日刊IWJガイド・非会員版「全国で新型コロナウイルスの新規感染者数が5日連続で2000人超え!! 無能・菅政権は21日にようやく『Go To キャンペーン』を見直すことを表明!! しかし、見直し前に3連休に突入したころで羽田空港では国内旅行客で長蛇の列が!! 対応があまりに遅すぎる!!」2020.11.23号~No.2993号


┏━━【目次】━━━━━━━━━━━━━
■はじめに~全国で新型コロナウイルスの新規感染者数が5日連続で2000人超え!! 無能・菅政権は21日にようやく「Go To キャンペーン」を見直すことを表明!! しかし、見直し前に3連休に突入したころで羽田空港では国内旅行客で長蛇の列が!! 対応があまりに遅すぎる!!
■<岩上安身によるインタビュー>11月24日(火)午後6時半より、岩上安身による東京都医師会尾崎治夫会長に単独インタビューを行います!! 公共性を鑑みフルオープンで生配信!!
■【中継番組表】
■IWJは今年8月1日から始まった第11期の第1四半期、8月から10月末まで最初の3ヶ月を経過しましたが、IWJの運営に必要なご寄付・カンパの目標額1350万円に対して785万円以上の不足となっています! 目標額の58%相当が不足しています! 仮に第4四半期までこのペースで推移したとすると、3140万円もの不足額が生じていくことになります! 過去に例のないほどの経済的なピンチです! このままではこれまでのような活動を続けることが困難になります! どうか、皆様からの緊急のご支援をお願いいたします!
■<IWJ取材報告1>秋の第3波を受けて、東京都医師会が11月20日緊急記者会見、IWJも取材に飛びました! 尾崎治夫東京都医師会会長は、第3波の感染急増を受けて「このまま何もしないと、東京都では1ヶ月後、新規感染者が1日に1000人を突破。医療崩壊必至の危険性が…」「GoToトラベルは中断が望ましい」と警告!~11.20東京都医師会緊急記者会見 2020.11.20
■<IWJ取材報告2>西村康稔・新型コロナ対策担当大臣、分科会の緊急提言を受けてGoToキャンペーンの見直しを明言!! 日本でもPCR検査能力1日50万件を検討中!~11.20西村康稔大臣定例記者会見 2020.11.20
■<本日の再配信>本日午後8時から、「『いつでも、どこでも、何度でも』!PCR検査を300件から2~3000件に爆上げする『世田谷モデル』!! 岩上安身によるインタビュー 第1006回 ゲスト 世田谷区長・保坂展人氏」を再配信いたします!!
■<ご意見募集>年末年始の再配信ラインナップ準備中! 皆様の「お気に入り動画」も募集します!
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■はじめに~全国で新型コロナウイルスの新規感染者数が5日連続で2000人超え!! 菅政権は21日にようやく「Go To キャンペーン」を見直すことを表明!! しかし、見直し前に3連休に突入したころで羽田空港では国内旅行客で長蛇の列が!! 対応があまりに遅すぎる!!

 おはようございます。IWJ編集部です。
 
 東京都は22日、都内で新たに391人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。なお、東京都は、21日にはこれまでで最も多い539人の新規感染を発表しています。東京都は、すでに19日のモニタリング会議で都独自の感染状況の警戒レベルを4段階中最高の「感染が拡大している」に引き上げています。

※東京都 新型コロナ 新たに391人感染確認 300人超は5日連続(NHK NEWS WEB, 2020年11月22日)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20201122/k10012725711000.html?utm_int=news_contents_news-main_001

※東京都 新型コロナ 過去最多の539人感染確認 3日連続で500人超(NHK NEWS WEB, 2020年11月21日)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20201121/k10012724401000.html?utm_int=all_side_ranking-access_002

 また、大阪府は22日、府内で新たに490人が新型コロナウイルスに感染していることが確認されたと発表しました。東京を大きく上回る感染者数です。1日の感染者数としては過去最多で、2日連続で400人以上となりました。

※大阪 新型コロナ 新たに490人感染確認 過去最多(NHK NEWS WEB, 2020年11月21日)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20201122/k10012726141000.html?utm_int=news_contents_news-main_003

 このほか、北海道では新たに245人の新規感染が確認されています。22日18時半時点で、全国で2165人の新規感染が確認されています。1日あたりの感染者が2000人を超えるのは5日連続です。

※【国内感染】22日 7人死亡 2168人感染確認(午後10時)(NHK NEWS WEB, 2020年11月22日)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20201122/k10012725931000.html?utm_int=word_contents_list-items_001&word_result=%E6%96%B0%E5%9E%8B%E3%82%B3%E3%83%AD%E3%83%8A%20%E5%9B%BD%E5%86%85%E6%84%9F%E6%9F%93%E8%80%85%E6%95%B0

 まさに今、新型コロナウイルスの「第3波」が到来しています。先日の日刊IWJガイドでもお伝えした通り、日本医師会の中川俊男会長は18日の記者会見で、新規感染者が激増している現状をふまえ、「今後も感染拡大が続けば、緊急事態宣言やロックダウンといった『ハンマー』のような強い政策をとらなければならなくなる」と警告し、観光需要喚起策「Go To トラベル」についても「エビデンスははっきりしないが、感染者急増のきっかけになったことは間違いないと思う」と指摘し、政府の見解とは明らかに異なる、医師の専門家集団の頂点に立つ者としての「気概」をもって、現実の危険性を指摘しました。

※はじめに~コロナ第3波が確実に到来! 18日の東京都の新規感染者数は過去最大の493人!全国でも2000人突破と過去最多を記録!日本医師会会長はGo Toキャンペーンが原因と真っ向から批判! 秋の3連休の外出を控えるよう呼びかけるとともに、このままでは緊急事態宣言やロックダウンのような「ハンマー」が必要になると最大限の警告! それに対して官房長官は「県境を超えるのを制限するつもりはない」と危機感ゼロ!(日刊IWJガイド、2020年11月19日)
https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20201119#idx-1

※ここから先は【会員版】となります。会員へのご登録はこちらからお願いいたします。ぜひ、新規の会員となって、あるいは休会している方は再開して、ご覧になってください!

https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

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■<岩上安身によるインタビュー>11月24日(火)午後6時半より、岩上安身による東京都医師会尾崎治夫会長に単独インタビューを行います!! 公共性を鑑みフルオープンで生配信!!

 11月24日(火)午後6時半より、岩上安身が東京都医師会尾崎治夫会長に単独インタビューを行います。

 秋の第3波の勢いが止まりません。11月21日には、日本全国での1日あたり新規感染者が2508人と、2500人を超えました。11月7日には1302人でしたので、2週間で倍になる猛スピードで急拡大しています。

 22日14時のNHKラジオニュースによると、新型コロナウイルスの感染拡大のために、全国で医療現場の逼迫が深刻化しています。病床使用率が、全国7つの都道府県で30%を超えたということです。さらに、11月18日の時点で新型コロナウイルスに感染して入院していた人は全国で5951人、11日からの1週間で1434人、率にして32%増えているということです。
 
 確保している病床の使用率では、18日時点で、兵庫県が44%、大阪府41%、北海道38%、埼玉県37%、沖縄県35%、そして愛知県と東京都が33%となり、34の都道府県で病床使用率が上昇しています。これらの数字はあくまでも各都道府県のもので、市区町村によってはこれ以上にベッドが埋まって逼迫しているところも出てきているということです。
 
※(NHKラジオニュース、11月22日14時~14時5分)
https://www.nhk.or.jp/radionews/playpage.html?title=%E5%8D%88%E5%BE%8C%EF%BC%92%E6%99%82%E3%81%AENHK%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%B9&soundname=20201122140003_31706_1_1_1&speed=normal

 11月20日に更新された厚生労働省の最新データによると、陽性率(陽性者数/PCR検査件数)でみると、北海道は17.4%と、ステージ3の基準となる10%を超えています。その他、陽性率が10%に近づいているのは、兵庫県(9.9%)、大阪府(9.7%)、愛知県(9.4%)です。その他5%を超えている都道府県が7つあり、感染の全国的な拡大を示しています。

※都道府県の医療提供体制等の状況(厚生労働省、2020年11月20日更新)
https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000697217.pdf

 東京都医師会の尾崎治夫会長は、ご自身も自民党員ですが、東京都医師会はコロナ対策に関しては、尾崎会長のもと、「与党べったり」の御用学者のようなおもねりは見せず、「政府にも言うべきは言う」という姿勢を貫いてきました。

 コロナ禍に関しては、日本医師会が第1波の際、前会長・横倉義武氏の時に、安倍前政権に忖度するような動きをしていたことに反して、東京都医師会は一貫して、尾崎会長自らが、政府の対応にはっきりと異をとなえ、コロナ対策の必要性を発言してきました。こうした姿勢は、先述した20日の緊急会見の様子からも明らかでしょう。詳しくは本日の日刊<取材報告1>、そして全編動画をご覧ください。

※尾崎治夫東京都医師会会長は、第3波の感染急増を受けて「このまま何もしないと、東京都では1ヶ月後、新規感染者が1日に1000人を突破。医療崩壊必至の危険性が…」「GoToトラベルは中断が望ましい」と警告!~11.20東京都医師会緊急記者会見 2020.11.20
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/485075

 IWJは、第1波のころから尾崎会長の言動に感銘し、スタッフが粘り強く岩上安身によるインタビューの申し込みを続けていました。はじめはなかなか応じてもらえませんでしたが、取材を続けていくうちに、徐々にではありますが心を許していただき、今回のインタビューにつながった経緯があります。

 お声がけしてから、数ヶ月かけてお願いし続け、実現に至ったスタッフの一人として感無量の気持ちです。

 日程は、明日24日(火)午後6時半からです。尾崎会長には、東京都の医療従事者の代表としてのご意見を岩上安身がじっくりとおうかがいする予定です。

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◆中継番組表◆

**2020.11.23 Mon.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【IWJ・Ch5】14:15~「就活の嫌だと思うところ、学生側からも発信していきませんか?デモ」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_ch5

 「2021 年卒の学生(就活生)、 2020 年卒の社会人」主催のデモを中継します。これまでIWJが報じてきた労働問題関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%E5%8A%B4%E5%83%8D%E5%95%8F%E9%A1%8C
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【IWJ・OKINAWA1】14:30~「ヘイトスピーチとは何?沖縄でのヘイトスピーチは?『ヘイトスピーチセミナー 』―講師: 師岡康子氏(弁護士)」
視聴URL: http://twitcasting.tv/iwj_okinawa1

 「沖縄カウンターズ」主催の「ヘイトスピーチセミナー」を中継します。これまでIWJが報じてきたヘイトスピーチ関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/hate-speech
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【タイムリー再配信 801・IWJ_YouTube Live】20:00~「『いつでも、どこでも、何度でも』!PCR検査を300件から2~3000件に爆上げする『世田谷モデル』!! 岩上安身によるインタビュー 第1006回 ゲスト 世田谷区長・保坂展人氏」
視聴URL(冒頭以降は会員限定): https://iwj.co.jp/wj/open/archives/420867

 8月12日に収録した、岩上安身による保坂展人氏インタビューを再配信します。これまでIWJが報じてきたPCR検査関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/pcr%e6%a4%9c%e6%9f%bb

[記事URL] https://iwj.co.jp/wj/open/archives/479583

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◆中継番組表◆

**2020.11.24 Tue.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【IWJ・Ch7】9:15メド~「田村憲久 厚生労働大臣 定例会見」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_ch7

 田村憲久 厚生労働大臣 定例会見を中継します。これまでIWJが報じてきた厚生労働大臣記者会見関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%E5%8E%9A%E7%94%9F%E5%8A%B4%E5%83%8D%E5%A4%A7%E8%87%A3
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【IWJ・Ch6】10:00メド~「西村康稔 新型コロナ対策担当大臣 定例会見」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_ch6

 西村康稔 新型コロナ対策担当大臣の定例会見を中継します。これまでIWJが報じてきた西村康稔氏関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%E8%A5%BF%E6%9D%91%E5%BA%B7%E7%A8%94
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【IWJ・Ch5】15:00~「『加計学園情報公開請求訴訟』前川喜平氏 仮想証人尋問 ―原告人:福田圭子氏、弁護団代表:海渡雄一氏」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_ch5

 「加計学園情報公開請求訴訟」に関する仮想承認尋問を中継します。これまでIWJが報じてきた加計学園関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%E5%8A%A0%E8%A8%88%E5%AD%A6%E5%9C%92
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【IWJ・Ch3】17:00~「東京電力 定例会見」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_ch3

 東京電力による記者会見を中継します。これまでIWJが報じてきた東京電力関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%e6%9d%b1%e4%ba%ac%e9%9b%bb%e5%8a%9b
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【IWJ_YouTube Live】18:30~「岩上安身による尾崎治夫東京都医師会会長インタビュー」
視聴URL(冒頭以降は会員限定): https://iwj.co.jp/wj/open/archives/420867

 岩上安身による尾崎治夫東京都医師会会長のインタビューを中継します。これまでIWJが報じてきた尾崎治夫氏関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%E5%B0%BE%E5%B4%8E%E6%B2%BB%E5%A4%AB
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◆昨日アップした記事はこちらです◆

「東海の、二の舞にならないように!」東海再処理施設の失敗を引き合いに出し、更田豊志・原子力規制委員長が原燃経営者に釘を刺す!~11.18 第39回原子力規制委員会臨時会議:日本原燃経営層との意見交換
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/484988

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■IWJは今年8月1日から始まった第11期の第1四半期、8月から10月末まで最初の3ヶ月を経過しましたが、IWJの運営に必要なご寄付・カンパの目標額1350万円に対して785万円以上の不足となっています! 目標額の58%相当が不足しています! 仮に第4四半期までこのペースで推移したとすると、3140万円もの不足額が生じていくことになります! 過去に例のないほどの経済的なピンチです! このままではこれまでのような活動を続けることが困難になります! どうか、皆様からの緊急のご支援をお願いいたします!

 いつもIWJをご支援・応援していただき、ありがとうございます。岩上安身とスタッフ一同、心より感謝申し上げます。

 IWJは今年8月1日に、第11期をスタートしました。IWJは現在、活動費の半分を会員の皆様からの会費で、もう半分を皆様からのご寄付・カンパによって活動しています。今期は、前期、前々期に引き続き、事業規模を縮小して、必要最低限の予算を組んでいます。この予算では、皆様からのご寄付・カンパは、月額450万円あれば、収支のバランスが取れる見通しでした。

 しかしながら、8月のご寄付・カンパは167万4160円にとどまりました。月間目標額の450万に到達するには遠く及ばず、282万5840円も不足しました。

 翌月の9月のご寄付・カンパは、187万2500円でした。9月も月間目標額450万円に到達せず、262万7500円不足となりました。

 10月のご寄付・カンパは210万1969円でした。やはり、月間目標額450万円に届かず、239万8031円も不足してしまいました。

 今期第11期は、第1四半期にあたる、8月、9月、10月の3ヶ月の合計目標額1350万円に対し、ご寄付・カンパの総額は564万8629円です。この3ヶ月で不足となった金額は、785万1371円になります。この金額は、目標額の58%に相当します。

 11月もすでに半月以上が経過しましたが、1日から16日までのご寄付・カンパは220万9000円です。月間の目標額450万円の半分に届きそうにありません。仮に第1四半期と同じ不足分が第2~4四半期まで続いたとすると、3140万円もの不足額となってしまいます!

 IWJは現在、直面しているのは、過去に例のないほど経済的なピンチです。

 IWJ代表である岩上安身は、IWJの緊縮財政にあわせ、前期、前々期から3期連続で、今期も役員報酬を50%カットし続けています。その上で、現在の財政ピンチに対処するため、今月個人の貯金から400万円をIWJに貸し付けました。岩上安身はこれまでにもIWJに貯金を貸し付けており、その貸付残高は593万円になります。

 しかし岩上安身は富裕層でも資産家でもなく、IWJの財政危機を丸ごと救えるような私財があるわけではありません。このペースで毎月、生み出される赤字を、自分個人の貯金を崩して埋めてゆくことは、到底できません。生活が破綻してしまいます。

 加えて岩上安身は、11月7日に家の近くの路上で、左足を路面の窪みにとられて転倒。左足を骨折してしまいました。骨折から1週間後の14日、整形クリニックで診察を受けたところ、レントゲンで亀裂骨折した部位がズレていないことを確認しました。

 ひと安心、ではありますが、順調に推移しても回復まで2ヶ月かかるそうです。その間、自宅でも会社でも室内を移動するのにも松葉杖を使っています。

 また、先日ご報告したように、総合病院での睡眠時無呼吸症候群の精密検査の結果、睡眠時にかなりの回数と長い時間、無呼吸状態になり、血中酸素飽和濃度が極端に低くなっていることがわかりました。

 通常の人であれば酸素飽和濃度は98~99%であるところ、岩上安身は一番低い時では84という数値を記録しています。

 主治医によると、「急性でこんな低い数値が出たら、エベレストの山頂にヘリコプターで連れて行ったようなもので、卒倒してしまう数値です」と言われたそうです。意識があって活動しているのが信じられないくらい、血中の酸素濃度が低いレベルなのです!

 これに対処するため、岩上安身は現在、就寝時にCPAPという鼻から空気を送り込む装置を装着して眠る治療を開始しています。

 かなり寝苦しく、眠っているのに無意識に装置を外してしまうこともしばしばあります。これほど睡眠が取れていないのでは、体調が悪いのは当然なのですが、そこに加えての転倒、骨折。弱り目に祟り目です。この体調についての詳細な報告は、岩上安身自身が近々行う予定です。

 岩上安身自身は、「必ず、骨折も睡眠時無呼吸症候群も治して、また、バリバリと仕事をしますので、それまで、IWJをお支えください」と、決意を表明しています。

 ですが、財務がこのような状況では、IWJはこれまでのような活発な活動を継続することはできそうにありません。

 それでも、私たちは何としてもこれまでと同様、ジャーナリズム本来の志をまっとうした活動を継続し、できれば新たなネット環境にも適応する新しい技術にも挑戦し、独立市民メディアとしての使命を果たしていきたいと強く願っています。

 また、先日からお知らせしていますように、IWJでは現在、生き残りをかけて、全配信チャンネルをYouTubeへ移行する計画を進めています。そのためには、LiveUという機器の導入が必要となります。連日お伝えしてきた内容を以下の記事にまとめました。お時間のあるときにどうぞお目通しください。

※IWJの財政が本当にピンチです! 10月末は岩上安身個人から400万円を借り入れてしのぐことに! 他方、激変する情報環境の中で、生き残りをかけて新機材を導入、全チャンネルでYouTube Liveによる生中継を行えるように改革を断行します! IWJへのご支援を、ぜひ、よろしくお願いいたします! 2020.10.29
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/483507

この機会にぜひチャンネル登録もお願いいたします!
https://www.youtube.com/user/IWJMovie

 IWJは政治的に権力におもねらず、大資本にも組み伏せられない、独立した自由な市民のためのインターネット報道メディアとして、時代の変化にあわせて柔軟な改革を進め、敏感に果断に対応していくことで生き延びていきたいと考えています。どうか、IWJの生き残りをかけた取り組みにご理解をいただき、ご支援をよろしくお願いいたします!

 コロナ禍の状況下で、誰もが経済的に苦しい状況であると思います。そんなただ中で皆様にご寄付・カンパのお願いを続けることは非常に心苦しいことではありますが、特定のスポンサーに頼らない独立市民メディアであるIWJが、活動を継続していくためには、市民の皆様の会費とご寄付・カンパによるご支援が欠かせません!

 ぜひ、ご寄付・カンパによる緊急のご支援を、よろしくお願いいたします!

 また、ご友人や知人にIWJの活動をお知らせいただき、ご支援の輪を広げていただけるようお願いいたします! ぜひ、みなさまのお力で、口コミやSNS等でIWJへご支援を呼びかけていただければと思います。11月13日時点で会員登録いただいている会員様の総数は、4344名です。この数を皆様とともに、ぜひ伸ばしていきたいと考えております!

 下記URLに、ご寄付・カンパくださった皆様のお名前を記して感謝の意を捧げております。ぜひ御覧いただければと存じます。

※いつもIWJをご支援いただき、ありがとうございます。取材・報道活動にお力添えいただきましたみなさまへ心より御礼を申し上げ、お名前を掲載させていただきます<ご寄付・カンパのお礼とご報告>
https://iwj.co.jp/info/whatsnew/category/information/donation

※ご寄付・カンパのご支援はこちらからよろしくお願いいたします! 1000円からクレジットカードの使用も可能です。ぜひご検討ください。
https://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html

■<IWJ取材報告1>秋の第3波を受けて、東京都医師会が11月20日緊急記者会見、IWJも取材に飛びました! 尾崎治夫東京都医師会会長は、第3波の感染急増を受けて「このまま何もしないと、東京都では1ヶ月後、新規感染者が1日に1000人を突破。医療崩壊必至の危険性が…」「GoToトラベルは中断が望ましい」と警告!~11.20東京都医師会緊急記者会見 2020.11.20

 秋の第3波を受けて、2020年11月20日(金)午後4時から、お茶の水の東京都医師会 2階講堂にて、東京都医師会の緊急記者会見が行われました。会見には、尾崎治夫東京都医師会会長だけではなく、地区の医師会会長も参集しました。八王子区、北多摩、千代田区、渋谷区、日野市、八王子の医師会会長です。

 20日は東京都医師会の緊急記者会見と並行して、尾身会長らの分科会が緊急提言を行い、それを受けて西村大臣は会見で「GoToキャンペーン見直し」を発表しました。20日の深夜になってようやくかたまった「GoToキャンペーンの見直し」は、3連休入り口という遅いタイミングではありましたが、第3波対策スタート地点にようやく立った1日だったと言えます。その経緯は、本日の日刊IWJガイド「はじめに」で詳しくご紹介した通りです。

 一方、菅総理は同じ20日の日中の参議院本会議で「最大限警戒すべき状況だ」などと口先では言い、「ホテルや旅館だけでなく飲食、交通、土産屋など約900万人が観光関連に幅広く従事している」と述べ、GoToキャンペーンの継続を表明したばかりでした。内閣の中でも菅総理と西村コロナ担当大臣で、「閣内不一致」ともいえるほど見解・方針が分かれた1日でした。

※野党、GoToトラベルの中断要求 与党、菅首相の継続方針支持(時事ドットコム、2020年11月21日)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020112001085&g=pol

 明けて21日、「閣内不一致」を明らかにするのを怖れたのか、菅総理もついに「GoToキャンペーン見直し」を決めました。

※GoTo見直し「国民の命守るため」 菅首相の発言全文(朝日新聞、2020年11月21日)
https://digital.asahi.com/articles/ASNCP5RZSNCPUTFK00F.html

 秋の「第3波」の渦中にありながらいつまでも煮え切らない政府を動かす力の1つになった東京都医師会の会見をIWJも取材しましたので、以下にご報告します。

 20日の東京都医師会会見は、尾崎会長の、強い危機感の表明から始まりました。

尾崎会長「昨日、534名、本日522名の感染者が報告されています。そして今日は65歳以上の方が約80名、1週間の増加比を見えてみると、1.33倍になっています。

 もしこのまま有効な抑制政策ができなとしますと、4週間後には1020名という数になるという試算もございます。

 したがいまして、今、しっかりとした感染予防対策を取りませんと、今でも私は、500人台が毎日続くということは、東京の医療体制がかなり逼迫する危険な状態だと思っておりますが、これがさらに1日1000人という数になると、これはもう東京の医療は保たないという考えを持っています」

尾崎会長「急なお話でございますけど、明日から3連休になります。私どものお願いとして、身近な人以外とはなるべく会わないようにしましょう。そして、5人以上の会食はしないようにしましょう。

 当たり前ですが、人と会うときは必ずマスクをしていただく。そして“3密”は避けましょう。これは絶対に守っていただきたい。

 そして、どんな場面でもまず手洗いをしていただいて、目、鼻、口からウイルスが入らなければ感染は成り立ちませんので、マスクをすることと、引き続き、顔を触るような場合には、必ず前もって手を洗うということ。あるいはアルコール消毒をしていただくということを徹底していただきたいと思います」

 そして、尾崎会長は「超高齢社会の日本 冬場の医療」と題されたフリップを手に、医療体制の危機を訴えました。

尾崎会長「これから冬場に向かいます。日本は、超高齢社会になっております。たくさんの高齢者が暮らしております。その中で、心臓あるいは肺に持病を持たれている方も多くございます。

 冬は特に寒さとか空気が乾燥するとか色んな原因があって、例年、心臓が悪くなって心不全をおこす、あるいは呼吸状態が悪化する呼吸不全、こうしたものが多発いたします。それから、現在、コロナ禍です、病院に行くのが怖いというような方もたしかにおられるんですね。

 普段、高血圧、糖尿病とか、いわゆる生活習慣病のコントロールする薬が切れてしまっている方とか、運動をしなくなってしまったために体重が増えてしまっている、いろんな原因でコントロール状態が悪い方が増えています。

 例えば心筋梗塞や狭心症、こういった病気、あるいは脳卒中といった病気も、やはり寒いときに血圧のコントロールが悪かったり、糖尿病のコントロールが悪かったりしますと、発症しやすい。

 ですから、この冬はこういった病気のこともおそらく、増える。

 私は普段、循環器の心臓の、心臓高血圧の医者をしておりますが、例年であっても、コロナがなくても、最近、高齢者の方の心臓の悪い方がすごく増えておりまして、冬場心不全になる方も多数おられます。病院に電話しても、もう病床がいっぱいだから申し訳ないけれどもうちではみられませんということが、昨年の今頃の時期も結構ありました。

 今年はですね、そこにさらにコロナが加わってくるということになると、今コロナを診ている、診てくれている、そういう病院は、普通、いつもですと、救急病院ですね。こういった循環器の病気とかそういう病気をたくさん診てくれている病院が、コロナで、もし、埋まるということになりますと、こういった方々の行き場がなくなります。

 そういう意味で、この冬はですね、なるべくこれから皆さんが注意していただいて、コロナに感染する方をできるだけ、これからでもいいから減らしていくということが大事になると思います。ぜひこのことをよろしくお願いしたいと思います」

 尾崎会長は、フリップ「新型コロナウイルスの国内発生動向」と題されたグラフを示し、「GoToキャンペーンを一時中止すべきだ」と訴えました。グラフには東京で「GoToキャンペーン」が始まった10月1日がポイントされています。

尾崎会長「これは、全国のエピカーブ、新型コロナウイルスの国内の発生動向です。これは毎日のように皆さんもご覧になっていると思います。

 10月1日から東京の『GoToキャンペーン』が始まりました。これは私の目の錯覚かどうかはわかりませんが、この2週間後ぐらいからどうも感染が全国的にも増えているような気が、私はいたしております。

 したがいまして、いろいろな政府からのお話はありますが、私はやはり東京が『GoToキャンペーン』に入って、本当に東京に来る方、東京から出る方が多数増えてきたということが、影響はないという話ではないんじゃないかというふうに思っているところでございます」

 尾崎会長は、質疑応答で、GoToキャンペーンと感染拡大の関係の「エビデンス」について問われ、「エビデンスを示すのはむしろ、国の責任。国がはっきりとGoToキャンペーンと感染拡大は関係ないというエビデンスを示してくれれば、我々も、ああそれは私たちの思い過ごしだったと納得できます」と回答しています。

尾崎会長「医療崩壊が起きてしまっては、これは医療者だからいうのではなく、国民の皆さんも都民の皆さんも必要な医療が受けられなくなったり、本来、コロナじゃなくて助かるような命も、もし入院できなくて助からなくなったら、困るんです。

 皆さん。このまま患者がどんどん増加すれば、国民都民も必要以上の自粛に入るということは間違いないと思っています。ぜひここは国あるいは都から、一時ストップしてみようということでご提案いただいて。本当に我々、医療体制の崩壊を守るということを含めて、検討していただきたいと思っています。

 皆さん苦しいところがある、国の方も苦しんじゃないかと思っていますけれども、我々、医療サイドからこれ(GoToキャンペーン)は一度止めた方がいいと。医療崩壊につながるから止めた方がいいと、私は今真剣にお願いしているわけで、耳を傾けていただきたい。東京都の方も、国の方も、ぜひお考えいただきたい」。

 思えば、夏の第2波の時、GoToトラベルが7月22日に「前倒し」で始まり、まさにその10日後から2週間後に、第2波のピークが来たのでした。7月22日にGoToキャンペーンが前倒しされることが決まった7月16日の日刊IWJガイドも、この機にお読みください。

※日刊IWJガイド「コロナ『第2波』が東京中心に拡大中なのに、政府の観光支援策である『Go To トラベル』キャンペーンが22日から開始!? 観光庁の旅行振興室にIWJが直撃取材! 」2020.7.16日号 ~No.2863号
https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/45722

 続けて、尾崎会長は東京都医師会による感染対策案も提案しています。その内容はぜひ、IWJの全編ビデオでご覧ください。

※尾崎治夫東京都医師会会長は、第3波の感染急増を受けて「このまま何もしないと、東京都では1ヶ月後、新規感染者が1日に1000人を突破。医療崩壊必至の危険性が…」「GoToトラベルは中断が望ましい」と警告!~11.20東京都医師会緊急記者会見 2020.11.20
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/485075

■<IWJ取材報告2>西村康稔・新型コロナ対策担当大臣、分科会の緊急提言を受けてGoToキャンペーンの見直しを明言!! 日本でもPCR検査能力1日50万件を検討中!~11.20西村康稔大臣定例記者会見 2020.11.20

 第16回分科会のあとの西村康稔大臣会見は、1時間遅れて21時過ぎに始まりました。

 冒頭、西村大臣より「足元の感染状況を踏まえて緊急的に開いた」、「これまでよりも強い制限を求める提言になっている」と断りがありました。

 西村大臣は提言の内容について、「いくつかの都道府県でステージ3と判断せざるを得ない状況に、早晩至る可能性が高い」という認識が示され、「先手を打って爆発的な感染を防ぎ、緊急事態宣言のような強い制限をしなくてもいいように短期間(3週間程度)で抑制する。これまでの知見を踏まえてリスクの高いところに焦点を絞った対策を打つ」という基本方針が示された、と説明しました。

 具体的な対策の中で、営業の時間の短縮や休業要請、移動の制限、そして「GoToキャンペーンの運用の早急な見直しの検討」。

 しかし、見直しを早急にするといいながら、同時に「GoToトラベル事業が感染拡大の主要な原因であるとのエビデンスは現在のところ存在しない」などという文言も、「共通の認識である」という苦しい説明で、各社の記者質疑も、この矛盾に集中しました。

 結局、21日になって菅総理も「GoToキャンペーン」の部分的な、小手先の見直しを了承したことはすでにお伝えしたところです。

 なぜ、こんなややこしい言い訳をするのでしょうか。疫学的な「エビデンス」は、広島被爆者問題以来、水俣問題をはじめとする公害や、原発事故でも、その証明はほとんど不可能であると示され続けてきました。

 しかし、「第2波」のピークとなった7月31日から8月9日ごろまでの約10日間が、GoToトラベルの開始7月22日から約10日から2週間後だったというのは紛れもない事実です。

 尾崎治夫東京都医師会長が「10月1日から東京の『GoToキャンペーン』が始まって、この2週間後ぐらいから全国で感染が拡大しているように見える」というのも事実です。

 気になるのは「感染が再びステージ2の段階に戻れば、事業を再開していただければいい」という提言です。ステージ2を維持すれば、その間にも感染はひっそりと無症状者の間で広がるはずです。

 この点については、昨日の編集雑感で、押谷仁・東北大学大学院教授の会見後の談話をご紹介しましたので、そちらをぜひお読みください。日本のコロナ感染対策の難題がここにあるのではないでしょうか。

※【編集雑記 第46回 11月21日 六反田千恵】~深夜12時半過ぎまで続いた20日(金)の岩上安身による田代さんインタビュー! そして同時のタイミングでAPECでの習近平「TPP参加検討」という爆弾発言! さらに「コロナ第3波」についての西村コロナ大臣の異例の夜8時からの会見、尾見会長会見!
https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/47823#idx-6

 西村大臣は現在の検査の状況について、10月18日から11月18日までの各地の検査数(1週間移動平均値)の増加数を示しました。

 特に北海道では740.7件から2578.4件と3倍以上に増えていること、東京都も4451.4件から5903.7件、そして1日あたりでは8000件まで増やしたという報告を受けたと述べました。

 その他、今感染が増えている兵庫県、大阪府、などでも1.5倍から2倍以上に増やしていると述べています。

 そして西村大臣は「(検査数を増やしているということで)感染者数がどうしても一時的に多くなってくるのですが、2次感染、3次感染を防ぐという意味で効果的」だと説明しました。

 検査をしたために陽性者が増えたのだという説明はこれまでも繰り返し聞きましたが、検査で陽性者そのものが増えるわけではありません。把握できた陽性者の数が増えるだけなのです。検査をしなければ、把握できない陽性者が人知れず増えていくだけのことです。まるで検査のために陽性者が増えているかのような説明には、違和感を覚えます。

 今回の幹事社は毎日新聞です。「GoToキャンペーン」に関する質問に、西村大臣は「GoToキャンペーンの見直しは、一時中断といったものではなく、感染拡大地域で制限を設けるといったもの」と回答しました。

 共同通信の質問は、感染拡大地域の確認ですが、西村大臣は「それは都道府県知事が判断すべきことで、分科会が示すべきではないという判断だ」と回答しました。

 次はIWJです。いろんな問題はありますが、やはり一番気になるのは医療の問題です。

IWJ記者「大変な局面になりました。日本医師会の中川会長、東京都医師会の尾崎会長も、医療崩壊の時期が迫ってきていると述べています。コロナ専門病院の設立、それからPCR検査の拡充、そして法改正といった要望を少し前から出していらっしゃると思います。これについて、内閣として対応していくというお考えはありませんか?たとえば専門病院を作るとしたら何床ぐらいを用意するか、PCR検査を拡充するとしたら、どのくらいの量の検査を考えていらっしゃるかということを具体的に教えていただけると」

西村大臣「はい。PCR検査の拡充については先ほどすでに各都道府県の状況で述べたように2倍3倍と増やしてきていまして、厚労省の方からもさまざまサポートしながら、特に保健所の負担が増えてきますので、保健師さんの派遣を含めてサポートしてきていますし、さまざまな費用について補正予算の中でも対応してきています。

 それからコロナ病床については、すでに緊急事態宣言の時から、臨時の移動施設として、例えば神奈川県で病床を整備すること、これを特例として、つまり、特措法にもとづいて臨時の医療施設として医療法などの特例として認めて、設置がなされてきていますし、先般私も視察しました神戸の重症者用の専用病床、これは私どもの包括支援交付金を充当するという予定で、36床整備されます。

 さらに兵庫県の場合はもう一箇所、加古川でも12床と聞いていますけれども、整備をすると。大阪は医療法にある特例措置を活用して、30床の病床を大阪市内に整備をするということであります。

 そういったさまざまな法令上の特例措置なども活用しながら、そして包括支援交付金を活用してもらって整備をしてもらうという意味で、国としてしっかりと支援をして病床の確保をしていきたいと考えています。

 あわせて、軽症の方、無症状の方は療養、いわゆるホテルで療養していただくということで、そのホテルの確保などもですね、観光庁あるいは私どものほうでも支援をしておりますし、その費用も包括支援交付金でしっかり手当をしていっていますので、それぞれの病床の状況などを厚労省がしっかりと把握をしながら、連携をしながら、医療が、病床が逼迫することのないよう、国民の皆さんの命を守れるよう、引き続き対応していければと考えています」

 西村大臣はひとつずつ丁寧に回答していますが、本当に聞きたいのは、PCR検査の現状ではなくて、これからどの程度の検査量を目指しているかという具体的な目標値とその根拠ですし、コロナ専用病院は10床、30床というような規模ですむ話ではありません。

 なおも質問をしようとするIWJ記者を内閣スタッフが制します。時間がないので各社1問ずつと最初に言われているからです。西村大臣はまだこちらを見ているので、言葉をつつけようとしましたが、「多くの方がいらっしゃるので。IWJさん、他の方の迷惑ですので」と、遮られてしまいました。

 最後にもう一度、諦めずに手を上げ続けたIWJ記者に質問のチャンスがやってきました。ラストチャンスですから、少し角度を変えて質問します。

IWJ記者「中国では、主要国で唯一経済がプラスに転換しているということで、その徹底した感染抑制対策が非常に世界から注目を集めていると思います。さきほどのPCR検査数の話に戻りますが、中国では8万人の感染者に対して1億6000万件という、感染者数の2000倍ですか、PCR検査を行っています。

 私たちの方で調べたところでも、感染抑制に成功している多くの国々で、感染者数のおよそ100倍の検査を行っています。日本は残念ながらそこには至らないのですが。

 PCR検査の拡充という時にやはり、ある程度の数値目標であるとか、具体的にどういう根拠があってどこまで増やせばいいのかといった情報が必要なのではないかと思いますが、いかがでしょうか」

 この質問への西村大臣の回答の中に以下のようなくだりがありました。

西村大臣「これは抗原検査や抗原キットも使ってできるようにしようということでありますけれども、この冬に全国の都道府県と今、厚労省との間でやり取りをしながら、ピーク時には1日46万件程度の検査需要があって、50万件程度の能力があると。これは検体を採取する人の能力ですね。

 そして1日54万件程度の分析の機械の能力の確保を見込んでおりますので、こういったことがしっかりと早期に実現できるように、厚労省においてしっかりと支援をしていくことになると思います。

 ちなみに、時々各国で行われている『プール方式』というのがあります。何人かまとめて検査をするという方式なんですけれども、実はこれままだ厚労省の方で承認がなされておりません。どれぐらい正確かということの検証が進められています。つまり、10人分を入れると薄まるわけですので、それでほんとうに検知ができるのかということがあります。5人分でどうか、4人分でどうか、さまざまな検証が行われているようであります」

 日本で1日50万件の検査能力を確保しようとしている、プール方式の精度の検証を厚労省も試みているという話は初めて聞きました。

 「プール方式」については、下記にある<本日の再配信>で、岩上安身による、保坂展人世田谷区長のインタビューをどうぞご覧ください。保坂区長は、プール方式を取り入れて大量検査への道を開こうとしています。

 1日50万件は、1000万人を3日で検査する中国に比べれば、まだ少ない数ではありますが、PCR検査に対する日本政府の対応が少し変わってきて、積極的に検査を増やすことを考えているということがわかりました。これは今回の会見の大きな収穫でした。

 詳しくは、近日中にアップされる全編動画をごらんください。

■<本日の再配信>本日午後8時から、「『いつでも、どこでも、何度でも』!PCR検査を300件から2~3000件に爆上げする『世田谷モデル』!! 岩上安身によるインタビュー 第1006回 ゲスト 世田谷区長・保坂展人氏」を再配信いたします!!

 冒頭でお伝えした通り、全国的に新型コロナウイルスの新規感染者数が急増しており、「第3波」が到来しています。特に東京都では、21日の新規感染者数が539人となり、過去最多を記録しています。

 このような状況にもかかわらず、東京都の1日当たりのPCR検査数は8月から横ばいの状態が続いています。小池百合子東京都知事は今年7月、1日当たりの検査数を1万件までもっていく拡充策を盛り込むと明言しましたが、4か月以上経過しているにもかかわらず、いまだに1日当たりの検査数は6000件から7000件程度にとどまっています。

※検査実施件数(東京都新型コロナウイルス感染症対策サイト、2020年11月22日)
https://stopcovid19.metro.tokyo.lg.jp/cards/number-of-tested/

※小池知事は検査数増加の影響強調、感染最多224人(日刊スポーツ、2020年7月9日)
https://www.nikkansports.com/general/nikkan/news/202007090000575.html

 弁舌巧みにマスコミ受けする立派なことを言うものの、実行がまったく伴わない小池都政と対照的に、世田谷区の保坂展人区長は「いつでも、どこでも、何度でも」PCR検査の受診をめざす「世田谷モデル」の実現に向けて歩を進めています。

 世田谷区では、9月下旬から、介護施設や保育所などの職員約2万6000人を対象に、無症状者への「社会的検査」を開始しています。11月下旬からは、小中学校の教職員や学童保育の職員らも対象に追加し、約1万2500人に対し検査を始める予定だといいます。

※東京都世田谷区、無症状者のPCR検査 教職員も対象に(日本経済新聞、2020年11月16日)
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO66279340W0A111C2L83000/

 また、保坂区長は、1つの試験管に複数の検体を入れる「プール方式」を区のPCR検査に導入できるよう、国に強く承認を求めています。

 厚生労働省はプール方式の検査精度が不明として、国費を使った行政検査を認めていませんが、保坂区長はこれに対し、精度が変わらず短時間で安価にできるとした研究結果を示しつつ、「これだけの拡大期に躊躇している段階ではない」と喝破しました。

※<新型コロナ>世田谷区がPCR検査で「プール方式」の導入要望 「拡大期ちゅうちょの段階ではない」(東京新聞、2020年11月17日)
https://www.tokyo-np.co.jp/article/68780

 本日は、岩上安身が今年8月12日に行った保坂区長へのインタビュー「『いつでも、どこでも、何度でも』!PCR検査を300件から2~3000件に爆上げする『世田谷モデル』!! 岩上安身によるインタビュー 第1006回 ゲスト 世田谷区長・保坂展人氏」を再配信いたします!!

 保坂区長はインタビューで、政府の「Go Toトラベル」事業が開始されることで新規感染者が増加する傾向に拍車がかかるとして、検査の拡充が急務であると訴えています。

 検査拡充にあたり、児玉龍彦・東京大学先端科学技術研究センター名誉教授の提案による、検査規模を現在の200件から1桁増の2000から3000件に拡充する「世田谷モデル」を推進することにしたと経緯を説明しました。

 「世田谷モデル」の大きな特徴は、先述した「プール方式」にあります。ドイツの研究者が4月に医学誌『ランセット』に発表した方法で、中国・武漢市ではこの「プール方式」で5月に1日147万件もの検査を行い、全住民の8割にあたる900万人以上に検査を実施したといいます。韓国ではさらに一度に最大10人の感染有無を確認する「プール方式」の手法が生み出されました。

 また、「世田谷モデル」は、従来の検査と「社会的検査」の2本立てである点にも特徴があります。従来の検査が、発熱が続くなど、感染の疑いのある人や濃厚接触者に限って検査対象としていたのに対して、児玉教授が提案した「社会的検査」は、介護関係、医療、保育、学校等の現場で働く人等(エッセンシャル・ワーカー)に対して、一斉に検査を実施するというものです。

 保坂区長は、政府の新型コロナ対策分科会などの検査拡充を抑制する意見に対して、「世界で封じ込めに成功した国や都市に学ぶべきだ」として、成功した国や都市の中で「PCR検査を徹底的にやった」ところはあっても、「制限した」実例は知らないと述べています。そのうえで、「検査の充実が最大の経済対策にもなる」として、政府の「Go Toキャンペーン」事業よりも、徹底的な検査体制による感染状況の把握の重要性を訴えています。

 こうした「いつでも、どこでも、何度でも」PCR検査が行える「世田谷モデル」は、「第3波」が到来している今こそ参照されるべきだと言えるでしょう。

 詳しくは、本日の午後8時からの再配信をご覧ください。

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【タイムリー再配信 801・IWJ_YouTube Live】
「『いつでも、どこでも、何度でも』!PCR検査を300件から2~3000件に爆上げする『世田谷モデル』!! 岩上安身によるインタビュー 第1006回 ゲスト 世田谷区長・保坂展人氏」
視聴URL(冒頭以降は会員限定): https://iwj.co.jp/wj/open/archives/420867
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■<ご意見募集>年末年始の再配信ラインナップ準備中! 皆様の「お気に入り動画」も募集します!

 
 現在IWJでは、年末年始の再配信ラインナップの検討を進めています。日本の年末年始といえば大きなニュースがない静かな日々となるうえ、さらに今年はコロナ禍もあって外出しにくくなることが確実です。

 しかし、IWJでは豊富なコンテンツを駆使して、皆様に決して退屈しない年末年始をお過ごしいただきたいと考えています!

 そこで、今回はIWJ会員の皆様、日刊IWJガイドの読者の皆様から「お薦め」や「お気に入り」の動画を募集することになりました。これまでIWJがお贈りしてきた動画コンテンツの中で、印象深いものや思い出に残っているもの、あるいは「深刻な危機感を覚えた」もの、または皆様がIWJを知ったきっかけになったものなど、「ほかの人たちにも観てほしい!」と思う動画を募集します。

 「これ!」と思うものがある方は、動画の名前や記事のURLを記載して、以下の投稿先メールアドレスへお送りください。お薦めいただく動画の数に制限はありませんので、1個でも10個でも、ご自由にご記載ください!

 皆様から頂戴したご意見は、IWJ編集部で集計のうえ、年末年始の再配信ラインナップ候補として活用させていただきます。ご協力をよろしくお願いいたします!

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ご意見投稿先
メールアドレス: office@iwj.co.jp
件名は「年末年始お薦め動画」としてください。

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それでは、本日も1日よろしくお願いします。

IWJ編集部(岩上安身、國府田響、六反田千恵、中村尚貴)

※日刊IWJガイドのフルバージョンは下記URLよりご覧ください。
https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20201123

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