日刊IWJガイド ・番組表「元文科大臣・下村博文自民党都連会長に加計学園から200万円の闇献金が!? 下村都連会長は週刊文春の報道を全否定し、元秘書で都民ファーストの会から都議選に立候補している平慶翔氏が週刊文春に内部情報を提供した可能性が高いと主張! 一方、IWJの取材に対し、平氏は全否定!/森友学園問題で政府を庇った佐川理財局長が国税庁長官に!」2017.6.30日号~No.1750号~


■■■ 日刊IWJガイド ・番組表「元文科大臣・下村博文自民党都連会長に加計学園から200万円の闇献金が!? 下村都連会長は週刊文春の報道を全否定し、元秘書で都民ファーストの会から都議選に立候補している平慶翔氏が週刊文春に内部情報を提供した可能性が高いと主張! 一方、IWJの取材に対し、平氏は全否定!/森友学園問題で政府を庇った佐川理財局長が国税庁長官に!」2017.6.30日号~No.1750号~ ■■■
(2017.6.30 8時00分)

★本日の日刊IWJガイドは以下の内容でお届けします!

┏━━【目次】━━━━━━━━━━━━
┠■<はじめに> 元文科大臣・下村博文自民党都連会長に加計学園から200万円の闇献金が!? 下村都連会長は週刊文春の報道を全否定し、元秘書で都民ファーストの会から都議選に立候補している平慶翔氏が週刊文春に内部情報を提供した可能性が高いと主張! 一方、IWJの取材に対し、平氏は全否定!(林俊成)
┠■【中継番組表】
┠■<ニュース・フラッシュ!>
┠――【1】森友学園問題で政府を庇った佐川理財局長が国税庁長官に!官邸を守って出世を果たす、これが官僚の鑑か!?(林俊成)
┠――【2】コスト削減にひそむ「健常者優位」という差別! ANAホールディングス傘下の「バニラ・エア」社に搭乗を拒否された車椅子の男性、17段のタラップを一人で這い上がる!? こんな国にパラリンピック開催の資格があるか!?(ぎぎまき)
┠■<★新着記事★>足りないのは「獣医の全体数」ではない! 根本的な問題は地方公務員獣医師のおかれている理不尽な環境にある!~震災後、被災ペット救済ボランティアに取り組んできた視座から加計学園問題を見つめる 小林美貴子さん特別寄稿!(城石エマ)
┠■<お知らせ>本日、メルマガ「岩上安身のIWJ特報!」を発行します! 今月は加計学園問題のキーパーソン「日本獣医師会顧問・北村直人氏インタビュー」(林俊成)
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<はじめに> 元文科大臣・下村博文自民党都連会長に加計学園から200万円の闇献金が!? 下村都連会長は週刊文春の報道を全否定し、元秘書で都民ファーストの会から都議選に立候補している平慶翔氏が週刊文春に内部情報を提供した可能性が高いと主張!一方、IWJの取材に対し、平氏は全否定!
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 おはようございます。IWJテキスト班の林俊成と申します。

 東京都議会議員選挙の投票日が迫ってまいりました。投票日を目前にして、加計学園問題で新たな疑惑が持ち上がりました。

 週刊文春は昨日、「安倍最側近で都議選の司令塔 下村博文元文科大臣 加計学園から闇献金200万円」という「激震スクープ」を報じました。

 週刊文春は、自民党の下村博文都連会長の後援会「博友会」の内部文書を入手したとし、文書の中に、加計学園が2013年、2014年にそれぞれ100万円のパーティー券を購入したことが記載されていることを暴露。一方、博友会の政治資金収支報告書には、それらの献金が記載されておらず、政治資金規正法違反の疑いがあると指摘しています。

※【岩上安身のツイ録】速報! 下村博文幹事長代行に加計学園から200万円のヤミ献金疑惑!! 2017.6.29
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/386336

 また週刊文春は同記事の中で、加計学園の岡山理科大学が教育学部を新設するにあたり、下村都連会長(認可当時の文科大臣)を通して「担当部署への口利きを依頼している」と指摘。さらに、当時の加計学園の秘書室長・山中一郎氏が下村事務所を訪問した2日後に、下村都連会長の後援会に入会したことを紹介しています。

 週刊文春の報道を受け、昨日午前11時から、下村都連会長は自民党本部で会見を開きました。IWJも現場へ急行しました。以下の記事でご確認ください!

※下村博文・自民都連会長に「加計学園」から200万円の違法献金疑惑浮上!? 下村氏が緊急記者会見! 火消しに走るも不自然な説明に終始! 都議選出馬中の元秘書に責任転嫁し問題を矮小化!
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/386359

 下村都連会長は会見で、加計学園には寄付も政治資金パーティー券の購入もしてもらったことはないと明言。週刊文春が報じた100万円は、合計11の個人と企業が(政治資金規正法で名前を記載する必要のない金額である)20万円以下でパーティー券を購入したもので、加計学園の秘書室長は、それら11名から預かってきた合計100万円の現金を持参しただけだと説明しました。

 11人の内訳について、「加計学園の会社、あるいは個人ではないのか?」という記者の質問に対し、下村都連会長は「加計学園の関係の職員、あるいは会社でないという風には詳しくは聞いておりませんが、(事務所の日報には)『加計学園の秘書室長が色々な方々に、加計学園以外の個人や企業にお願いをした』と書かれているので、その通りだと思います」と回答。「加計学園関係者ではない」とは明言しませんでした。「11人の中に教育関係者が含まれているのか?」という質問に対しても、下村都連会長は「内訳はわからない」と回答しました。

 やましいところが一切ないのであれば、11人の内訳、あるいは領収書の現物を公表すべきではないでしょうか。現物を公開することなく、「領収書で確認した」と言い張る下村都連会長の姿勢には大いに疑問を感じます。下村都連会長の説明を聞いて、納得できる人は誰もいないでしょう。

 下村都連会長は、「加計学園からの闇献金」という疑惑の中核の説明はそこそこに、あらぬ方向へ話をずらしていきました。下村都連会長は、週刊文春が下村事務所の内部文書をデジタルデータで入手したことをあげ、「内部の犯行である可能性が強い」などと述べ、偽計業務妨害罪などの刑事事件として告訴すべく、準備を進めていると述べました。

 さらに下村都連会長は、週刊文春の記者が事務所に取材に来た際に「『内部情報を漏らしているのは、昨年事務所を退職し、現在自民党以外から都議選に出馬している私(下村都連会長)の元秘書だ』と認める発言があった」と述べました。そして下村都連会長は、当該元秘書の直筆の署名が書かれた上申書を、会見を取材していた記者団に公開しました。

 そこに書かれていた名前は、平慶翔(たいら・けいしょう)。平氏は現在、都民ファーストの会の公認候補として、板橋区選挙区から東京都議選に立候補しています。また、平氏は女優の平愛梨氏の弟としても知られています。

 IWJは会見の直後、事実関係を確認するため、平氏への取材をおこないました。平氏は事務所の連絡先や街宣日程を公開していないため、都民ファーストの会の広報に宛てて質問状を送付し、下村事務所の内部データを週刊文春へ持ち込んだのは平氏であるという、下村都連会長の発言についての事実確認と、週刊文春の記事は事実無根だという下村都連会長の主張に対する平氏の意見を尋ねました。

 平氏は取材に対し、弁護士を通じて声明を発表。そこには「私が、週刊文春側に下村代議士事務所のデジタルデータを提供した事実はありません」「上申書は、偽造文書です」「上申書に記載されているような犯罪行為を行った事実はありません」と書かれており、下村都連会長の主張を完全否定しています。平氏側から送られてきたFAXも、上記記事中で公開しています。

 下村都連会長は、最終的には「週刊文春に内部情報を提供したのが誰なのかは、現在わかりませんが、今回週刊誌が入手したのが事務所のパソコンに入っていたデジタルデータであったとするなら、内部の犯行である可能性が強く、元秘書にも大きな疑惑を持たざるを得ません」としています。

 平氏が内部情報を漏らしたという確証をつかんでいない段階で、下村都連会長はなぜわざわざ記者団に対して平氏の署名入りの上申書を公開したのでしょうか。またこの上申書にある日付も奇妙です。上申書そのものの日付は平姓28年8月10日、しかしそこに書かれた項目の5番目には、同年12月21日と、「4ヶ月先の日付」で「ノートパソコンを隠したことへの謝罪」が記されています。

 下村都連会長には、「元文科大臣が加計学園から『闇献金』を受けていたのではないか」という、週刊文春が報じている問題の本質から目を逸らせる狙いがあるのではないかと感じられます。

 下村都連会長は、東京都議会議員選挙の終盤戦に入る大事な時期に、事実に反する記事が掲載されること自体、選挙妨害だと主張。週刊文春に対し、名誉棄損で告訴することを検討していると述べました。そして、下村都連会長は会見の最後で次のように述べ、都議選への影響を最小限に抑えたいという意向を強くにじませました。

 「都議会議員選挙、今日を含めてあと3日です。この件については、もしまだ疑問の点があれば、選挙が終わった後、丁寧に説明しますので、都議会議員選挙については、現場等で専念できないことがないよう、マスコミの皆様にはご協力をお願いいたします」

 下村都連会長に政治資金規正法違反の疑惑が生じるのは、今回が初めてではありません。下村都連会長の後援会・博友会は全国各地に展開しており、「近畿博友会」「中四国博友会」などと称し、講演会やパーティーを開いています。週刊文春は2015年、これらの地方の博友会のほとんどが、政治団体として登録されていないため、資金の流れが不透明で政治資金規正法違反の疑いがあると指摘しました。

 岩上さんは昨年6月、この問題について、民進党の大西健介衆議院議員にインタビューをおこなっています。インタビューでは株式会社「ウィッツ」の「ウィッツ青山学園高校」など、「教育特区」の問題についてもお聞きしました。このインタビューは下村都連会長の疑惑報道を受け、タイムリー再配信として、昨日21時から再配信しました。見逃された方は、以下の記事からご確認ください! 一般会員の方は配信から一か月以内、サポート会員ならば期限に制限なくアーカイブでご覧になれます!

※違法献金にデタラメ授業高校!? 安倍総理の側近・元文部科学大臣の下村博文議員の「闇」に迫る! 岩上安身による民進党・大西健介衆議院議員インタビュー 2016.6.7
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/306962

 なお、昨日は大西議員のインタビューを再配信したため、当初予定していた「『竹中平蔵の正体』 ~岩上安身による『市場と権力』著者・佐々木実氏インタビュー(1)」の再配信は、本日21時からの配信に変更いたしました。期待されていた方には申し訳ありませんが、本日の再配信をご覧いただけましたら幸いです。

 また下村都連会長は、従軍慰安婦の強制性を否定する意見広告の賛同人に名を連ねたこともある、歴史修正主義者です。

※(再掲)【岩上安身のニュースのトリセツ】「慰安婦は合法」の詭弁!安倍内閣閣僚の歴史認識を問う 2014.8.14
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/86615

 安倍政権で著名な歴史修正主義者といえば、稲田朋美防衛大臣を忘れるわけにはいきません。

 稲田大臣は27日、東京都議選の応援演説で「防衛省・自衛隊、防衛相、自民党としてもお願いしたい」などと述べました。この発言は、公務員が地位を利用して選挙運動をおこなうことを禁止している公職選挙法に違反している可能性が指摘され、後に撤回されましたが、たとえ撤回したとしても、違法なものは違法です。

 さらに稲田大臣は発言の意図について、「近くに練馬駐屯地もあるので、応援してもらっていることに感謝しているとの趣旨で演説を行った」と釈明していますが、自衛隊員は自衛隊法第61条で選挙権の行使を除く政治的行為を禁止されており、特定の政党を応援することはできません。自衛隊員が自衛隊法に反して政治活動をおこなうことを、防衛大臣である稲田氏が認めた、あるいはそそのかしたようにも聞こえます。

 安倍総理が加計問題の追及から逃れるために、国会を強引に閉会した直後から、加計学園問題に関する新たな疑惑や問題が次々と持ち上がり、さらに稲田大臣の「自衛隊私物化」発言が飛び出すなど、もはや、自民党に政権担当能力があるとはとても言えない状況です。

 民進、共産、自由、社民の国対委員長らは昨日、大島理森衆議院議長と会談し、早期の臨時国会召集を安倍総理に促すよう、重ねて申し入れました。当然の要求です。また、4党の国対委員長らは、安倍総理に対し稲田大臣の罷免を要求しました。これもまた当然過ぎるほど当然の要求です。

・野党が衆院議長に臨時国会召集要求 大島氏「内閣に伝える」(東京新聞、2017年6月29日)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201706/CK2017062902000253.html

 自民党は臨時国会開会について「都議選が終わったら判断する」としています。現段階で臨時国会開会を拒否した場合、都議選でさらにダメージを受ける可能性が高いため、開会拒否を明言することを選挙後に先延ばしにしている可能性は否定できません。都議選後に、安倍総理が臨時国会を開くという保証は全くありません。

 逆に言えば、都議選の結果次第では、こんな頑なな安倍政権にも大きな影響を与えることになるでしょう。自民党が大敗し、かつ自民党の補完勢力である都民ファーストと公明党の議席数も一定程度にとどまり、立憲野党3等が議席数を伸ばした場合、安倍政権は国会での審議拒否をいつまでも続けられなくなると思われます。

 IWJは都議選について、中継市民ボランティアの方々とともに、精力的に取材を進めています。ご協力いただき、どうもありがとうございます!

 こうしたIWJの取材活動は、皆様の会費をもとにおこなわれています。まだ会員にご登録いただいていない方は、この機会にぜひ、会員にご登録いただき、会費でIWJをお支え下さい。

※会員登録はこちらからお願いいたします。
https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

 IWJの取材活動は、会費だけですべてを賄うことはできません。皆様のご寄付もIWJの経営の柱となっています。皆様のご支援により、今期の赤字は回避できる見通しがたってきました。今後とも、継続的なご支援をよろしくお願いいたします。

※ご寄付・カンパはこちらからお願いいたします。
http://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html

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◆中継番組表◆

**2017.6.30 Fri.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

■□■□■□東京都議選関連■□■□■□

【Ch6】17:30~「東京都議選・北区 共産党 曽根肇候補 街頭演説 ―応援弁士:山本太郎参院議員、東京中央市場労働組合委員長 中澤誠氏、志位和夫委員長 、池内沙織衆議院議員」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=6
※東京都議選・北区 共産党 曽根肇候補 街頭演説を中継します。

【ツイキャス・IWJエリアCh2・東京】19:00~「東京都議選・小金井市 無所属 漢人明子候補 街頭演説 ―応援弁士:元東京都国立市長 上原公子氏」
視聴URL:http://twitcasting.tv/iwj_areach2
※東京都議選・小金井市 無所属 漢人明子候補 街頭演説を中継します。

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【ツイキャス・IWJエリアCh2・東京】11:00~「東京電力福島第一原発事故 刑事裁判 <第1部>リレートーク等」
視聴URL: http://twitcasting.tv/iwj_areach2
※東京電力福島第一原発事故 刑事裁判 <第1部>リレートーク等を中継します。

【Ch4】17:45~「東京電力福島第一原発事故 刑事裁判 <第3部> 弁護士による初公判後の裁判報告会」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=4
※東京電力福島第一原発事故 刑事裁判 初公判後の弁護士による裁判報告会を中継します。

【IWJ_HOKKAIDO1】18:30~「『東アジア共同体・沖縄(琉球)研究会』主催 第6回公開シンポジウム『反差別・反ヘイト・自己決定権を問う』」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=hokkaido1
※「東アジア共同体・沖縄(琉球)研究会」主催のシンポジウムを中継します。報告者は、安田浩一氏(ジャーナリスト)、結城幸司氏(アイヌアートプロジェクト代表)、島袋純氏(琉球大学)。

【Ch7】19:00~「アメリカの民主主義を考える ―2016年大統領選における市民の政治参加を例に ―講師:芦澤久仁子氏(NDシニアアドバイザー)」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=7
※「新外交イニシアティブ(ND)」主催のイベントを中継します。

【タイムリー再配信 15・IWJ_YouTube Live】21:00~「『竹中平蔵の正体』 ~岩上安身による『市場と権力』著者・佐々木実氏インタビュー(1)」
YouTube視聴URL: https://www.youtube.com/user/IWJMovie/videos?shelf_id=4&view=2&sort=dd&live_view=501
ツイキャス視聴URL: http://twitcasting.tv/iwakamiyasumi
※2014年7月収録の、岩上安身による佐々木実氏インタビューを再配信します。
[記事URL] http://iwj.co.jp/wj/open/archives/154302

▲▽▲▽官邸前抗議関連 ▽▲▽▲

【Ch5】18:30~「再稼働反対!首相官邸前抗議」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=5

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◆中継番組表◆

**2017.7.1 Sat.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【タイムリー再配信 16・IWJ_YouTube Live】21:00~「『竹中平蔵の正体』 ~岩上安身による『市場と権力』著者・佐々木実氏インタビュー(2)」
YouTube視聴URL: https://www.youtube.com/user/IWJMovie/videos?shelf_id=4&view=2&sort=dd&live_view=501
ツイキャス視聴URL: http://twitcasting.tv/iwakamiyasumi
※2014年7月収録の、岩上安身による佐々木実氏インタビューを再配信します。
[記事URL] http://iwj.co.jp/wj/open/archives/154302

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◆昨日アップした記事はこちらです◆

財務省佐川理財局長を国税庁長官に昇進させた判断基準は何なのか!? 内閣人事局長である萩生田官房副長官に国会でぜひ聞かせていただきたい!! ~民進党蓮舫代表 定例記者会見
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/386362

【岩上安身のツイ録】速報!下村博文幹事長代行に加計学園から200万円のヤミ献金疑惑!!
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/386336

速報! 都民ファーストの小池都知事は、自民党を離党していなかったことを、IWJが自らの取材で確認!
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/386325

共謀罪法案を廃案に!講演会 平和に生きる権利のはなし ―山城博治氏(沖縄平和運動センター議長)、井筒高雄氏(元自衛隊レンジャー隊員・VFPJ代表)
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/384866

自民vs共産が接戦!?「公明党支持者は迷っている。残り4日間で共産党に引き寄せよう!」――元公明党副委員長・二見伸明氏が志位委員長と固い握手!〜都議選・文京区 福手ゆう子共産党候補街頭演説
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/386055

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<★新着記事★>足りないのは「獣医の全体数」ではない! 根本的な問題は地方公務員獣医師のおかれている理不尽な環境にある!~震災後、被災ペット救済ボランティアに取り組んできた視座から加計学園問題を見つめる 小林美貴子さん特別寄稿!
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 おはようございます、IWJ記者の城石エマと申します。

 文科省から出てきた「萩生田(光一官房)副長官の指示」文書、下村博文・自民党都連会長が「加計学園」から200万円の違法献金をもらっていた疑惑が報じられた問題、次々と政権周辺のビッグネームが出てくる「加計学園」問題ですが、そもそもの重要なポイントは、「本当に獣医学部を増設する必要があるのか?」ではないでしょうか。

 安倍総理は6月24日の「神戸『正論』懇話会」で、国家戦略特区による獣医学部新設をめぐり「規制改革推進の立場から、速やかに全国展開を目指す」と発言しましたが、IWJでもお伝えしたとおり、6月22日に総会を開いた日本獣医師会は、「国家戦略特区による獣医学部の新設に係る日本獣医師会の考え方について」とする声明を発表し、「地域・職域の偏在は見られるものの全国的な獣医師総数は不足していない」と断言しました。

※「全国的な獣医師総数は不足していない」――「国家戦略特区の全国展開」安倍総理の突飛な発案で獣医師の需給バランスはガタガタに!? 日本獣医師会の声明を全文掲載! 2017.6.27
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/386082

 しかし一方で、IWJにはこんな意見が寄せられました。

 「問題とされる地方公務員獣医師は確かに人手不足と言われていますが、それは、獣医の全体数が足りないのでなくて、地方公務員獣医師のおかれる理不尽な環境により、成り手が少ないからです。学部を新設したところで、解決する問題ではありません」

 お声をお寄せくださったのは、IWJ会員の小林美貴子さんです。

 2011年3月11日の東日本大震災以降、被災ペット救済のボランティアに精力的に取り組んできた小林さんは、獣医師の現場を知らなすぎる安倍総理の発言に愕然とし、「あまりの酷さに、どうしても書かずにはいられませんでした」と、獣医師を取り巻く環境の実態について、お書きくださいました。

 公務員獣医師には、家畜保健所で、牛や豚などの診療や伝染病の予防をする家畜専門の獣医さんと、保健所などで、動物愛護業務の他に食品の安全や、公衆衛生食肉検査など、地域住民の食の安全を守る仕事を専門とする獣医技師さんがいて、特に動物愛護と食品生活衛生課の獣医さんは、地味で激務の割には給与も低く、地方によってはつらい殺処分の業務もあると言います。

 犬や猫などのペットのお医者さんのイメージが強い「獣医」ですが、同じように重要な公務員獣医師の仕事の実態は、あまりに知られていません。

 安倍総理の「全国展開」発言しかり、さらには「獣医の免許を廃止して、だれでも動物の病気をなおせるようにすれば、市場メカニズムで需要と供給は一致するでしょう」などと、新自由主義の原理主義者、池田信夫氏が唱えたクレージーな暴論まで飛び出してくる始末ですが、こうした獣医師を取り巻く実態には目を向けず、人口減少とともに家畜やペットの数も減り続けている事実にも目をつぶり、獣医師を増やしさえすれば問題解決、などと言い切るのは、あまりに乱暴です。

※獣医の免許って必要なの?(池田信夫氏・アゴラ、2017年6月3日)
http://agora-web.jp/archives/2026391.html

 何でもルールなき自由競争に任せれば良いというものではありません。獣医師の質を担保するためには、やはり獣医師免許が大事になってくるはずです。獣医師免許という国家資格を目指して、受験生や教育機関が勉学に励む競争をする、という公正なルールにのっとった競争ならば、わかります。

 しかし、獣医師免許取得のハードルが高い一方で、今回獣医学部の新設を目指す、学校法人加計学園の経営する岡山理科大学は、既存の6つの学部の偏差値が43~53程度。調査によっては、35~47とも出ています。加計学園は、ルールにもとづく競争のもとで、高い質の生徒を集め、高いレベルの教育を施すことに成功している、とは言い切れません。

 他方、現在獣医学部を持つ国公私立の全16大学の偏差値は、61~72程度と、レベルの違いが目立ちます。

※岡山理科大学の偏差値(ベネッセ)
https://manabi.benesse.ne.jp/daigaku/school/3777/hensachi/index.html

 自由な競争こそすべてだと主張する者たちは、加計学園が、高い教育内容を施す教育機関としての競争において、勝利を収めていない、という事実から目をそらしています。

 安倍総理が「勝てないお友だち」に、裏口から学部新設の便宜を図ったとしたら、国民を欺く深刻な「縁故主義(ネポティズム)」がこの国で横行しているということになりますし、そもそも自由競争の原理にも反していることにもなります。同時に、加計学園が獣医学部を新設すれば、獣医師の世界にも現実的な悪影響が出て来ることは、目に見えています。

 公務員獣医師を取り巻く現状を切実に語った小林さんからのご寄稿は、昨日アップしましたのでぜひ、下記よりご一読ください!

※【特別寄稿】足りないのは「獣医の全体数」ではない! 根本的な問題は地方公務員獣医師のおかれている理不尽な環境にある!~震災後、被災ペット救済ボランティアに取り組んできた視座から加計学園問題を見つめる 小林美貴子さん特別寄稿! 2017.6.30
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/386496

 また、岩上さんは7月15日に日本獣医師会顧問の北村直人氏に再度、インタビューをします!ぜひ、お見逃しなく!

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<お知らせ>本日、メルマガ「岩上安身のIWJ特報!」を発行します!今月は加計学園問題のキーパーソン「日本獣医師会顧問・北村直人氏インタビュー」
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 IWJでは毎月末、岩上さんによる有識者の方への単独インタビューをフルテキスト化し、読みやすいように再構成したうえで詳細な注釈を付した大ボリュームのメルマガ「岩上安身のIWJ特報!」を発行しています。今月は先月に引き続き、「岩上安身による日本獣医師会顧問・北村直人氏インタビュー(その3~その7)」を発行します!

 北村氏へのインタビューの主題はずばり、加計学園問題。安倍総理は加計学園問題についての追及を避けるため、共謀罪法案を「中間報告」という異常な方法を用いて強行に成立させ、強引に国会を閉会させました。そして19日、安倍総理は国会閉会にあたって会見を開き、「今後、何か指摘があれば、政府としてはその都度、真摯に説明責任を果たしてまいります」と述べました。

 安倍総理の会見がおこなわれた日の夜、NHKの「クローズアップ現代+」は、文科省の新たな内部文書をスクープ報道。野党4党は憲法53条に基づき、臨時国会の召集を求めましたが、自民党の竹下亘国対委員長は「安倍総理が加計問題について追及されることを嫌がっている」と述べ、臨時国会の召集と閉会中審査の開催を拒否しました。憲法よりも総理の意向が優先される、信じられない状況です。やましいことがないのであれば、国会を開き、国民の前で堂々と説明すべきです。

 加計学園に関する疑惑はさらに続きます。

 本ガイドの冒頭でご紹介した通り、週刊文春は昨日、自民党の下村博文幹事長代理が2013年、2014年に加計学園から各100万円の「闇献金」を受けていたと報じました。

 安倍総理は、6月24日におこなわれた講演で、「(獣医学部の国家戦略特区の)速やかな全国展開を目指したい」と述べました。実は、北村氏はインタビューの中で、「国家戦略特区の恐ろしさは、どこかでできると、それをコピーして同じものを作れること」と述べ、安倍総理の発言を先読みしたかのような指摘をしていました。またインタビューでは、今治の国家戦略特区について議論していた諮問会議では、時代に逆行して動物実験が奨励されているという話も出ました。

 このように、今後の展開を先取りしたような指摘から、一般的にはまだ注目されていない問題点まで、いち早くこの問題の核心をついた、岩上さんによるインタビューを収めた今号の「IWJ特報!」は、必読の内容です。最新号はメルマガスタンド「まぐまぐ」よりご購読いただけます。ぜひ、この機会にご登録ください!

※「岩上安身のIWJ特報!」ご購読はこちらから(月額864円、初月無料)
http://www.mag2.com/m/0001334810.html

 また加計学園問題に関して、明後日7月2日には、岩上さんが「今治加計獣医学部を考える会」共同代表の黒川敦彦氏にインタビューをおこなう予定です。黒川氏には、加計学園の「建設費の水増し疑惑」や加計学園に支払われる補助金の不透明性について、お話をうかがいます。

 さらに7月15日には、北村直人氏への2回目のインタビューが決定しています!こちらもご期待ください。

 なお、IWJのウェブサイトでは、この「IWJ特報!」のバックナンバーを単品で購入することができます。非会員の方は1本あたり500円、一般会員の方は1本あたり50円でお買い求めいただけます。サポート会員にご登録いただくと、すべてのバックナンバーを無料でお読みいただけます。

 これまで「IWJ特報!」では、緊急事態条項をはじめとする自民党改憲案の問題点から、安倍政権が進める「英語化」政策、さらには歴史修正主義の問題など、様々なトピックを扱ってきました。「動画で全編を見るのは時間がなくて・・・」という方は、ぜひフルテキスト化された「IWJ特報!」をお読みください!

※【第282-287号】岩上安身のIWJ特報!日本語が「国語」から「現地語」に転落するとき 安倍政権による「英語化」政策を警戒せよ! 九州大学准教授・施光恒氏インタビュー 第一弾
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/376304

※【第275-281号】岩上安身のIWJ特報!立憲主義を「保守」することの意味 憲法学の「権威」が語る、自民党改憲案の危険性 東京大学名誉教授・樋口陽一氏インタビュー
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/376189

※【第254~260号】岩上安身のIWJ特報!災害対応に「緊急事態条項」は不要! ~安倍政権の卑劣な「惨事便乗型全体主義」を警戒せよ! 永井幸寿弁護士インタビュー
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/312256

※【第266-274号】岩上安身のIWJ特報!「改憲勢力3分の2」で現実化する「ナチスの手口」 ヴァイマル末期と酷似する現代日本 東京大学教授・石田勇治氏インタビュー
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/376108

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 それでは今日も1日、よろしくお願いします!

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