■■■ 日刊IWJガイド・番組表「大手メディアが報じない、元横綱・日馬富士関による暴行事件の背景! 角界の不祥事から浮かび上がるナショナリズムの影…/沖縄で米軍ヘリが不時着、住民からは憤りの声が/『弱い者いじめ』を笑いながら、『おかみ』批判は一切なし! 大物芸人は「衆愚の王」である! 岩上安身による茂木健一郎氏インタビューを配信しました!」2018.1.8日号~No.1942号~ ■■■
(2018.1.8 8時00分)
★本日の日刊IWJガイドは以下の内容でお届けします!
┏━━【目次】━━━━━━━━━━━━
┠■<はじめに>大手メディアが報じない、元横綱・日馬富士関による暴行事件の背景! 角界の不祥事から浮かび上がるナショナリズムの影…(川上正晃)
┠■【中継番組表】
┠■<ニュース・フラッシュ!>(林俊成・段田亜由美)
┠――【1】沖縄で米軍ヘリが不時着、住民からは憤りの声が―― 一方、米軍の最高司令官・トランプ大統領は暴露本に対抗し、「私は天才」と自画自賛!
┠――【2】防衛省が国産の超音速ミサイルを量産へ、自民党は核シェルター整備を議論! 本気で自民党は核戦争、やる気!?
┠――【3】「お友達」でなくなったから自分は切り捨てられると予言? アベノミクス礼賛から批判に転じた経済評論家・三橋貴明容疑者がDVの疑いで逮捕!
┠■<★インタビュー報告★>「弱い者いじめ」を笑いながら、「おかみ」批判は一切なし! 過剰に空気を読む日本の芸人は「忖度のエンジェル」、大物芸人は「衆愚の王」!? 岩上安身による茂木健一郎氏インタビュー!(城石エマ)
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<はじめに>大手メディアが報じない、元横綱・日馬富士関による暴行事件の背景!角界の不祥事から浮かび上がるナショナリズムの影…
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おはようございます。IWJスタッフの川上正晃です。
連日、ニュースやワイドショーで盛んに取り上げられている、元横綱・日馬富士関(伊勢ヶ浜部屋)による暴行事件。昨年11月14日に、日馬富士関が同じモンゴル出身の幕内貴ノ岩関(貴乃花部屋)に暴行を加えたことが明らかになって以降、2ヶ月近くに渡って大手メディアがこぞって報じてきました。
その報じ方は、単なる角界の不祥事を「天下の一大事」のように大げさに扱うもので、一方で、もっと報じるべき重要なニュースは、おざなりにされてきました。別の言い方をすれば、重要ニュースから国民の目をそらすスピンコントロールの格好の材料とされてきた、ということもできます。このようなマスコミ報道に、うんざりしている方も少なくないかもしれません。IWJはあえて、マスコミとは逆に、貴ノ岩への暴行問題については大きく取りあげず、ほぼスルーしてきました。
しかし、どうもこの事件はきな臭い方向へと展開しつつあるようです。中日新聞は、この事件が暴行事件の枠にとどまらず、ナショナリズムの問題へと転化していると報じました。
・論壇時評 相撲とナショナリズム 国威発揚への利用に懸念 中島岳志(中日新聞、2017年12月26日)
http://www.chunichi.co.jp/article/feature/rondan/list/CK2017122602000231.html
昨年11月25日、横綱・白鵬関が九州場所優勝を決めた際のインタビューで万歳三唱をしたとき、「品格」や「国技」という言葉が飛び交い、モンゴル人力士へのバッシングが加速しました。
昨年12月26日付の中日新聞「論壇時評」を執筆した東京工業大学教授・中島岳志氏は、日本社会では、優れた能力や個性、業績をたたえる「表の承認」よりも、出るくいを打ったり、他人の足を引っ張ったりする「裏の承認」が横行すると指摘。その上で、日本人のナショナリズムという「裏の承認」へ結び付いたのが白鵬関に対するバッシングであるといいます。
・滅亡寸前の大相撲を救ったのは、「スー女」である。寄稿:星野智幸(VICTORY、12月6日)
https://victorysportsnews.com/articles/5723/original
・「白鵬たたき」にみる日本型”イジメ”の構造 我々の屈折した「承認欲求」を直視し解放せよ(東洋経済、2017年12月14日)
http://toyokeizai.net/articles/-/200739
さらに中島氏は、貴ノ岩関の師匠である貴乃花親方の言動の中には、極端なナショナリズムが見え隠れすると指摘しています。
貴乃花親方は昨年11月末、貴乃花親方の支援者の一人である高野山別格本山清浄心院住職の池口恵観氏に、相撲協会を「国体を担う団体」と位置付け、「日本を取り戻すことのみ」が「私の大義であり大道」であると述べたメールを送っていました。
・貴乃花親方が支援者に送った決意表明のメール全文 「角界を取りもどす」と逆襲宣言(AERA dot、2017年12月12日)
https://dot.asahi.com/wa/2017121100008.html?page=1
中島氏によると、「国体」とは、「日本という国を『万世一系の天皇』によって支えられてきた特殊な国柄ととらえるもので、戦前期には他国に対する優越的なナショナリズムの表現として使用された」といいます。そして、戦前において相撲は国威発揚に利用され、相撲をめぐるナショナリズムの発露に注意深くならなければならないと結論付けています。
相撲協会内部で、内々に事を処理しようとせずに警察へ被害届を出した貴乃花親方の姿勢は、この点に限っては、間違ったものであるとは思われません。しかし、「国体」とか、「日本を取り戻す」といった言葉を日常的に用いている点については、疑問を感じざるをえません。いったい、なぜこのような表現を使うのでしょうか?
貴乃花親方と親交のある新興宗教団体のトップは、前出の池口恵観氏の他に、龍神総宮社祭主・辻本公俊氏という人物がいます。中島氏によると辻本氏は、著書『2012 人類の終焉――太陽からの啓示( http://amzn.to/2COmsra )』(ブックマン社、2006年)の中で、日本を神国とみなし、南京虐殺の存在について否定的な論調を展開し、極めつけは教育勅語の礼賛までしているといいます。驚くべきことは、このようなオカルトと極右思想が結び付いた著書に貴乃花親方が推薦文を寄せている点です!
これを受けて岩上さんは、「極右は舞の海だけでなく、貴乃花、お前もか。貴乃花がのめり込んでいる極右宗教団体とは?」とツイートしています。
・岩上安身のツイート(2018年1月7日)
https://twitter.com/iwakamiyasumi/status/949676508318072833
辻本氏が祭主を務める龍神総宮社のホームページで貴乃花部屋が大々的に紹介されていることから、両者の蜜月ぶりは明らかといっても過言ではないでしょう。貴乃花親方がナショナリズムを煽る表現を多用するのも、龍神総宮社の辻本祭主の影響が少なくないように思えます。
・龍神総宮社ホームページ
https://www.ryujinsogusha.or.jp/
IWJではこれまでナショナリズムの問題について数多くのインタビューを行ってきました。
かつての戦争遂行体制を支えた「国家神道」の復活を熱望し、自民党が掲げる改憲草案の実現を強力にバックアップする日本最大の右派団体「日本会議」については、戦史研究家・山崎雅弘氏への岩上安身によるインタビューをぜひ、ご覧ください!
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※安倍総理はなぜ日本国憲法を忌み嫌うのか――『日本会議 戦前回帰への情念』著者、戦史研究家・山崎雅弘氏に岩上安身が訊く!「自民党改憲草案は『国家神道』の封印を一つ一つ解くものだ」 2016.11.29
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/348288
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また、宗教学の第一人者である上智大学教授・島薗進氏のインタビューでは、「国家神道」や「国体論」について詳しくお話をうかがっています。
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※「改憲」の先にあるもの――日本会議と神社本庁は何を目指しているのか!? 安倍政権下で進む右傾化の真実に迫る!岩上安身による上智大学教授・島薗進氏インタビュー 2016.10.3
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/335795
※日本会議の台頭と回帰する「国家神道」「大日本帝国」化を目指す安倍政権~岩上安身による上智大学教授島薗進氏インタビュー 中編 2016.11.3
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/343400
※日本会議の台頭と回帰する「国家神道」「大日本帝国」化を目指す安倍政権~岩上安身による上智大学教授島薗進氏インタビュー 後編 2016.12.13
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/352050
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古代から現代に至る「神道史」の流れについては、島根大学名誉教授・井上寛司氏のインタビューをぜひ、ご覧ください!
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※「神社」は7世紀後半につくられた! 『古事記』『日本書紀』、そしてアマテラスの起源・・・「国家神道」のルーツを探る! 岩上安身による島根大学名誉教授・井上寛司氏インタビュー1日目(古代編) 2016.11.22
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/346982
※「神道」理解のカギは室町時代にあり! 吉田兼倶による神道理論の体系化、その意義とは? 岩上安身による島根大学名誉教授・井上寛司氏インタビュー2日目(中世・近世編) 2016.11.23
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/352464
※天皇制ファシズムと「国家神道」、そして柳田國男が温存した「神道」のドグマとは? 岩上安身による島根大学名誉教授・井上寛司氏インタビュー3日目(近代・現代編) 2016.12.15
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/355952
※現代の反日・嫌韓意識の根はどこにあるのか? 歴史をひも解き、現代につながる「神話」の背景を探る! 岩上安身による国際日本文化研究センター教授・倉本一宏氏インタビュー 2017.9.11
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/397924
※豊臣秀吉の朝鮮出兵、明治時代の韓国併合―― 反復される神功皇后の「三韓征伐」神話、その起源と背景に迫る!岩上安身による国際日本文化研究センター教授・倉本一宏氏インタビュー! 2017.11.20
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/405864
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IWJの会員になっていただきますと、岩上さんのインタビュー等、生配信で見逃してしまったコンテンツであっても、後日アーカイブ動画としてご視聴いただくことができます。また、岩上さんのインタビューの中から見どころとなる箇所のみ抜き出して凝縮、再編集したエッセンス版も、昨年から提供し始めています。このエッセンス版も、会員の方は御覧になることができます。
この日刊ガイドをお読みいただいていて、もしまだ会員登録がおすみでない方、会費の未納が続いて事実上休会中の方がいらっしゃいましたら、ぜひこの機会にご検討ください!
2018年には何としても会員6000人ではなく、実現可能な目標として8000人を目標としたいと思います。もちろん、ゆくゆくは現状規模での安定経営のためのラインである倍増の1万2000人を目指したいところです。みなさん、よろしくお願いします!!
会費は1ヶ月1000円、支払いをまとめてお得な1年1万円の一般会員と、1ヶ月3000円、まとめてお得な1年3万円からのサポート会員の2種類です。会費は、クレジットカード、PayPal、銀行振込(ゆうちょ銀行を含む)でお支払いいただけます。詳細は下記URLより御確認ください。
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IWJでは、取材費の半分を皆さまからのご寄付・カンパで賄っています。会費だけでは現在の取材活動を維持できません。どうかご寄付・カンパでIWJの取材活動をご支援ください。どうか、よろしくお願いします。
※ご寄付・カンパのご支援はこちらからよろしくお願い致します。
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今月1月は、昨年8月からスタートした新たな第8期の前半最後の月、6ヶ月目の折り返し点です。駅伝にたとえれば往路のラスト、箱根の上り坂を息を切らせて走ってゆく区間に相当します。闘争心を失わず、この折り返しのゴールまでしっかり往路を走り抜きたいと思います! どうぞご声援のほど、よろしくお願いします!
さらにIWJでは現在、テキスト、動画、事務スタッフを募集しています。こちらは緊急の募集です!
テキストスタッフは、記者として、取材と記事の作成をメインでおこなうほか、日刊ガイドの執筆と編集、インタビューに向けたリサーチとパワーポイントの作成など、編集者的な業務も担います。資料の読解力、文章力のある方のご応募をお待ちしております。
テキスト班もまた、チームワーク作業で行う部署です。自分の書きたいことだけ、自分の興味あることだけ、好きなように調べたり、書いたりするのが仕事ではありませんし、チームで動く協調性、あるいは情報処理能力・事務処理能力の高さも必要です。ぜひ、そうした人材をお待ちしています!
中継・動画スタッフは、ムービー兼スチルカメラマンとして現場に駆けつけ取材をおこなった後、動画を編集するほか、記事を執筆することもあります。現在求めている人材は特に、動画編集においてエフェクトを効果的に使える人(岩上さんいわく「YouTuberのように!」)を募集中です。現在すでにYouTuberとして活躍されている方も、市民ジャーナリストメディアの先駆者であるIWJで働くからこそ、実現できること、自身の可能性を試し、より広げていける局面が多数あります。ぜひ奮ってご応募ください。
事務スタッフは、電話やメールでの外部の方との連絡、岩上さんのスケジュールを把握した上でインタビューのアポイントメント取り、講演や出張、各種イベントなどのスケジュール調整・準備などに加え、諸々発生する庶務的なこと、さらにIWJがおこなっている全国各地からの中継市民による動画配信のスケジュール管理なども担います。IWJでは事務・ハドル班と名付けている部署です。「ハドル」とは、アメフト用語でいう「作戦会議」で、IWJのスケジューリングの屋台骨となる、とても重要なお仕事です。
大臣会見などはどうしても記者クラブが仕切っているのが現実で、記者クラブ側から返事が来るのが夕方から夜になるのも珍しくなく、ハドル班業務は9時―5時で帰れる仕事ではありません。夜の8時、9時ころまで働ける方を募集しています(そのかわり、朝のスタートは11時頃と遅めです)
いずれの職種も、チームで動き、かつ体外交渉を主な仕事とするため、協調性とコミュニケーション能力の高い方を募集しています。IWJのスタッフとなり「IWJの活動を内部から支える」というご支援・応援の形もあると思います。ご興味のある方は、ぜひ以下のフォームからご応募ください。
※【IWJレギュラースタッフ募集フォーム】
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdbeeE8cGfuFucSge58KaR0vRQF5-uYoc52DeRCENG4u3_1mg/viewform
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◆中継番組表◆
**2018.1.8 Mon.**
あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。
【IWJ_OKAYAMA1】12:45~「『前川喜平さん・寺脇研さんズバリ加計問題を斬る』講演前記者会見」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=okayama1
同日開催される「前川喜平さん・寺脇研さんズバリ加計問題を斬る」の講演前記者会見を中継します。
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【IWJ_OKAYAMA1】13:30~「前川喜平さん・寺脇研さんズバリ加計問題を斬る」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=okayama1
前文科事務次官・前川喜平氏と元文科省官僚で京都造形芸術大学教授の寺脇研氏を迎えて開催される講演会を中継します。主催は「加計学園問題を考える会」。
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【IWJ重大ニュース振り返り再配信18(原発)・YouTube Live】18:00~「『真の愛国者ならミサイル危機を案じ、原発停止を主張すべきだ』〜北朝鮮のミサイル攻撃を想定し高浜原発運転停止を訴える! 岩上安身による河合弘之弁護士インタビュー」
YouTube視聴URL: https://www.youtube.com/user/IWJMovie/videos?shelf_id=4&view=2&sort=dd&live_view=501
ツイキャス視聴URL: http://twitcasting.tv/iwakamiyasumi
2017年9月収録の岩上安身による河合弘之弁護士インタビューを再配信します。
[記事URL] https://iwj.co.jp/wj/open/archives/398232
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【IWJ重大ニュース振り返り再配信19(原発)・YouTube Live】21:00~「高裁では初の原発運転差し止め判断!今後の原発訴訟はどうなる!? 岩上安身による脱原発弁護団全国連絡会共同代表・海渡雄一弁護士インタビュー!」
YouTube視聴URL: https://www.youtube.com/user/IWJMovie/videos?shelf_id=4&view=2&sort=dd&live_view=501
ツイキャス視聴URL: http://twitcasting.tv/iwakamiyasumi
2017年12月収録の岩上安身による脱原発弁護団全国連絡会共同代表・海渡雄一弁護士インタビューを再配信します。
[記事URL] https://iwj.co.jp/wj/open/archives/408075
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◆中継番組表◆
**2018.1.9 Tue.**
あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。
【YouTube Live】15:00~「極東と中東で同時に高まる戦争の脅威~その中核に位置するパレスチナ問題理解のための原論-岩上安身による東京大学名誉教授・板垣雄三氏インタビュー」
YouTube視聴URL: https://www.youtube.com/user/IWJMovie/videos?shelf_id=4&view=2&sort=dd&live_view=501
ツイキャス視聴URL: http://twitcasting.tv/iwakamiyasumi
岩上安身による東京大学名誉教授・板垣雄三氏インタビューを中継します。
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【Ch2】17:00~「東京電力 定例会見」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=2
東京電力による記者会見を中継します。
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<★インタビュー報告★>「弱い者いじめ」を笑いながら、「おかみ」批判は一切なし! 過剰に空気を読む日本の芸人は「忖度のエンジェル」、大物芸人は「衆愚の王」!? 岩上安身による茂木健一郎氏インタビュー!
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おはようございます、IWJ記者の城石エマと申します。
12月31日放送の日本テレビ『ダウンタウンのガキの使いやあらへんでSP 絶対に笑ってはいけないアメリカンポリス24時』で、お笑いコンビ・ダウンタウンの浜田雅功さんが、米俳優エディー・マーフィさんに扮して肌を黒く塗ったことを、BBCやニューヨーク・タイムズなど、海外メディアが「人種差別」だとして批判しました。
米国では、19世紀に「ミンストレル・ショー」という大衆演劇で、白人が顔を黒く塗り、黒人奴隷の「愚行」を演じた歴史があり、黒塗りはれっきとした人種差別として、刻まれています。
そうしたことへの無知・無理解をさらし、世界から批判されたにも関わらず、あろうことか1月6日、日テレは、問題の黒塗りシーンを含む同番組を再放送。間違いなく、確信犯でしょう。
こうした日本のテレビ業界・お笑い界のあり方にこれまで一石を投じてきたのが、脳科学者で作家の茂木健一郎氏です。岩上さんは昨日、偶然にもこのタイミングで茂木氏にインタビューをしました。
茂木氏は昨年ツイッターに、「日本のお笑い芸人たちは、上下関係や空気を読んだ笑いに終止し、権力者に批評の目を向けた笑いは皆無。後者が支配する地上波テレビはオワコン」「日本の『お笑い芸人』のメジャーだとか、大物とか言われている人たちは、国際水準のコメディアンとはかけ離れているし、本当に『終わっている』」と相次いで投稿。
このつぶやきについて、茂木氏はインタビューで、「米国に比べ、日本はあまりにぬるま湯だなと感じてしまったんです。日本のお笑いは『安全圏』でちまちまやっている感じがする。米国だったら福島原発をやっていますよ。何で日本ではやらないんだろう?」と、日本のお笑い界に漂う過剰な「忖度」の空気に疑問を呈しました。
「すごくみんな幼い感じ。おかみの下でおとなしくしている範囲内でクスッと笑うっていう。『仕事から帰ってきて疲れているのに、政治の話なんて聞きたくない』って言う人も言いますが、電車の中でおばさんがどうしたとか、どうでも良いでしょ」
茂木氏の言葉に、大きくうなずいてしまう方も多いのではないでしょうか?
さらに茂木氏は、欧米ではハリウッドセレブが政治の問題に当然のように堂々と意見を述べるのに対し、日本では「大物(芸人)が、そこら辺のおじちゃん・おばちゃんの声を代弁しているかのように振る舞う。『衆愚の王』的なところがある」と分析しました。
「弱い者いじめ」を「いじり」と呼び変えて笑いものにする日本のお笑い芸人たちは、一方で政府や「強いもの」への批判を一切しません。松本さんなど、フジテレビ「ワイドナショー」の出演者らが、昨年12月15日に安倍総理と会食をしたのは記憶に新しいはずです。権力者と食事をして喜んでいる日本のお笑い芸人を、茂木氏は「忖度のエンジェル」と独特なネーミングで批判します。
強いものへの風刺をしてこそ「コメディー」だと言い切る茂木氏は、首相や大統領、スターなどのゲストを、温かい、批判的ユーモアを持って歓迎する「ロースト」を、日本のお笑い界にも求めます。もっとも、安倍総理が「批判的ユーモア」をおおらかな気持ちで受け止められるかどうかは、別の問題ですが…。
お笑い界やテレビ業界の「『安全圏』でちまちまやっている感じ」に違和感を持っている人は、ぜひ、以下のアーカイブより、インタビューをご視聴ください!今回はさらりとしか触れられませんでしたが、脳科学の茂木氏に、スパコン問題で有名になった「シンギュラリティ」についてもお訊きしています!
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※「弱い者いじめ」を笑いながら、「おかみ」批判は一切なし! 過剰に空気を読む日本の芸人は「忖度のエンジェル」、大物芸人は「衆愚の王」!? 岩上安身による茂木健一郎氏インタビュー!
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/409128
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この日、展開できなかった話も含めて、続編を展開しよう!と茂木さんと岩上さんは意気投合しました。近いうちに必ず続編があると思いますので、どうぞご期待ください! 会員登録もお忘れなく!
それでは本日も1日、IWJをよろしくお願いします!
※日刊IWJガイドのフルバージョンは下記URLより御覧ください。
http://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20180108
IWJ 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル
岩上安身サポーターズクラブ事務局
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