┏━━【目次】━━━━━━━
┠■はじめに~IWJの今期第11期も残り5日! コロナ禍で設立以来最大の財政危機状態にあるIWJは、現在約1039万円の大規模赤字! IWJにご賛同いただける方は少額でも結構ですので、どうか今月末までに緊急のご支援をよろしくお願いいたします!
┠■【中継番組表】
┠■26日柔道男子は、「絶対王者」として期待されていた大野将平選手が金! リオに続く連覇! スケートボード・ストリート女子では13歳の西矢椛選手が金! 岩崎恭子選手の日本人選手として最年少の金メダリスト記録14歳を更新! 銀も13歳ブラジルのタジアディス選手、銅は16歳日本の中山楓奈選手!
┠■「コロナオリンピック」東京五輪と開会式の評価は? 世界中が注視する東京五輪のコロナ感染状況! しかし米国の選手団のうち100人がワクチン未接種であることが明らかに!
┠■女性差別の森、容姿差別の佐々木、障害者差別・虐待の小山田、ユダヤ人への差別・虐殺を侮辱した小林と、マルチ差別五輪と化した東京大会! なんとまだいた! 辞任した小山田圭吾氏の後任で、開会式で流れたドラゴンクエストのテーマ曲の作曲者・すぎやまこういち氏は、杉田水脈議員と意気投合するLGBT差別主義者! 同性愛の子どもが自殺率が高いという話を聞いて笑うすぎやま氏! 東京五輪はあらゆる差別の温床なのか!?
┠■<本日のタイムリー再配信>2019年、白井聡氏は「戦争で何百万死んでですね、俺たちは馬鹿だったらしいと気づくよりかは、オリンピックで失敗して気づく方がよっぽどまし、これから1年間、どんな愚行が出てきるのか大いに楽しみにしていようではないですか」と辛辣発言! しかし、現実はその予想のはるか上を行く愚行の連続! 本日午後8時から、2019年収録「『オリンピックから改憲へ!? ~深まりゆく対米従属から抜け出す道は…~』 ―ゲスト:白井聡氏(京都精華大学人文学部専任講師)、鈴木邦男氏(一水会元最高顧問)」を再配信します!
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■はじめに~IWJの今期第11期も残り5日! コロナ禍で設立以来最大の財政危機状態にあるIWJは、現在約1039万円の大規模赤字! IWJにご賛同いただける方は少額でも結構ですので、どうか今月末までに緊急のご支援をよろしくお願いいたします!
おはようございます。IWJ編集部です。
台風8号が関東から東北に接近し、本日夕方から夜にかけて上陸の恐れもあるようです。
台風の勢力はそれほど発達しないとのことですが、活発な雨雲により断続的に激しい雨が降る恐れもあるようです。十分にご注意ください。
※台風8号の活発な雨雲が接近 明日は関東や東北で激しい雨に警戒(ウェザーニュース、2021年7月26日)
https://weathernews.jp/s/topics/202107/260255/
IWJの今期期末となる7月31日までは、本日を含めて残り5日しかありません!
IWJの今期最後の月となる7月は、今期6月までの累積の不足額から算出したご寄付・カンパの新たな目標金額を、1329万1661円としなければならなくなりました。
連日ご報告しておりますが、IWJは現在、設立以来最大の財政危機状態に陥っています。
7月1日から26日までの20日間で、187件、目標額の21%にあたる289万9000円のご寄付を頂戴しています。
コロナ不況が深刻化する中、ご寄付をくださった皆さま、本当にありがとうございます。岩上安身とIWJスタッフ一同、心からお礼を申し上げます。
しかしながら現状は火の車で、この5日間で、あと約1039万円のご寄付・カンパが必要となっています。そうでなければ赤字転落は確実となります! その赤字分は岩上安身個人の負担とならざるをえませんが、すでに1000万円近くIWJに貸し込み、IWJからは報酬を受け取っていない状態の岩上個人に、これ以上、IWJを支える私財はありません。
今期、約1000万円以上の赤字に転落し、岩上安身個人としても支えきれないとなれば、8月以降の来期は、これまでのようにIWJを存続させ、独立したジャーナリズム活動を貫き続けていくことはきわめて困難になってしまいます。
ご存知の通り、日本社会をハンドリングしている支配層が狂気と無責任に支配されている中、IWJは正気を保ちつつ、なんとか来期も存続し、他メディアでは読めない、IWJでしか視聴できない独自コンテンツを皆さまにお届けしたいと願っております。
IWJの活動にご期待、ご賛同いただける方は、ぜひ緊急のご支援をお願いいたします! 1人でも多くの方々からご支援いただき、1歩でも2歩でも目標額に近づきたいと願っています! 少額でもけっこうですので、ご寄付・カンパをぜひよろしくお願いいたします。
※ご寄付・カンパはこちらからお願いします。
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※ご寄付・カンパは「note」のページからでも可能です。「note」内でお読みになりたい記事をクリックしますと、「記事を購入する」欄の下部に「気に入ったらサポート」という緑のアイコンがありますので、そちらをクリックしますと、ご寄付・カンパ欄が表示されますのでそちらからお願いいたします。
※ご寄付・カンパを取り扱っております金融機関名です。よろしくおねがいします。(クレジットカードの場合は、上記URLからお入りください)
みずほ銀行
支店名 広尾支店
店番号 057
預金種目 普通
口座番号 2043789
口座名 株式会社インデイペンデント ウエブ ジヤーナル
城南信用金庫
支店名 新橋支店
店番号 022
預金種目 普通
口座番号 472535
口座名 株式会社インディペンデント.ウェブ.ジャーナル
ゆうちょ銀行
店名 〇〇八(ゼロゼロハチ)
店番 008
預金種目 普通
口座番号 3080612
口座名 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル カンリブ
また、コロナ禍による会員の減少によって会費収入が前期比20%減となり、IWJの財政は大きく悪化しています。
前期の会費収入は8322万円でしたが、今期の予想はマイナス1672万円の6650万円になるだろうと予測しています。
この収入減を埋めるべく、IWJはあらゆる支出の見直しをしてきました。代表である岩上安身への報酬を100%カットすることも断行しました! 来期(来月の8月からの1年間)は、最初から代表の岩上安身の無報酬は決定しています。
会費収入はIWJを支える最も重要な柱です。まだ会員ではない方は、この機会にぜひご登録をお願いします!
会員登録はしたけれど会費未納で休眠状態という方は、ぜひ再開して、会費をお納めいただき、会員としてIWJをお支えください。
※会員へのご登録はこちらからお願いいたします。
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これまで記してきた通り、IWJ代表の岩上安身は自身の報酬を100%カットし、今期末まで「ただ働き」のまま、「手弁当」どころか「持ち出し」で、日々の激務に取り組んでいます。来期も1年間、無報酬で働く覚悟を決めています! しかし、岩上安身個人にしわ寄せをする「異常」な状況が続いては、この先、IWJが存続し、活動し続けることはできません。
多くの方々からご寄付・カンパをいただきましたが、今年に入ってから、現状、ご寄付すべてをIWJの運営費にあてており、岩上安身への返済には1円も回しておりません。
岩上安身も一人の人間であり、一人の生活者であり、扶養しなければならない家族もいるのです。老後の貯えを削ることにも限界があります。
繰り返しますが、今期、IWJが大幅に赤字転落した場合、岩上安身がこれ以上個人でIWJを支えるのは不可能です。
私たちは、ご寄付や会費という形で、市民の皆さまから託された期待に対し、権力にこびず、忖度しない、特定スポンサーに買収されない独立メディアとして使命を果たしたいと思っています。
日本は今、コロナ禍の陰で、急激な勢いで、勝算のまったくない、米国の国益と覇権を守るためだけで、日本を守らない、無謀な戦争への道をひた走りつつあります。この事実を、マスメディアは本気で国民に知らせようとしていません。
日本を破滅へと導く、改憲による緊急事態条項の導入を与党が急ぐのも、防衛省が隣国に届く、「刺し違え」ミサイルを配備しようとしているのも、「重要土地調査規制法」の成立を急いだのも、すべて戦争準備のためです。
その後に起こるのは、米中が覇権をかけて戦う戦争において、日本が「捨て駒」として都合よく使われ、米中の覇権争奪の最前線の戦場とされてしまう悲惨な事態です。
大手メディアは、まともにこうした危険性をまともに伝えようとせず、あろうことか、改憲CMを無制限に受け入れて改憲に加担するだけでなく、金儲けすらもくろんでいます。
そんな「改憲ビジネス」にどっぷりつかった記者クラブメディアに、真実の報道や論評は期待できるはずがありません。
従って、日本国民の大半は、自分たちがとてつもなく危険で悲惨な目にあわされる可能性があるという事実をまったく知らされていません! ですからなおのこと、IWJは使命感を持って徹底的にこれらの問題を直視し、正面からお伝えしていかなければと思っています!
6月17日には、IWJ代表の岩上安身が菅総理に、18日にはIWJ記者が岸防衛大臣に、米国の戦略に隷従していくだけで日本の国民の安全は守れるのか鋭く質問を行いました!
※菅総理会見で岩上安身が「内閣独裁体制になれば日本は民主主義国グループから脱落」と指摘! 総理は重要土地規制法の強行採決を「極めて民主的」と言い逃れ、「米中対立に距離を」の質問に「対中包囲網なんか、私、作りませんから」とうろたえ!~6.17菅義偉総理会見 2021.6.27
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/493691
※【岩上安身のツイ録】菅義偉総理が会見で、岩上安身のG7サミットに関する質問に、「中国包囲網なんてない」と言い出した! 対米従属路線や戦時独裁体制を築こうとしていることについては、反論も説明もなし。答えられない、ということか!? 2021.6.27
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/493703
※「台湾有事の際に最前線となる自衛隊と近隣住民の被害見積もりは?」IWJ記者の質問に岸大臣は「仮定の質問への回答はひかえる」「台湾海峡問題は当事者間の直接対話で平和的解決を」~6.18岸信夫 防衛大臣 定例会見 2021.6.18
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/493288
IWJは、他のメディアが沈黙を続けても、断固として沈黙せず、タブーを破り、近づく亡国の戦争の危機について警鐘を鳴らし続けます! IWJがなくなれば、こうした破滅的戦争への危機について報じ、警告を発し続けるメディアはなくなってしまいます!
改憲による緊急事態条項によって、破滅に至る戦争への突入を阻止すべく、徹底的に抵抗し抜くためには、IWJの姿勢に共感し、IWJを支えてくださる市民の皆さまのご支援、ご協力が、どうしても必要です!
どうぞ、今期末の7月末まで、大幅な赤字に陥らないよう、ぜひ、緊急のご支援、応援をよろしくお願いいたします!
IWJが、権力の腐敗と、独裁と、亡国に至る無謀な戦争に対し、抵抗し続けてゆくためには、皆さまからのご寄付・カンパとともに、会員の方々の会費収入がとても重要になってきます。ぜひ皆さま、会員になって支えてくださるよう、お願いいたします!
また、お知り合いの方にぜひIWJの存在や活動について、口コミやSNSを通じて、広めていただき、会員となって支えてくださるようにお伝え願います! どうぞご協力をお願いいたします。IWJはまだまだ、一般に認知されていないメディアです。広く知られることで、IWJのお伝えする情報の価値に気づく方も増えてくると思います。
一般会員にご登録いただくと、中継で見逃してしまったIWJの動画コンテンツを2ヶ月間、アーカイブでお好きな時に御覧いただけます! 入会金は無料。会費は月々1100円ですが、1年分まとめてお支払いいただければ1万1000円と2ヶ月分お得になっています!
そして、現在一般会員でいらっしゃる方はぜひサポート会員へのお切り替えをご検討ください! サポート会員の方は、過去のインタビューも含めすべてのIWJのコンテンツをいつでも御覧いただけます。
さらに、サポート会員にご登録いただくと、メルマガ「岩上安身のIWJ特報!」をすべて無料で閲覧することができます。「岩上安身のIWJ特報!」は、岩上安身によるインタビューを文字起こしし、詳細な注釈をつけたメルマガです。インタビュー動画を見る時間をなかなか取れない、インタビュー動画の内容をもっと詳しく知りたいという方には特におすすめです。
6月30日時点の会員数は3691人、このうちサポート会員の方は1293人です。一年前と比較して、会員総数が957人減、サポート会員は304人減と、IWJの経営もコロナ禍の直撃を受けています。創立以来、これほどの会員減は経験したことがありません。未曽有の危機です。
サポート会員へ移行してくださる方が増えれば、IWJの活動は今よりもずっと安定したものになります。サポート会員の人数が4000名に達すれば、それだけでご寄付やカンパをいただかなくても、活動資金をまかなえることになります!
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会員の皆さま、一部、会費を納め忘れている方がいらっしゃいます! ぜひ、急ぎお納めいただき、有効会員として「復活」してください!
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◆中継番組表◆
**2021.7.27 Tue.**
あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。
【IWJ・Ch5】13:50メド~「河野太郎新型コロナワクチン接種推進担当大臣記者会見」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_ch5
河野太郎新型コロナワクチン接種推進担当大臣による記者会見を中継します。これまでIWJが報じてきた河野太郎大臣関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%e6%b2%b3%e9%87%8e%e5%a4%aa%e9%83%8e
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【タイムリー再配信955・ IWJ_Youtube Live】20:00~「『オリンピックから改憲へ!? ~深まりゆく対米従属から抜け出す道は…~』 ―ゲスト:白井聡氏(京都精華大学人文学部専任講師)、鈴木邦男氏(一水会元最高顧問)」
視聴URL: https://www.youtube.com/user/IWJMovie/featured
2019年9月に収録した、城北法律事務所主催の憲法企画を再配信します。これまでIWJが報じてきた憲法改正関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%e6%86%b2%e6%b3%95%e6%94%b9%e6%ad%a3
[記事URL] https://iwj.co.jp/wj/open/archives/456874
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◆中継番組表◆
**2021.7.28 Wed.**
あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。
【IWJ・Ch5】11:00~「日本外国特派員協会主催 映画『パンケーキを毒見する』エグゼクティブプロデューサー 河村光傭氏 監督 内山雄人氏 記者会見」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_ch5
「日本外国特派員協会(FCCJ)」主催の記者会見を中継します。これまでIWJが報じてきたFCCJ関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%e6%97%a5%e6%9c%ac%e5%a4%96%e5%9b%bd%e7%89%b9%e6%b4%be%e5%93%a1%e5%8d%94%e4%bc%9a
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【IWJ・Ch6】15:30~「NPO法人キッズドア/生活困窮家庭はもう限界です。 困窮子育て家庭を対象とした臨時給付金の支給を早急に!政府に求める会見 全国2400世帯向けアンケート結果と家庭からの声も紹介」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_ch6
「NPO法人キッズドア」主催の記者会見を中継します。これまでIWJが報じてきた貧困問題関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%e8%b2%a7%e5%9b%b0%e5%95%8f%e9%a1%8c
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■26日柔道男子は、「絶対王者」として期待されていた大野将平選手が金! リオに続く連覇! スケートボード・ストリート女子では13歳の西矢椛選手が金! 岩崎恭子選手の日本人選手として最年少の金メダリスト記録14歳を更新! 銀も13歳ブラジルのタジアディス選手、銅は16歳日本の中山楓奈選手!
東京五輪、26日の結果です。
26日は3×3バスケットボール、7人制ラグビー、アーチェリー、ウエイトリフティング、カヌー、サーフィン、スケートボード、セーリング、テコンドー、テニス、トライアスロン男子個人、バスケットボール、バドミントン、バレーボール、ハンドボール、ビーチバレーボール、フェンシング、ボクシング、ホッケー、体操男子団体決勝、卓球、射撃、柔道、水球、競泳、自転車競技(マウンテンバイク)、ソフトボール、飛込の各競技が行われました。
男子柔道では73キロ級で、「絶対王者」として期待を集めていた大野将平選手が金メダル。2016年リオに続く連覇です。
大野選手は、2回戦、3回戦と一本勝ち。決勝で大野選手は、アゼルバイジャンのルスタム・オルジェフ選手と対戦し、支え釣り込み足で「技あり」を奪い、勝利を勝ち取りました。オール一本勝ちという内容点にも価値のある金メダルとなりました。
金メダルを獲得した大野選手は、優勝後にテレビのインタビューに応じています。
「リオデジャネイロオリンピックを終えて、苦しくて、つらい日々を凝縮したような、そんな一日の戦いでした」と述べた上で、「我々、アスリートの姿を見て何か心が動く瞬間があれば、光栄に思います」と、語りました。
大野選手は、2016年のリオデジャネイロ五輪から東京五輪、世界大会3連覇を含めて10連勝の負けなしです。大野選手の他にも3連覇した野村忠宏選手、2連覇した内柴正人選手、谷本歩実選手、上野雅絵恵選手、谷亮子選手、斎藤仁選手など、素晴らしい活躍を見せた選手は、日本柔道会には大勢おります。
※大野将平 金メダル!連覇への道 | 柔道男子73キロ級 | 東京オリンピック(NHK、2021年7月26日)
https://youtube.com/watch?v=o1PQcOzGNpY&feature=share
女子柔道57キロ級では芳田司選手が銅メダル。初出場での表彰台です。
芳田選手は準決勝まで順当に勝ち上がっていましたが、コソボのノラ・ジャコバ選手に延長の末、敗北。3位決定に回っていました。3位決定戦では、開始1分に「技あり」を奪い、残り時間1分を切ったところでも、内股で、「合わせ技一本」で勝利を勝ち取りました。
東京江東区の有明アーバンスポーツパークでは、東京五輪から新競技として導入されたスケートボードの女子ストリート決勝が行われ、世界ランク5位の西矢椛選手が金メダルを獲得しました!
西矢選手は現在13歳です。1992年のバルセロナ五輪で、岩崎恭子選手(水泳女子200m平泳ぎ)が14歳で金メダリストとなりましたが、その日本最年少受賞記録を更新しました!
銀メダルはブラジルのライッサ・レアウ選手、銅メダルは日本の中山楓奈選手でした。レアウ選手も13歳、中山選手は16歳です。
東京、江戸川区で行われた男子カヌーのカナディアンは、スロベニアのベンヤミン・サブセク選手が金、チェコのルカシュ・ロハン選手が銀、ドイツのシデリス・タジアディス選手が銅メダルを獲得。日本の羽根田卓也選手は10位で、2大会連続のメダル獲得はなりませんでした。
2連覇が期待された男子体操団体では、銀メダルを獲得しました。1位はロシアチームで、日本チームは、0.103ポイント及びませんでした。
卓球の混合ダブルスでは、伊藤美誠、水谷隼ペアが4-3で中国を破り、金メダルを獲得しました。決勝で戦った中国ペアは、これまでに4戦していますが、全敗と圧倒されていました。今回勝ち取った勝利は、「悲願」と言うべき勝利ではないでしょうか。
そのほか、ウエイトリフティング女子55kg級、テコンドー男子80kg級、女子67kg級、トライアスロン男子個人、フェンシング男子フルーレ個人、女子サーブル個人、射撃男子スキート個人、女子スキート個人、競泳女子100mバタフライ、男子100m平泳ぎ、女子400m自由形、男子4x100mフリーリレー、自転車マウンテンバイク男子クロスカントリー、飛込男子シンクロナイズドダイビング10m高飛込でメダルが決まりました。これらの競技の日本人の入賞者はいませんでした。
本日の注目の競技は、ソフトボール決勝の日本対米国です。
女子ソフトボール競技は、3大会ぶりに、東京オリンピックで復活しました。3大会前、2008年北京五輪で、日本代表は、当時五輪3連覇中の宿敵米国を破り見事、金メダルに輝いています。
当時の26歳のエースとして活躍した上野由岐子投手は、39歳のベテランとなった今大会も、日本の大黒柱として活躍しています。今大会のピッチングも好調で、一昨日のカナダ戦では、上野選手の投じた速球で、相手バッターのバットをへし折ってしまいました。このようにパワー、スピードも衰え知らずです。ちなみにソフトボールのバットは、カーボン製で木製ではありません。
リーグ戦最終日の昨日、日本は、今日の決勝で当たる米国と対戦し、惜しくもサヨナラ負けを喫してしまいましたが、エースの上野投手を温存し、手の内を見せずに、今日の戦いに備えているようにも思えました。
東京五輪以降、しばらく見納めとなる女子ソフトボール(2024年パリでは行われないことが決定しています。2028年以降は未定)。日本代表は銀メダル以上は確定していますが、やはりここは米国を破っての金メダルを期待したいと思います。
日本対米国 女子ソフトボール決勝は、本日20時プレーボールです。
■「コロナオリンピック」東京五輪と開会式の評価は? 世界中が注視する東京五輪のコロナ感染状況! しかし米国の選手団のうち100人がワクチン未接種であることが明らかに!
東京都に緊急事態宣言が発令されてから2週間が過ぎましたが、新型コロナウイルスの感染拡大の勢いは止まりません。
東京都は昨日26日、新たに1429人の新規感染者が確認されたと発表しました。月曜日としては過去最多の人数です。直近7日間平均も1553.9人にまで増えています。これで都内で感染が確認されたのは、累計20万人を超え、20万720人となりました。
昨日26日時点で、入院している人は、一昨日の25日より85人増加し、2717人になりました。現在確保している病床に占める割合は45.5%になっています。
※新型コロナウイルスに関連した患者の発生について(第2283報)(東京都福祉保健局、2021年7月26日)
https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/hodo/saishin/corona2283.files/2283.pdf
また、スクリーニング検査の結果、デルタ株を示す「L452R』が、都内で940人確認されています。デルタ株の割合は51.9%にのぼることも明らかになりました。これまでデルタ株の感染者数として、最も多かった日は7月21日の681人ですが、26日のデルタ株の感染者数は250人以上増えていることになり、感染力の強いデルタ株が占める割合が日に日に増えていっています。
※変異株スクリーニングの状況について(第2284報)(東京都福祉保健局、2021年7月26日)
https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/hodo/saishin/corona2284.files/2284.pdf
デルタ株の蔓延で、再び感染拡大が懸念されている中でも、東京は五輪の主舞台です。さまざまな物議を醸している東京五輪、海外での開会式の評価はどうだったのでしょうか。
「在米14年&起業家兼大学教授」である大澤裕氏が、7月26日、「まぐまぐニュース!」で「ニューヨークタイムズが派遣した数人の記者がオンラインで出した生のコメントを紹介しています。大澤氏は「総じて辛口コメントが目につきました」と評しています。
※無駄で無謀。東京五輪の開会式はNYタイムズ記者の目にどう映ったか(まぐまぐニュース!)
https://i.mag2.jp/r?aid=a60fe7a04dd657
「天皇陛下と国際オリンピック委員会会長のトーマス・バッハが紹介されました。信じられないことに、二人は同等に紹介されています」
日本でも、皇室ジャーナリストの言葉として「バッハ会長はにこやかな表情で、陛下よりも先に手を振っていました」「バッハ会長が陛下と横並びで観覧する演出に、複雑な感情を抱いた国民も多いのではないでしょうか」と、『女性自身』が報じています。
※天皇陛下と同列?五輪開会式でのバッハ会長の振る舞いに違和感続出(女性自身、2021年7月24日)
https://jisin.jp/domestic/2003404/
「東京のオリンピックスタジアムには、開会式のためのファンはいません(無観客のため)。しかし、外には何百人もの人々がいて、その中には抗議者も含まれています。彼らの声や騒音はプログラムが中断されるたびにスタジアム中に響き渡ります」
「パンデミック(世界的大流行)の最中に大会を開催することは、日本国民の幅広い層から不評を買っています。彼らは抗議のために歌を歌ったり、笛を吹いたりしていますが、スタジアムは十分に静かなので、式典の静かな時間帯には彼らの声がはっきりと聞こえます」
そのとおりでした。IWJも開会式当日の抗議デモを取材しています。
※2021.7.23 五輪は中止だ!抗議アクション :Lock Down!東京五輪 開会式抗議デモ(アピールとデモ行進)(Movie Iwj、7月26日)
https://www.youtube.com/watch?v=rWuMATDPtEw
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■女性差別の森、容姿差別の佐々木、障害者差別・虐待の小山田、ユダヤ人への差別・虐殺を侮辱した小林と、マルチ差別五輪と化した東京大会! なんとまだいた! 辞任した小山田圭吾氏の後任で、開会式で流れたドラゴンクエストのテーマ曲の作曲者・すぎやまこういち氏は、杉田水脈議員と意気投合するLGBT差別主義者! 同性愛の子どもが自殺率が高いという話を聞いて笑うすぎやま氏! 東京五輪はあらゆる差別の温床なのか!?
東京五輪の問題は、「コロナオリンピック」だけではありません。東京五輪開会式は、元電通出身の「総合統括」佐々木宏氏が、女性タレントの容姿を侮辱した「ルッキズム」が契機となって辞任。
実質的に佐々木氏のあとを引き継いできた小林賢太郎氏も「ユダヤ人大量虐殺」を笑いのネタにする冒涜的なコントを作成していたことで開会式前日22日に辞任しました。
小林氏が辞任する3日前には、開会式の音楽担当の小山田圭吾氏が、障害者に対する壮絶な差別・暴力・虐待の事実によって辞任しています。
彼らにいずれも共通するのは、特定の弱い立場にある人々を差別することと、痛めつけるだけでなく、苦しむ犠牲者を笑い者にする、グロテスクな感性でした。
この小山田氏の抜けた穴を埋めるように、開会式で用いられたのはゲームミュージックでした。そしてそのメドレーの最初に用いられたのは作曲家・すぎやまこういち氏(90)による「ドラゴンクエスト」のテーマ曲だったのです。すぎやま氏は2018年に旭日小綬章を受賞し、2020年には文化功労者にも選出された経歴を持ちます。
しかし、すぎやま氏もまた、2015年6月に公開されたYouTubeの番組『日いづる国より』で、杉田水脈議員のLGBT差別発言を全面肯定していたことが『女性自身』の報道で明らかになりました。
※作曲家がLGBT差別の杉田水脈氏を肯定…開会式のドラクエ起用に疑問続出(女性自身、2021年7月26日)
https://jisin.jp/domestic/2003599/?rf=2
この番組はすでにYouTubeからは削除された模様ですが、ニコニコ動画に「【日いづる国より】杉田水脈、LGBT支援論者の狙いは何?」として残っています。番組の司会は中山恭子参議院議員、ゲストは杉田水脈衆議院議員とすぎやまこういち氏です。
番組の中で杉田議員は「渋谷区男女平等及び多様性を尊重する社会を推進する条例」のフリップを使って、「男女共同参画」とはまったく違う問題なのにLGBTの問題を同列に扱っていると批判、すぎやま氏も「まったく違うことだね」と相づちを打っています。
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■<本日のタイムリー再配信>2019年、白井聡氏は「戦争で何百万死んでですね、俺たちは馬鹿だったらしいと気づくよりかは、オリンピックで失敗して気づく方がよっぽどまし、これから1年間、どんな愚行が出てきるのか大いに楽しみにしていようではないですか」と辛辣発言! しかし、現実はその予想のはるか上を行く愚行の連続! 本日午後8時から、2019年収録「『オリンピックから改憲へ!? ~深まりゆく対米従属から抜け出す道は…~』 ―ゲスト:白井聡氏(京都精華大学人文学部専任講師)、鈴木邦男氏(一水会元最高顧問)」を再配信します!
本日午後8時から、2019年9月10日(火)に、東京都豊島区のIKE・Biz としま産業振興プラザにて収録した、『オリンピックから改憲へ!? ~深まりゆく対米従属から抜け出す道は…~』を再配信します。
主催は城北法律事務所、ゲストは、白井聡氏(京都精華大学人文学部専任講師)と、鈴木邦男氏(一水会元最高顧問)です。
白井聡氏(1977年、東京生まれ)は、2013年、戦後日本の対米従属的な政治体制の核心には敗戦を否定する歴史観があることを指摘した『永続敗戦論』の著者である白井聡京都精華大学専任講師です。
鈴木邦男氏(1943年、福島生まれ)は、いわゆる「星条旗右翼」と一線を画し、戦後体制の打破と「対米自立」を目指す一水会の名誉顧問です。
第一部は1時間半のパネルディスカッションで、主催の城北法律事務所の船尾遼弁護士と小沢年樹弁護士が司会を務め、天皇の生前退位問題と8月15日に初代宮内庁長官田島道治が昭和天皇の肉声を詳細に記録した『拝謁記』の一部公開が話題になりました。
船尾弁護士「5月に天皇が生前退位して、令和がはじまりました。8月15日に初代宮内庁長官田島道治が昭和天皇の肉声を詳細に記録した『拝謁記』の一部が公開され、昭和天皇が戦前戦後どんなことを考えて生きてきたのかについてさまざまな議論がされています。
戦前と戦後の天皇制、天皇はどのようなものであったか、何が変わったのか、国体についてご意見をうかがいたいと思います」
白井氏は戦後日本で、天皇の戦争責任問題がタブー視されてきたし、昭和天皇は責任を認めていないと思われてきたが、2018年に出た小林侍従日記で、やっと天皇自身が戦争責任問題で最晩年まで悩んでいたことが明らかになった。昭和天皇を包んできたタブーのベールが少しずつ薄皮のように剥がされていっているが、まだ残っている最大のタブーは豊下楢彦が指摘していると述べました。
白井氏「豊下先生は『安保条約の成立―吉田外交と天皇外交』(1996、岩波新書)で、安保条約を成立させた中心人物である吉田茂の行動には不可解なところがある、それは昭和天皇が『二元外交』をやっていかたらではないかと、つまり、昭和天皇が吉田の頭を飛び越えて積極的にアメリカに米軍駐留継続を望む働きかけをしていたのではないかということです。
それによって、アメリカが駐留したいからではなく、日本が駐留を望むから駐留してあげるのだという、不平等な条約の基礎ができてしまったのではないかと述べているのです。
それは自発的な主権の放棄であり、その主権放棄を主導した人物が誰あろう、昭和天皇だったのではないかということを豊下先生は突きつけている。
私はこれこそが昭和天皇の生涯における最大のスキャンダルではないかと思います。この点は大いに研究が進められ大いに議論されるべき話です」
続いて鈴木邦夫氏。訥々とした語り口で白井氏との関係について話しました。
「僕はずっと、早稲田で右翼運動をやっていました。白井さんとは違って、ずっと歳をとっています。僕は1943年生まれ、白井さんは77年生まれ。白井さんの本はずっと読んでいましたけれども、はじめて対談した時は、俺のほうがずっといろんなことを知っているんだし、大丈夫だとなめていました。失礼ながら。
僕は70年の三島事件もリアルタイムで知っているし、三島さんとも何回も会って話を聞いています。楯の会の人たちも幹部の連中はほとんど知っています。当時の右翼だった人たちをみんな知っていますね。
僕にとっては、(白井さんは)全てが終わった後に生まれてきた人。だからなんだ、と言っては失礼だけれども、知らないんじゃないかとね。だけど実際に対談してみたら、びっくりしたのは、日本のこと、天皇のこと、日本の新しい国体についてものすごく詳しいんですよ。
特に日本の戦後の国体は、天皇が中心じゃなくて、天皇の上にアメリカの大統領があって、それが日本の国体を支配したんだと。ああそうかと思って。あんまり愉快な話じゃないですけれども、実際そうだと思ったですね」
鈴木氏と白井氏は2017年に『憂国論 戦後日本の欺瞞を撃つ』(祥伝社新書)を出しています。
鈴木氏「どうしても不愉快な人たちはいるんですよね。そういう人たちとどう付き合っていくのかですね。そういうのも含めて、これからの日本をどうしていくのか、ずっと日本はアメリカの『ポチ』だと言ってますけれども、そのなかでどうするか。
ロシアのプーチンはこんなことを言ってました。アメリカが日本に沖縄を返したと。すぐにアメリカの基地を作ったと。もし我々が北方領土を日本に返したら、日米安保条約に基づいてアメリカがすぐに北方領土に基地を作るだろう。そうなったらどうするんだと。
安倍首相はきちんと反論すべきですよね。そんなことは絶対にさせないと、アメリカにはもう十分尽くしたんだと。だからもう、たとえ戦争になってもアメリカには基地を作らせないということ言うべきなのに、何も言えない。だらしのない話だと思うんですね。
そういうことを含めて日本はアメリカと、また、ロシアと中国と北朝鮮と、どう立ち回っていけばいいのかということを含めて考えていきたいと思います。
その中で一番大きいのは、どうやってアメリカから脱却していくのかと。これまでずいぶんアメリカの言うことを聞いてきたし、忠誠を尽くしてきたんですからね。これからはもう戦ってでも、日本の独立を作るんだというくらいやってもらいたいと思うし、そう言うことがどうやったらできるのかと、白井さんの意見を聞いてみたい」
続いて、日本における対米従属の形成過程、自発的な主権の放棄に天皇が関わったのではないかという問題に議論が移りました。
白井氏は、日本は対米従属の事実を隠蔽しているので、そもそも自立への欲望をもたないようになっていることが日本の特殊性だと言います。
白井氏「(日本では)従属関係ではなく、愛情・友情で語られてきた。『思いやり予算』など、非常に情緒的な言葉が日米関係では使われています。
これは戦前の天皇制にそっくりではないか。戦前の日本では国体は命よりも大事なものだと考えられてきた。その国体は、天皇が中心にいる。国民共同体を家族に準えて、天皇の赤子(せきし)と言う言葉があります。天皇は、上から力で抑える西洋の王様や中国の皇帝とは違って、お父さんのように国民を慈しみ見守る存在だと」
白井氏は、安倍前総理と平成天皇の確執、そしてトランプ大統領への卑屈なまでの従属姿勢を例にあげ、米国が天皇にとってかわった証拠だといいます。
白井氏「対米従属は国内問題なんです。普通、対米従属は国際問題だと考えるじゃないですか。そうじゃない。日本の対米従属は、日本の社会を内側から腐らせるようなものとして機能している」
白井氏は、対米従属が戦後の日本人の思考の限界になっている、それが最大の課題だと指摘しました。これを受けて鈴木氏も対米従属は日本の国内問題だと同意しました。
質疑の時間には、安倍9条改憲と日本の真の独立との関係、そして来年(2020年)開催される予定の東京五輪との関係、1940年のオリンピックと被って見えてくるもの、愛国心の高揚と排外主義が高まることへの懸念などが話題になりました。白井氏の「不吉である」という言葉は2019年のものですが、その後の東京五輪の姿を的確に言い当てていたといえます。
白井氏「2020年オリンピックが決まったとき、私がまず思ったのは1964年の東京オリンピックではなく、1940年の幻の東京オリンピックでした。不吉である、ろくなもんじゃないと。
東日本大震災、とりわけ福島第一原発の事故、これはまだ全然終わっていないわけです。それを忘れて、『復興できました』という。嘘っぱちなんだけど。それを喧伝するために、これをやるんだと。突きつけられた問題の深刻さを誤魔化すためにやる。だからクソろくでもないものだなと。
ここまで堕落したことが本当にできるんだろうかと。で、思ったのが1940年。それから80年。妙に区切れのいい数字だなと思ったんですね。80を二つに割ってみると、40で、ちょうど間にあるのは1980年です。モスクワオリンピックでした。そこに奇妙な符合を感じたわけです。
モスクワオリンピックはケチのついたオリンピックでした。(ソ連の)アフガン侵攻に抗議をして、アメリカがボイコット、日本なんかもそれに同調する形で、いくつかの国が出ないオリンピックになった。そのようなオリンピックをやったソビエト連邦は10年後に滅亡するわけですね。
1940年の東京オリンピックができなかった大日本帝国はその5年後に滅亡しております。何やら因縁を感じるではありませんか。
2020年の東京オリンピック、もう十分ケチはついていますよね。エンブレムの問題に始まり、新国立競技場の問題、そして買収の問題。そして今度は東京湾でトライアスロンをやろうというのに、大腸菌がうようよしてうんこ臭いと。象徴的ではないですか、海がうんこ臭いって。このオリンピック自体が全体がクソまみれなんですから。
対策どうしたらいいんだろうか。わりに簡単なことかもしれませんよ。その競技の1日前は都民は全員うんこするなと。これでうんこ臭くならずに済むと、いうことになるので。
とにかく、無茶苦茶ですよね。暑すぎる問題。これが本番に向けて本格化していく。これもうテーマは決まっていると思うんです。一体人間は腐敗政治と資本主義にどこまで耐えられるのかと。これが2020年東京オリンピックのテーマであります。
熱中症で死者も出るかもしれませんけど、仕方のないことなのではないですか。どこまで耐えられるか、なんですから。というようなシニカルなことを言わざるを得ない。むしろ、このオリンピックは激しい、酷いオリンピックになった方がいい。ひどく失敗した方がいいと思いますよ。
日本人が総体的に劣化して、どうしようもない状態であるということを繰り返し言ってきましたけれども、オリンピックがまともに開催できないというところまで追い込まれると、いろいろ気付く人も増えてくるんじゃないかと。
要するにこれを戦争で何百万死んでですね、俺たちは馬鹿だったらしいと気づくよりかは、オリンピックで失敗して気づく方がよっぽどましであると言わざるを得ないですね。
これから1年間、どんな愚行が出てきるのか大いに楽しみにしていようではないですか、と言っておきたいと思います」
鈴木氏が思わず「すごいなあ」と感嘆、会場からも笑いや拍手が起きます。これは2年前の発言ですが、2021年の今、白井氏の予測通り、いや予測をはるかに上回る「愚行」が連続する事態になっています。
さらに安倍改憲で焦点になっている「9条」について、白井氏は鶴見俊輔氏の戦前の国体の二面性に関する研究を引きながら、戦後の国体にも同じ面があると論じました。
白井氏は、鶴見の研究を、明治憲法には天皇絶対という分かりやすい面は大衆向けで『顕教』、法学的知見がないとわかりにくい立憲君主制はエリート向けの『密教』という二面性を持っていた、と要約しています。
「私は同様の二面性が戦後の国体にもあると。憲法9条と日米安保の間にある。憲法9条があるから日本は平和だと思っている人が多いですね。これが『顕教』です。
だけれども、日本は平和国家だといいながらアメリカにものすごく有利な条件で基地などを貸している。この基地の貸し方は特殊で、ほとんどの場合、具体的な目的があって米軍は駐留をしていて、具体的な目的が達成されたら撤退すると。これが標準なんです。ところが、在日米軍はどうなっていますかと、これは条約の性格からしてそのようなものではないんです、具体的な目的はいらないんです。
その結果、アメリカが世界中でやる軍事戦略に対するものすごく重要な奉仕者ということになっている。アメリカはすごく例外的な国で、第2次大戦後も絶えず大中小の戦争をどこかでやり続けてきた国です。そのような軍事行動は、日本の土地とりわけ沖縄に集中した巨大な米軍基地を抜きにしてはあり得ない。こういう現実がありながら、どうして私たちは日本って平和国家だよねと、どの口で言うんですかと。
まさにこのような二面性があります。これまではなんとかかんとか誤魔化されてきましたけれども、いよいよ誤魔化せなくなってきている。その一つの表れが辺野古基地の問題。
辺野古基地はもうこれ以上は絶対に嫌だという沖縄の人の意思は固いですよね。でも本土に作るのも嫌だと。じゃやどうするんだと。米軍にそのような形で国土を提供するのはもうやめようということを決断せざるを得ないんじゃないですか。
これから長い時間をかけて、米軍と自衛隊の一体的な運用というものが、公然たるものとしてどんどん深まってきました。集団的自衛権の行使容認というのは、そのプロセスの中の一つのターニングポイントなんです。
で、対等ではないから自衛隊は補助戦力として扱われますよ、と。こうなってくると、戦前は顕教が密教を打ち倒しましたけれども、今度は密教が顕教を打ち倒すというような形で事態は進もうとしているように私には見えます。
そしてそこで問われる究極は、『アメリカは日本を愛してくれているんだ、ありがたいなあ、あの超大国が愛してくれて色々と便宜を図ってくれるんだなあ』と。ちょっと待てよ、一方的に愛されているだけでいいんですか。恩返しをしなきゃいけないんじゃないですか。アメリカが天皇であるならば、天皇のため、アメリカのために死ねるかと。
安倍さんによる9条改憲なんて、要するに自衛隊の補助戦力化をますます進める方策に他ならないんですから。ここで問われているのは、『アメリカのために死ねますか』。それがいよいよ顕になってくる局面のなかで私たちは考えなきゃならない。
このような問いを国民全体で引き受けて、初めてどうやって平和国家として再出発するか、憲法9条の精神をどうやって具体化していくのかという、本当の問いが始まるのだと思います」
繰り返しお伝えしてきたように、2021年第204回通常国会では、CM規制を欠いた国民投票法改正案と重要土地利用規制法案が成立しています。この2つの法案通過は、「米軍と自衛隊の一体的な運用」のプロセスの仕上げに近い部分だと言ってもいいでしょう。「アメリカのために死ねますか」、この言葉をもう一度重く受け止めたいと思います。
詳しくはぜひ、本日の再配信をご視聴ください。
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【タイムリー再配信955・ IWJ_Youtube Live】20:00~
「『オリンピックから改憲へ!? ~深まりゆく対米従属から抜け出す道は…~』 ―ゲスト:白井聡氏(京都精華大学人文学部専任講師)、鈴木邦男氏(一水会元最高顧問)」
視聴URL: https://www.youtube.com/user/IWJMovie/featured
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※岩上安身によるインタビュー 第159回 ゲスト 鈴木邦男氏「一水会」最高顧問 2011.9.21
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/578
※「戦後国体」は「尊米攘夷」!? 戦後の対米従属の構造は戦前の天皇制支配から引き継がれた!? 岩上安身によるインタビュー 第939回 ゲスト 京都精華大学人文学部専任講師・白井聡氏 2019.5.16
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/448795
※「米国が戦前の天皇の位置を占めるものとして再構成された」!~京都精華大学専任講師・白井聡氏が岩上安身によるインタビュー 第598回で「戦後の国体は頂点にワシントンが乗っかっているに過ぎない」と指摘! 2015.12.17
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/279084
※DVD 饗宴VI(2015年12月20日収録)
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=320
それでは、本日も1日よろしくお願いします。
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IWJ編集部(岩上安身、富樫航、六反田千恵、城石裕幸、木原匡康、中村尚貴)
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