■■■ 日刊IWJガイド・番組表「本日15時から、岩上安身による自由党・森ゆうこ参議院議員インタビュー!/自民『圧勝』に世論は警戒感!/ 民進党の小西洋之参議院議員が外国特派員を相手に、民進党の政党交付金の行方…とともに安保法制の違憲性を解説/『天の時は与えられた』――日本会議系団体が改憲勢力8割に勢いづき国民投票のための運動展開を画策!」2017.10.26日号~No.1868号~ ■■■
(2017.10.26 8時00分)
★本日の日刊IWJガイドは以下の内容でお届けします!
┏━━【目次】━━━━━━━━━━━━
┠■<はじめに>自民「圧勝」に世論は警戒感!/ 民進党の小西洋之参議院議員が外国特派員を相手に、民進党の政党交付金の行方…とともに安保法制の違憲性を解説/ 本日15時から、岩上安身による自由党・森ゆうこ参議院議員インタビュー!(林俊成)
┠■【中継番組表】
┠■<ニュース・フラッシュ!>(ぎぎまき、林俊成)
┠――【1】特別国会の会期はわずか8日間! 加計問題から逃げ続ける安倍総理により、半年にわたって国会審議が開かれない可能性も!
┠――【2】オーストリア国民党が元ナチス幹部が立ち上げた極右政党・自由党に連立交渉を呼びかけ! 日本の大手メディアは軒並み「極右政党」と報じるも国内の極右政治家は見て見ぬふり?
┠■<★取材報告★>「天の時は与えられた」――日本会議系団体が改憲勢力8割に勢いづき国民投票のための運動展開を画策! 「自分の国は自分で守る」と言いながら日本のミサイル防衛システムの欠陥も承知!?(城石エマ)
┠■<★取材報告★>衆院選の当選者が続々永田町に集結! IWJは立憲民主党や希望の党の総会の現場に突撃! 連続ぶら下がり取材!(原佑介)
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<はじめに>自民「圧勝」に世論は警戒感!/ 民進党の小西洋之参議院議員が外国特派員を相手に、民進党の政党交付金の行方…とともに安保法制の違憲性を解説/ 本日15時から、岩上安身による自由党・森ゆうこ参議院議員インタビュー!
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おはようございます。IWJテキスト班の林俊成と申します。
「森友・加計問題隠し」として始まった今回の総選挙。民進党の分裂と希望の党への合流、立憲民主党の台頭など、めまぐるしい展開でした。今回の選挙で、自公あわせて3分の2を超える313議席を獲得したにもかかわらず、選挙後の安倍総理の顔は晴れませんでした。この「自民圧勝」に対して、世論の目も厳しいようです。
朝日新聞が総選挙後の今月23日、24日におこなった世論調査で、自公が3分の2を超える議席を獲得したことについて、回答者の過半数(51%)が「多すぎる」と回答。「ちょうどよい」の32%を上回りました。
・与党で3分の2「多すぎる」51% 朝日新聞世論調査(朝日新聞、2017年10月25日)
http://www.asahi.com/articles/ASKBS3PWGKBSUZPS001.html
さらに、今後安倍総理が進める政策について、「不安の方が大きい」と回答した人が54%。「期待の方が大きい」の29%を大きく上回りました。そして、安倍総理に今後も総理を「続けてほしい」と回答した人は37%で、「そうは思わない」の47%を下回りました。
要するにこの自民圧勝の選挙結果に、国民の多くが不安と不満を抱いているのです。
また、安倍総理が主張する9条自衛隊明記の加憲についても、反対が45%で、賛成の36%を上回りました。
・自衛隊9条明記 反対45%、賛成36% 朝日世論調査(朝日新聞、2017年10月24日)
http://www.asahi.com/articles/ASKBS3PWGKBSUZPS002.html?ref=tw_asahi
自民党は、明らかに民意から乖離した、多すぎる数の議席を得ています。小選挙区制の問題と言わざるを得ません。
一方、立憲民主党に「期待する」という回答は、49%。「期待しない」の41%を上回りました。政党支持率では、自民党の39%に次いで、立憲民主党は17%。希望の党の3%を大きく引き離しました。
立憲民主党は要するに民進左派、、希望の党は民進右派なのですが、選挙前には「小池人気」の風も借りて、希望の党の面々は意気揚々の船出をするはずでした。それが小池氏の「排除」発言を境に勢いが失速し、右派から切り捨てられるはずだった左派が立憲民主党を結党し、逆転して、ついにはここまで支持率に差をつけるとは、誰も予想できなかったのではないでしょうか。
気になるのは、参議院民進党の行方です。参議院民進党は24日、議員総会を開き、希望の党とは合流せず、当面は党を存続させることで一致。代表以外の役員が不在となっている現状を踏まえ、早急に党の体制を整えるため、党籍を持つ無所属衆議院議員が参加するかたちで両院議員総会を開くことを前原代表に求めていくことを確認しました。
・「参院の総意として前原代表に両院議員総会の開催を求めていく」参院議員総会で確認(民進党、2017年10月24日)
https://www.minshin.or.jp/article/112732
民進党の小川敏夫参議院議員会長は、「(前原代表が)早期に辞任するとの感触を得た」とし、蓮舫前代表は「両院議員総会では、今の代表でいいのかも含めて議論する」と述べました。
・参院民進党 存続を確認 両院議員総会、週内開催へ(毎日新聞、2017年10月25日)
https://mainichi.jp/articles/20171025/ddm/001/010/119000c
民進党は、50億~150億円とも言われる多額の資金を持っており、その行先も注目されています。
・140億円のM資金(民進資金)を巡り、前原代表の解任計画も(アエラドット、2017年10月14日)
https://dot.asahi.com/dot/2017101400017.html
・50億~100億円? 交付金、分配巡り攻防(毎日新聞、2017年10月25日)
https://mainichi.jp/senkyo/articles/20171025/k00/00e/010/211000c
民進党の小西洋之参議院議員は昨日、日本外国特派員協会で「民進党の持つ政党交付金がどのように希望の党へ分配されるか」というテーマで会見し、「前原代表が希望の党に政党交付金を持って行くためには、民進党を解散して分割しなければいけないが、解散行為そのものが民進党の綱領に反し、政党助成法の趣旨に反し、憲法に違反して認められないものとなります」と述べました。
さらに、「もし前原代表が民進党の政党交付金を強引に持って行こうとする場合には、前原代表を政党助成金法違反で刑事告発することも辞さない」と述べました。
その理由として、民進党の綱領には「立憲主義を断固として守る」ということが書かれているが、希望の党の「踏み絵」や公約に、民進党が違憲立法と定めている安保法制を容認することが書かれていることを挙げ、政党交付金は、民進党の政治活動のために交付されているものであり、民進党の綱領の根幹に反する政策を掲げる政党である希望の党に政党交付金を移動することは、民進党の綱領を変えない限り認められない、と解説。
そして、安保法制が憲法違反である理由について、「昭和47年見解」にもとづいて論じました。小西議員は2年前の安保国会以来、「昭和47年見解」に依拠し、一貫して安保法制が違憲であることを論じてきました。
小西議員は、安倍内閣による集団的自衛権行使を認めた解釈変更が違憲である理由について、「憲法学者が『違憲である』と言っているから違憲なのではない。この世に、真実を明らかにし、真実を社会に知らせるジャーナリズムが存在する限り、違憲である」として、違憲の根拠をていねいに解説。
安倍内閣は、「『昭和47年見解』に、集団的自衛権が合憲であると書いてあることを『発見した』」と主張しており、その論拠として、「昭和47年見解」の一節、「外国の武力攻撃によって国民の生命等が根底からくつがえされる」という部分に、たまたま対象を示す言葉が書かれていないことを利用し、外国の武力攻撃の対象として、「わが国」だけでなく、「同盟国(アメリカ)」が隠されていると主張しています。
しかし小西議員は、「まともな義務教育を受けて、まともな日本語を理解できる人であれば、(外国武力攻撃の対象は)to Japan(わが国に対する)しか読めない」と主張。小西議員はこの読み替えについて、「誰が考えてもおかしい読み替えだ」とし、「安倍総理は、集団的自衛権を論理的に合憲にできなかったので、古い文書を持ち出してきて、『そこに合憲だと書いてある』とペテンを言っているだけだ」と批判しました。
さらに小西議員は、文書の作成に関わった角田礼次郎元内閣法制局長官が「外国の武力攻撃」の対象は「日本」オンリーだと明言していることを紹介しました。
・「集団的自衛権は想定外」 政権が依拠する「72年政府見解」作成の元法制局長官が激白(週刊朝日、2015年8月19日)
https://dot.asahi.com/wa/2015081900001.html
安保法制成立から2年が経った現在でも、あくまでも安保法制の違憲性、昭和47年見解の論理破綻にこだわって指摘し続けている小西議員の姿勢には、執念が感じられます。「無理が通れば道理引っ込む」状況にさせないために、正当な論理を主張し続けることも必要です。「言っても無駄だ」とあきらめるわけにはいきません。小西議員の会見の模様は、以下のURLからご確認ください。
※希望の党への政党交付金の提供は政党助成法違反! 前原代表の刑事告発も辞さない!? 民進党参議院議員・小西洋之氏が日本外国特派員協会で会見!「民進党の持つ政党交付金がどのように希望の党へ分配されるか」
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/403445
また、本日12時半からは、同じく日本外国特派員協会にて、「東アジア共同体・沖縄(琉球)研究会」の記者会見が開かれます。テーマは「東アジア共同体と沖縄の自己決定権について」。鳩山友紀夫元総理、龍谷大学の松島泰勝教授、鹿児島大学の木村朗教授が会見します。
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【Ch4】12:30~「日本外国特派員協会主催 『東アジア共同体・沖縄(琉球)研究会』鳩山友紀夫氏、松島泰勝氏、木村朗氏 記者会見」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=4
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御三方には、先月岩上さんがインタビューをおこなっています。ぜひご覧ください。
※北朝鮮ミサイル危機迫る沖縄!今問われる「自己決定権」から「東アジア共同体」構想を考える! 岩上安身による『沖縄謀叛』編著・鳩山友紀夫氏・松島泰勝氏・木村朗氏インタビュー! 2017.9.27
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/399010
本日15時からは、岩上さんが自由党の森ゆうこ参議院議員にインタビューをおこないます。森議員の地元、新潟県では野党共闘が成功し、野党勢力が小選挙区で4勝2敗で勝ち越しました。なかでも、新潟3区では民進党系無所属の黒岩宇洋候補が自民党の斎藤洋明候補に、わずか50票差という僅差での勝利。森議員自身も、昨年の参議院選で2279票差で勝利していますが、それ以上にギリギリの戦いでした。
今回のインタビューでは、新潟県での野党共闘の成功と、その秘訣についてうかがいます。また、自由党の今後についても、お話をうかがう予定です!ぜひご覧ください。
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【IWJ_Youtube Live】15:00~「岩上安身による自由党・森ゆうこ参議院議員インタビュー」
YouTube視聴URL: https://www.youtube.com/user/IWJMovie/videos?shelf_id=4&view=2&sort=dd&live_view=501
ツイキャス視聴URL: http://twitcasting.tv/iwakamiyasumi
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昨日は日本会議系の団体「 美しい日本の憲法をつくる国民の会」が主催する「今こそ、憲法改正原案の国会提出を!~自衛隊を明記する党派を超えた合意形成へ! 国民集会」が開かれ、自称ジャーナリスト・櫻井よしこ氏らが講演しました。後段でご紹介します。
こうしたIWJの取材活動は、皆様の会費をもとにおこなわれています。まだ会員にご登録いただいていない方は、この機会にぜひ会員にご登録いただき、会費でIWJをお支え下さい。
※会員登録はこちらからお願いします。
https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php
また、IWJの活動経費の半分は、皆様からのご寄付に頼っています。今月は総選挙の取材のため、雨の中で長時間に渡って酷使したこともあり、ビデオカメラが4台も故障してしまいました。まだ修理代の見積もりはでていませんが、買い替えが必要になるかもしれません。
さらに昨日もお伝えした通り、第二の社用車でもある岩上さんの社長車がトラブル続きです。こちらはもう、買い換える以外に手がない状態です。
今後もIWJが報道活動を続けていくために、どうか、ご寄付によるご支援をよろしくお願いいたします。
※ご寄付・カンパのご支援はこちらからよろしくお願いいたします。
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◆中継番組表◆
**2017.10.26 Thu.**
あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。
【Ch4】12:30~「日本外国特派員協会主催 『東アジア共同体・沖縄(琉球)研究会』鳩山友紀夫氏、松島泰勝氏、木村朗氏 記者会見」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=4
日本外国特派員協会主催の記者会見を中継します。
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【IWJ_Youtube Live】15:00~「岩上安身による自由党・森ゆうこ参議院議員インタビュー」
YouTube視聴URL: https://www.youtube.com/user/IWJMovie/videos?shelf_id=4&view=2&sort=dd&live_view=501
ツイキャス視聴URL: http://twitcasting.tv/iwakamiyasumi
岩上安身が自由党・森ゆうこ参議院議員へインタビューします。
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【Ch2】17:45~「『中長期ロードマップの進捗状況』に関する記者会見」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=2
東京電力による記者会見を中継します。
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【ツイキャス・IWJエリア Ch2・大阪】19:00~「緊急集会 アベ政治に幕引きを!!『モリ・カケ問題』の責任を徹底追及!!」
視聴URL: http://twitcasting.tv/iwj_areach2
「森友学園問題を考える会」主催による集会を中継します。発言者は黒川敦彦氏(今治加計獣医学部問題を考える会共同代表)、木村真氏(豊中市議・森友学園問題を考える会)、大川一夫氏(弁護士)、矢野宏氏(新聞「うずみ火」代表)、寺脇研氏(元文部省官僚・京都造形芸術大学教授)。
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◆中継番組表◆
**2017.10.27 Fri.**
あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。
【ツイキャス・エリアCh1・大阪】18:30~「立憲民主党新衆院議員×市民街宣」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_areach1
立憲民主党衆院議員と市民の街宣を中継します。
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▲▽▲▽官邸前抗議関連 ▽▲▽▲
【Ch5】18:30~「再稼働反対!首相官邸前抗議」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=5
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【IWJ_TOKYO8】18:00~「原発反対八王子行動」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=tokyo8
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◆昨日アップした記事はこちらです◆
希望の党への政党交付金の提供は政党助成法違反! 前原代表の刑事告発も辞さない!? 民進党参議院議員・小西洋之氏が日本外国特派員協会で会見!「民進党の持つ政党交付金がどのように希望の党へ分配されるか」
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/403445
【岩上安身のツイ録】【岩上安身のツイ録】米国務省元分析官がフォーリン・アフェアーズ誌上で米朝開戦後、日本の原発が北の標的になると警告!「日本と韓国はヨウ素剤配布や原発からの退去の計画をまとめるべき」と提言! 2017.10.25
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/403466
「東の長谷川豊」「西の足立康史」――暴言マシーン2人を抱える日本維新の会は地盤の大阪でも支持を減らす! そんな維新は8割もの候補者が北朝鮮への軍事力行使を容認!
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/403436
「ホテルへ引きずられていく映像が検察審査会に出されたのかさえ非公開」〜伊藤詩織さんが手記『Black Box』を出版――尻込みしたメディアにも要求「『不起訴』が正しい判断だったのかという視点を持って報じて」
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/403275
「憲法違反の選挙で選ばれた国会議員が改憲発議をしようとしている!!」~弁護士の升永英俊氏、久保利英明氏、伊藤真氏らが1票の格差は違憲だとし、衆院選の無効を求め289小選挙区一斉提訴!
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/403242
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<★取材報告★>「天の時は与えられた」――日本会議系団体が改憲勢力8割に勢いづき国民投票のための運動展開を画策! 「自分の国は自分で守る」と言いながら日本のミサイル防衛システムの欠陥も承知!?
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おはようございます、IWJ記者の城石エマと申します。
「安倍さんは本当についている! 守られているとしか言いようのない選挙だった! 自公がまず、足並みを揃えて憲法改正に進まなければ。維新の会さんにも協力してもらわなければ。小池さんのおかげで民進党は真っ二つに割れた。はっきりと憲法改正に賛成、安保法制に賛成というハードルをつくっていただいた。天の時、地の利、人の和を得た。最後は全力で発議ができるまで、頑張る! 天の時は与えられたんです! 頑張りましょう!!!」
これは昨日行われた、「美しい日本の憲法をつくる国民の会」主催による、「今こそ、各党は憲法改正原案の国会提出を! 国民集会」で、内閣総理大臣補佐官の衛藤晟一参院議員(自民党)が声を大にして叫んだ言葉です。
改憲をゴリ押ししようとする自民党としては、小池氏はまさに小池様様というべき存在であるというわけです。小池氏と語らい、前原氏が民進党を解体して希望の党への合流を目指したことが、自民党・改憲派を利した「利敵行為」であったことが、自民党の、しかも総理補佐官の口から明らかになりました。
あまり聞き覚えのない団体かもしれませんが、「美しい日本の憲法をつくる国民の会」は、自称「ジャーナリスト」の櫻井よしこ氏が共同代表を務める、日本会議系の団体です。今年5月3日に同団体の主催で行われた集会で、安倍総理がビデオメッセージを寄せて「憲法9条1項、2項をそのままに、自衛隊を明記する」という突飛な提案をしました。
※「9条を残しつつ自衛隊を明文化」「2020年を新しい憲法が施行される年に」――安倍総理が改憲に向け大幅譲歩!? 露骨に歩み寄る自公、秋波を送る維新が「改憲集会」で足並みを揃える! 2017.5.3
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/376942
衆院選終了直後のタイミングにあわせて開かれた昨日の集会では、自称「カリフォルニア州弁護士」のケント・ギルバート氏、元空将の織田邦男氏、そして国会議員から自民党憲法改正推進本部顧問の古屋圭司衆院議員、自民党憲法改正推進本部副本部長の山谷えり子参院議員、木原稔衆院議員ら、国会議員10名が登壇。衛藤氏、山谷氏、木原氏らは、創生「日本」の幹部メンバーでもあります。
IWJでは、創生「日本」に安倍政権の閣僚級の人物らが多数参加し、その会合で、第一次安倍政権で法務大臣をつとめた長勢甚遠(ながせじんえん)氏が「国民主権、基本的人権、平和主義をなくさなければ」などと述べている様子をお伝えしています。
※(再々掲)【岩上安身のニュースのトリセツ】「国民の生活が大事なんて政治は間違っている!」と稲田朋美氏が!? 「国民主権、基本的人権、平和主義をなくせ!」と長勢甚遠氏が!? 自民党の改憲勢力の恐るべき本音が明らかに! 2016.6.30
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/312953
少し前まで、こうした自民党改憲勢力や極右論者らは、少数の「カルト」の一種のように見なされ、真剣にとりあう必要のない存在であると考えられてきました。その彼らは、今回の衆院選の結果、自公希維の4党が8割を占めたことで、国民の大半が「憲法改正に賛成している」「民意は示された」と勢いづき、「最終的には国民投票。このチャンスを逃したら、二度と来ないかもしれない!」(山田宏議員)などと、現実的な改憲に向けた道筋を描いて盛りあがっていたのです。
これまでにも、IWJはこの改憲派勢力の集会を数回取材してきましたが、登壇者らはこれまでになく高揚し、「安倍総理は宙ぶらりんだ。いい加減にしてくれ」(織田邦男氏)と、安倍総理の「背中を押す」発言を並べ、希望の党を作った小池百合子氏に対し「小池百合子さまのおかげ」(ケント・ギルバート氏)と感謝を述べました。
「1回で憲法改正を全部やるのは無理かも。個人の意見としては、9条に集中して、どうにかして自衛隊を合憲的な存在として認めるところまでいってしまえば、あとで時間をかけて自主憲法をつくればいいかなと思う」(ケント・ギルバート氏)
つまり、改憲の入り口は「9条」なのです。決して本丸なのではないと、改憲派の彼ら自身が明らかにしています。櫻井よしこ氏も、「まずは9条」と、9条改定が改憲の手がかりにすぎないことを明かしています。
まずは9条3項加憲という点が強調される中で(9条2項を無効化できると、はっきりわかりやすく論じられていました)「世界各国で常識となっている緊急事態条項が現行憲法にないのは、憲法の根本的欠陥以外の何物でもない」(決議案)と、「緊急事態条項」の必要性が強くアピールされていました。日本を独裁国家化する「ナチスの手口」そのもののこの条項こそ、彼らの本丸であると考えるべきでしょう。
集まった参加者700人(主催者発表)の中には、日本会議関係者の姿も多くありました。
集会では開会前から会場には「ありがとう自衛隊さん」という奇妙な歌が流れ、同じく「ありがとう自衛隊さん」と書かれたポスターが参加者に無料配布されていました。
IWJは、この改憲集会を取材し、終了後に櫻井よしこ氏、織田邦男氏、そして日本会議の関係者らを直撃しました。「憲法9条を改正すれば北朝鮮の核ミサイルに対抗できるのか?」「原発を抱える日本にミサイルがぶつかる危険を考えているのか?」という質問への答えは、ぜひ、動画でご確認ください。残念ながら、先方から「全編動画をアップしてはならない」と言われているため、集会の模様はハイライト動画でのアップですが、日本を戦争遂行国家へと導こうとしている勢力が今、どのようなことを考えているのか、目の当たりにしてみてください。
※「天の時は与えられた」――日本会議系団体が改憲勢力8割に勢いづき国民投票のための運動展開を画策! 「自分の国は自分で守る」と言いながら日本のミサイル防衛システムの欠陥も承知!?
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/403451
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<★取材報告★>衆院選の当選者が続々永田町に集結!IWJは立憲民主党や希望の党の総会の現場に突撃! 連続ぶら下がり取材!
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おはようございます。テキスト班の原佑介です。
選挙が終わって一段落…となるはずもなく、連日、取材に走り回っています。というのも、一昨日24日には立憲民主党が議員会館で両院議員総会を開催し、昨日25日には希望の党が両院議員懇談会を開催しました。
これらの集会はクローズドでしたが、両党の当選者が全国から集まっており、IWJはこのチャンスに当選者の心境を聞き回ろうと企み、記者を複数派遣。僕も両日参加してきました。
立憲民主党の総会では、主に僕自身が選挙期間中に取材に入った北海道選挙区の当選者に取材を行いました。北海道はリベラルが強い地盤としても知られていますが、なんと、今回は小選挙区で出馬した立憲民主の候補者らが、比例復活も含めて全員当選するという快挙を達成しています。
初当選を果たした池田真紀氏(北海道5区、比例復活)は、IWJの取材に対し、「これからだな、と思う」と述べ、「市民の皆さんはこの間、雨の日も雪の日も一緒に活動してくださった。これからも一緒に進んでいこうと思う」と誓いを新たにしました。
横路孝弘氏の後継者で今回初当選した道下大樹氏(北海道1区)は、「市民と野党共闘が一定の成果をあげた。そうした声を大事にし、立憲民主党の考え方をより丁寧に道民に説明し、支持を広げていきたい」と抱負を語りました。
さらに荒井聡氏(北海道3区)や、かつて枝野氏の政策秘書も務めた本多平直氏(北海道2区、比例復活)、立憲民主党に所属しながらも無所属で出馬し、4選を果たした逢坂誠二氏などにも取材し、主に憲法の問題についてお話を聞いています。
IWJでは昨日、北海道選出の議員と、その当選を背景で支えた市民運動の舞台裏を紹介する記事をアップしました!ぜひご覧ください!
※「これからも市民と一緒に進んでいく」〜立憲民主党の小選挙区候補者、全員当選の快挙!「市民」が支えた北海道選挙区の舞台裏!他方で市民からは共産党への「非礼」を疑問視する声も 2017.10.24
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/403601
昨日は希望の党の両院議員懇談会を取材。懇談会は3時間にも及び、参加者の中には「紛糾した」という表現を使う人もいるほど、様々な意見が出たようです。当然ですが、小池百合子氏代表に対し、選挙戦の敗北の責任を問う声も多数あがったそうです。懇親会後には数名の議員をキャッチし、囲み取材を行いました。
これについて詳しくは明日の日刊や記事でご紹介しますが、「安倍政権の打ち出している憲法9条に自衛隊の存在を明記する案には賛成できない」「もちろん、自分自身も賛成できない」という声も聞きました。
あれ? 民進党から希望の党へ「合流」する際に踏んだ踏み絵には、「憲法改正については賛成すること」と、ざっくりとした表現で改憲はなんでも賛成条項が入っていたはずですが……。当選はしたものの、世間のあまりの逆風に、宗旨変えしたはずが、また元の宗旨に戻した、ということなんでしょうか?
これは小池氏や前原氏のような、自民党と何ら変わらない改憲派の幹部と、それ以外の人々の間で、かなり溝が生じているな、というのが実感です。
ある希望の党の当選者は、「選挙中は、『安保法制容認』『憲法改正支持』という踏み絵を踏んだことについて、支持者に釈明に追われた」と振り返りました。極右として知られる小池百合子代表は、どうやら今後も代表にとどまる方針だそうですが、昨日の懇談会の冒頭発言では、「国政のことは国会議員に任せる」という方針を打ち出しています。
民進党出身者が多数を占める希望の党は、選挙戦での反省も踏まえ、今後は野党として安倍政権との対決色を強めていく方針かもしれません。そう見せかけるだけで、いざとなるとやはり改憲賛成となるかもしれませんが。あるいは内部で分裂するかもしれませんね。詳しくは本日中にレポートをアップしたいと思いますので、少々お待ちください。
それでは今日も1日、IWJをよろしくお願いします!
※日刊IWJガイドのフルバージョンは下記URLより御覧ください。
http://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20171026
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