■■■ 日刊IWJガイド「本日14時から京都大学名誉教授の本山美彦氏へ岩上さんがインタビュー!北朝鮮の『ミサイル』発射に日本政府は『安保法案で抑止力を高めていく』!? 注目の京都市長選結果は現職・門川大作氏が当選」2016.2.8日号~No.1243号~ ■■■
(2016.2.8 8時00分)
おはようございます!IWJ学生記者の城石エマと申します。記者の修行をしながら、岩上さんのインタビューアポイントの依頼などもしています。本業は大学生ですが、学生生活の残りもあと2カ月を切りました。すでに大学に行く時間よりIWJに来る時間の方が長いのですが、自分が学生でなくなるというのは、ちょっと寂しいです。
さて本日14時から、京都大学名誉教授の本山美彦氏に岩上さんがインタビューします!『金融権力』や『人工知能と21世紀の資本主義―サイバー空間と新自由主義』の著者である本山さんへのインタビューについては、のちほど詳しくご紹介いたしますが、今回のインタビューでも岩上さんは、マスメディアが報じない貴重なお話をうかがうはずです!
「平日の昼間からの配信では観られない…」という方もご安心ください!こうしたインタビューは、IWJのアーカイブとして、後から何度でも見返せるようになっています!
ただし、アーカイブは一部分しか一般公開していません。全編をご視聴いただくためには、IWJの会員登録が必要です。一般会員にご登録いただければ、動画公開から1カ月ほどは全編をご覧いただけます。その後は、サポート会員にご登録いただいた方のみ、全編をご覧いただけます。サポート会員であれば、期間の限定なく、いつでも観たいと思ったときに、動画をご視聴いただけますので、ぜひ、みなさまこの機会に、ご登録ください!
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★本日の日刊IWJガイドは以下のラインナップでお届けします!
┏━━【目次】━━━━━━━━━━━━
┠■【中継番組表】
┠■北朝鮮のミサイル発射で菅官房長官「国民のみなさんの安全安心を守るために、『平和安全法制』なり抑止力を高めていく」と安保法案を正当化!「できることを全てやる」――法案施行日の繰り上げも!?(城石エマ)
┠■昨日は京都で市長選投開票!自民・公明・民主・社民推薦で現職の門川大作氏が3回目の当選をはたす(城石エマ)
┠■いよいよ、本日14時からCh1で!岩上さんによる経済学者で『金融権力』著者の本山美彦氏へのインタビューをお送りします!!(太田美智子)
┠■岩上さんのインタビュー告知
┠■注目の米大統領予備選、第2ラウンドのニューハンプシャー州は予想外の展開に!?民主党はサンダース氏支持が61%で、クリントン氏30%にダブルスコアでリード!IWJでも記事をアップしましたので、この機会に会員登録をしていただき、どうぞご一読下さい!(安道幹)
┠■『前夜・増補改訂版』が『みすず 読書アンケート特集号』で取り上げられました! ぜひ、『前夜・増補改訂版』をお買い求めください!(平山茂樹)~IWJ書店のご案内
┠■わとはぷ~What happened today?――今日は「〒」の日(城石エマ)
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◆中継番組表◆
本日のIWJの中継番組表をお送りします。
あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。
**2016.2.8 Mon.**
【Ch5】13:30~「2・8公文書管理法の改正を求めるシンポジウム」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=5
※「『秘密保護法』廃止へ!実行委員会」が主催する、公文書管理法の改正を求めるシンポジウムを中継します。 コーディネーターは、海渡雄一弁護士(「秘密保護法」廃止へ!実行委員会)。パネリストには、右崎正博氏(獨協大学法科大学院教授)、斎藤裕弁護士(日弁連情報問題対策委員会委員)、三木由希子氏(情報公開クリアリングハウス理事長)など。
【Ch6】13:30~「戦争法廃止を!安倍首相の9条改憲発言抗議!九条の会緊急記者会見」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=6
※「九条の会事務所」が主催する緊急記者会見の模様を中継します。出席者は、澤地久枝氏(作家)、小森陽一氏(東京大学教授、九条の会事務局長)など。
【Ch1】14:00~「岩上安身による『金融権力―グローバル経済とリスク・ビジネス』著者 本山 美彦・京都大学名誉教授インタビュー」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=1
※『金融権力―グローバル経済とリスク・ビジネス』、『人工知能と21世紀の資本主義―サイバー空間と新自由主義』の著者・本山美彦氏(京都大学名誉教授)へ、岩上安身がインタビューします。
【Ch7】14:00~「記者会見『0214安倍政権NO!☆ 大行進in渋谷』」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=7
※「0214安倍政権NO!☆ 大行進in渋谷」開催の趣旨説明とイシューごとの説明が予定されています。
【Ch2】17:30~「東京電力 定例会見」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=2
※東京電力による定例会見を中継します。
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◆明日の中継番組表◆
あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。
**2016.2.9 Tue.**
【Ch6】17:00~「司法修習生への給費の実現と充実した司法修習に関する院内意見交換会」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=6
※「日本弁護士連合会」主催の院内意見交換会を中継します。日弁連会長挨拶、国会議員の皆様からのエール、貸与制経験者等による当事者の声ほか。
【IWJ_KYOTO1】14:00~「真宗大谷派・九条の会・念仏者九条の会 合同全国集会「殺さない・殺させない」記念講演 池田香代子さん・対談者 泥憲和さん」
視聴URL: http://www.ustream.tv/channel/iwj-kyoto1
※「真宗大谷派・九条の会」「念仏者九条の会」主催、合同全国集会の記念講演を中継します。
【会員・サポーター限定配信】20:00 ~「第47回 69(ロック)の会」
会員の方はこちらからご視聴になれます→ http://iwj.co.jp/wj/member/limited
サポーターの方はこちらからご視聴になれます→ http://iwakamiyasumi.net/
※「第47回 69(ロック)の会」を中継します。今回のオーガナイザーは発起人の岩井俊二氏。「岩井的アップデート2016」と題し、2016年を迎え、岩井俊二氏が特に気になる問題をゲストを交えながら語り合います。
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3,ページに表示されているパスワードを、視聴画面に入力
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■北朝鮮のミサイル発射で菅官房長官「国民のみなさんの安全安心を守るために、『平和安全法制』なり抑止力を高めていく」と安保法案を正当化!「できることを全てやる」――法案施行日の繰り上げも!?
日本時間の2月7日9時31分、北朝鮮が「人工衛星」を発射しました。7日午前に記者会見をした菅官房長官は、これを「弾道ミサイル」発射であるとして、発射後すぐに、北京の大使館ルートを通じ北朝鮮に「厳重な抗議」を行ったと言います。「ミサイル」は、発射後分離し、黄海と東シナ海上に落下、一部は沖縄上空を通過しました。領空に接近した場合に行うとされていた、自衛隊による破壊措置は行われませんでした。
破壊措置を行わなかった理由について、菅官房長官は、「日本領域に落下する恐れはないと判断した」としていますが、まるで「その気になったら撃ち落としていたよ」と言わんばかりです。しかし、先日2月5日の日刊IWJガイドで平山茂樹記者がお伝えした通り、地上から迎撃するPAC3で、日本全土をカバーすることはできません。ランダムに飛んで来るミサイルを100%撃ち落とせるということもありえないのです。
※日刊IWJガイド「TPPで全ての農産品も関税撤廃の可能性!野党の追及に不誠実な石原大臣と安倍総理~北朝鮮のミサイル騒動、マイナンバー、マイナス金利でマスメディアが報じない『本当の問題点』とは」2016.2.5日号~No.1240号~
http://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/24044
このことに関しては、岩上さんのインタビューに答えた、元内閣官房副長官補の柳澤協二氏が詳しくお話していますので、こちらの記事もぜひ、ご確認ください!全編は、サポート会員にご登録いただいた方のみご覧いただけますので、ぜひご登録ください!
※2013/04/10 「日本は日米同盟を自己目的化している」イラク戦争時の自衛隊派遣責任者、自省を込めて語る―元内閣官房副長官補・柳澤協二氏 緊急インタビュー
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/73357
ところで昨日会見に臨んだ菅官房長官は、安倍総理が「米国と韓国等、関係諸国と連携」すること、「我が国独自の制裁について速やかに決定できるよう準備」することを要請したと発表しました。
「我が国独自の制裁」…?嫌な予感がしましたが、菅官房長官がやはり持ち出しました。「国民のみなさんの安全安心を守るために、『平和安全法制』なり抑止力を高めていく」。北朝鮮の「ミサイル」発射を、違憲な戦争法案の正当化につなげようという魂胆ですね。ちなみにマスコミは、菅官房長官のこうした発言を、まったく報じていません。
会見ではさらに、安保法制の施行日を早める可能性について東京新聞記者から問われると、菅官房長官は「現段階でできることをやる」と答弁。安保法案の施行を早める可能性もあるということです。
さらに菅官房長官は、北朝鮮の「ミサイル」発射に関する情報収集の際に、国家安全保障会議(NSC)がしっかり機能していることで、危機対応体制ができていると述べました。安倍総理のFacebookページには、「政府の総力を挙げて、国民の安全の確保に万全を期してまいります」という文章とともに、NSC内での安倍総理、麻生太郎副総理兼財務大臣、菅官房長官、岸田文雄外務大臣、中谷元防衛大臣らの会談する写真が公開されました。
NSC内の写真はめったに公開されることはありませんが、なぜこのタイミングで公開されたのでしょう?日本政府の北朝鮮への「制裁」に対する「本気度」をアピールしているということでしょうか。
こうした日本の動きを、海外ではどのように見るのでしょうか?NHK(http://goo.gl/ijrgyr)によると、中国政府は、北朝鮮の「ミサイル」発射を非難しつつも、「関係各国が冷静に対処し、朝鮮半島の緊張をさらにエスカレートさせうる行動はとらず、ともに地域の平和と安定を守ることを望む」と発表したそうですが、これは日本に対する警告でもあると考えるべきでしょう。
国民の私たちにとっては、日本政府が「国際情勢の悪化」をどのように巧妙に利用していくのかこそ、目の離せない点です。
北朝鮮の「ミサイル」発射については、後日詳細をアップしますので、そちらもぜひ御覧ください!
■昨日は京都で市長選投開票!自民・公明・民主・社民推薦で現職の門川大作氏が3回目の当選をはたす
つづいては、昨日2月7日に行われた、京都市長選の投開票結果です。自民、公明、民主、社民が推薦する現職の門川大作氏、共産党推薦の本田久美子氏、政党推薦なしの三上隆氏が選挙を争い、門川大作氏が3回目の当選をはたしました。投票率は、35.68%で、前回の36.77%を下回りました。
京都市長選にあたっては、IWJでも現地の中継市民の方々の強力を得て、中継をしてきました。各候補者の演説もきちんとおさめています!ぜひ御覧ください。
※門川氏の街頭演説はこちら
2016/02/06 【京都市長選】門川大作候補 街頭演説(動画)
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/286355
※本田氏の街頭演説はこちら
2016/02/06 【京都市長選】本田久美子候補 街頭演説(動画)
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/286218
門川氏は、今回の選挙にあたって、雇用創出や福祉と医療の充実を主張。一方の本田氏は、自身のホームページで、門川氏の政策が「安倍政権の掲げる地方創生の『総合戦略』にそったもの」であり、「『アベノミクス』がめざす『世界で一番企業が活躍しやすい国』、大企業の『稼ぐ力』をつけるために地方をつくり変える」ことが門川氏の目標である、と非難してきました。
さらに本田氏は政策の第一に「平和で、安全・安心」を掲げ、安倍政権が強行採決した「戦争法案の廃止」を主張。安倍政権が実現を目論むのが改憲による「緊急事態条項」の導入ですが、実際に発令されれば、都道府県から市区町村単位にいたるまで、地方自治は停止させられ、中央の権力の命令に一方的な服従を強いられます。当然、「戦争法案」はもちろん、安倍政権の勧める「改憲」の是非についても、市長選でも問われるべき問題です。
しかし、こうした問題については、国政選挙で争われるべきものだという認識をもった人が多いのか、昨日ツイッター上では、「なんで市長選で戦争が争点になるのか?」というようなツイートも見られました。投票率の低さや、今回の選挙結果を見る限り、市長選挙が参院選の前哨戦になるという意識をもった人は、まだまだ少ないのでしょうか。あるいは、全国の地方選挙で、改憲、特に「緊急事態条項」が争点となり、反対が広がっていったらまずい、という「火消し」のしわざだったかもしれません。
当然、市長選を含めすべての地方選挙は、今夏の参院選に関わってきます。来年の参院選の最大のテーマは「改憲」であり、「緊急事態条項」ですから、地方選挙はその前哨戦として、地方自治そのものを完全にストップさせるような「緊急事態条項」を許していいのか、という争点が全国どこであっても問われるべきです。
自民・公明の推薦する候補者が勝てば、安倍政権はそれだけで「民意を得た」という態度に出ます。今回当選した門川氏も、日本会議と関わりのある「美しい日本の憲法をつくる京都府民の会」の設立総会で、激励の祝電を送っていた人物。立派な改憲勢力の一角をなす人物です。
しかし、どこをどう見ても、門川氏は今回の選挙に際して「改憲」を争点にはしていません。宜野湾市長選挙のときも現職市長の佐喜眞淳候補は、辺野古移設の賛否について、自らの態度を明らかにしませんでした。本来争点とすべきことを語らず、「争点隠し」を行う。今回も似たような手口ではないでしょうか。
ずるいというか、狡猾というか、卑怯なのは政府です。辺野古移設を争点にしなかった佐喜眞市長が当選したら、「移設に一定の理解を得た」などと言い出す始末です。今回も京都市長選の結果だけをみて、安倍政権が「京都府民は改憲を望んでいる」などと言い出したりしたら、許されざることです。
低投票率と現職市長の再選は、市民の無関心や変革への期待の乏しさを反映しているのでしょう。しかし、こうした実態を変えようと、各地で選挙を応援する市民勝手連が動きを見せています。IWJもそうした活動をお伝えし、参院選までの残された時間で、できる限り選挙を盛り上げていきたいと思います!
市民勝手連「ミナセン」については、こちらの記事をご覧いただくことをおすすめします!記事全編は会員登録をされた方のみ、ご利用いただけます。ぜひ、IWJ会員にご登録いただき、記事の全編をご視聴・お読みください!
※2016/01/22 選挙で安保廃止を目指す!「ミナセン(みんなで選挙)」市民勝手連による記者会見(動画)
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/283710
※2016/01/22 「みんなで勝てる候補者を!」民主党・福山哲郎議員の訴えに、「それって共産党は黙って降りろってことだろ!?」と会場大ブーイング! 「ミナセン」市民選対勝手連シンポジウム
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/283716
続いて、太田美智子記者より、本日最注目の配信のお知らせです!
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■いよいよ、本日14時からCh1で!岩上さんによる経済学者で『金融権力』著者の本山美彦氏へのインタビューをお送りします!!
おはようございます!IWJテキスト班の太田美智子です。
ついに本日14時から、『金融権力』や近著『人工知能と21世紀の資本主義』など多数の著書のある経済学者、本山美彦さんに岩上さんがインタビューします!ぜひご視聴ください!
本山さんの著書に私が衝撃を受けたことは、昨日の日刊ガイドでも書かせていただきました。自分が生きている社会を断片的に、しかも薄ぼんやりとしか理解していなかった…と、気づかされたのです。
数ある著書のうち、読ませていただいたのはごく一部ですが、今、日本や世界で起きていることの意味を、事象の成り立ちやつながり、そこに関係する人間の動機なども含めて、幅広い情報と博識のもとに読み解かれていると思います。そして、本山さん自身が得た視界を多くの人に知らせようという強い意思と熱が伝わってくるようです。
学問としても実生活の中でも、経済や金融というものにまったく関心がなかった私ですが、身の回りや世界で起きていることを理解するためには、欠かせない要素だと気づかされました。
本山さんは『金融権力』の中で、「アメリカを頂点とする金融権力は世界の経済体制を根底から変えてしまった」「アメリカからの執拗な構造改革の要請によって、日本の金融システムは根底から変えられた」と指摘しています。その「金融権力」の正体とは? また、金融権力によって、私たちの世界に何が起きているのでしょうか?
格差を平然と拡大している安倍総理の肝いりで、子供の貧困対策として昨年10月に設立された「子供の未来応援基金」にわずかな寄付しか集まらず、「貧困対策を慈善に頼るな。それこそ国がやれ」と批判を受けました。これに関連するような話も出てくるかもしれません。
社会的弱者への救済は、強者の自由意志に基づく慈悲で行うべきものなのか、政府が社会保障の形で富める者から強制的に徴税して、再配分すべきなのか。前者の立場を書くのが「リバタリアン」で米国の建国以来、あの国の一部に巣食うドグマだそうです。「金融権力」を正当化するロジックと、リバタリアンのロジックは通底していると、本山先生は説かれているそうです。サイバー空間における「自由」の問題も重要です。
インタビューのために本山さんから送られてきたレジュメは、次の言葉で始まっています。「最富裕層が、自らの利益に資するように政治に働きかけ、経済ルールを操り、民主主義を損なうようなやり方で富を蓄積している」。しかも、政治献金とかロビイングとかいうレベルではないようなのです!!
ぜひ14時からのインタビューにご期待ください!チャンネル「1」で、ご視聴になれます!
※視聴チャンネルはこちらです!
http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=1
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太田記者、ありがとうございました!
本日の本山美彦氏インタビューの後も、まだまだ岩上さんのインタビュー予定はたくさんあります!詳細は、次のコーナーをご覧ください!
■岩上さんのインタビューと講演のお知らせ
現在確定しているのは、以下の方々です!他にもアポイントメントの調整をさせていただいている方がたくさんいらっしゃいます。確定次第、どんどんラインナップを更新していきますので、毎日、このコーナーにご注目ください!
・2月11日(木)14時~ 太田昌克さん(後編)
※共同通信社編集委員・論説委員で、『日本はなぜ核を手放せないのか~「非核」の死角』(岩波書店)、『日米<核>同盟~原爆、核の傘、フクシマ』(岩波新書)などの著書がある太田氏に、2018年に期限を迎える日米原子力協定(包括協定)など、日本の原子力政策について岩上さんがお話をうかがいます。大好評を博したインタビューの、その続編です。ぜひ「前編」もアーカイブでご視聴ください(http://iwj.co.jp/wj/open/archives/281578)。
・2月13日(土)13時30分~ 水島朝穂さん
※早稲田大学法学学術院教授で憲法学が専門の水島氏に、自民党の憲法改正草案、とりわけ緊急事態条項の危険性について、水島氏の共著の『「有事法制」を診る』を参考にしつつ、岩上さんがお話をうかがいます。水島氏は、緊急事態条項について、安保法制を補完するものであると、その本質を見抜かれています。必見です!
・2月15日(月)【司会】19時~20時 山本太郎氏・小林節氏 対談
※「<政治>こそ、山本太郎の天職だ!~小林節さん(慶應義塾大学名誉教授)VS山本太郎さん(政治家)」と題したイベントの司会を岩上さんが務めます。イベントの模様は、IWJで中継します!
・2月17日(水)15時~ 樋口陽一さん
※東京大学名誉教授で、日本における憲法学の権威であり第一人者である樋口氏に、立憲主義が危機に瀕している現在の状況や日本国憲法改正草案の危険な内容などについて、岩上さんがお話をうかがいます。
・2月18日(木)14時~ 中野晃一さん
※上智大学教授であり、立憲デモクラシーを牽引し、SEALDsのよき理解者であり、「市民連合」結集の立役者でもある中野晃一さん。各地のデモや集会で野党共闘の必要性を訴えている中野氏に、岩上さんがお話をうかがいます。中野さんは、今の民主党の態度をどう見ているのでしょうか?
・2月23日(火)13時~ 高山佳奈子さん
※京都大学大学院教授で、国際刑事法が専門の高山先生は、「学者の会」の記者会見の際、岩上さんのインタビューに応えて、「マスコミの経営幹部と政権トップが会食を重ねることは、刑法上、贈収賄を構成する」と発言された方です!その時の記事は以下の通り( http://iwj.co.jp/wj/open/archives/254388 )。岩上さんによるインタビューがようやく実現します!
・2月26日(金)19時~ 蓮池透さん(後編)
※北朝鮮による拉致被害者家族連絡会(家族会)元副代表で、新刊『拉致被害者たちを見殺しにした安倍晋三と冷血な面々』を出した蓮池氏に、1月27日に引き続き、岩上さんがお話をうかがいます!
・3月1日(火)14:00~ 是枝裕和さん(映画監督)
※「ワンダフルライフ」「誰も知らない」「そして父になる」などで知られる是枝監督。「クローズアップ現代」のやらせ問題に関するBPO放送倫理検証委員会の委員も務め、「BPOは政治家たちの駆け込み寺ではない」などと自民党による報道圧力を批判されています。岩上さんとのインタビューが一度、決まりかけたのですが延期。その待望の実現です!
・3月3日(木)15時~ 施光恒さん(後編)
※新刊『英語化は愚民化~日本の国力が地に落ちる』が話題沸騰中の九州大学准教授・施光恒氏。1月26日に「前編」のインタビューを行いました。施氏は、岩上さんのインタビューに応じて安倍政権が「成長戦略」の名の下に進めている「グローバル化=英語化」を厳しく批判。3月3日には岩上さんによる続編のインタビューをお届けします!
続いては、安道幹(あんみちまさ)記者より、注目のアメリカ大統領予備選挙についてご報告いたします!
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■注目の米大統領予備選、第2ラウンドのニューハンプシャー州は予想外の展開に!?民主党はサンダース氏支持が61%で、クリントン氏30%にダブルスコアでリード!IWJでも記事をアップしましたので、この機会に会員登録をしていただき、どうぞご一読下さい!
おはようございます。IWJで記者をしております安(あん)と申します。
「政府は一握りの億万長者のものではない」。ウォール街を痛烈に批判し、「社会主義者」を自認するバーニー・サンダース氏が、民主党の候補者指名レースで本命とされてきたヒラリー・クリントンを猛追しています!
2016年2月1日に実施されたアイオワ州党員集会では、当初の予想を裏切る大接戦となり、クリントン氏49.9%、サンダース氏が49.6%の得票数を得て、史上最も僅差となる0.3ポイント差で、かろうじてクリントン氏が勝利するという結果となりました。サンダース氏が「これは互角の戦いだ」とコメントしているように、アイオワは事実上「引き分け」だとされています。
・クリントン氏「勝利宣言」、サンダース氏「結果は互角」(朝日新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160202-00000046-asahi-int
サンダース氏は、政治家として一貫して弱者の擁護を訴え、格差に憤慨し、TPPについては「大企業とウォール街の勝利だ!」と批判してきました。また、2010年12月13日には、ブッシュ政権から続いていた大企業への減税措置の延長をめぐって、8時間に及ぶフィリバスターを展開し、新自由主義がアメリカの国民生活に及ぼす悪影響について滔々と語った骨太の「社会主義者」です。
今回の大統領予備選でも「最低賃金の15ドルへの引き上げ」「公立大学の授業料無料化」「医療の国民皆保険の徹底」「富者に課税強化、企業優遇廃止」「TPP廃止」「女性賃金を男性と同一化」などを公約として掲げ、若い世代から絶大なる支持を受けているようです。29歳以下ではクリントン氏支持が14%に対して、サンダース氏はなんと84%というデータもあります。
・クリントン氏、戦術練り直しも=若者支持獲得へ本腰-米大統領選(時事ドットコム)
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201602/2016020300631
2月9日(火)に行われる、大統領予備選の第2ラウンド、ニューハンプシャー州での予備選はどのような結果となるでしょうか?CNNテレビなどが2月4日までに同州内で実施した世論調査では、サンダース氏支持が61%で、クリントン氏30%にダブルスコアでリードしているようです!
・米大統領選 世論調査、サンダース氏が大きくリード(TBS NEWSi.)
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye2696241.html
IWJでは、このニューハンプシャー州の民主党側の大統領予備選について、記事をアップしましたので、どうぞご覧下さい!
※【注目の米大統領予備選】第2ラウンドのニューハンプシャー州は予想外の展開に! 民主党は、サンダース氏支持が61%で、クリントン氏30%にダブススコアでリード!!
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/286486
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安記者ありがとうございました!アメリカ大統領予備選挙では、共和党候補のドナルド・トランプ氏もその動向が注目されています。サンダース氏が「平等な社会」を標榜するのに対し、トランプ氏は移民排斥や女性蔑視の発言を繰り返しています。正反対の両者ですが、どちらも「既存勢力の破壊」を目指す点では同じです。
アメリカで起こっているこうした「改革的動き」は、日本の政治にも影響を与えるでしょうか?とは言え、トランプ氏のような存在が日本でも台頭してくるのは、勘弁してほしいところですが。
さて続いては、読書を愛する平山茂樹記者より、岩上さんの書籍のご案内です!
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■『前夜・増補改訂版』が『みすず 読書アンケート特集号』で取り上げられました! ぜひ、『前夜・増補改訂版』をお買い求めください!
おはようございます。IWJでテキスト関連の編集業務を担当している平山と申します。
梓澤和幸弁護士、澤藤統一郎弁護士、そして岩上さんが12回にわたって鼎談し、日本国憲法と自民党憲法改正草案を逐条で比較し読み解いた『前夜~日本国憲法と自民党改憲案を読み解く』。昨年2015年12月16日には、新書一冊分のボリュームを追加した「増補改訂版」が刊行されました。おかげさまで、多くの方々にお買い求めいただいています。
この『前夜』が、人文社会系書籍の老舗出版社・みすず書房が刊行する『月刊みすず1・2月号 読書アンケート特集号』で取り上げられました! 取り上げてくださったのは、『個人主義の運命~近代小説と社会学』『生の欲動~神経症から倒錯へ』などの著書がある、京都大学名誉教授で社会学者の作田啓一氏です。作田氏は『前夜』について、以下のようなコメントを寄せてくださっています。
「自民党改憲草案を現行憲法と逐条で比較しつつ読み解く一冊。権力の監視役としての報道メディアの使命を背負うジャーナリストが、憲法の実践者である二人の弁護士に聞く。安保法制『成立』後、とりわけ緊急事態条項の危険性を指摘し、増補改訂版が緊急出版された」
作田氏が述べているように、「増補改訂版」では、問題だらけの自民党憲法改正草案の中から、とりわけ緊急事態条項の危険性を焦点化して取り上げています。
安倍総理は、昨年2015年11月11日に行われた衆議院予算委員会の閉会中審査で、憲法改正において「緊急事態条項の創設を目指す」と明言しました。緊急事態条項が発令されてしまうと、内閣によって法律と同じ効果を持つ政令の制定が可能になる他、基本的人権が制限されたり、総理大臣が予算措置を行えたり、地方自治がなくなったりと、国民すべてが公権力に従わざるを得ない状況になります。
『前夜・増補改訂版』では、安保法制「可決・成立」後の状況を視野に入れつつ、夏の参議院議員選挙に向けて、この緊急事態条項に強い警鐘を鳴らしています。IWJのサイトでは、岩上さんのサイン入りバージョンをお買い求めいただけますので、まだお読みになっていない方は、ぜひ、この機会にご購入ください!
※【増補改訂版・岩上安身単独サイン入り】『前夜 日本国憲法と自民党改憲案を読み解く』
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=171
※【増補改訂版】『前夜 日本国憲法と自民党改憲案を読み解く』
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=169
IWJでは、他にも、この緊急事態条項の危険性に関して、岩上さんのインタビューシリーズをアーカイブ動画として公開しています。「自然災害などの非常時にも、国家緊急権はいらない」とした永井弁護士のインタビュー、緊急事態条項の恐ろしさをいち早く訴えてきた升永弁護士のインタビューは、必見です。下記URLから、ぜひご覧ください!
※2015/12/19 2016年最大の喫緊のテーマ!「国家を守り、人権を制限するのが国家緊急権。多くの国で権力に濫用されてきた過去がある」~岩上安身による永井幸寿弁護士インタビュー
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/279662
※2015/12/25 「緊急事態条項」への認識を問う! 憲法を「眠らせ」ようとしているのは誰か 民主党は「ナチスの手口」に屈するのか? 岩上安身が岡田克也代表を単独直撃インタビュー!
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/280184
※2016/01/11 岩上安身による升永英俊・弁護士インタビュー ~緊急事態条項について(動画)
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/281877
いずれも必見・必読の記事ですが、永井弁護士、升永弁護士のインタビューは会員登録をしていただいた方のみ、全編をご覧いただけます。この機会にぜひ、会員登録をしてみてください!
※IWJ定額会員へのご登録はこちらから!
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IWJ書店では他にも、岩上さんが共同執筆者に名前を連ねた新刊として、『米国が隠す日本の真実~戦後日本の知られざる暗部を明かす』(詩想社)、『「今を伝える」ということ』(成文堂)の2冊を好評発売中です。
『米国が隠す日本の真実』は、鹿児島大学教授の木村朗氏、政治経済学者の植草一秀氏、元衆議院議員の川内博史氏によるクロストークを収録するとともに、米国の世界戦略「オフショア・バランシング戦略」の内実に迫った岩上さんの単独原稿を収録。読み応え十分の内容ですので、ぜひ、お買い求めください!
※【岩上安身単独サイン入】『米国が隠す日本の真実~戦後日本の知られざる暗部を明かす』
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=159
※『米国が隠す日本の真実~戦後日本の知られざる暗部を明かす』
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=158
『「今を伝える」ということ』は、昨年、母校である早稲田大学の「石橋湛山記念早稲田ジャーナリズム講座」で学生に向けて行われた講義「『王様は裸だ』と君は指摘する(できる)だろうか?――ネットメディア・市民ジャーナリズムの可能性、あるいは耐えがたい認知的不協和音について」を収録しています。
既存大手メディアによる日本特有のカルテルである記者クラブの閉鎖性から、それを打破するネットメディアの可能性まで、メディアに関して幅広いトピックを扱っていますので、こちらもぜひ、ご一読いただきたいと思います。
※【岩上安身単独サイン入り】『「今を伝える」ということ』
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=194
※『「今を伝える」ということ』
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=193
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平山記者、ありがとうございました!
IWJ書店では、他にも、岩上さんがインタビューを行った学者や政治家をはじめとするさまざまな分野のキーパーソンの方々のサイン本を販売しています。2月4日に岩上さんがインタビューを行った、岡山大学・津田敏秀先生のサイン本『医学的根拠とは何か』『医学者は公害事件で何をしてきたのか』も販売開始いたしました!
現在IWJ書店で取り扱っているサイン本は、以下のラインナップです。残り冊数わずかなものばかりですので、みなさまどうぞ、お早めにお買い求めください!
・NEW!【津田敏秀さんサイン入り】『医学的根拠とは何か』
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=205
・NEW!【津田敏秀さんサイン入り】『医学者は公害事件で何をしてきたのか』
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=206
・【岩上安身単独サイン入り】『「今を伝える」ということ』
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=194
・【岩上安身単独サイン入り】『米国が隠す日本の真実~戦後日本の知られざる暗部を明かす』
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=159
・【蓮池透さんサイン入り】『拉致被害者たちを見殺しにした安倍晋三と冷血な面々』
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=203
・【白井聡さんサイン入り】『永続敗戦論~戦後日本の核心』
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=191
・『SEALDs×高橋源一郎 民主主義ってなんだ?』
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=195
・【伊勢崎賢治さんサイン入り】『新国防論 9条もアメリカも日本も守れない』
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・【井筒高雄さんサイン入り】『日本と日本人を危うくする安保法制の落とし穴』
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=151
・【山口二郎さんサイン入り】『徹底討論 日本の政治を変える―これまでとこれから』
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=150
・【山口二郎さんサイン入り】『いまを生きるための政治学』
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=149
・【森まゆみさんサイン入り】『異議あり! 新国立競技場――2020年オリンピックを市民の手に』
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=125
・【笹山尚人さんサイン入り】『パワハラに負けない!~労働安全衛生法指南』
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=134
・『百人百話 第一集』
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=56
・『百人百話 第二集』
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=53
※IWJ書店は、会員限定のコンテンツです。この機会にぜひ、会員にご登録いただき、貴重なサイン本を購入してみてください!
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■わとはぷ~What happened today?
本日2月8日は、「郵便マーク(〒)」の日です!みなさんお馴染みのあのマークは、明治20年(1887年)の2月8日に、制定されました。
あまりにも定着しすぎていて、郵便マークがなぜ「〒」の形なのか、今まで考えたこともありませんでしたが、このマークを制定した、当時の逓信(ていしん)省の「テ」からきたとか、「TEISHIN」の「T」からきた、など諸説あるようです。
いずれにしても、このマークは日本独自のもので、国際的には使われていません。私は知りませんでした。エアメールを出すときにも、「〒」マークをしっかり書いてきたと思います。受け取った相手や、現地の郵便局員からは、「なんだこれ」と思われていたでしょう。
ちなみに英語で手紙を書くときには、基本的に郵便マークを付けませんし、中国でも付けないようです。韓国には、韓国語で「郵便」を意味する「ウピョン」の「ウ」のハングル文字を頭に付けるそうです。ハングル文字から来ているのに、なんとなく日本の「〒」と似ていて面白いです。
逓信省は、1949年に郵政省へと再編されました。「〒」は引き継がれましたが、もしかすると「ユ」とか「Y」とかになっていたかもしれません。その郵政省は、2001年に郵政事業庁として総務省の外局になり、郵政事業庁は2003年に日本郵政公社として国営企業へ、そして2007年の郵政民営化で日本郵政グループとして株式会社化されました。
郵便をとりまく状況はめまぐるしく変化してきましたが、私はメールやLINEに慣れ、手紙を書く機会などほとんどなく、年賀状もろくに出さず、荷物は出すより受け取る方が多い(と書くとプレゼントか何かのようですが、たいていアマゾンです)ため、郵便局が国営か民営か、行政機関か会社か、などほとんど気にも止めてきませんでした。
しかし、郵政民営化は、構造改革の名のもと、ゴリゴリの新自由主義者であった小泉内閣が肝いりで断行した施策。2015年11月4日に日本郵政をはじめとする郵政グループ3社は上場しましたが、株価は下落、民営化後の先行きが案じられています。新自由主義的な改革について、有効な対抗言論はなかなか見いだせず、「構造改革」的であるものは今後も社会のあらゆる領域で、ますます進んでいくような気配ですが、そうしたしわ寄せは当然、従業員のもとへも利用者のもとへも押し寄せます。無関心ではいられません。
私自身、便利さにすっかり慣らされてしまったアマゾンも、実は日本(だけでなく世界各地で)に法人税を払っていないとか。岩上さんにこの原稿の第1稿を見せて指摘され、初めて知りました。こちらも、従業員へのしわ寄せは相当のものだそうですし、アマゾンの繁盛によって町中の書店さんは経営が逼迫して、青色吐息です。グローバル企業、巨大流通資本によって、地場の商店が苦境に追いやられ、シャッター街化が進む、その手助けを、はからずも私、していたんですね。きゃー。今さら知って恥ずかしいのですが、これから大急ぎで卒論を書き終えて、グローバリズムの実態について猛勉強していきたいと思います!
本日配信の岩上さんによる本山美彦先生のインタビューは、グローバリズムの正体を勉強するにはうってつけの教材だそうです!ぜひ、みなさん、ご覧になってください!私も勉強します!
また、グローバル企業の実態については、昨年末の「饗宴VI」で先生付きを担当し私も大変お世話になった、中央大学名誉教授で『税金を払わない巨大企業』の著者・富岡幸雄先生が、企業の実名をあげながら文字通り「命を賭けて」、岩上さんによるインタビューの中で糾弾しています。こちらのインタビューも必見ですので、ぜひ会員登録をしてご覧になってください!
※2014/12/01 【大義なき解散総選挙16】「所得税と法人税の欠陥を直せば、消費税はなくてもよい」――『税金を払わない巨大企業』著者、富岡幸雄・中央大学名誉教授に岩上安身が聞く
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/210287
手紙を書く人は減ってきており、荷物もわざわざ郵便局へ行かずとも、黒猫や飛脚が回収しに来て、見事な速さで届けてくれる時代です。郵便局がこの先も生き残れるのか分かりませんが、少なくともこの「〒」マークだけは、今でもあちこちで使われていますので、しぶとく生き残り続けるかもしれません。それだけ、日本国民には浸透しているのです。
そんな、郵便マークのように誰にとっても身近で、しぶとく生き残り続ける存在になれるよう、IWJも頑張っていきたいと思います!
今日も1日、よろしくお願いいたします!!
IWJ 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル
岩上安身サポーターズクラブ事務局
公式サイト 【 http://iwj.co.jp/ 】