幹部の突き進む戦争への道を歓迎しない人は、まだ、多数いるはずです。

※【速報3997】NHK、11日:73歳の女性「欧米はウクライナに武器や資金を支援し、それがウクライナの抵抗につながっていますが、もしこうした支援をしていなければ、ウクライナの『中立化』に向けた交渉ももっと進んでいたはずで、ルペン氏ならそうしたと思います」
https://twitter.com/IWJ_Sokuho/status/1513369167445241867

 デフォルト直前に追い込まれているロシアですが、みずほ銀行チーフマーケット・エコノミストの唐鎌大輔氏が、『JBpress』で、経済制裁の長期化は「米国のドル覇権を脅かす」と指摘しました。

 唐鎌氏は「ドル比率は2020年12月末以降、5期連続で60%を割り込んでいるが、このような動きも過去に類例がない」、「世界の外貨準備運用における非ドル化は元々存在する長期トレンドだが、これは今回のウクライナ危機を経て、さらに強まる可能性がある」と述べています。

唐鎌氏「『金融の核兵器』とも形容されるSWIFT遮断が決断されてから1カ月が経過した。プーチン大統領の姿勢が変わらない限り、SWIFTは解除されそうにない。(中略)

 ロシアに対するSWIFT遮断は『ドル抜きの未来』について限定的なシミュレーションを与えた格好にもなっており、一部の国の外貨準備運用に変化をもたらす可能性はある」。

※【速報4054】唐鎌 大輔、JBpress、11日:2021年12月末時点のドル比率は58.81%と、2020年12月末の58.92%を割り込み、4四半期ぶりに統計開始以来の最低水準を更新している。
https://twitter.com/IWJ_Sokuho/status/1513448419582705666

 唐鎌氏の言葉を裏付けるかのように、9日、BRICS諸国の財務大臣と中央銀行総裁の最初の会合が開かれ、「新開発銀行」を通じた協力、インフラへの投資、BRICS研究ネットワークの構築について話し合われた、ということです。

 『RT』によると、BRICS各国の中央銀行は、加盟国は必要なときに自国通貨を交換することができる「BRICS臨時積立金庫(BRICS Contingent Reserve Pool)」機構の新しいテストを実施することに合意した、ということです。

※【速報4083】RT、10日:ロシアのアントン・シルアノフ財務相は土曜日、中国が議長を務めるBRICS諸国の財務大臣と中央銀行総裁の最初の会合で、(続く)
https://twitter.com/IWJ_Sokuho/status/1513458451263139849

 ドル一極支配から、多極化への変化は、確実に進みつつあります。

■ロシアのデフォルト危機が報じられる中、シルアノフ財務相がインタビューで「欧米があらゆる手段で人為的にデフォルトを作り出そうとしている」と非難! 一方で「エネルギーで儲け続けている」と外貨が入ってきていることをアピール! BRICS中心の経済システム構築にも言及!!

 米国主導の西側諸国による厳しい経済制裁で、デフォルト(債務不履行)の危機が報じられているロシアのアントン・シルアノフ財務相が11日、ロシアのメディア『イズベスチヤ』のインタビューに答え、「欧米諸国はあらゆる手段で人為的にデフォルトを作り出そうとしている」と非難した上で、「西側諸国がわが国をユーロ債のデフォルトと宣言した場合、ロシアは法廷に出るだろう」と語りました。ただし「欧米諸国の司法制度の客観性には疑問がある」とも指摘しています。

※イズベスチヤ(2022年4月11日)
https://iz.ru/1318388/inna-grigoreva-petr-marchenko/my-budem-suditsia

 9日付けの日本経済新聞は、「米格付け会社S&Pグローバルは8日、ロシアの外貨建て国債の格付けを部分的なデフォルト(債務不履行)とみなす『SD(選択的デフォルト)』に引き下げた後、格付けの付与を取りやめた」と報じました。

 記事によると「S&Pは、4日に満期償還を迎えた約20億ドルのドル建て国債を、約束とは異なる通貨のルーブルで支払ったとされることに関し『少なくとも一部について不履行がある』と判断した。30日の猶予期間はあるものの、『今後経済制裁が一段と強化され、ロシアが債務を履行する意思や能力は損なわれる』とした」とのことです。

※ロシア「一部デフォルト」 外貨・財政になお余力も(日本経済新聞、2022年4月9日)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB091VB0Z00C22A4000000/

 昨日のこの日刊IWJガイドでもお伝えしましたが、ロシアNIS経済研究所の服部倫卓所長は、『テレ東BIZ』の中で、ロシアのキャッシュフローについて次のように答えています。

 「今、資源も高いということがあって、ロシアには、2月頃に輸出した(資源の)代金がジャンジャン入ってきているんですね。

 デフォルト危機みたいなことも言われましたが、ロシアは企業の外貨収入の80%を強制的に売却させて、それによってロシアの通貨金融当局には、かなりの規模の外貨が入ってきている。

 その上に最近打ち出した、天然ガスのルーブル建での支払い。この意味するところは、そのためには外国企業がルーブル資金を得なければいけないので、それに交換するための外貨を差し出すと。それがロシアの外為市場に入ってくるので、言ってみれば外国企業によってルーブルが買い支えられるような状況になる。

 これは発動前にもかかわらず結構効いていて、ルーブルの価値も戦争前に戻ったような格好になっている」

※米バイデン政権がウクライナのブチャなどの民間人虐殺に対し、ロシアへの追加経済制裁を発表! ロシア最大の銀行の資産凍結を発表するもエネルギー関連は除外! EUの追加制裁も天然ガスと原油は除外!! さらにルーブル高騰でハンガリーとスロバキアはルーブル建決済を希望! 経済制裁では、ロシアを破綻に追い込めない!?(日刊IWJガイド、2022年4月11日)
https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/50578#idx-6

 IWJは2014年3月、服部倫卓氏に岩上安身によるインタビューを行っています。

※ウクライナで何が起こっているのか ~岩上安身によるインタビュー 第409回 ゲスト ロシアNIS貿易会・ロシアNIS経済研究所 服部倫卓氏(IWJ、2014.3.20)
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/130176

 ロシアのデフォルト危機について、9日付けロイターは、次のように分析しています。

 「ロシアは4日、2種類のソブリン債について6億4900万ドルの返済期限を迎えた。しかし米財務省は、ロシアが凍結された外貨準備を使って返済することを阻止した。

 ロシアは代替策として、いわゆる非友好国の債権者への返済資金を、ルーブル建てで国家保管振替機関(NSD)の特別口座に振り込む措置に出た。

 4日に期限が到来したソブリン債の元利支払いには、30日の猶予期間が存在する。

 アナリストによると、ロシアには返済の手段も能力もある。エネルギー輸出で数十億ドルの収入を得ているほか、外貨準備の約半分が凍結されているとはいえ、凍結されていない外貨準備も数億ドル分残っている。

 国際金融協会(IIF)のデピュティ首席エコノミスト、エリーナ・リバコワ氏によると、これは『支払い意志(WTP)のある状態』と見なせそうだ。

 米財務省は、米銀がロシアの支払いを代行する『コルレス銀行』になることは禁じていない。5月25日まではロシアのソブリン債の返済に関する支払いができるよう、認可を与えた。

 こうしたことを総合すると、ロシアは意志さえあればまだ返済が可能なようだ」

※情報BOX:ロシアのデフォルト秒読み、想定されるシナリオ(ロイター、2022年4月11日)
https://jp.reuters.com/article/explainer-russian-default-idJPKCN2M306I?taid=6253ddaf2c26f70001944bca&utm_campaign=trueAnthem:+Trending+Content&utm_medium=trueAnthem&utm_source=twitter

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■<新記事紹介>参院選全国比例の候補予定者に、つじ恵氏を発表! ワクチン接種が割引対象の「イベントワクワク割」について、IWJ記者質問に山本代表「感染を防ぐ効果は十分ではない」と懸念~4.7 れいわ新選組 山本太郎代表 不定例記者会見

 4月7日午後3時から、東京都千代田区の衆議院第二議員会館にて、れいわ新選組の山本太郎代表による不定例記者会見が開催されました。

 この日の会見では、2022年7月25日までに行われる予定の次期参院選の全国比例の候補予定者として、つじ恵(めぐむ)氏が紹介されました。今後、5月までの間、順次、候補予定者が発表されていくとのことです。

 また、質疑応答では、IWJ記者は山本太郎代表に、政府が、新型コロナワクチン接種者を対象に実施を検討している事業「イベントワクワク割」について質問しました。

 詳しくは、ぜひ記事本文と全編動画を御覧ください!

※参院選全国比例の候補予定者に、つじ恵氏を発表! ワクチン接種が割引対象の「イベントワクワク割」について、IWJ記者質問に山本代表「感染を防ぐ効果は十分ではない」と懸念~4.7 れいわ新選組 山本太郎代表 不定例記者会見
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/504444

■<新記事紹介>【IWJ検証レポート】「オバマ政権のウクライナ政治への関与は息を飲むほどだった」! ユーロ・マイダン革命は欧米が作った! ウクライナ戦争は米国にも重大責任! CATO研究所「米国のウクライナ偽善」レポート!

 ロシアによるウクライナ侵攻の起因は、欧米が導いたウクライナのクーデター、「ユーロ・マイダン革命」にあるとする、ロシアのプーチン大統領の主張を、事実かどうか、IWJは検証を行いました。

 「ユーロ・マイダン革命」では、ステパン・バンデラ(※1)など、かつての「ナチス支持」のウクライナ極右民族主義者が信奉されていたと、ロシアは主張しています。事実、ウクライナに存在するネオナチ勢力には歴史的背景があります。実は、ユダヤ人を『聖地』に返すシオニズム運動は、ナチスのユダヤ人追放を歓迎し、両者は「共犯関係にあった」と、東京大学名誉教授・板垣雄三氏は岩上安身のインタビューで語っています。

※【ステパン・バンデラ・切り抜き】現代ロシアにおけるユダヤ人共同体の復興と新興財閥(オリガルヒ)の盛衰~岩上安身による大阪大学助教・赤尾光春氏インタビュー(2014年3月23日、IWJ)
https://www.youtube.com/watch?v=IIgks8qvMAU

※世界の「いま」は欧米中心主義の断末魔/繋がりあう尖閣・マレーシア・ガザ・ウクライナ ~岩上安身によるインタビュー 第443回 ゲスト 東京大学名誉教授・板垣雄三氏 2014.8.1(2014年8月1日、IWJ)
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/159297

※【IWJブログ】ウクライナ政変~揺らぐ権力の正当性――西部の首都キエフを支配した反政権派には米国政府とネオナチの影、プーチンに支援を求める東部の親露派住民(2014年3月6日、IWJ)
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/128095

 また、「ユーロ・マイダン革命」が、選挙で正規に選出されたヤヌコヴィッチ大統領を追放したことを、米国のシンクタンク、CATO研究所は「米国のウクライナ偽善──オバマ政権のウクライナ政治への関与は息を飲むほどだった」と題する記事で指摘しています。

 しかも同記事は、当時のヌーランド米国務次官補(現国務次官)等が、ヤヌコヴィッチ大統領追放後の政府人事を、大統領在任中から計画していたと暴露しています。したがって、米国とNATOが「ユーロ・マイダン革命」を支援し、「ウクライナ情勢を不安定化した責任がある」というロシアの主張を無視することはできません。

 詳しくは記事本文を御覧ください!

※【IWJ検証レポート】「オバマ政権のウクライナ政治への関与は息を飲むほどだった」! ユーロ・マイダン革命は欧米が作った! ウクライナ戦争は米国にも重大責任! CATO研究所「米国のウクライナ偽善」レポート!
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/504470

(※1)ステパン・バンデラ:
 ウクライナの政治家でウクライナ民族解放運動の指導者。ポーランド政府が西ウクライナで行った同化政策とウクライナ人の弾圧に対抗してテロリズムによる抵抗を訴えました。
 1935年にポーランドの警察により逮捕され、終身刑となりました。1936年から1939年にかけてワルシャワの刑務所「聖十字架」に収容されていたが、第二次世界大戦がきっかけでポーランド第二共和国が滅亡すると、ナチス・ドイツ軍によって解放されました。
 ウクライナ民族主義者組織(OUN)の幹部に戻り、1941年4月に第2ウクライナ民族主義者組織大会においてOUNの総裁に選ばれ、独ソ戦争の直前にナチス・ドイツを支持したため、ソ連から「ファシスト」とされました。
 その後、バンデラは、「ウクライナ国家再生宣言」を執筆し、ウクライナの独立を図るが、ナチス・ドイツはこれを認めず、1941年7月5日に軟禁された後、ザクセンハウゼン強制収容所に送られました。ナチス・ドイツの敗戦によって、バンデラは連合国軍に開放されたが、ソ連に再占領されたためドイツ南部へ移住しました。
 バンデラは1952年、UNの幹部を離れ、西ウクライナでソ連軍に抵抗を続けていたウクライナ蜂起軍の司令部と連携をとり、1956年から1959年にかけては、海外のOUNの活動を管理しました。
 バンデラは1959年10月15日、西ドイツだったミュンヘンでKGBのスパイ、ボグダン・スタシンスキーによって暗殺されました。
参照:
・ステパーン・バンデーラ
【URL】https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%91%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%90%E3%83%B3%E3%83%87%E3%83%BC%E3%83%A9

■【スタッフ募集・テキスト(赤反映担当)班】日刊IWJガイドや記事の執筆、編集業務を行っていただける方、特に深夜業務での作業を厭わない方は優遇し募集します。深夜に及んだ場合は、社用車での帰宅が可能です。時給は1300円から、能力・実績次第で昇給します。深夜業務は法にのっとった割り増し残業代を支払います。

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 それでは、本日も1日、よろしくお願いします。

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IWJ編集部(岩上安身、六反田千恵、浜本信貴、木原匡康、城石裕幸、渡会裕、中村尚貴)

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岩上安身サポーターズクラブ事務局
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