日刊IWJガイド・非会員版「新型コロナ、東京の27日新規感染者は過去最多の570人! 政府分科会の尾身茂会長は国会で『個人の努力だけに頼るステージはもう過ぎた』と警告!!」 2020.11.28号~No.2998号


┏━━【目次】━━━━━━━━━━━━━
■はじめに~27日新型コロナ、北海道では過去最多の9人が死亡! 東京の感染者は過去最多の570人! 現在入院中の重症者は緊急事態宣言解除後最多の61人となり、重症者のための病床数は逼迫!! 政府分科会の尾身茂会長ですら、国会で「個人の努力だけに頼るステージはもう過ぎた」と警告!!
■【中継番組表】
■トランプ氏は選挙人がバイデン氏選出なら退任と表明!! バイデン次期政権の閣僚人事発表を受け、24日のNY株式市場は3万ドルの高値を更新!
■大阪府の患者受入重症病床運用率(重症患者数÷実運用病床数)は 85.0%(108/127) (11月26日判明日ベース)!!! もう満床が目前! 維新のゴリ押し政策で住吉市民病院の再編に失敗して病床100床減! 吉村知事は「生命の選別」に直結するトリアージ発言!?  IWJは大阪府感染症対策課に直撃取材!
■<本日の再配信>本日午後7時より「今の日本は『もうファシズムの玄関に来ている』!? 道徳の教科書からは『国体思想』の影もちらついている!? ~岩上安身によるインタビュー 第845回 ゲスト 前文科省事務次官・前川喜平氏」を再配信します!
■<新記事紹介1>ノーベル賞経済学者が「トランプ氏破産の可能性非常に高い」! 大統領選最終討論会でも脱税問題が論点だった! トランプ氏が2016年と17年に払った所得税は約7万8400円のみ!? 4億210万ドル借金ありとニューヨーク・タイムズ報道!
■<新記事紹介2>朝日新聞デジタル版はトランプ大統領が敗北を認めたとミスリード!! しかしトランプ氏は敗北を受け容れてない!! 同氏は投票日直後から「勝利宣言」!! 郵便投票を「大いなるイカサマ」と批判、最高裁に提訴明言! 大統領職執着の背景に経済的苦境か!?
■<新記事紹介3>米中戦争前夜における日本主体の安全保障論(3)バイデン政権でも米軍の戦略に変化なし? 米中両国のミサイル戦略の狭間で日本列島全土が戦場になる!! 岩上安身によるインタビュー 第1018回ゲスト 東アジア共同体研究所・須川清司上級研究員
■<新記事紹介4>住民投票で反対多数の「都構想」を制度の隙をついて押し通そうとする維新の会! 「広域行政の一元化」と「総合区設置」の条例案を議会に提出する方針! 小原隆治教授はIWJの取材に「憲法第94条ともろにバッティングし、違憲」と回答!
■IWJは今年8月1日から始まった第11期の第1四半期、最初の3ヶ月で、IWJの運営に必要なご寄付・カンパの目標額1350万円のうち、785万円、約58%の不足となっています! このまま1年間続けば3140万円の不足となり、IWJは期末を迎えずにして、なくなってしまいます! 過去に例のない、最大の経済的なピンチです! どうか、皆様からの緊急のご支援をお願いいたします!
■<ご意見募集>年末年始の再配信ラインナップ準備中! 皆様の「お気に入り動画」も募集します!
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■はじめに~27日新型コロナ、北海道では過去最多の9人が死亡! 東京の感染者は過去最多の570人! 現在入院中の重症者は緊急事態宣言解除後最多の61人となり、重症者のための病床数は逼迫!! 政府分科会の尾身茂会長ですら、国会で「個人の努力だけに頼るステージはもう過ぎた」と警告!!

 おはようございます。IWJ編集部です。

 新型コロナウイルスの感染拡大が止まりません。

 昨日27日、北海道で新たに確認された感染者は、2日連続で250人を超える252人。さらに北海道では、過去最多の9人が亡くなりました。

※北海道 新型コロナ 1日で最多の9人死亡 252人感染確認(NHK、2020年11月27日)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20201127/k10012733421000.html

 東京都は昨日27日、新規感染者が過去最多となる570人確認されたことを明らかにしました。さらに、現在入院中の重症者は61人で、これは緊急事態宣言が解除された今年5月25日以降では最多人数だとのことです。

※都内の最新感染動向(東京都)
https://stopcovid19.metro.tokyo.lg.jp/

 現在、東京都が確保している重症者用の病床は150床ですが、4日前の23日までは重症者が40人前後で推移していたことを考えると、今後急激に増加する可能性も考えられるのではないでしょうか。東京都の医療が逼迫していることは明らかです。

 この点について、岩上安身が11月24日にインタビューを行った、東京都医師会会長の尾崎治夫氏は、インタビューの中で次のように述べています。

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◆中継番組表◆

**2020.11.28 Sat.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【IWJ・エリアCh1・滋賀】14:30~「国民民主党 滋賀県総支部連合会結成大会 ―登壇:玉木雄一郎 代表、斎藤アレックス 総支部長、川端達夫 前衆議院議員」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_areach1

 国民民主党 滋賀県総支部連合会の結成大会を中継します。これまでIWJが報じてきた国民民主党関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%e5%9b%bd%e6%b0%91%e6%b0%91%e4%b8%bb%e5%85%9a
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【録画配信・IWJ_YouTube Live】17:00~「中野再開発(巨大タワマン建設)訴訟原告団・慰謝料請求訴訟記者会見」
視聴URL: https://www.youtube.com/user/IWJMovie/featured

 11月25日に収録した、「中野再開発訴訟原告団」主催の記者会見を録画配信します。これまでIWJが報じてきた訴訟関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%e8%a8%b4%e8%a8%9f
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【タイムリー再配信 803・IWJ_YouTube Live】19:00~「今の日本は『もうファシズムの玄関に来ている』!? 道徳の教科書からは『国体思想』の影もちらついている!? ~岩上安身によるインタビュー 第845回 ゲスト 前文科省事務次官・前川喜平氏」
視聴URL(冒頭以降は会員限定): https://iwj.co.jp/wj/open/archives/420867

  2018年2月に収録した、岩上安身による前川喜平氏インタビューを再配信します。これまでIWJが報じてきた前川喜平氏関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%e5%89%8d%e5%b7%9d%e5%96%9c%e5%b9%b3

[記事URL] https://iwj.co.jp/wj/open/archives/412984

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◆中継番組表◆

**2020.11.29 Sun.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【録画配信・沖縄 IWJ_YouTube Live】15:30~「東アジア共同体・沖縄(琉球)研究会 第21回公開シンポジウム(&2020年度総会)ポストコロナにおける新世界秩序と東アジア・沖縄」
視聴URL: https://www.youtube.com/user/IWJMovie/featured

 11月21日に収録した、「東アジア共同体・沖縄(琉球)研究会」主催のシンポジウムを録画配信します。これまでIWJが報じてきた「東アジア共同体・沖縄(琉球)研究会」関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。

https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%e6%9d%b1%e3%82%a2%e3%82%b8%e3%82%a2%e5%85%b1%e5%90%8c%e4%bd%93%e3%83%bb%e6%b2%96%e7%b8%84%ef%bc%88%e7%90%89%e7%90%83%ef%bc%89%e7%a0%94%e7%a9%b6%e4%bc%9a
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【タイムリー再配信 804・IWJ_YouTube Live】21:00~「『加計学園情報公開請求訴訟』前川喜平氏 仮想証人尋問 ―原告人:福田圭子氏、弁護団代表:海渡雄一氏」
視聴URL: https://www.youtube.com/user/IWJMovie/featured

 11月24日に収録した、「加計学園情報公開請求訴訟」に関する前川喜平氏への「仮想証人尋問」を再配信します。これまでIWJが報じてきた加計学園関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%e5%8a%a0%e8%a8%88%e5%ad%a6%e5%9c%92

[記事URL] https://iwj.co.jp/wj/open/archives/485265

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◆昨日アップした記事はこちらです◆

新型コロナウイルス「秋の第3波」到来! 東京都医師会の緊急提言でGo Toキャンペーンを一部見直し! 冬場のコロナに日本は持ちこたえられるのか!? 岩上安身によるインタビュー 第1020回 ゲスト 東京都医師会会長・尾崎治夫氏
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/485271

「バッシングへの恐怖を抱きながらも、尊厳のため、未来のため、声をあげた女性たちに力をもらった」 虚偽報道に苦しむ元宮古島市議が損害賠償と記事削除を求め産経新聞社を名誉毀損で提訴!~11.25 石嶺香織 元宮古島市議会議員 記者会見
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/485285

コロナ再来に欧米日市場が乱高下!人民幣相場はドルに対して急上昇!急速に進化する「中国の現実」と 加速する米中逆転のシナリオ!? 岩上安身によるインタビュー 第1021回 ゲスト 中国通エコノミスト 田代秀敏氏
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/485078

住民投票で反対多数の「都構想」を制度の隙をついて押し通そうとする維新の会! 「広域行政の一元化」と「総合区設置」の条例案を議会に提出する方針! 小原隆治教授はIWJの取材に「憲法第94条ともろにバッティングし、違憲」と回答!
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/485447

ノーベル賞経済学者が「トランプ氏破産の可能性非常に高い」!大統領選最終討論会でも脱税問題が論点だった! トランプ氏が2016年と17年に払った所得税は約7万8400円のみ!? 4億210万ドル借金ありとニューヨーク・タイムズ報道!
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/485478

米国大統領選挙シリーズ<3> 大統領選直後特別企画 【米大統領選速報】ワシントンからの報告―選挙戦を分析し、今後の日米関係を展望する
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/485349

◆昨日テキストアップした記事はこちらです◆

米中戦争前夜における日本主体の安全保障論(3)バイデン政権でも米軍の戦略に変化なし? 米中両国のミサイル戦略の狭間で日本列島全土が戦場になる!! 岩上安身によるインタビュー 第1018回 ゲスト 東アジア共同体研究所・須川清司上級研究員
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/484696

朝日新聞はトランプ大統領が敗北認めたとミスリード!! しかしトランプ氏は敗北受け容れてない!! 同氏は投票日直後から「勝利宣言」!! 郵便投票を「大いなるイカサマ」と批判、最高裁に提訴明言! 大統領職執着の背景に経済的苦境か!?
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/484112

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■トランプ氏は選挙人がバイデン氏選出なら退任と表明!! バイデン次期政権の閣僚人事発表を受け、24日のNY株式市場は3万ドルの高値を更新!

 トランプ大統領が26日、ホワイトハウスで記者団の質問に答えて、12月14日に各州で行われる選挙人による投票でバイデン次期大統領の勝利が決まれば、退任する意向を示しました。同時に、今回の大統領選が「不正選挙だ」という主張も繰り返し述べました。

 トランプ氏は感謝祭の祝日の恒例行事として、海外駐留米軍関係者と電話会談をし、その後記者団の質問に答えました。トランプ氏が記者団の質問に応じたのは、7日にバイデン氏の勝利が確実になってから初めてのことです。   

※Trump says he will leave the White House if Electoral College votes for Biden(ロイター通信、2020年11月27日)
https://www.reuters.com/article/us-usa-election-trump/trump-says-he-will-leave-the-white-house-if-electoral-college-votes-for-biden-idUSKBN2862HC

 一方で、23日に米連邦政府がバイデン時期大統領に対して政権移行手続き開始を認める方針を伝えました。同日、バイデン氏が重要閣僚の人事を発表したことは、日刊IWJガイドでお伝えした通りです。

※バイデン政権の重要閣僚人事決まる! 他方、トランプ大統領は、「偉大なる米国の復活はトランプ大統領だけができる!」とリツイート! しかし、米国は11月26日の感謝祭の国民大移動週間に突入! 初の3万ドルの株高も重要閣僚人事も水泡に帰す可能性!(日刊IWJガイド、2020年11月26日)
https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/47844#idx-4

 この翌日の24日の米国株式市場では、ダウ工業株平均は最高値を更新し、終値で初めて3万ドル台に載せました。ニューヨークタイムズによれば、バイデン氏が次期政権の財務長官に連邦準備理事会(FRB)のイエレン前議長を起用する方針を固めたことから、新型コロナウイルスの感染拡大に対する経済対策として政府からの支出が実現することを期待しての動きだといいます。イエレン氏は、FRB議長時代に大規模な金融緩和を続け、マネーを供給し続けてきた「実績」があるためです。

※Wall St. Climbs to Record as Biden Transition Begins(ニューヨークタイムズ、2020年11月25日)
https://www.nytimes.com/live/2020/11/24/business/us-economy-coronavirus

 こうした市場の動きは、実体経済の現実を反映するわけではありません。また、株価が上がったことで実体経済にいい影響を与える保証もないのです。

 11月16日に配信しました岩上安身によるシグマ・キャピタルのチーフエコノミスト田代秀敏氏のインタビューでも、田代氏が株式市場と実体経済との乖離について説明をしました。バイデン氏が大統領選で勝利すると、米国市場が反転して爆騰したことについて、田代氏はこう解説しました。

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■大阪府の患者受入重症病床運用率(重症患者数÷実運用病床数)は 85.0%(108/127) (11月26日判明日ベース)!!! もう満床が目前! 維新のゴリ押し政策で住吉市民病院の再編に失敗して病床100床減! 吉村知事は「生命の選別」に直結するトリアージ発言!?  IWJは大阪府感染症対策課に直撃取材!

 大阪府の新型コロナ感染症の重症者数が急増しています。11月26日判明ベースで重症者用のベッドに入院中の重症患者は、108人に達しています。大阪府は、重症者用の病床の最大確保目標を215床と設定してますが、これは、物理的にベッドを確保する数という意味で、現実に運用可能なベッド数ではありません。

 つまり、この確保目標数は、人工呼吸器やECMOを操作できるスタッフが存在して、現実に治療に利用できるベッドの数という意味ではないのです。現在、スタッフが揃って運用出来ている病床は127床にすぎません。215床という数字を強調するのは、シビアな現実を直視させないようにするごまかしに過ぎません。

※大阪モデル モニタリング指標の状況について(表の注※1の数値参照)(大阪府、2020年11月27日閲覧)
http://www.pref.osaka.lg.jp/iryo/osakakansensho/corona_model.html

 この127病床のうち、重症者で108床(85%)まで埋まっているのです! もう満床まで19床しかありません。この危機的な状況を大阪府はどう受け止めているのでしょうか。IWJは大阪府に直撃取材しました。

 「(既存病院に)重症病床数の確保数206をお約束いただいているので、日々の状況を見ながら、実運用できる病床の数を増やしていくしかないと考えております」

 このように、大阪府の対応は、実運用できる病床数を増やしていくというものですが、必要なスタッフの確保も含めて、その努力が重症者数増加のスピードに間に合うかどうか、はなはだ疑問です。

 また、10月10日以降の第3波では、非常に気になる兆候も出ています。それは、診断時の症状が「無症状・軽症・調査中」というカテゴリーに分類されて、その後入院していた人で死亡したケースが、11月23日時点で判明している限り、45名もいるということです。重症者病床へ移される暇もなかったということでしょうか。この場合、急変して重症者病床ではなく通常病床で亡くなったということになります。
 
 これに対して、診断時に「重症」に分類された患者で亡くなった人は、6名にすぎません。最初から重症患者として重症者用の病床でケアされていた場合、生存確率も高いという可能性は考えられます。

※第30回大阪府新型コロナウイルス対策本部会議【資料1-1】現在の感染状況・療養状況について[PDFファイル/3.71MB]の24頁
http://www.pref.osaka.lg.jp/attach/38215/00379488/1-1.pdf

 この驚くべき数値について、IWJは大阪府に直撃取材しました。大阪府の回答は次のとおりです。

 「通常病床から重症者病床での治療が必要になった患者さんで、本人もそれを希望した場合、重症者の治療を受けられなかったというケースは聞いておりません」

 「【資料1-1】現在の感染状況・療養状況について」の24頁のチャートからわかるように、通常病床から重症病床へ転移は、10月10日から11月23日までの期間で、125名です。このうち亡くなった方は6名でした。

 大阪府は「第3波(10月10日~11月23日)の陽性者は6千873人です。このうち、重症から死亡した人は、6名で死亡率は3.4%です。『無症状・軽症・調査中』で入院した人で亡くなった45名を加えると、第3波の死亡率は0.7%となります」と述べて、この数を以て事態の深刻さを判断しています。

 確かに、これは大きな数字ではありませんが、コロナによる死亡の仕方に注目すると、「重症」を経由せずに、軽症・中等症で入院していた人が亡くなるという現実は、非常に恐怖を覚えます。というのは、同じ軽症・無症状で宿泊施設や自宅療養していても、突然急変し、亡くなってしまう可能性が示唆されるからです。それは通常の病床や隔離施設では、急変してから生き残れる確率が低いことを意味します。仮に重症患者を受け入れる重症病床が満床となった場合、急変、即、死に直結してしまうことになります。

 この点をIWJはさらに追及しました。感染症対策課のH医師から別途回答がありました。

 H医師「まず、軽症・中等症・重症というのは、患者さんの病態の定義ではありません。厚労省の定義で、人工呼吸器を要する、気管挿管を実施する、ICUに入室する、ECMOを回すといういずれかを満たすものを重症としています。ご高齢の方が亡くなる可能性が高いわけですが、90歳を越えるようなご高齢の方で、集中治療をご希望されなかったと、そういう場合は、通常病床で亡くなる方が多いということです。

 酸素1リットル、2リットルで済んでいた軽症・中等症の人が1時間後に突然死亡するということではなくて、ご高齢の方が、人工呼吸器等の装着を望まないというのは、十分に、通常医療の中で行われていることです」

IWJ「要するに、さきほど、申し上げた通常病床での死亡45名の中には、ご本人やご家族が、人工呼吸器等の集中治療を望まない方が多く含まれるということですか」

H医師「一言で言うと、そういうことです。自宅等で突然死される方がいないわけではありませんが非常にまれです」

 この説明が事実であれば、これまでの45名の死亡者は、軽症・中等症の患者が突然死亡したというよりも、ある意味で、終末期の高齢者医療の現実が、現れているとも言えます(また、45名の死者には死後、陽性が確認された人も含まれます)。重症病床に余裕があるのに、本人とご家族が希望しなかった場合と違い、重症病床が満床になった時は、希望してもその必要性があっても入れないことになります。そこは安閑としていていいのか、と思わざるをえません。

 いずれにせよ、病床数の確保は、医療崩壊を防ぐという意味でも非常に大きな課題です。冬場は、コロナだけでなく、慢性病の患者の悪化で病床が逼迫するのです。

 ところが、維新がトップに立つ、大阪府と市は、市立住吉市民病院(住之江区)を2018年に閉院して、大阪府・市の病院を再編する計画を策定しているのです。市立住吉市民病院の一般198床のうち、大阪府立急性期・総合医療センターに2018年に97床移転しています。

※市立住吉市民病院跡地における新病院設置に伴う病院再編計画(素案) (大阪市、2019年8月19日)
http://www.pref.osaka.lg.jp/attach/2502/00288862/6-2.pdf

※(概要1) 大阪市立住吉市民病院の廃止に伴う病院(医療機能)再編計画の策定について 資料3-1
http://www.pref.osaka.lg.jp/attach/19300/00202816/6_gian3(41sinzousetu.pdf

 しかし、残りの100床(1床は削減)を移管する計画だった民間病院の誘致に失敗しています。現実は、大阪府・市域の一般病床が100床削減されたままになっているのです。

※住吉市民病院跡地 民間誘致「不可能」 大阪市が断念表明 /大阪(毎日新聞、2017年5月19日)
https://mainichi.jp/articles/20170519/ddl/k27/040/371000c

 IWJは、住吉市民病院再編による病床数の減少について、大阪府に問いただしてみました。

大阪府感染症対策課「住吉市民病院の再編にともない2年半前くらいから100床ほど減っているのではないかというお問い合わせですが、こちらの再編があって、民間病院さんが(新病院の建設を)断念されている状況ですが、実際に開院できていないので、病床数は減ってはいるんですけれども、既存の病院とお約束いただいている軽症・中等症の病院は199ございますので、そちらの病院と態勢を整えていくしかないと考えております」

 このように、この再編計画によって病床が100床減り、民間病院の誘致にも失敗して、その減少分は既存のほかの病院の協力で補うしかないのが現実です。維新の失敗が明らかではないでしょうか。コロナのような重大な危機的事態に対応できない、住吉市民病院の閉院・再編計画の失敗について、維新の責任は重大です。

 こうした失政がありながら、吉村知事は、「医療資源の最適化」という名で事実上の「命の選別」にも言及しているのですから、驚くほかはありません。

※新型コロナ禍最中に大阪市廃止の住民投票を強行した吉村洋文大阪府知事が大阪府の病床逼迫にともない「トリアージをする」と発言! 公立病院をつぶしてきた維新代表の吉村知事に「命の選別」をする資格があるのか!?(日刊IWJガイド、2020年11月24日)
https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20201124#idx-2

 この点についてもIWJは大阪府感染症対策課に直撃取材しました。

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■<本日の再配信>本日午後7時より「今の日本は『もうファシズムの玄関に来ている』!? 道徳の教科書からは『国体思想』の影もちらついている!? ~岩上安身によるインタビュー 第845回 ゲスト 前文科省事務次官・前川喜平氏」を再配信します!

 安倍前総理が国会で「虚偽答弁」を繰り返し行った可能があることは、日刊IWJガイドで繰り返しお伝えしている通りです。

※「桜を見る会」前夜祭で安倍前総理側がホテル側に補填した金額は5年で916万円! 領収書はすでに廃棄!? 国会では安倍前総理が「虚偽答弁」を33回! 森友問題では安倍政権が139回も「虚偽答弁」を繰り返していたことも明らかに!(日刊IWJガイド、2020年11月27日)
https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/47854#idx-5

 また、2年前に法案が提出された憲法改正の手続きを定めた国民投票法の改正案が26日に衆議院憲法審査会で審議されたことも昨日27日の日刊IWJガイドでお伝えしました。

※はじめに~改憲へとまた一歩! 初めて実質審議入りした国民投票法改正案は、2時間足らずの自由討議と質疑の終了直後、維新の馬場伸幸議員が採決を求める動議提出! 取り扱いは幹事会協議となり散会! 国民民主党は採決に前向きか!?(日刊IWJガイド)
https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/47854#idx-1

 結局この日は採決には至らず、今期の国会での成立は困難となりましたが、与党側は来年の通常国会での成立を虎視眈々と狙っています。

 本来世界的な危機である新型コロナウイルスの感染拡大の対処に追われるべき時期に、民主主義の崩壊を招きかねない法案を審議しているというのは異常な事態と言えます。安倍前総理の国会での「虚偽答弁」の問題も、民主的な手続きを冒涜するものです。

 そこで今回は、安倍前総理の疑惑のひとつである加計学園問題の闇を告発した前文部科学省事務次官の前川喜平氏へ岩上安身が行ったインタビューを再配信します。

 このインタビューは2018年2月23日に行われたものです。岩上安身は前年の2017年12月5日にも前川氏へインタビューを行っており、今回再配信するのはその第2弾ということになります。

 第1弾のインタビューは以下のリンクより御覧いただけます。

※「メディアは権力を忖度し、司法権力は政治のために動いている」〜加計問題の闇を告発した前川喜平・前文科事務次官に岩上安身がロングインタビュー!「独裁国家に近づいている」と危機感! 2017.12.5
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/406799

 今回再配信するインタビューでは、岩上安身が冒頭から加計学園問題についてお話を詳しくうかがいました。この頃は、多くのマスコミが取り上げなくなり、国会での追及もなかなか進まないという状況でした。この問題は、まさに安倍晋三政権による権力の私物化、政治の腐敗そのものです。

 加計学園問題の背景には、官邸が国家機関の人事権を掌握し、権力にとって都合のいい人材配置をしているという事実があります。前川氏はそうした安倍政権の方針を、「(人事権を)政権の維持のためにフル活用しているのだろう」と懸念を示しつつ、「もうファシズムの玄関に来ていると思います」と、衝撃的な言葉で、今の政治の歪みを批判しました。

 さらに、前川氏は道徳の教科化について強い危機感を抱いていました。前川氏によると、すでに道徳の教科書には「国家主義的」な考え方がたくさん見受けられるといいます。それが今の私たちにとって、いったいどれほど重大な問題なのか。前川氏は「一度、お子さんお孫さんの教科書を見て欲しいですね」と呼びかけました。

 詳しくは、本日午後7時からの再配信をご視聴ください!

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【タイムリー再配信 803・IWJ_YouTube Live】19:00~
今の日本は「もうファシズムの玄関に来ている」!? 道徳の教科書からは「国体思想」の影もちらついている!? ~岩上安身によるインタビュー 第845回 ゲスト 前文科省事務次官・前川喜平氏
視聴URL:https://www.youtube.com/user/IWJMovie/featured

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■<新記事紹介1>ノーベル賞経済学者が「トランプ氏破産の可能性非常に高い」! 大統領選最終討論会でも脱税問題が論点だった! トランプ氏が2016年と17年に払った所得税は約7万8400円のみ!? 4億210万ドル借金ありとニューヨーク・タイムズ報道!

 トランプ大統領は、27日になってもこう叫んでいます。

 「票の集計を見たところです。バイデンが8千万票得たなんてありえません!!! これは100%不正選挙だったのです」

※トランプ大統領のツイッター(2020年11月27日)
https://twitter.com/realDonaldTrump/status/1331987171700510720?s=20

 トランプ大統領は、バイデン氏の得票総数が史上初めて8千万票を超えたという報道を踏まえて、何の根拠もなく、ツイッターでこう叫んだのです。

※バイデン氏、8000万票獲得した初の候補者に 米大統領選(CNN、2020年11月25日)
https://www.cnn.co.jp/usa/35162900.html

 25日の日刊IWJガイドでもお伝えしたように、トランプ大統領は、共和党の大口献金者であるニューヨーク財界の声に押されてしぶしぶ、政権移行は認めました。それでも、選挙の敗北は認めていません。

※<ニュースフラッシュ>■【1】米国政権移行へ!トランプ大統領が政権移行業務を容認!ただし敗北は認めず!(日刊IWJガイド、2020年11月25日)
https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20201125#idx-6

 また、26日、トランプ大統領は、ホワイトハウスで記者団に「選挙人がバイデン氏を選んだ場合にホワイトハウスを去るか」と問われて、「必ずそうします」と繰り返し答えました。

 しかし同時に、「今から政権が発足する1月20日までの間に多くのことが起きると思います」と述べ、法廷闘争などを通じて大統領職への強い執着を見せています。

※トランプ氏、選挙人がバイデン氏選出なら退任(日本経済新聞、2020年11月27日)
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO66707590X21C20A1MM0000/

 なぜ、米国史上例を見ないほど、トランプ氏は、大統領選挙の勝敗にこだわるのでしょうか。その答えは、ここでご紹介する記事の中にあります。

 ガーディアンのコラムニスト、アルワ・マーダウイ氏は、トランプ氏が大統領選挙に負けたら、彼は数々の法的問題に直面する可能性があると指摘して、こう述べています。

 「彼が刑務所に入る可能性も少なくない」「トランプ氏がなんとか刑務所を回避できたとしても、借金から逃れることはできないかもしれない」

 また、2008年のノーベル経済学賞受賞者、ポール・クルーグマン氏は、トランプ氏の得票数が、バイデン氏に次ぐ米国選挙歴代2位となった現実を踏まえ、たいへん示唆的なことを述べています。「(トランプ氏は)共和党や米国の政治に影響を与え続けるだろう」というのです!

 この続きは、ぜひ、記事本編でお読みください。

※ノーベル賞経済学者が「トランプ氏破産の可能性非常に高い」!大統領選最終討論会でも脱税問題が論点だった! トランプ氏が2016年と17年に払った所得税は約7万8400円のみ!? 4億210万ドル借金ありとニューヨーク・タイムズ報道! 2020.11.27
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/485478

■<新記事紹介2>朝日新聞デジタル版はトランプ大統領が敗北を認めたとミスリード!! しかしトランプ氏は敗北を受け容れてない!! 同氏は投票日直後から「勝利宣言」!! 郵便投票を「大いなるイカサマ」と批判、最高裁に提訴明言! 大統領職執着の背景に経済的苦境か!?

 11月16日、朝日新聞デジタル版が、トランプ氏が敗北を認めたと取れる見出しを付けた記事を掲載しました。しかしこれは完全なミスリード。記事本文を読めば、トランプ氏が負けを認めていないことがわかります。これは一種の「釣り記事」ではないでしょうか!?

※トランプ氏「彼が勝利」ツイート 「不正選挙」としつつ(朝日新聞、2020年11月16日)
https://digital.asahi.com/articles/ASNCH7FLWNCHUHBI020.html

 それどころかトランプ氏は、11月26日時点に至っても、慣例の敗北宣言を行っておらず、バイデン陣営が不正を行ったという訴訟も続けています。

 そもそも、投票日直後の11月4日の段階から、トランプ大統領は「勝利宣言」を行い、集計結果をめぐって、最高裁への提訴を明言していました。

 しかし実際には、この時点では、勝敗を左右する「スイング・ステート(激選州)」5州の投票結果で明らかになっていたのは、アリゾナ州でのバイデン勝利のみであり、勝敗の行方は、以降の郵便投票が結果を左右する見通しでした。

 その後、投票数の息詰まるシーソーゲームが続いたこと、そして11月7日のバイデン氏の勝利宣言後も、トランプ氏が負けを認めず、各選挙区で訴訟を起こしたことは、周知の事実です。

 トランプ氏の大統領職への執着は、異様なほど強烈です。

 その背景にあるのは何か!? 敗北を認めた瞬間、トランプ氏に襲い掛かり、逮捕や国外逃亡の可能性さえ指摘される、同氏の経済的苦境でしょうか!?

 この続きは、ぜひ、記事本編でお読みください。

※朝日新聞はトランプ大統領が敗北認めたとミスリード!! しかしトランプ氏は敗北受け容れてない!! 同氏は投票日直後から「勝利宣言」!! 郵便投票を「大いなるイカサマ」と批判、最高裁に提訴明言! 大統領職執着の背景に経済的苦境か!?
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/484112

■<新記事紹介3>米中戦争前夜における日本主体の安全保障論(3)バイデン政権でも米軍の戦略に変化なし? 米中両国のミサイル戦略の狭間で日本列島全土が戦場になる!! 岩上安身によるインタビュー 第1018回ゲスト 東アジア共同体研究所・須川清司上級研究員

 2020年11月12日(木)18時より、岩上安身による東アジア共同体研究所・須川清司上級研究員へのインタビューが行われました。

 同日、菅義偉総理はジョー・バイデン次期米大統領と初めての電話会談を行ったことが伝えられました。

 菅総理は「日米同盟は、厳しさを増す我が国周辺地域、そして国際社会の平和と繁栄にとって不可欠」だとして、一層の強化と「『自由で開かれたインド太平洋』の実現に向けての日米の連携」を伝えたとのことです。

 一方、バイデン氏は「日米安保条約第5条の尖閣諸島への適用についてコミットメントをする」との表明があったということです。

※バイデン次期米国大統領との電話会談についての会見(首相官邸、2020年11月12日)
https://www.kantei.go.jp/jp/99_suga/statement/2020/1112kaiken.html

 他方、外務省は11日、日米両政府がワシントンD.C.で、現地時間の9日と10日に在日米軍駐留経費に係る正式交渉、いわゆる「思いやり予算」についての交渉を行ったことを明らかにしました。

※日米による在日米軍駐留経費に係る正式交渉の開始(外務省、2020年11月11日)
https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press3_000361.html

 日本側の在日米軍駐留経費負担額を定める特別協定は、5年ごとに協議されています。現行の特別協定は、来年3月31日に期限を迎えます。政府は、来年度予算案の編成作業の必要性から早期の交渉妥結を目指す方針とのことです。

 一方で、在日米軍駐留経費負担の4倍増を求めていたトランプ大統領から、バイデン氏に大統領が変わることについて、産経新聞が「政府関係者の話」として、「仮に日本側負担額を増やす内容で合意したとしても、バイデン政権でやり直しになるかもしれず、今は突っ込んだ話はできない」と、伝えました。

※在日米軍の駐留経費負担 交渉の早期妥結で一致(2020年11月23日、SankeiBiz)
https://www.sankeibiz.jp/macro/news/201112/mca2011121211025-n1.htm

 須川清司氏の第3回インタビューでは、まずは岩上安身が、話を切り出しました。

 「米中の軍事的な戦略について日本では報道されることもないし、実際に須川さんがお知り合いの外務省官僚とお話をしてもご存知ないと。びっくりするぐらい前提が共有されていないんですね。

 日本では中国・韓国・北朝鮮についてはめちゃくちゃな嘘が蔓延し、実態から程遠い話が氾濫しています。その実、日本の中で、アメリカを客観視した米国研究もまったく行われていない」

 この、岩上安身の問題提起に対して須川氏は「日本こそ、中国研究するための世界一のシンクタンクを作れと言ってきた」と応じました。

 この続きは、ぜひ、記事本編でお読みください。

※米中戦争前夜における日本主体の安全保障論(3)バイデン政権でも米軍の戦略に変化なし? 米中両国のミサイル戦略の狭間で日本列島全土が戦場になる!! 岩上安身によるインタビュー 第1018回 ゲスト 東アジア共同体研究所・須川清司上級研究員 2020.11.12
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/484696

■<新記事紹介4>住民投票で反対多数の「都構想」を制度の隙をついて押し通そうとする維新の会! 「広域行政の一元化」と「総合区設置」の条例案を議会に提出する方針! 小原隆治教授はIWJの取材に「憲法第94条ともろにバッティングし、違憲」と回答!

 11月1日に、大阪市を廃止して4つの特別区に再編することの賛否を問う「大阪市廃止・特別区設置住民投票」が行われました。反対票が賛成票を上回り、否決されました。

※大阪市廃止住民投票は1万7000票差で否決!維新代表松井一郎大阪市長は「政治家のけじめ」と言いながら引退するのは2年半後!? 「二重行政解消」のために2度の住民投票に100億円以上もかけた維新の責任は!? 2020.11.3
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/483853

 終結を見たかと思われたこの「大阪都構想」ですが、制度の隙をついて、住民投票の結果を無視するような愚行がまかり通ってしまう危険が生じています。

 松井一郎大阪市長が、大阪市を残したまま、行政区の権限を強化する「総合区設置案」の導入を目指す条例案を議会に提出する意向を、11日の記者会見で表明しました。

 また、大阪維新の会は、市の広域行政を府に一元化する「広域行政の一元化条例案」も同じく2月議会に提出する方針です。

※大阪市長が「8総合区案」を提案へ 都構想否決受け 設置時期は明言せず(毎日新聞、2020年11月11日)
https://mainichi.jp/articles/20201111/k00/00m/040/315000c

 IWJは、岩上安身が10月16日インタビューした地方自治が専門の小原隆治(こはら・たかはる)早稲田大学教授に「総合区設置案」と「広域行政の一元化条例案」について取材しました。

 小原教授は、「政令指定都市の権限を所在府県に移すことを条例で定める」ことは「憲法第94条ともろにバッティングし、違憲」となることを指摘しました。

 また小原教授は、ツイッターでも「だから二重行政解消に必要なのは話し合いなんだって。半可通に限ってすぐ改憲だ都構想だ条例制定だと、制度改革でなんとかできると妄想する。制度フェチな困ったひとたち」と批判しました。

 米大統領選ではトランプ大統領がなかなか敗北を認めていませんが、日本でも「大阪都構想」の問題において住民投票の結果を尊重しないという意味で、維新が同様のことを起こしてしまう危険性があるのではないでしょうか。これは民主主義の空洞化に他なりません。解体すべきは、大阪市ではなく、維新そのものではないでしょうか!?

 この続きは、ぜひ、記事本編でお読みください。

※住民投票で反対多数の「都構想」を制度の隙をついて押し通そうとする維新の会! 「広域行政の一元化」と「総合区設置」の条例案を議会に提出する方針! 小原隆治教授はIWJの取材に「憲法第94条ともろにバッティングし、違憲」と回答!2020.11.27
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/485447

■IWJは今年8月1日から始まった第11期の第1四半期、最初の3ヶ月で、IWJの運営に必要なご寄付・カンパの目標額1350万円のうち、785万円、約58%の不足となっています! このまま1年間続けば3140万円の不足となり、IWJは期末を迎えずにして、なくなってしまいます! 過去に例のない、最大の経済的なピンチです! どうか、皆様からの緊急のご支援をお願いいたします!

 いつもIWJをご支援・応援していただき、ありがとうございます。岩上安身とスタッフ一同、心より感謝申し上げます。

 しかしながら、IWJは現在、かつてないほどの経済的なピンチに直面しています。

 IWJは今年8月1日に、第11期をスタートしました。IWJは現在、活動費の半分を会員の皆様からの会費で、もう半分を皆様からのご寄付・カンパによって活動しています。今期も、事業規模を縮小して必要最低限の予算を組んでおり、皆様からのご寄付・カンパは、月額450万円あれば収支のバランスが取れる見通しでした。

 しかしながら、8月、9月、10月の3ヶ月の合計目標額1350万円に対し、ご寄付・カンパの総額は564万8629円にとどまりました。この3ヶ月で不足となった金額は、785万1371円になります。この不足金額は、目標額の58%に相当します。

 仮に第1四半期と同じ不足分が第2~4四半期まで続くなら、3140万円もの不足となってしまいます。もちろん、売り上げ1億弱の小企業にこんな赤字は借金でも穴埋めできませんから、1年を経ずして、このままではIWJはつぶれてしまいます!

 11月も、1日から16日までのご寄付・カンパは220万9000円です。本当にこのままだと、IWJは活動を停止するか、極限にまで縮小するか、どちらかにせざるをえません。

 IWJ代表である岩上安身は、IWJの緊縮財政にあわせ、前期、前々期から3期連続で、今期も役員報酬を50%カットし続けています。その上で、現在の財政ピンチに対処するため、今月個人の貯金から400万円をIWJに貸し付けました。岩上安身はこれまでにもIWJに貯金を貸し付けており、その貸付残高は593万円にものぼっています。

 岩上安身は富裕層でも資産家でもなく、IWJの財政危機を丸ごと救えるような私財があるわけではありません。このまま200万、300万というペースで毎月生み出される赤字を、岩上個人の貯金を崩して埋めていくなら、岩上個人の貯金も数か月も数ヶ月を経ずして底を尽き、それがIWJの命運の尽きる日となります。

 加えて岩上安身は、11月7日に家の近くの路上で、左足を路面の窪みにとられて転倒。左足を骨折してしまいました。

 回復まで2ヶ月はかかるそうです。その間、自宅でも会社でも室内を移動するのにも松葉杖を使い続けることになり、活動範囲が制約されてしまっています。

 また、度々ご報告しておりますように、総合病院での睡眠時無呼吸症候群の精密検査の結果、睡眠時にかなりの回数と長い時間、無呼吸状態になり、血中酸素飽和濃度が極端に低くなっていることが判明しております。

 通常の人であれば酸素飽和濃度は98~99%であるところ、岩上安身は一番低い時では84という数値を記録しています。

 主治医によると、「急性でこんな低い数値が出たら、エベレストの山頂にヘリコプターで連れて行ったようなもので、卒倒してしまう数値です」と言われたそうです。意識があって活動しているのが信じられないくらい、血中の酸素濃度が低いレベルなのです!

 これに対処するため、岩上安身は現在、CPAPという鼻から空気を送り込む装置を装着しての治療を開始しています。これほど睡眠が取れていない状態では、体調が悪いのは当然なのですが、そこに加えての転倒、骨折。弱り目に祟り目です。

 この体調の報告は、岩上安身が近々行う予定にしておりますが、岩上自身は「必ず、骨折も睡眠時無呼吸症候群も治して、また、バリバリと仕事をしますので、それまで、IWJをお支えください」と、決意を表明しています。

 ですが、財務がこのような状況では、岩上安身が健康な身体を取り戻し、自由に動き回れるようになるまで、IWJが活動を継続することはできそうにありません。

 それでも、私たちは何としてもこれまでと同様、ジャーナリズム本来の志をまっとうした活動を継続し、できれば新たなネット環境にも適応する新しい技術にも挑戦し、独立市民メディアとしての使命を果たしていきたいと強く願っています。

 また、先日からお知らせしていますように、IWJでは現在、生き残りをかけて、全配信チャンネルをYouTubeへ移行する計画を進めています。そのためには、LiveUという機器の導入が必要となります。連日お伝えしてきた内容を以下の記事にまとめました。お時間のあるときにどうぞお目通しください。

※IWJの財政が本当にピンチです! 10月末は岩上安身個人から400万円を借り入れてしのぐことに! 他方、激変する情報環境の中で、生き残りをかけて新機材を導入、全チャンネルでYouTube Liveによる生中継を行えるように改革を断行します! IWJへのご支援を、ぜひ、よろしくお願いいたします! 2020.10.29
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/483507

 IWJは政治的に権力におもねらず、大資本にも組み伏せられない、独立した自由な市民のためのインターネット報道メディアとして、時代の変化にあわせて柔軟な改革を進め、敏感に果断に対応していくことで生き延びていきたいと考えています。どうか、IWJの生き残りをかけた取り組みにご理解をいただき、ご支援をよろしくお願いいたします!

 コロナ禍の状況下で、誰もが経済的に苦しい状況であると思います。そんなただ中で皆様にご寄付・カンパのお願いを続けることは非常に心苦しいことではありますが、特定のスポンサーに頼らない独立市民メディアであるIWJが、活動を継続していくためには、市民の皆様の会費とご寄付・カンパによるご支援が欠かせません!

 会員登録と、ご寄付・カンパによる緊急のご支援とを、スタッフ一同、皆様に心からお願いする次第です。どうかよろしくお願いいたします!

※会員へのご登録はこちらからお願いいたします。
https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

 また、ご友人や知人にIWJの活動をお知らせいただき、ご支援の輪を広げていただけるようお願いいたします! ぜひ、みなさまのお力で、口コミやSNS等でIWJへご支援を呼びかけていただければと思います。11月13日時点で会員登録いただいている会員様の総数は、4344名です。この数を皆様とともに、ぜひ伸ばしていきたいと考えております!

 下記URLに、ご寄付・カンパくださった皆様のお名前を記して感謝の意を捧げております。ぜひ御覧いただければと存じます。

※いつもIWJをご支援いただき、ありがとうございます。取材・報道活動にお力添えいただきましたみなさまへ心より御礼を申し上げ、お名前を掲載させていただきます<ご寄付・カンパのお礼とご報告>
https://iwj.co.jp/info/whatsnew/category/information/donation

※ご寄付・カンパのご支援はこちらからよろしくお願いいたします! 1000円からクレジットカードの使用も可能です。ぜひご検討ください。
https://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html

■<ご意見募集>年末年始の再配信ラインナップ準備中! 皆様の「お気に入り動画」も募集します!

 
 現在IWJでは、年末年始の再配信ラインナップの検討を進めています。日本の年末年始といえば大きながない静かな日々となるうえ、さらに今年はコロナ禍もあって外出しにくくなることが確実です。

 しかし、IWJでは豊富なコンテンツを駆使して、皆様に決して退屈しない年末年始をお過ごしいただきたいと考えています!

 そこで、今回はIWJ会員の皆様、日刊IWJガイドの読者の皆様から「お薦め」や「お気に入り」の動画を募集することになりました。これまでIWJがお贈りしてきた動画コンテンツの中で、印象深いものや思い出に残っているもの、あるいは「深刻な危機感を覚えた」もの、または皆様がIWJを知ったきっかけになったものなど、「ほかの人たちにも観てほしい!」と思う動画を募集します。

 「これ!」と思うものがある方は、動画の名前や記事のURLを記載して、以下の投稿先メールアドレスへお送りください。お薦めいただく動画の数に制限はありませんので、1個でも10個でも、ご自由にご記載ください!

 皆様から頂戴したご意見は、IWJ編集部で集計のうえ、年末年始の再配信ラインナップ候補として活用させていただきます。ご協力をよろしくお願いいたします!

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ご意見投稿先
メールアドレス: office@iwj.co.jp
件名は「年末年始お薦め動画」としてください。
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 それでは、本日も1日よろしくお願いします。

※日刊IWJガイドのフルバージョン(会員版)は下記URLより御覧ください。
https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20201128

IWJ編集部(岩上安身、尾内達也、杉浦まりあ、城石裕幸、中村尚貴)

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