日刊IWJガイド・ウィークエンド版「日ロ首脳会談が閉幕～一方、シリア・アレッポでは市民への虐殺が／米軍『来週からオスプレイを飛ばす』のア然！本日も原佑介記者が沖縄現地からレポート！／岩上さんは今週、島薗進氏と井上寛司氏に単独インタビュー！」2016.12.17日号～No.1555号～

■■■日刊IWJガイド・ウィークエンド版「日ロ首脳会談が閉幕～一方、シリア・アレッポでは市民への虐殺が／米軍『来週からオスプレイを飛ばす』のア然！本日も原佑介記者が沖縄現地からレポート！／岩上さんは今週、島薗進氏と井上寛司氏に単独インタビュー！」2016.12.17日号～No.1555号～■■■
（2016.12.17 8時00分）

　おはようございます。IWJで主にテキスト関係の編集を担当している平山と申します。

　安倍総理は昨日12月16日（金）、一昨日の山口県長門市に続き、首相官邸でロシアのプーチン大統領と日ロ首脳会談を行いました。会談後、安倍総理とプーチン大統領は首相公邸で共同会見を開催し、懸案となっている北方領土四島について、「日ロ双方の法的立場を害さない形」での「共同経済活動」に向けた協議を始めることで合意したと発表しました。

　この「共同経済活動」に向けた協議の開始が北方領土の返還（たとえ２島であっても）解決につながるのか、情勢はまったく不透明です。

　これが本当ならば、共同声明なし（プレス向け発表のみ）、平和条約なし（交渉開始のみ）、日本側は北方領土に対するロシア側の主張を公式に認めたあげく、３０００億円もの金を出すという、全くいいとこなしの結果に終わったことになります。北方領土問題の、事実上の後退です。日本政府はこれが事実なのかどうか、速やかに説明すべきです。

　なおプーチン大統領は、訪日を控えた13日の日本テレビ・読売新聞との会見時から、「ロシアに領土問題はない。あると考えているのは日本だ」と述べるなど、厳しい立場を明確に示していました。15日のタス通信でも、ウシャコフ大統領補佐官が「島々での共同経済活動はロシアの法律の下で行われることになる」と述べていた、と伝えています。

　またプーチン大統領は15日当日、山口県で開かれた日露首脳会談に、3時間遅れで到着。これは「自分は優位な位置におり、相手を待たせても構わない。無礼なことをしても何も言われない」という牽制、事前のアピールだったのでしょうか？

・平和条約「共同経済活動が重要な一歩」　日ロ首脳が声明（朝日新聞、2016年12月16日）
http://digital.asahi.com/articles/ASJDJ55KRJDJULFA01M.html?iref=comtop_8_01

　ところで、今回の日ロ首脳会談で北方領土問題と並んで重要なポイントとなったのが、会談の直前、ロシアの支援を受けるシリアのアサド政権軍が、シリア北部のアレッポで一般市民に対する苛烈な虐殺を行ったことへの評価でした。日本国内ではどうしても「北方領土問題」に、多くの人の目がいってしまうのですが、世界中がこの点に注目し、当然、日本政府は、アサド政権の後ろ盾となっているロシアに対して、厳しく注文をつけると期待されていました。

※シリアアレッポに残された人が“最後のメッセージ”（NHK、2016年12月15日）
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20161215/k10010807381000.html

　安倍総理はこれまで、米国と足並みを揃えるかたちでロシアとアサド政権を批判し続けてきました。しかし、プーチン大統領が来日するとなると、安倍総理は態度を一変。ラブロフ外相が報道陣に明かしたところによれば、「シリア問題とウクライナ東部の情勢をめぐって、両首脳が意見交換をして、両国の立場はほとんどの点で一致した」といいます。

　12月７日、G7のうち、米英仏独伊カナダの６カ国首脳は既に、「即時停戦を求めるとともに、外交努力により平和的な解決を望む」とする共同声明を発表しています。しかしその中で日本は唯一、抗議に加わっていないのです。

　これが本当なら、日本という国は、外交において何も一貫した原則を持っていないことにあります。そういう国は軽蔑され、適当にあしらわれるのがオチです。

※ミサイル防衛で懸念伝達＝シリア、ウクライナも議論－ロシア外相（時事通信、2016年12月15日）
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016121500924&g=prk

　シリアにしろウクライナ東部にしろ、安倍総理の態度はまったく一貫しておらず、あまりに場当たり的です。正義を貫くわけでもないし、国益にかなっているわけでもありません。岩上さんは今回の日ロ首脳会談について、次のようにツイートしました。

　「今の官邸の住人の中には、アレクサンドル・ドゥーニンの『地政学の基礎』にかぶれた間抜けでもいるのだろうか？ランドパワーのモスクワがシーパワーのヤンキーに対抗するために、ベルリンと東京との枢軸形成を画策し、そのためには北方領土を返す用意があると信じる間抜けが」
https://twitter.com/iwakamiyasumi/status/809471285415657472

　日米関係、そして日ロ関係は、たとえば尖閣諸島の領有権や北方四島の帰属といった局所的な問題だけでは説明できない地政学的な広がりを持っています。岩上さんはこれまで、「ランドパワーとしてのロシア」と「シーパワーとしての米国」、そしてその間でいいように翻弄される日本の実状について、様々な有識者に単独インタビューを行っています。「サポート会員」にご登録いただければ、これらすべての動画アーカイブをいつでも好きな時にご視聴いただけます。

※2014/05/23 「日露エネルギー同盟を締結せよ！」シェールガス革命の幻想と日本のエネルギー戦略のこれから～岩上安身による現役の経産省官僚・藤和彦氏インタビュー
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/141351

※2014/11/06 シリア・イラク情勢とウクライナ危機を結ぶ線中東の要衝・シリアをめぐり展開されるエネルギー地政学～岩上安身による元シリア大使・国枝昌樹氏インタビュー
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/203941

※2015/04/10 勃興する中国経済のインパクト AIIB不参加で日本は世界で孤立する!? ――現代の「シルクロード」に日本はどう対応すべきか？～岩上安身による横浜市立大学名誉教授・矢吹晋氏インタビュー
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/242140

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　また、シリアを中心とした中東情勢に関しては、12月19日（月）にはイスラム法学者の中田考氏とトルコの専門研究者に、23日（金）には国際政治学者の高橋和夫氏に、岩上さんが単独インタビューを行いますので、どうぞご注目ください！

　さて、沖縄県でのオスプレイ墜落事故に関しても、昨日、また動きがありました。米軍は16日午前、来週にも普天間飛行場に配備しているオスプレイの運用を再開すると日本政府側に一方的に通告。日本政府側は、安全が確認されるまで国内でのオスプレイの飛行停止を求めていますが、米軍側に無視されてしまったかっこうです。

※オスプレイ、来週にも運航再開へ　日本政府に米側通告（朝日新聞、2016年12月16日）
http://digital.asahi.com/articles/ASJDJ3VLHJDJUTFK003.html

　このオスプレイ墜落事故については、原佑介記者が沖縄現地で引き続き取材にあたっています。昨日の取材成果に関しては、後段の＜★取材報告★＞のコーナーで原記者より詳しくお伝えいたします。

　今週の「日刊IWJガイド」は1週間のふり返りを行う「ウィークエンド版」をお届けします。毎週、この「ウィークエンド版」を編集していて改めて驚かされるのが、IWJが取材・配信しているテーマの幅広さです。

　今週も、沖縄でのオスプレイ墜落事故はもちろんのこと、国会会期末である14日に可決・成立してしまったカジノ法案、立憲デモクラシーの会による記者会見、創価学会本部前でのサイレントアピール、そして「国家神道」の問題など、実に多様なテーマを取材・配信しました。

　しかし、IWJがこれからも同様の規模で取材活動を続けられるとは限りません。現在、IWJの財政状況は深刻な危機に陥っており、今期の期末である来年7月末までにご寄付・カンパがあと3,000万円集まらなければ、その分だけ活動規模を大幅に縮小しなくてはなりません。支出の最大費目は人件費であり、現実には人員の大幅カットをしなくてはならないことになります。現在のIWJの財政状況の詳細については、下記の「岩上安身のツイ録」をご一読ください。

※【岩上安身のツイ録】岩上安身の健康もIWJの財政も崖っぷち！ですが、倒産したり死ぬヒマはなし！日本は有史以来の危機に直面!! IWJに仕事をさせてください！ご支援をお願いします！
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/349482

　スタッフ一人ひとり、残業を減らしてその分早い時間から出勤するなどして支出のカットに務めていますが、それでも経営状態はなかなか改善しないのが実状です。

　テレビや新聞といった既存大手メディアが、オスプレイの明らかな「墜落」を、「不時着」「着水」などと、政府発表通りにしか報じられない今だからこそ、市民の皆様に直接支えられて、事実をまっすぐに伝えることのできる「インターネット独立報道メディア」としてのIWJの存在意義はますます高まっているように思えます。なにとぞ、ご寄付・カンパでIWJの活動をお支えください。どうぞよろしくお願いいたします。

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★本日の「日刊IWJガイド」は1週間のふり返りを行う「ウィークエンド版」をお届けします！

┏━━【目次】━━━━━━━━━━━━
┠■【中継番組表】
┠■【アップした記事一覧】
┠■＜オスプレイ墜落現場から取材報告＞事故から1週間も経たずに米軍が飛行訓練再開へ！ルポ第二弾！（原佑介）
┠■＜★岩上さんによるインタビュー1週間総まとめ★＞戦後、「国家神道」は本当に解体されたのか？岩上さんが『国家神道と日本人』著者・島薗進氏（上智大学教授）に3度目となる単独インタビュー！／『「神道」の虚像と実像』著者で島根大学名誉教授の井上寛司氏に岩上さんが単独インタビュー！またしても6時間を超える長時間の収録に！（平山茂樹）
┠■＜★IWJが報じた1週間総まとめ★＞東京のど真ん中、港区六本木に米軍基地があった！「IWJルポルタージュ」をアップ！／安倍政権のゴリ押しで「カジノ法案」が成立！自民党をサポートした日本維新の会の欺瞞を追及！／オスプレイ墜落の事故現場、大破した機体の残骸が散る沖縄の海から取材報告（平山茂樹）
┠■＜★テキスト班からのお知らせ★＞オスプレイ問題もシリア内戦もトランプ新政権も・・・とってもお得！「サポート会員」にお切り替えください！（平山茂樹）
┠■わとはぷ～What happened today？（平山茂樹）
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◆中継番組表◆

＊＊2016.12.17 Sat.＊＊

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【ツイキャス・IWJ_OKINAWA1】随時中継「オスプレイ墜落事故が起きた沖縄県名護市現地の模様」
視聴URL： http://twitcasting.tv/iwj_okinawa1
※オスプレイが墜落した沖縄から、IWJ・原佑介記者が現地の模様を中継します。

【IWJ_HOKKAIDO1】14：00～「緊急シンポジウム『市民が変えるｘ政治を変える　市民と野党の共同で安倍政権の暴走を止めよう！』」
視聴URL： http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=hokkaido1
※「市民の風・北海道」、「医療九条の会・北海道」、「市民連合北広島」らが主催で開催されるシンポジウムを中継します。

【オスプレイ墜落！緊急配信！・Ch1】18：00～「日本全土が戦場に在日米軍はまず逃げる!? 米軍『統合エアシーバトル』全容判明伊波洋一元宜野湾市長インタビュー」
UST視聴URL： http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=1
ツイキャス視聴URL： http://twitcasting.tv/iwakamiyasumi
※2013年4月2日収録。元宜野湾市長の伊波洋一氏に、沖縄県民の米軍基地問題やオスプレイ配備に対する民意とその変化、また、米軍の動向からみた基地移設の真意について、岩上安身が聞きました。米軍の統合エアシーバトル構想について伊波氏は、在日米軍が機能せず、「日本全域がバトルゾーン（戦場）になる」と警鐘を鳴らしました。
[記事URL] http://iwj.co.jp/wj/open/archives/72007

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◆中継番組表◆

＊＊2016.12.18 Sun.＊＊

【ツイキャス・IWJエリアCh1・大阪】14：00頃～「『沖縄に基地はいらない！戦争・憲法改悪許さない！冬のZENKO集会＆デモ』～ヘリパッドいらない住民の会・清水暁さん講演部分」
ツイキャス視聴URL： http://twitcasting.tv/iwj_areach1
※ZENKO（平和と民主主義をめざす全国交歓会）が主催する集会のプログラムから、ヘリパッドいらない住民の会・清水暁さんの講演部分を中継します。

【IWJ_HYOGO2】13：30～「第39回メディアを考えるつどい『アベ政権と日本会議はなぜ日本国憲法を敵視するのか』山崎雅弘氏講演」
UST視聴URL： http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=hyogo2
※戦史・紛争史研究家『日本会議戦前回帰への情念』著者の山崎雅弘氏を招いて開催される講演会を中継します。主催は「NHK問題を考える会（兵庫）」。

【IWJ_OSAKA1】14：00～「大阪経済学習会万博・カジノは必要か？―講師：桜田照雄氏（阪南大学教授）」
UST視聴URL： http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=osaka1
ツイキャス視聴URL： http://twitcasting.tv/iwj_areach2/
※12月15日未明に国会で可決、成立したカジノ法案についての学習会を中継します。講師は桜田照雄・阪南大学教授。主催は「SADL（民主主義と生活を守る有志）」。

【IWJ_HYOGO1】14：00～「兵庫県弁護士会主催・日本弁護士連合会共催『いわゆる共謀罪法案の提出に反対する街頭パレード』」
UST視聴URL： http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=hyogo1
※「兵庫県弁護士会」「日本弁護士連合会」の共催でおこなわれる、共謀罪の危険性をアピールするパレードを中継します。

【録画配信・Ch1】19：00～「『99％』の敵か!?味方か!? トランプ新大統領誕生で世界はどう変わるのか岩上安身によるジャーナリスト堤未果氏インタビュー」
UST視聴URL： http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=1
ツイキャス視聴URL： http://twitcasting.tv/iwakamiyasumi
※12月6日に収録した、岩上安身による堤未果氏インタビューを録画配信します。

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◆昨日アップした記事はこちらです◆

IWJルポルタージュ】あっさり奪われた日本の「主権」！米軍の支配下に置かれた「異様」な光景〜写真でみるオスプレイ墜落の事故現場、大破した機体の残骸が散る沖縄の海
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/352462

「セウォル号事故の真相究明は朴槿恵大統領と大統領府によって妨害されてきた」～セウォル号事故の遺族や支援者でつくる全国組織「4.16連帯」のイ・テホ常任運営委員にIWJがインタビュー！
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/348531

「感謝しろ」だと!?米軍幹部が露わにした植民地意識！「新基地建設を認めれば『あんたたちが招いた事故だろ』と言われる」〜オスプレイ墜落現場を地元・名護市議の東恩納琢磨氏と歩く
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/352506

国際法違反の「琉球処分」はアジア侵略の礎だった！『沖縄の自己決定権』に迫る！「東アジア共同体・沖縄（琉球）研究会」鹿児島大・木村朗教授と琉球新報・新垣毅編集委員に岩上安身が訊く！
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/349501

■＜オスプレイ墜落現場から取材報告＞地元住民の切実な声を嘲るのか！？事故から1週間も経たずに米軍が飛行訓練再開へ！ルポ第二弾をアップ！

　おはようございます。IWJ記者の原です。

　オスプレイの墜落現場からの情報発信を続けていますが、昨日は一昨日とは別の角度から事故現場に足を運び、一昨日よりもずっと前に踏み込んだ写真を撮影してきました。実際にオスプレイの残骸にも触ってきましたが、随分と軽いんですね。

　もちろん素人の僕が「素材が悪い！」などとアヤをつけるわけではありませんが、これまで何度もオスプレイを取材してきた中で、実際に触れたのは初めてですから、意外な軽さに少し驚きました。

　詳しくは昨日アップしたルポをご覧ください。大手メディアでは見られない写真が何枚もあるはずです！

※【IWJルポルタージュ】「オスプレイ事故は家の庭に落ちたほどの衝撃！」〜地元住民の声を無視して飛行再開へ！／墜落現場へ肉薄！実際に触れたオスプレイの残骸の手ざわり！ 2016.12.16
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/352661

　ルポに書きましたが、事故現場となった海の間近に住む、地元の中の地元といえる住民の方々にお話をうかがってきました。オスプレイの墜落事故が、彼らにどのような衝撃を与えたか、我々は想像もつきませんが、少しでも彼らの不安や恐怖心を日本中に伝えたいと思い、心を込めて書いてみました。

　本日は朝6時にホテルを出発し、高江のほうに足を伸ばしたいと思います。また、午後にはキャンプ・シュワブ前で行われるオスプレイへの抗議行動も取材したいと考えています。夜には那覇でインタビューを撮りたいと考えていますが…なかなかアポも簡単には進みません。残念ながら、稲嶺進名護市長にも個別取材はお断りされました（今、取材が殺到中で、個別取材には応じられないそうです）。

　さて、ここでまた捨て置けないニュースが。

　日本政府は安全が確認されるまでの間、オスプレイの飛行訓練の停止を求めていました。しかし米軍は、墜落事故の原因は空中給油の訓練中のトラブルでプロペラを損傷したことにあり、オスプレイの機体自体のトラブルではないと説明。昨日午前、在日米軍は早ければ週明け19日にオスプレイの飛行を再開させるとの方針を日本政府に一方的に伝達したといいます。

　事故から1週間も経たずにオスプレイの飛行訓練を再開させる在日米軍。不安や憤りの感情を逆なでするかのような米軍の方針に県民の反発が高まるのは必至です。政府は県民側に立ち、米軍に誠実な対応を求めるべきですが、そんなことは望めそうもありません。今日はこうした米軍や日本政府の姿勢について、地元の声を拾っていきたいと思います。

　限られた時間の中で、毎日ろくろく眠らずに現場を歩き回っています！4泊5日のタイトな取材日程ですが、飛行機代、レンタカー代、宿泊費、ガソリン代などなど含めれば、それなりの取材経費がかかってしまいます…。その分、最後まで全力で走り抜きますので、どうかIWJの取材活動をご支援よろしくお願いします！

※ご寄付・カンパをどうかよろしくお願いします！
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■＜★岩上さんによるインタビュー1週間総まとめ★＞戦後、「国家神道」は本当に解体されたのか？岩上さんが『国家神道と日本人』著者・島薗進氏（上智大学教授）に3度目となる単独インタビュー！／『「神道」の虚像と実像』著者で島根大学名誉教授の井上寛司氏に岩上さんが単独インタビュー！またしても6時間を超える長時間の収録に！

【1】戦後、「国家神道」は本当に解体されたのか？岩上さんが『国家神道と日本人』著者・島薗進氏（上智大学教授）に3度目となる単独インタビュー！

　12月13日（火）、岩上さんは上智大学教授で『国家神道と日本人』『愛国と信仰の構造』（中島岳志氏との共著）などの著書がある島薗進氏に3回目となる単独インタビューを行いました。

　戦前・戦中の「国家神道」や、安倍政権を支える右派組織「日本会議」の実態に迫ってきたこのインタビュー・シリーズ。この日は、主に戦後の日本社会と「国家神道」の接点について、岩上さんが島薗氏に詳しくお話をお聞きしました。

　著書『国家神道と日本人』（岩波新書）の中で島薗氏が靖国神社以上に多くのページを割いて説明しているのが、伊勢神宮の存在です。皇室の祖神である天照大神（アマテラスオオミカミ）を祀る伊勢神宮。現在の安倍政権のもとで、この伊勢神宮と政治の距離は、戦後かつてないほど接近している、と島薗氏は指摘します。そしてその背後には、宗教法人「神社本庁」の意図があるといいます。

　気になるこの島薗氏インタビュー第3弾の模様は、11月3日に収録した第2弾とあわせ、準備が整い次第、IWJのチャンネル1とツイキャスで配信いたしますので、どうぞご注目ください。

　「教育勅語」や「軍人勅諭」など、大日本帝国が明治維新期に「国家神道」を“発明”してゆくプロセスを扱ったインタビュー第1弾は、すでにIWJのWebサイトにアップしています。こちらもあわせてご覧ください！

※2016/10/03 「改憲」の先にあるもの――日本会議と神社本庁は何を目指しているのか!? 安倍政権下で進む右傾化の真実に迫る！岩上安身による上智大学教授・島薗進氏インタビュー
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/335795

【2】『「神道」の虚像と実像』著者で島根大学名誉教授の井上寛司氏に岩上さんが単独インタビュー！またしても6時間を超える長時間の収録に！

　12月15日（木）、岩上さんは島根大学名誉教授で『「神道」の虚像と実像』（講談社現代新書）の著者である井上寛司氏に3回目となる単独インタビューを行いました。近代と戦後を扱った今回は、16時30分に始まり、終了したのは23時前。またしても6時間を超えるロングインタビューとなりました。

　教育勅語や靖国神社は、大日本帝国において「国家神道」が政治的イデオロギーとして発動される際、どのような役割を果たしたのか？そして「神道は太古から連綿と続く日本固有の民族宗教である」というドグマは、戦後、どのようなかたちで温存されたのか。井上氏にたっぷりとお話いただきました。

　このインタビュー・シリーズでは、古代・中世・近世・近代・現代の5段階において、神道がどのように変化してきたのか、その実態に徹底して迫っています。『古事記』『日本書紀』による天皇神話の「捏造」、”ハコモノ”としての神社と寺院の差異、儒学的要素を加味した神道の政治思想化、幕末における「国体論」の生成などなど・・・。論点は挙げたらキリがありません。

　動画全編は、編集作業が完了次第、ユーストリームのチャンネル1とツイキャスで何回かに分けて配信します。相当な長時間のインタビューですが、ぜひご視聴いただきたいと思います。どうぞ、ご注目ください！

■＜★IWJが報じた1週間総まとめ★＞東京のど真ん中、港区六本木に米軍基地があった！「IWJルポルタージュ」をアップ！／安倍政権のゴリ押しで「カジノ法案」が成立！自民党をサポートした日本維新の会の欺瞞を追及！／オスプレイ墜落の事故現場、大破した機体の残骸が散る沖縄の海から取材報告

【1】東京のど真ん中、港区六本木に米軍基地があった！市民有志のフィールドワークに密着した「IWJルポルタージュ」をアップ！

　東京のど真ん中・港区六本木に米軍基地が存在するのをご存知でしょうか？IWJでは、市民有志によるこの「麻布米軍ヘリ基地」へのフィールドワークに密着。その取材成果を「IWJルポルタージュ」としてアップしました。

　この麻布米軍ヘリ基地が位置しているのは、港区六本木七丁目。国立新美術館や、保育園の散歩コースにもなっている青山公園のすぐ隣です。このフィールドワークが行われた12月3日も、基地の正門には拳銃を持った日本人警備員が待機していました。

※【IWJルポルタージュ】子どもたちが遊ぶ青山公園のすぐ隣では、銃を携行した警備員が!?　都心・六本木にある「麻布米軍ヘリ基地」とは？日本を牛耳る「日米合同委員会」の出入り口!?
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/349393

【2】安倍政権のゴリ押しで「カジノ法案」が成立！自民党をサポートした日本維新の会の欺瞞を追及！ジャーナリスト・横田一氏のレポートを緊急アップ！

　国会会期末の12月14日、統合型リゾート施設（IR）整備推進法案、通称「カジノ法案」が参議院本会議で可決・成立してしまいました。IWJでは今週、この「カジノ法案」の危険性について精力的に取材を行っているジャーナリストの横田一氏からお寄せいただいた原稿をアップしました。

　この「カジノ法案」の審議過程から見えてきたことは、同法案に賛成した日本維新の会は、野党のふりはしていても、その実、自民党の別働隊に過ぎないという構図です。これはそのまま、憲法改正やTPPの賛否とも重なります。今回の横田氏の原稿は、「カジノ法案」の危険性を指摘するとともに、維新の欺瞞性を暴く内容となっています。ぜひ、ご一読ください。

※【IWJブログ・特別寄稿】日本人の金融資産を海外カジノ業者に差し出す“安倍売国奴政権”――国富流出や地域破壊を招く“カジノミクス（ＩＲ）法案”ゴリ押しで外資の巨大投資を先導
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/352076

【3】奪われた日本の「主権」！米軍の支配下に置かれた「異様」な光景～オスプレイ墜落の事故現場、大破した機体の残骸が散る沖縄の海から取材報告

　12月13日夜に沖縄県名護市の海岸で発生した米軍機オスプレイの墜落事故。この事故を受けてIWJでは、東京の事務所から原佑介記者を派遣。墜落現場から中継を行うとともに、連日、現場ルポをお届けしています。大破した機体や警察の規制線の外に出された報道陣の様子など、動画・テキストとともに多数の写真を掲載していますので、ぜひご一読ください。

※2016/12/15 米海軍オスプレイが沖縄沖で墜落、大破…米軍幹部の「被害がなくて感謝されるべき」発言で明らかになる米の「植民地意識」　日本政府は1機200億円の桁違いの高額で17機を購入・配備予定
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/352476

※2016/12/15 【IWJルポルタージュ】あっさり奪われた日本の「主権」！米軍の支配下に置かれた「異様」な光景〜写真でみるオスプレイ墜落の事故現場、大破した機体の残骸が散る沖縄の海
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/352462

　15日には、原記者が地元・名護市議会の東恩納琢磨議員を直撃取材。「あれが“不時着”した姿ですか」、東恩納議員はそう苦笑し、「沖縄だけのことだと思って黙っていたら、本土にも必ず降り掛かる」と危険なオスプレイの飛行に対し改めて警鐘を鳴らしました

※2016/12/15 「感謝しろ」だと!? 米軍幹部が露わにした植民地意識！「新基地建設を認めれば『あんたたちが招いた事故だろ』と言われる」～オスプレイ墜落現場を地元・名護市議の東恩納琢磨氏と歩く
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/352506

■＜★テキスト班からのお知らせ★＞オスプレイ問題もシリア内戦もトランプ新政権も・・・とってもお得！「サポート会員」にお切り替えください！

　IWJの定額会員には「一般会員」と「サポート会員」の2種類がありますが、IWJでは皆様に「サポート会員」へのご登録をオススメしています。

　「一般会員」ですと、IWJが配信しているコンテンツを、過去一ヶ月分、ご覧いただくことができます。「サポート会員」にご登録いただけますと、岩上さんによるインタビューをはじめとするIWJの豊富なアーカイブについて、1ヶ月以上を経過したものであっても、いつでも好きな時にご覧いただくことができます。

　これまでに岩上さんがインタビューを行ったゲストの方々の専門分野は、本当に多種多様です。「サポート会員」にご登録いただければ、世間で話題になっているニュースについてIWJのWebサイトで検索し、その話題に関する岩上さんのインタビューをご視聴いただくことができます。以下、豊富なラインナップの一端をご紹介します。

★米軍機オスプレイの墜落事故や沖縄の在日米軍基地問題だったら・・・

※2012/09/20 「攻撃力ナシに『抑止論』当該せず」オスプレイ、ヘリと飛行機の「いいとこ取り」不可能～真喜志好一氏が岩上安身のインタビューで指摘
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/154169

※2013/03/05 【IWJ日米地位協定スペシャル】岩上安身による『日米地位協定入門』著者前泊博盛氏インタビュー
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/63401

※2016/12/02 「米軍の占領体制は今も継続されている」――謎の権力機関「日米合同委員会」の知られざる実像とは!? 「戦後最大のタブー」について岩上安身がジャーナリスト・吉田敏浩氏に訊く！（こちらの動画記事は1年間限定でフルオープン公開中です）
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/349136

※2016/12/04 国際法違反の「琉球処分」はアジア侵略の礎だった！『沖縄の自己決定権』に迫る！「東アジア共同体・沖縄（琉球）研究会」鹿児島大・木村朗教授と琉球新報・新垣毅編集委員に岩上安身が訊く！
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/349501

★アレッポへの攻撃で多くの市民が犠牲になるなど、混迷が続くシリア情勢だったら・・・

※2013/08/28 英米仏によるシリア軍事介入「合理性ない」一般市民に多数の死者が出る可能性指摘～岩上安身による青山弘之氏インタビュー
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/98635

※2014/10/11 「イスラム国」はなぜ中東を席巻したのか “報道されない中東の真実”について、元シリア大使・国枝昌樹氏に岩上安身が聞く
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/181134

※2014/11/6 シリア・イラク情勢とウクライナ危機を結ぶ線中東の要衝・シリアをめぐり展開されるエネルギー地政学～岩上安身による元シリア大使・国枝昌樹氏インタビュー
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/203941

※「平和」デモへの爆弾テロで大混乱に陥ったトルコ　米国に追従し「対IS戦線」で中東に首を突っ込む日本も同様の「テロの標的」に〜岩上安身が内藤正典氏に緊急インタビュー！ 2015.10.15
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/270480

※2015/10/20 プーチンの国連演説と電撃的なシリア空爆で中東情勢が一変！地政学的な変化と表裏をなす覇権国・米国が抱える金融面のアキレス腱～岩上安身による田中宇氏インタビュー
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/271166

※トランプ米新大統領誕生でもシリア内戦は終結せず!?　イラン・イスラエルが結託、サウジには危機が忍び寄り…要となるのは「トルコ」!?――岩上安身がイスラム法学者・中田考氏に訊く 2016.11.15
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/345586

★徐々に布陣が固まりつつある米国の「トランプ新政権」の実態だったら・・・

※2016/03/14 世界経済を牛耳る「金融権力」と「サイバー・リバタリアン」の正体とは～「トランプつぶし」で米大統領選への介入開始か!?
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/291942

※2016/11/8 【トランプ勝利の予測的中！】米国マスコミの異常な「トランプ叩き」は仕組まれた罠だった!?米大統領選挙の裏の裏までせまる！岩上安身が国際情勢解説者の田中宇氏に単独インタビュー！
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/344317

※2016/11/10 トランプ氏が圧勝！「まさか！」の米大統領選を徹底分析！トランプ新大統領のもとで日米安保、TPPはどうなる!? 岩上安身が元外務省国際情報局長の孫崎享氏に訊く！
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