日刊IWJガイド・非会員版「福島第一原発事故をめぐる『生業訴訟』で第2審判決!! 仙台高裁は『国が東京電力に対策を求める権限を行使しなかったのは違法』として、総額10億1000万円の支払いを命じる!」2020.10.1号~No.2940号


┏━━【目次】━━━━━━━━━━━━━
■はじめに~福島第一原発事故をめぐる「生業訴訟」で第2審判決!! 仙台高裁は「国が東京電力に対策を求める権限を行使しなかったのは違法」として、東電に加えて国に対しても責任を認め、総額10億1000万円の支払いを命じる!! 国の責任が認められたのは2審で初!!
■【中継番組表】
■本日は10月1日です!しかしながら9月1か月間のご寄付・カンパは月間目標額の23%にしか届かず!8月よりも月間目標額の達成率が低下し、IWJの財政は大ピンチに!岩上安身も心労・ストレスと疲労の蓄積で睡眠障害が悪化!二重のピンチに!会員登録と、ご寄付・カンパによるご支援を、ぜひ、よろしくお願いいたします!
■「維新生まれの自民育ち」杉田水脈議員がまたしても差別発言!! 自民党内からも批判、野党は処分を要求! 辞職を求めるオンライン署名は10万人を突破!!
■米地裁がトランプ政権によるTikTok配信禁止措置を一時差し止める判決!トランプ政権に入って司法が行政に待ったをかける動きが急増。トランプが繰り出す「アメリカ・ファースト」政策で、かえって米国流「民主主義」の欺瞞が次々露呈するという皮肉に直面した米司法の、自浄努力の表れか!?
■<本日の録画配信>本日午後8時より「2020米大統領選挙シリーズ<1> 猿田佐世ND代表オンライン講演会 2020米大統領選後を読み解く ―日米関係の現状と今後の展望―」を録画配信します!
■PCR検査をしなかったことが感染の蔓延を招いたのは明らか」!「専門家は医学的な正しさ、医師としての良心よりも、役所との人間関係を大切にしてる」!! 「岩上安身による医療ガバナンス研究所理事長・上昌広(かみ まさひろ)氏インタビュー第3弾」を注釈付きでフルテキスト化し、メルマガ「岩上安身のIWJ特報!」を発行しました!
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■はじめに~福島第一原発事故をめぐる「生業訴訟」で第2審判決!! 仙台高裁は「国が東京電力に対策を求める権限を行使しなかったのは違法」として、東電に加えて国に対しても責任を認め、総額10億1000万円の支払いを命じる!! 国の責任が認められたのは2審で初!!

 おはようございます。IWJ編集部です。

 東京電力福島第一原発事故をめぐって、福島県やその近隣県に非難した被災住民ら約3600人が国と東電に損害賠償などを求めた訴訟の控訴審判決で、仙台高裁は30日、国と東電に対して、3500人に総額約10億1000万円を支払うように命じました。全国で行われている集団訴訟で国の責任を認める判決は、2審では初めてとなります。

※福島第一原発事故で二審も国と東電に賠償責任認める 仙台高裁(東京新聞, 2020年9月30日)
https://www.tokyo-np.co.jp/article/58768

 今回の裁判が起こされたのは原発事故から2年後の2013年3月11日で、福島県とその近隣県の住民およそ800人が(1)原告の居住地の空間放射線量を事故前の状態(毎時0.04マイクロシーベルト以下)に原状回復させる、(2)原状回復の実現まで1人当たり月5万円の慰謝料を支払うことを請求しました。

 その後次々と原告が加わっていき、その全体の数は3600人となりました。福島第一原発事故をめぐって全国で起こされている集団訴訟では最大の規模です。この訴訟では、原告たちが「生業を返せ、地域を返せ」をスローガンとしていたことから、「生業訴訟」と通称されています。

※生業訴訟って?/福島(毎日新聞、2017年7月26日)
https://mainichi.jp/articles/20170726/ddl/k07/070/225000c

 2017年10月10日に行われた福島地方裁判所の1審では、「津波を予測することは可能で、国が東京電力に津波の対策を命じていれば原発事故は防げた」として国と東電の責任を認め、約2900人に総額約4億9000万円の賠償を命じていました。

 しかしながらこの判決は、(1)原状回復の訴えが退けられたこと、(2)賠償の範囲が限定されたこと、(3)国の賠償責任が二次的なものであるとして東電の2分の1にとどめられたことなどから、原告側がこれを不服として控訴しました。さらに、国側も判決を「受け入れられない」として控訴しました。

※【速報!国と東電に勝訴!】判決要旨(生業訴訟原告・弁護団、閲覧日:2020年9月30日)
http://www.nariwaisoshou.jp/archives/001/201710/hanketu_y.pdf

※国と東電が控訴 原発事故生業訴訟、福島地裁判決受け(福島民報、2017年10月24日)
https://www.minpo.jp/pub/topics/jishin2011/2017/10/post_15506.html

 一昨年始まった仙台高等裁判所での第2審の審理では、津波工学の専門家らへのヒアリングや、裁判官らによる被災地の現地視察などが行われました。

 NHKによると、上田哲裁判長は今回の第2審判決について、「平成14年に政府の地震調査研究推進本部が発表した地震の『長期評価』を踏まえた試算をしていれば、大規模な津波が到来する可能性を認識することができた。国が東京電力に対策を求める権限を行使しなかったのは違法だ」として、東京電力とともに国の責任を認めました。

 また「国と東京電力は『長期評価』に基づく津波の試算を行って対策を講じた場合の、主に東京電力の経済的な負担などの影響の大きさを恐れるあまり、試算自体を避けるなどしたと認めざるを得ない」と指摘しました。

 その上で、1審では東京電力の2分の1にとどまるとした国の賠償責任について「国がみずからの責任で原発の設置を許可したもので、範囲を限定するのは相当ではない」と指摘し、東京電力と同等の責任があるとして、国と東京電力に総額でおよそ10億1000万円の賠償を命じました。一方、原状回復の訴えは一審に引き続き却下しました。

※原発事故で国の責任認める 仙台高裁 2審で初めて(NHK NEWS WEB, 2020年9月30日)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200930/k10012641371000.html 

 判決の詳細は現在NHKがホームページ上で公開しています。

※原発事故で国と東電の責任認める 高裁判決の詳しい内容は(NHK NEWS WEB, 2020年9月30日)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200930/k10012642161000.html?utm_int=word_contents_list-items_001&word_result=%E7%A6%8F%E5%B3%B6%E7%AC%AC%E4%B8%80

 IWJは、30日の14:30から行われた原子力規制委員会の定例会見を中継しました。なお、原子力規制委員会は国側の訴訟手続きなどを担当しています。

 会見で判決について問われた更田豊志委員長は、「改めて原子力規制委員会というのは東京電力福島第一原子力発電所の事故に対する反省や怒りにもとづいて設置された組織」とした上で、「今後とも、原子力発電所をはじめとする原子力施設の厳正な規制を進めていくというのが第一の所感につきる」と述べました。

※原発事故をめぐる福島県住民などの集団訴訟で仙台高裁が判決!「国の責任が一部認められたと聞いている」「あらためて今後とも厳正な規制を進めていく」~9.30原子力規制委員会 更田豊志委員長 定例会見 2020.9.30
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/481903

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◆中継番組表◆

**2020.10.1 Thu.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【IWJ・Ch5】12:30~「<「死の商人国家」にさせない!NAJAT連続アクション>本気なの?! 日本の商社が武器輸出するの? STOP戦争加担 軍需商社めぐり」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_ch5

 「武器取引反対ネットワーク(NAJAT)」呼びかけのアクション(10.1軍需商社めぐり)を中継します。これまでIWJが報じてきた武器輸出関連の記事は以下のURLからご覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%e6%ad%a6%e5%99%a8%e8%bc%b8%e5%87%ba
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【IWJ・Ch7】13:00~「『対中政策に関する国会議員連盟(JPAC)』総会 ―登壇:井形彬氏(多摩大学大学院客員教授)、揚海英氏(静岡大学教授)、サリー・フダヤル首相(東トルキスタン亡命政府)」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_ch7

 「対中政策に関する国会議員連盟(JPAC)総会」を中継します。これまでIWJが報じてきた中国関連の記事は以下のURLからご覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/china
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【IWJ・Ch6】13:40~「政府は新型コロナによる需要減で発生した『コメの過剰在庫』を隔離せよ! 『10・1米価暴落阻止中央行動』―ゲストスピーチ: 鈴木宣弘氏(東京大学大学院教授)」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_ch6

 「農民運動全国連合会」主催、「国民の食糧と健康を守る運動全国連絡会」共催の、「10・1米価暴落阻止中央行動」を中継します。これまでIWJが報じてきた鈴木宣弘氏関連の記事は以下のURLからご覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%e9%88%b4%e6%9c%a8%e5%ae%a3%e5%bc%98
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【IWJ・Ch3】17:00~「東京電力 定例会見」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_ch3

 東京電力による記者会見を中継します。これまでIWJが報じてきた東京電力関連の記事は以下のURLからご覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%e6%9d%b1%e4%ba%ac%e9%9b%bb%e5%8a%9b
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【録画配信 IWJ_YouTube Live】20:00~「2020米大統領選挙シリーズ<1> 猿田佐世ND代表オンライン講演会 2020米大統領選後を読み解く ―日米関係の現状と今後の展望 ―」 映像提供:新外交イニシアティブ(ND)
視聴URL: https://www.youtube.com/user/IWJMovie/featured

 9月26日に開催された、新外交イニシアティブ(ND)代表 猿田佐世氏のオンライン講演会を録画配信します。これまでIWJが報じてきた猿田佐世氏関連の記事は以下のURLからご覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%e7%8c%bf%e7%94%b0%e4%bd%90%e4%b8%96

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◆中継番組表◆

**2020.10.2 Fri.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【IWJ・エリアCh5・東京】 18:00~「原発反対八王子行動」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_areach5

 「キンパチデモ実行委員会」主催の原発反対八王子行動を中継します。これまでIWJが報じてきたキンパチデモ実行委員会関連の記事は以下のURLからご覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/kinpachi-demo-executive-committee
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【タイムリー再配信 753・IWJ_YouTube Live】20:00~「PCR検査をしなかったことが感染の蔓延を招いたのは明らか! 緊急事態宣言の全国拡大は不適切で無責任! ~ 4.21 岩上安身によるインタビュー 第991回 ゲスト 医療ガバナンス研究所理事長上昌広医師 第3弾(前半)」
視聴URL: https://www.youtube.com/user/IWJMovie/featured

 4月21日に収録した、岩上安身による上昌広医師インタビューを再配信します。これまでIWJが報じてきた上昌広氏関連の記事は以下のURLからご覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%e4%b8%8a%e6%98%8c%e5%ba%83

[記事URL] https://iwj.co.jp/wj/open/archives/473266

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◆昨日アップした記事はこちらです◆

日本の新型コロナ感染者数が世界最大人口の中国を超えそうな現実を指摘したIWJ記者の質問に「日本は世界と比して今、このような感染状況」と感染者数の少なさを自慢!? 危機感のなさを露呈!~9.29 田村憲久 厚生労働大臣 定例記者会見
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/481830

安全保障環境より厳しいのは膨らむ防衛予算だ!! IWJ記者がイージス関連の米国からの追加費用要求について聞くも「事務方で回答」とスルー!! ~9.29 岸信夫 防衛大臣 定例記者会見
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/481809

IWJ記者「人口が13倍も違う中国と感染者数で肩を並べつつあるが?」西村大臣「日本と中国は違う。日本は強制力じゃなく協力要請や自粛のお願いで感染拡大を抑えてきた」?~9.29西村康稔新型コロナ対策担当大臣会見
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/481840

日本外国特派員協会主催 稲田朋美 衆議院議員 記者会見
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/481542

杉田水脈衆院議員「女性はいくらでも嘘をつける」発言抗議!! 「酷くて酷くて怒りに震えています。議員バッジを今すぐ外して」 日本共産党 緊急街頭演説―倉林明子参院議員、山添拓参院議員ほか
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/481800

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■本日は10月1日です! しかしながら9月1か月間のご寄付・カンパは月間目標額の23%にしか届かず! 8月よりも月間目標額の達成率が低下し、IWJの財政は大ピンチに! 岩上安身も心労・ストレスと疲労の蓄積で睡眠障害が悪化! 二重のピンチに! 会員登録と、ご寄付・カンパによるご支援を、ぜひ、よろしくお願いいたします!

 皆様、いつもIWJへの温かいご支援、本当にありがとうございます。岩上安身とスタッフ一同、心から感謝いたします。

 本日から10月が始まりました。IWJの第11期は8月1日からスタートしてちょうど2か月が過ぎました。しかしながら、8月のカンパ総額は月間目標額の36%にしか届かず、9月も1日から28日までのカンパ総額は、わずかに167万7500円で、月間目標額の23%の達成率にとどまります。9月は8月よりも達成率が大きく低下しており、これでは、もはやIWJは秋以降、これまでのような活動を継続することはできません。

 これまでIWJは経済的なピンチに陥るたび、代表の岩上安身が、私財を投じて「つなぎ資金」として、しのいできました。

 しかし、前期も赤字、今期も初月からこれほど厳しいことは過去に前例がなく、岩上安身個人のわずかな貯えでは、IWJの赤字はもはや埋められなくなります。もはや限界です!

 私たちは、何としても活動を継続していきたいと強く願っています。そのためには、市民の皆様のお支えがぜひとも必要です! このコロナ危機によるピンチに際し、ぜひ、会員登録と、ご寄付・カンパによる緊急のご支援を、ぜひ、よろしくお願いいたします!

 また、ご友人や知人にぜひ、IWJの活動をお知らせいただき、支援の輪を広げていただけるようお願いいたします!

 こうした状況で皆様にご寄付・カンパのお願いを続けることは心苦しいことではありますが、特定のスポンサーに頼らない独立メディアであるIWJが、活動を継続していくためには、市民の皆様の会費とご寄付・カンパによるご支援が欠かせません! 皆様と一緒に私たちもコロナ危機を何としても乗りきりたいと思います!

 下記URLに、ご寄付・カンパくださった皆様のお名前を記して感謝の意を捧げております。ぜひご覧いただければと存じます。

※いつもIWJをご支援いただき、ありがとうございます。取材・報道活動にお力添えいただきましたみなさまへ心より御礼を申し上げ、お名前を掲載させていただきます<ご寄付・カンパのお礼とご報告>
https://iwj.co.jp/info/whatsnew/category/information/donation

※ご寄付・カンパのご支援はこちらからよろしくお願いいたします!
1000円からクレジットカードの使用も可能です。ぜひご検討ください。
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■「維新生まれの自民育ち」杉田水脈議員がまたしても差別発言!! 自民党内からも批判、野党は処分を要求! 辞職を求めるオンライン署名は10万人を突破!!

 自民党の杉田水脈衆議院議員がまた差別発言をして党内外から批判を浴びています。

 9月25日に行われた自民党の会議で、性暴力被害者を支援する相談事業が話し合われていました。会議に参加していた杉田氏は元慰安婦支援団体に触れて、「女性はいくらでもウソをつける」と発言したといわれています。

 杉田氏は自身のブログで批判の対象となっている発言はしていないと弁明しています。

 「報道にありましたような女性を蔑視する趣旨の発言(『女性はいくらでも嘘をつく』)はしていないということを強く申し上げておきたいと存じます」

※「一部報道における私の発言について」(杉田水脈 オフィシャルブログ、2020年9月26日)
https://ameblo.jp/miosugita-blog/entry-12627611697.html

 杉田氏は差別発言を否定しましたが、自民党の会議に参加した複数人の自民党関係者が問題となっている発言を聞いたことを認めています。

※杉田議員、女性はいくらでもうそ 自民党の合同会議で蔑視発言(共同通信、2020年9月25日)
https://this.kiji.is/682080916401521761?c=39546741839462401

 自民党の会議で「女性はいくらでも嘘をつく」という発言をしていないと今、自己保身から杉田議員が嘘をついているのだとしたら、話になりません。杉田議員が発言をしていないと言い張ることは、その会議に出席していた他の自民党関係者が嘘をついていると主張することにもなります。

 これは自民党関係者の評判を落とす行為です。

 「他のすべての女性はともかく、私、杉原水脈はいくらでもウソをつきます」と、正直に、ご自身の発言を訂正したらいかがでしょうか。

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■米地裁がトランプ政権によるTikTok配信禁止措置を一時差し止める判決! トランプ政権に入って司法が行政に待ったをかける動きが急増。トランプが繰り出す「アメリカ・ファースト」政策で、かえって米国流「民主主義」の欺瞞が次々露呈するという皮肉に直面した米司法の、自浄努力の表れか!?

 トランプ政権が「国家安全保障を脅かす」として発動しようとしていた、中国の動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」の配信禁止措置について、米連邦地裁が9月27日、同措置を一時差止める判決を下しました。

※TikTok配信禁止、米地裁が一時差し止め(ウォール・ストリート・ジャーナル、2020年9月28日)
https://jp.wsj.com/articles/SB10827918526648824440904587002962175387888

 「TikTok」はご存知の通り、若者たちが短い動画を共有して楽しむスマートフォンアプリ。中国のIT企業「北京字節跳動科技(バイトダンス)」が、2016年9月に提供を開始したショートビデオアプリ「抖音(Douyin)」の海外版(2017年5月提供開始)です。

 2018年8月には、米国ですでに人気のあったショートビデオアプリで、同社が前年11月に買収していた「Musical.ly」と統合。以来、「TikTok」は世界中で人気を博し、米国ではいまや1億人の利用者を擁するほどに成長しています。

※TikTok(TikTok日本語公式HP)
https://www.tiktok.com/ja

 投稿される動画は、歌や踊り、おふざけ、ペット自慢といった、他愛もない内容。とりわけ、新型コロナウイルス感染のアウトブレイク後は、ロックダウン措置の最中にある人々にコミュニケーションの場を提供し、精神的な支えと癒しを与えたことは間違いありません。

 ところが、この「TikTok」を、トランプ政権が7月ごろから突如目の敵にし始めました。その理由は、「米国民の個人情報がTikTokを通じて中国政府に流出する」ひいては「安全保障をおびやかされる」というものです。8月6日および14日には「バイトダンス」社に事業撤退か事業売却かの二者択一を迫る大統領令を発令。「TikTok」が米資本に買収されるとの噂が駆け巡りました。

 「バイトダンス」社はただちに抗議声明を出すとともに、8月24日には米国政府に対する提訴を表明しました。中国政府も8月28日、「中国輸出禁止・輸出制限技術リスト」の改訂を発表。TikTokのアルゴリズムにも使われる人工知能(AI)や個人向けのデータ解析を輸出制限の対象に加えて援護射撃を行い、マイクロソフトによる「TikTok」買収案を頓挫させています。

(※)Why we are suing the Administration(TikTok HP、2020年8月24日)
https://newsroom.tiktok.com/en-us/tiktok-files-lawsuit

 米商務省は9月18日、「大統領令に基づき、米国内における『TikTok』アプリ提供を9月20日をもって停止する」と発表しましたが、「バイトダンス」社はその翌日、米オラクル社との提携案で基本合意したと発表。その内容は、TikTokの国際事業を分離して新会社「TikTokグローバル」を設立し、オラクル社と米小売最大手ウォルマート社が計20%を出資するというものでした。

 トランプ支援企業として知られるオラクル社との提携に加え、米国内で2万5000人を雇用することも盛り込んだこの提携案により、トランプ大統領から「原則的に承認」の言葉を、商務省から「禁止措置発動を9月27日に延期」の言葉を首尾よく引き出しました。「TikTok」をめぐるこうした米中のせめぎ合いについては、IWJも日刊ですでにお伝えしている通りです。

※TikTokの次はWeChat!? 中国企業排除で損をするのは米国企業! TikTokが提携を提案する米オラクル社はトランプ支持企業!?(日刊IWJガイド、2020年9月16日)
https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/46135#idx-11

※TikTokを運営するバイトダンス社はオラクル、ウォルマートとの提携案を発表! テキサス州での雇用創出にトランプ大統領は満足し、大筋で承認! しかし反発を強める中国は禁輸・投資禁止のため敵対的企業のリスト化を発表!(日刊IWJガイド、2020年9月21日)
https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/46179#idx-5

 ところがトランプ大統領は、提携案を承認したその舌の根も乾かぬ9月21日、FOXニュースのインタビューで、「新会社の経営権が完全に米企業のもとのならない限り、オラクル社との提携案承認を撤回する」ことを示唆。再び態度を硬化させました。

 一方の「TikTok」は、9月23日、米連邦地裁に対し、トランプ政権が発動しようとしているアプリ配信禁止措置の一時差し止めを求めて提訴しました。9月27日午後11時59分の配信禁止措置発動が刻々迫るなか、司法がどのような判断を下すのか、注目が集まっていました。

※TikTok、米で配信禁止の一時差し止め要求(日本経済新聞、2020年9月24日)
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO64168000U0A920C2000000/

 そして9月27日夜、冒頭でもお知らせしたとおり、禁止措置が発動されるまさにその数時間前に、「バイトダンス」社の主張を認める判決が出されたというわけです。

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■<本日の録画配信>本日午後8時より「2020米大統領選挙シリーズ<1> 猿田佐世ND代表オンライン講演会 2020米大統領選後を読み解く ―日米関係の現状と今後の展望―」を録画配信します!

 11月3日に行われる米国大統領選挙まで、およそ1ヶ月となりました。世界に大きな影響力を持つ米大統領の座をかけて、トランプ、バイデン両候補の争いはいっそう熾烈なものとなっています。

 9月23日時点での両者の支持率(各社調査の平均値)は、ドナルド・トランプ大統領が42.9%、ジョー・バイデン氏が49.6%。

 バイデン氏が6.7ポイントもリードしていますが、まだまだ結果は予測できません。2016年の前回大統領選でも8月時点の支持率はヒラリー・クリントン氏(46%)が7ポイント上回っていましたが落選し、トランプ大統領(39%)が誕生しました。

 米国の大統領がどちらになるかは日本にとっても極めて重要な問題です。日本は「属国」かというほど、その行く末を米国の政策に左右されます。

 そこで本日は、9月26日に新外交イニシアティブ(ND)事務局の主催で行われたオンラインイベント「猿田佐世ND代表オンライン講演会 2020米大統領選後を読み解く ―日米関係の現状と今後の展望―」を配信します。

 新外交イニシアティブ(ND)代表の猿田佐世氏は、ワシントンにてロビイングを行うほか、枝野幸男立憲民主党代表や鳩山由紀夫元内閣総理大臣らの訪米行動を企画し、同行してきました。また、米国連邦議会における院内集会を開催するなど、既存のマスメディア・外交ルートでは流れない「声」を、国境を越えて届けるため情報発信や政策提言を行ってきた人物です。

 猿田氏はトランプ政権の4年間が日米関係をどう変えたのかを振り返りつつ、トランプ政権が継続した場合の影響や、バイデン新政権が誕生した場合の対日外交政策の変化、そして「米中対立」下でのアジア各国の動きも踏まえながら、今後の日米関係のあるべき姿について語ります。

 詳しくは、今晩8時からの録画配信をご視聴ください。

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【録画配信・IWJ_YouTube Live】20:00~
2020米大統領選挙シリーズ<1> 猿田佐世ND代表オンライン講演会 2020米大統領選後を読み解く ―日米関係の現状と今後の展望―
視聴URL: https://www.youtube.com/user/IWJMovie/featured

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■「PCR検査をしなかったことが感染の蔓延を招いたのは明らか」!「専門家は医学的な正しさ、医師としての良心よりも、役所との人間関係を大切にしてる」!! 「岩上安身による医療ガバナンス研究所理事長・上昌広(かみ まさひろ)氏インタビュー第3弾」を注釈付きでフルテキスト化し、メルマガ「岩上安身のIWJ特報!」を発行しました!

 9月のメルマガ「岩上安身のIWJ特報!」は8月に続き、今年4月21日に収録した、岩上安身による医療ガバナンス研究所理事長・上昌広(かみ まさひろ)氏へのインタビュー第3弾です! 第484号(その5)から第486号(その7)までを発行し、上昌広氏インタビュー第3弾は完結となりました。

「PCRをしなかったことが、現在の日本の蔓延を招いたのは明らかです。PCR論争で最大の問題は患者視点がまったくなかったこと」

 医療ガバナンス研究所理事長の上昌広氏は、岩上安身によるインタビューの中で上記のように述べ、政府の専門家会議や感染症学会が、軽症者にPCR検査を推奨しなかったことを「空理空論」と批判。その上で、現場の医師として次のように経験を語りました。

 「2月ぐらいから、わけのわかんない風邪が増えたんです。毎年インフルエンザで、すごく多いのに、インフルエンザがガクンと減って、よくわかんない軽い風邪みたいなのが増えたんです。そのうち『コロナ』って出て、多くの人が検査したいっておっしゃったんですよ。それがあったので、PCRは希望者にってのがあったんです。あれは診療してたから、何か皮膚感覚あったんですよ。何か、今年おかしいなぁってのが。

 あとになったら、その頃から肺炎の死亡は東京都で増えてた、みたいなのが出てきて。やっぱり、あの辺の時期なんだろうなと」

 つまり上医師は、医療現場でおかしな風邪が増えてきた時に希望者にPCR検査を行なっていれば、現在のような感染の蔓延が防げたと訴えているのです。

 また、日本感染症学会の舘田一博(たてだかずひろ)理事長が4月に「流行が蔓延期を迎えた現在、限られた資源は生命の危機に陥る可能性が高い重傷者に集中的に投入すべきだ」と、トリアージとも取れる提言をしていることについて、上医師は「医学的には、もうハチャメチャ。ハチャメチャとわかりながら言うんだから、よっぽど大切なものがあるんですよ。それは、厚労省との関係なんでしょ?」と指摘。「医学的な正しさ、医師としての良心よりも、役所との人間関係を大切にしてる」と批判しました。

 また、上医師は移動制限や接触の8割削減、自粛や休業要請で経済が崩壊すれば、自殺者が増えることを指摘し、「結局銭か命かの二元論。(しかし)銭も命も、なんですよ」と、検査と隔離を徹底させることで経済抑制を緩和する必要性を訴えました。

 9月発行の「岩上安身のIWJ特報!」では、このインタビューをフルテキスト化し、詳細な注釈を付けました。ぜひ、「岩上安身のIWJ特報!」をお読みいただき、日本政府のコロナ対策の問題点について、理解を深めていただければと思います。

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 2020年2月16日に行われた第1弾インタビューと、3月9日に行われた第2弾インタビューの記事も、IWJ特報で読むことができます。ぜひ、あわせてお読みください。

※【第467-473号】岩上安身のIWJ特報!パンデミック前夜!? 日本人の間で感染爆発!? 「不要な」水際対策で「ダイヤモンド・プリンセス」が犠牲に!医療ガバナンス研究所理事長・上昌広氏インタビュー第1弾(2020年2月16日) 2020.6.30
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/476527

※【第474-477号】岩上安身のIWJ特報!新型コロナウイルス感染症対策専門家会議は 帝国陸海軍体質の「情報非開示」と「自前主義」のせいで民間検査が進まない!? 医療ガバナンス研究所理事長・上昌広氏インタビュー第2弾 2020.7.31
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/478105

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 これからも、激しく流動する「現代」という時代をくっきりと浮かび上がらせるために、IWJならではの視点、切り込み、深堀りで、記事、中継、録画配信、インタビューなどを、皆様にお届けしていく所存です!そのため様々な企画も進行中です。

 ぜひ、これからも、IWJがお届けする様々なコンテンツにご期待ください。よろしくお願いいたします。

■【スタッフ募集・インターン】コロナ禍のためにバイト先がなくなり、退学を考える学生が急増しているといいます。退学を考える前に、IWJでアルバイトあるいはインターンの検討をぜひ! IWJでは現在大学院生や大学生のインターンも活躍しています! 進路として報道メディアに興味ある学生の方はぜひご応募ください! 就職・試験突破の相談にも乗りますし、もちろんペイワークです!

 コロナの影響でアルバイトが減らされて困窮した大学生らが退学を検討していることが報じられ、ネット上で話題になっています。

※バイト代激減、学生困窮食費1日300円でしのぐ学費払えず退学視野(時事ドットコムニュース、2020年4月20日)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020041900134&g=soc

 これに対して岩上安身は、以下のようにツイートしました。

 「退学なんてもったいない。本当に困っている学生、院生らは、IWJに来てください。学業を続けながら、バイトが可能です。相当、融通をきかせられるので、ぜひ。バイトしながら、メディア受験の指導もするインターンもぜひ」

※岩上安身のツイート(2020年4月20日)
https://twitter.com/iwakamiyasumi/status/1252206309304197120

 進路として、報道メディアに興味ある学生の方はぜひご応募ください!就職の相談にも乗りますし、もちろんペイワークです!

 IWJでは現在大学院生や大学生のインターンも活躍しています!ポストドクターの方も含めて、報道に興味ある学生の方は、下記応募フォームより、ぜひご応募ください!

※レギュラースタッフ募集要項
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSfXmrohCgSv4wxA-iWUk227Ber03r14GPhDoJgu4xyFyxKiCA/viewform

 それでは、本日も1日よろしくお願いします。

※日刊IWJガイドのフルバージョンは下記URLよりご覧ください。
https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20201001

IWJ編集部(岩上安身、尾内達也、木原匡康、國府田響、塩澤由子、杉浦まりあ、辻部亮子、仲川正紀)

IWJ 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル
岩上安身サポーターズクラブ事務局
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