日刊IWJガイド「『積極的平和』の生みの親・ガルトゥング博士の単独インタビューを本日全編字幕付きで初配信!『安倍総理は言葉を乱用している』…博士の提言する日本の平和的安保政策とは」 2015.9.6日号~No.1089号~


■■■ 日刊IWJガイド「『積極的平和』の生みの親・ガルトゥング博士の単独インタビューを本日全編字幕付きで初配信!『安倍総理は言葉を乱用している』…博士の提言する日本の平和的安保政策とは」 2015.9.6日号~No.1089号~ ■■■
(2015.9.6 8時00分)

※訂正:ガルトゥング氏の「積極的平和主義」を「積極的平和」に書き換えました。氏は「主義」を生み出したわけではない、との申し入れがあり、そのご指摘を反映させました(9月8日行進)。

 おはようございます!IWJで記者をしている佐々木隼也と申します。

 もうすっかり秋ですね~。まだ昼時は暖かいですが、朝夜は肌寒くなってきました。つまり、今はもう秋、なんです。

 前回のガイド挨拶文でも書かせていただきましたが、安倍総理や防衛省は、「今年の夏までには安保法制を成立させますから…!」と米国に(勝手に)約束していたそうですが、もう夏は過ぎてしまって、今はもう秋、なんです。

 「いや~夏までには、とは言いましたが、今はもう秋ですし、国民が納得してくれないので、ちょっとこの件は白紙に…。まあ、でも、それが、あなたの国と同じく民主主義の手続きをふまえた結果なので、仕方ないですよね?」

そう言えばすむ話だと思うんですよ。アメリカは何しろ「民主主義国家」なんですし、「対等なパートナー」であるならなおさら。そもそもが、国民も国会も憲法も無視して、防衛官僚やら首相やらが勝手に約束してきた話なんですから。

日本側の勇み足は重々お詫びし、責任者には責任を取ってやめていただくなどした上で、米国にはこう言いましょう。

「憲法違反の、本来、できない約束を、国民不在で約束してしまったけど、これはミステイクだった。我々はやはり平和国家として、個別的自衛権による専守防衛に専念しますので、集団的自衛権はやっぱやめときます。ごめんね。恨まないでね」

そういえば、米国側も本来文句は言えないはずです。

 「日本の安全保障を守るのに、米国への従属は必要ない」と、「平和学」の世界的権威、ガルトゥング博士も述べています。ガルトゥング氏は世界中で200以上の「紛争」の仲介をしてきた、まさに紛争解決のプロフェッショナル。世界中の首脳・高官も、その助言を仰ぎ、政策に反映するほどです。

 そのガルトゥング氏は、安倍総理が多用(誤用)する「積極的平和」という言葉の生みの親でもあります。そんなガルトゥング氏に岩上さんは8月19日にインタビュー。氏は、安倍総理の掲げる「世界平和への貢献」という部分に関しては「多少は賛同」しつつも、しかし現在の日本政府は「米国の立場を繰り返すのみ」であり、「抑止や必要な場合は強力な武力で戦えるようになることを念頭に置く」総理の「積極的平和主義」は、「言葉の乱用だ」と苦言を呈しました。

 本来の「積極的平和」とはいかなるものなのか? インタビューでは、岩上さんの問いにこたえて、そもそも「平和学」とはなんぞや、という部分から、分かりやすく解説していただきました。

 「平和」と聞くと、なんとなく抽象的なイメージですが、びっくり。家庭内の平和の維持、といったミクロなテーマから国家間の武力紛争を防いだり、起きてしまった紛争を終結させたり、といったマクロなテーマまで貫かれれているんですね。

ガルトゥング氏の言う「平和」は、これまで世界中の紛争解決・仲介に携わり、世界中の国家の枠組みを超えた平和構築の実例を研究してきた、とても実践的で、リアリスティックなものでした。

ガルトゥング氏は、今回の来日で、数々のメディアの取材を受けて発言されましたが、こんな深いインタビューは他になかったのではないかと思います。

インタビュー直前の打ち合わせで、ガルトゥング氏は、録画編集について、「私の部分的な発言を編集されるのは気になる」と懸念を示されたそうです。日頃の取材は、すべてガルトゥング氏の発言のごく一部分の切り取りに終始します。そうした報道に不快な思いや不信の念を抱いていたのでしょう。

岩上さんが、「ご心配はいらない。通訳が訳している部分などはカットしますが、あなたの発言はすべてノーカットでそのまま報じます」と言ったら、深くうなづいて納得されていたそうです。ですので、このインタビューは、当然、ノーカット版です!

 そんなガルトゥング氏は、ご夫人が日本人ということもあり、日本の今後とこれまでの歩みについて、深い関心と造詣を持っています。そんな氏の、現実的な「武力に頼らない」日本の平和構築手段とは、いかなるものなのか。尖閣問題はどう処理し、米国と友好的な関係を築きながら米国の従属から脱するには、何を「実行」すれば良いのか。まさに日本が歩むべき「積極的平和」の具体案を提言してもらいました。

 よく安保法制賛成の方や安倍総理支持の方は、壊れたレコードのように「反対するなら対案を出せ」と連呼しています。そもそも憲法違反であるものに対案もクソもないでしょう、とは思いますが、あえて彼らの土俵に乗って対案を指し示すとしたら、このガルトゥング氏の具体案は、その有効な一つだと思います。

 このインタビュー、全編英語で行われたため、より多くの方に分かりやすく伝えるためにIWJとして独自に全編日本語字幕を付けました。少しお時間がかかってしまいましたが、お待たせしました、本日20時より、CH1で初配信します!!

 ぜひぜひ、ご覧になってみてください。配信ページは以下です。

【Ch1視聴ページはこちら】
http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=1

 こうした字幕作成作業などは、かなりの手間と経費を要しました。それでも、有意義なインタビューの模様をとにかく多くの方にお伝えしたいという思いから、採算度外視であたっています。IWJは現在、安保法制をめぐる国会審議の模様や、国会前抗議のスピーチ全文記事など、多数の記事で「無料公開」を敢行しています。IWJが倒産する以前に日本の民主主義が倒産したら元も子もないですからね。より多くの国民に、「この国の危機」を可視化し、届けたいと思っています。

 しかしそうは言っても…!現実にIWJが倒産してしまっては、それはそれで元も子もないのもまた事実…!こうしたIWJの苦渋の決意、取り組みを、どうぞ資金面でお支えいただければ幸いです…!9月4日現在で会員数は5,243名と、おかげさまで5000人の大台を突破しています。しかし、今月半ばの15日には300人ほどの方が会員期限をむかえます。皆さんが忘れずに更新手続きをしてくださったら大丈夫なのですが、毎月、継続の手続きを忘れる方がいらして、ごそっと有効会員数が減ります。下手をしたらまた会員が5000人を割り込む可能性もあります。油断はできません。どうか、期限を迎える方は、速やかに継続のお手続きをお願いいたします。

 IWJの財政は、厳しい崖っぷちの縁をぎりぎりバランスをとりながら歩んでいるような状況です。安定的な取材、そしてマスコミが伝えない事実と国民の声の「可視化」のためにも、ぜひ会員にご登録いただき、またカンパやご寄付などで、直接ご支援ください…!今後も会員が6000人、7000人と増えて、最終的には10万人くらいになり、ちょっとやそっとじゃびくともしない強力な「独立メディア」として、権力の暴走に楔を打ちまくっていきたいと思っています!

※会員登録はこちら
https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

※ご寄付・カンパのお願い
http://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html

■早稲田大学で安保法制反対の大規模集会!早稲田OBの岩上さんも挨拶します!

 本日は13時より、早稲田大学で安保法制に反対する大規模な集会が行われます。講演するのは、IWJでもおなじみ、早稲田大学法学学術院教授の水島朝穂さん。早大OBの岩上さんにもお声掛かりがあり、14時20分頃から5分ほど短いスピーチを行う予定です。

 他にも、早稲田OBのやくみつるさんや、OGの吉永小百合さんからのメッセージも紹介されます。集会は15時に終了しますが、その後、大隈講堂前に集合し、そこから高田馬場駅までデモ行進を行います。

 しかしそこで終わりではありません。デモ解散後は、新宿・伊勢丹前で行われる、SEALDsら若者・学生と、安保法案に反対する学者の会による共同街宣に合流する予定です。

 こちら、IWJではCh6で中継予定。中継するのは、IWJの新人・早稲田大学4年の城石愛麻記者です。ぜひぜひ、ご参加、ご覧下さい!

…(後半へ続く)

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◆中継番組表◆
本日のIWJの中継番組表をお送りします。
あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

**2015.9.6 Sun.**

【Ch4】11:00~「安保法案反対 対米自立・民族自決 富ヶ谷デモ」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=4
※「対米自立・民族自決~富ヶ谷デモ実行委員会」主催。安保関連法案に反対するデモを安倍総理の私邸付近で行う予定。

【再配信・IWJ_IBARAKI1】11:00~「田中三彦氏講演会『福島事故はわれわれに何を教えているか~ 福島原発事故の真相と東海第2原発~』」
視聴URL: http://www.ustream.tv/channel/iwj-ibaraki1
※「脱原発ネットワーク茨城」主催。かつて “原子炉圧力容器” の設計に関わった専門家として、国会事故調の中で精力的に福島事故の原因を追究してきた、田中三彦氏による講演を再配信します。

【Ch5】12:00~「築地で、ええじゃないか!vol.7」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=5
※「守ろう!築地市場パレード実行委員会」主催。新宿駅東口アルタ前で街頭宣伝、その後、柏木公園を出発地点としてパレードが行われる。

【Ch6】13:00~「『早稲田から止める!戦争法案 安保関連法案に反対する 早稲田大学全学集会』9.6」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=6
※安保関連法案に反対する早稲田大学関係者有志らによる集会。水島朝穂氏(早稲田大学法学学術院教授)が講演を行う。IWJ代表・岩上安身も登壇!集会終了後に、早稲田から高田馬場まで、デモ行進が行われる。

【IWJ_KYOTO1】13:00~「さよなら原発全国集会 in京都」
視聴URL: http://www.ustream.tv/channel/iwj-kyoto1
※「『さようなら原発』一千万署名、市民の会他」主催。嘉田由紀子氏・鎌田慧氏らが登壇予定。

【IWJ_HYOGO1】14:00~「武装解除のプロ伊勢崎賢治が語る 日本人と戦争のこれから」
視聴URL: http://www.ustream.tv/channel/iwj-hyogo1
※「九条の会・兵庫県医師の会」主催。世界各地の武装解除を手がけた“紛争屋”こと伊勢崎賢治氏(東京外国語大学大学院教授)が、戦争のリアリティと平和国家・日本が進むべき道について、講演を行う。

【IWJ_IBARAKI1】14:00~「9.6千波湖PEACE WALK」
視聴URL: http://www.ustream.tv/channel/iwj-ibaraki1
※平和を願う市民らによる、「ポジティブワードで明るく楽しく」をテーマにした、好文カフェ→千波大橋を往復するパレードを中継します。

【Ch4】16:00~「安全保障関連法案に反対する学生と学者による街宣行動@新宿伊勢丹前 歩行者天国」
視聴URL:http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=4
※「SEALDs・安全保障関連法案に反対する学者の会」主催。蓮舫・民主党代表代行、志位和夫・日本共産党委員長/吉田忠智・社民党党首/ 二見伸明・公明党元副委員長らが発言予定。

【初公開・撮りおろし録画配信・Ch1】20:00~「岩上安身による政治学者・ヨハン・ガルトゥング博士インタビュー」
視聴URL:http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=1
※2015年8月19日、「平和学」の世界的権威、ヨハン・ガルトゥング博士に岩上安身がインタビュー。日本語字幕を付し、録画配信いたします。是非、お見逃しなく!

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◆明日の中継番組表◆

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

**2015.9.7 Mon.**

【Ch未定】15:00~「TPP交渉差止・違憲訴訟 第1回口頭弁論期日報告集会」
※「TPP交渉差止・違憲訴訟の会」主催。TPP交渉差止・違憲訴訟 第1回口頭弁論期日後に行われる報告会を中継予定。

【Ch5】19:00~「緊急講演会第3弾 STOP!安保法制と原発再稼動~ここにも問題あり!~」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=5
※「菅直人事務所」主催の緊急講演会第3弾。今回は、井筒高雄氏(元陸上自衛隊レンジャー隊員)が「自衛官としての安保法制」と題して、講演を行う予定。

【Ch2】17:30~「東京電力 定例会見」
視聴URL:http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=2
※東京電力による定例会見の模様を中継します。

【再配信・Ch1】20:00~「岩上安身による元外務省国際情報局長・孫崎享氏インタビュー 第一夜・国内編」
視聴URL:http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=1
記事URL:http://iwj.co.jp/wj/member/archives/37798
※2015年8月18日、IWJ代表岩上安身が元外務省国際情報局長・孫崎享氏インタビューした模様を、第一夜・国内編と題して、再配信を行います。

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(前半の続き)…

■岩上さんの気骨あるエコノミストの方々へのインタビューのアーカイブを今こそご視聴なさってください!

 IWJの財政も厳しいですが、世界の財政の不均衡も悲鳴を上げ始めています。特に世界的な連鎖株安が猛威をふるっていますね。

 そんななか、日本では8月半ばから、日本株売買が今年初の売り越しに転じています。その額、3兆6000億円以上。ロイター通信などは、今年に入ってドルベースでの日本株が高騰したことで、売って利益を確定するタイミングが来たから、などと報じています。昨年あたりから、海外の大物投資家たちがこぞって、「これから日本株くるよ~!!」と煽りまくっていたのは、自分たちが利益確定売りするためだったんでしょうね。

 とはいえ、ロイターは「根本的な原因」も指摘しています。それはつまり、アベノミクスという虚飾のメッキが剥がれたというものです。「日本経済に対する疑念を持つ海外投資家が増えてきた」という外資系証券エコノミストの声を紹介し、消費、生産、設備投資、物価、いずれも「停滞感が強まっている」中で、「アベノミクスへの信頼感が低下してきた」と指摘しました。

 IWJでは昨年から、そもそもアベノミクスなるものが、たんなるバブルの創出、見せかけの株価高騰「だけ」を目的にした、その実は日本経済を長期的に危機に晒すものだという事実を、報じ続けてきました。岩上さんが、気骨あるエコノミストの方々に連続してインタビューを重ねてきています! 今こそ、ぜひ、アーカイブをご視聴なさってください!

2014/11/22 【大義なき解散総選挙5】総選挙の争点「アベノミクス」の失敗 「アベノミクス解散」ではなく「消費税増税解散」 岩上安身が経済アナリスト菊池英博氏に聞く
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/208225

2014/11/25 【大義なき解散総選挙10】「財政で経済を潰す」に反転したアベノミクス 増税逆噴射で「日本の奈落」を招く財務省と安倍政権の狙いは ~岩上安身が政治経済学者・植草一秀氏に聞く

http://iwj.co.jp/wj/open/archives/208614

2014/12/01 【大義なき解散総選挙16】「所得税と法人税の欠陥を直せば、消費税はなくてもよい」――『税金を払わない巨大企業』著者、富岡幸雄・中央大学名誉教授に岩上安身が聞く

http://iwj.co.jp/wj/open/archives/210287

2014/12/03 【大義なき解散総選挙18】「日本経済は成長のエンジンがなくなった状態」”悲観の乗宣”がアベノミクスを一刀両断 ~岩上安身によるエコノミスト・高橋乗宣氏インタビュー

http://iwj.co.jp/wj/open/archives/210934

2014/12/05 【大義なき解散総選挙19】「消費の停滞は増税以外の要因もある」 ~安倍政権に不都合な経済データ呈示 『アベノミクスの終焉』著者・服部茂幸氏に岩上安身が聞く

http://iwj.co.jp/wj/open/archives/211262

2015/01/28 機能不全に陥った資本主義 「フロンティア」なき時代、私達はどのような社会を作るべきか ~岩上安身による日本大学国際関係学部教授・水野和夫氏インタビュー

http://iwj.co.jp/wj/open/archives/228274

 問題なのは現在、海外勢が大量の売りを出す一方で、国内の個人投資家や「公的資金」が買い支えているという構図です。この「公的資金」の最たるものは、我々の年金を湯水のごとく株購入にあて、「官製相場」を演出しつづけてきた「GPIF」です。

 GPIFは2014年10月に国内株式の投資比率を12%から25%に引き上げることを決定しました。これを受けて、民主党の長妻昭衆院議員が今後想定される損失額を質問主意書で問いただしたところ、なんと、今回の運用見直しで、損失額は見直し前の2倍になることが発覚しました。

 IWJでは今年の1月20日、GPIFの所管である厚労省の塩崎大臣にこの問題について、記者会見で質問しました。しかし塩崎大臣はあくまで「約束通りの年金を受け取れる運用」であり、「安全かつ効率的」な年金運用であることを強調。「損失」した場合の問題については回答を避け続けました。

・2015/01/20 「消えた年金」再び?! 年金運用の株式投資シフトで損失リスクが2倍に―― 塩崎厚労相、あくまで「安全かつ効率的」な運用だと強調
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/226280

 早くも「損失」が顕在化してきた今、あらためて塩崎大臣の見解を問いたいと思います。外国の投資家の利益確定のための売り浴びせに対し、株価が下がるからと、我々の年金の原資が際限なく注ぎ込まれてゆくのでは、たまったものではありません。官製相場はいつか破綻します。その上、米国の覇権維持のために、世界中で戦争に付き合わされるなんて御免こうむりたいと思います。

■ご寄稿紹介!「戦争法案」に関する寄稿・コメントをお寄せください!

 安倍総理の「積極的平和主義」がいかに欺瞞に満ちたものであるかに気づき、反対の声をあげる人の声は、日に日に増え続けています。「安全保障関連法案に反対する学者の会」の賛同人数は、なんと13,000人を突破しました。

 IWJでは、全国の学者の方々、そして一般の市民の皆様から、この法案に対する寄稿・コメントを募っているのですが、その勢いは衰えることなく、毎日多くのメッセージが寄せられています。これまでにお寄せいただいた寄稿・コメントは、下記のページに集約していますので、ぜひご覧になってみてください!

※安倍政権の集団的自衛権にもとづく「安保法制」に反対するすべての人からのメッセージ
http://bit.ly/1Dctmg0

・寄稿・メッセージの宛先はこちら
office@iwj.co.jp

 本日はその中から、奈良教育大学教員の川上文雄さんのメッセージを以下、全文紹介したいと思います。

ーーーーーーーーーーーー
 「われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する」(日本国憲法前文より)。「戦争に頼りながら幸福を追求する国民になる」法案に反対します。

 この法案を推進する安倍首相たちは憲法13条の「生命、自由および幸福追求に対する国民の権利」をねじまげています。13条にある「公共の福祉(=全世界の国民の権利)に反しない限り」に違反しています。
ーーーーーーーーーーーー

 「戦争に頼りながら幸福を追求する国民になる」法案、まさに言い得て妙だなと思います。安倍政権のこれまでの分かりにくい言動を端的にまとめると、これですよね。ジョージ・オーウェルの小説「1984」で独裁国家が掲げる「戦争は平和」と同じ、完全に矛盾した言葉です。

 戦争に頼ることで「幸福」を得るのは、軍需・安全保障利権で儲ける一部の貴族たちだけでしょう。「この国はこんな危険に晒されている!」と安全保障の専門家なる人たちが分析を披露することで、彼らのもとにはお金と立場、権威が転がり込みます。防衛予算の増大で、米国の軍需産業がボロ儲けし、そのおこぼれにあずかる一部の国内軍需企業にもお金が舞い込むでしょう。そしてそんな企業から、予算を増やしてくれる彼ら「専門家」にお金が舞い込む。まさに局所的な戦争経済が誕生します。その犠牲になるのは、その他大勢の国民ですよね。

 川上さんは、憲法13条の「公共の福祉(=全世界の国民の権利)に反しない限り」に違反している、と指摘されています。しかし安倍政権は、違反していることを認識していながら確信犯的に進めていることが、自民党の憲法改憲草案を見ればよく分かります。

 改憲草案の憲法13条の部分を見ると…

ー【現行憲法】ーーーーーーーーーー
第十三条
すべて国民は、個人として尊重される。
生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利については、
公共の福祉に反しない限り、
立法その他の国政の上で、
最大の尊重を必要とする。
ーーーーーーーーーーーーーーーーー

…の、「公共の福祉に反しない限り」が、「公益及び公の秩序に反しない限り」に書き換えられています。「公の秩序」とは、時の政府が恣意的に判断するものです。そして国民目線である「公共の福祉」という文言を削除することにより、「我々の意思決定に異を唱える者の『生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利』は尊重しませんよ」と堂々言っているわけです。

 憲法がこのナチスも真っ青のトンデモ草案に置き換わってしまったら…考えるだけで国外に逃亡したくなりますね。もちろんこんな草案を通して良いはずがありません。そのために、この危険な草案の中身を、国民は今のうちに熟知しておく必要があります。澤藤統一郎弁護士、梓澤和幸弁護士、そして岩上さんによる鼎談を収録した『前夜~日本国憲法と自民党改憲草案を読み解く』を、ぜひご覧下さい。先の「憲法13条」の問題だけでなく、すべての条文を現行憲法と比較し、その問題点、危険性を分かりやすく洗い出しています。

 『前夜』は、全国の書店、Amazonの他、IWJのホームページでもご購入いただけます。憲法改正に「No!」の声をあげ続けるためにも、ぜひ『前夜』をご一読いただければと思います。

※前夜 ~日本国憲法と自民党改憲案を読み解く
http://bit.ly/1jWh3da

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■TPP違憲訴訟の情報拡散にご協力ください!

 安保法制や憲法改正など安倍政権が前のめりで進めている、日本の根本破壊政策。その一つとして絶対に忘れてはならないのがTPPです。この危険性を訴えるべく、岩上さんは、山田正彦元農水相が幹事長を、岩月浩二弁護士弁護団共同代表を務める「TPP交渉差止・違憲訴訟の会」の原告に名前を連ねています。

 いよいよ9月7日(月)の13時半から、東京地方裁判所で、この違憲訴訟の第一回口頭弁論が行われます。その後、15時からは、弁護士会館5階502会議室で、報告集会が行われます。

 「TPP交渉差止・違憲訴訟の会」では、この口頭弁論の傍聴および集会への参加を募集しています。以下がその概要です。

・第一回 口頭弁論

日時 9月7日(月)13:30~
場所 東京地方裁判所 101法廷
   12:40 正面入口前で門前集会
   ※傍聴券配布、先着順の可能性あり。
内容 1.代理人(弁護団)による訴状要旨の陳述
2.原告による意見陳述
   15:00~報告集会 弁護士会館5階502会議室
   ※時間は変更となる場合があります。

 日本の「国のかたち」を丸ごと米国式に変えてしまうTPPは、生存権、幸福追求権、司法主権、知る権利などといった点で、日本国憲法に違反しています。安保法制のような憲法解釈による憲法破壊ですらなく、堂々と、憲法を根こそぎ破壊する代物です。ぜひ、口頭弁論を傍聴していただくとともに、報告集会に参加していただき、「TPP交渉差止・違憲訴訟の会」の活動にご助力ください。

 同会は、こちらのページで、会員・原告を募っています。どうぞ、よろしくお願いいたします。

※TPP交渉差止・違憲訴訟の会
http://tpphantai.com/

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■復刻版「TRUE DEMOCRACY」Tシャツ、大好評発売中!

■IWJの「TRUE DEMOCRACY」Tシャツ&プラカード絶賛巷を賑わし中!

 IWJでは、IWJの「標語」「社訓」「存在理由」でもある「TRUE
DEMOCRACY」を掲げたオリジナルTシャツを絶賛発売中です!そしてプラカードも作成しました。

 Tシャツは今現在も大好評で、昨日も15着ほど発送させていただきました。いつか、渋谷の街を歩けば10人に1人はこのTシャツを着ている、という光景が見られたらいいな…と思います。そんな世の中では、すでに安倍政権は存在すら忘れられているでしょう。

 以下、オリジナルTシャツとプラカードのご案内です。

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★「TRUE DEMOCRACY」Tシャツ!

ブラック×レッド
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=140

生成り(ナチュラル)×エンジ
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=141

ネイビー×イエロー
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=142

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■事務スタッフ、テキストスタッフを大至急募集しています!

 現在、IWJでは事務スタッフ、テキストスタッフを絶賛大募集しています。

 テキストスタッフとは、現場で取材して記事を書く、いわゆる「記者」にとどまりません。各種リサーチ、パワーポイントの作成、Twitterでの実況、メールマガジン用原稿のリライトや注釈付けなどといった作業も含まれます。

 勤務形態は、必ずしもIWJの事務所に出勤というかたちに限りません。地方在住で「タイピングは得意!」という方には、文字おこしの作業やTwitterでの実況の作業を担当していただくケースもあります。

 また、英語をはじめ、中国語、フランス語、ドイツ語など、外国語に堪能な方も募集しています。IWJは、日本国内だけでなく、情報をワールドワイドに発信していきたい、と考えています。翻訳などの能力に長けているかたの応募をお待ちしています。

 IWJの活動を理解し、「我こそは!」という方、ぜひ、IWJのスタッフ募集にご応募ください!

 応募条件の詳細は、以下の通りです

<総務・営業事務スタッフ>
 契約など一般的な総務の業務の他、営業事務、事務所内庶務、資料のファイリング、そして経理の補助的なお仕事もお願いする場合があります。

■応募条件
・ワード・エクセル・メール送信などの基本的なPC操作ができる方
・責任感・協調性のある方
・IWJスタッフを裏で支えたいと思ってくださる方
・未経験者可。経験者や専門知識のある方歓迎

<一般事務スタッフ>
 電話やメールでの外部の方との連絡、岩上さんのスケジュールを把握してのインタビューのアポ取りや、スケジュール管理。イベント開催の準備、ファイリングやその他、諸々発生する、庶務的なことなど、IWJの活動のまさに屋台骨となる重要なお仕事です。

■応募条件
・事務経験のある方
・PC操作に不安のない方
・柔軟性があり、協調性のある方
・責任感のある、真面目な方
・IWJの報道に関心や理解があり、政治・社会問題にも興味のある方
・できれば運転ができる方。できれば、です。
・できれば長期にわたって勤められる方。これもできれば、です。

<テキストスタッフ>
 取材前・企画立案段階からのリサーチャー(資料収集・調査)、取材・記事の執筆、実況・報告ツイート、記事の編集・作成・校正・アップロード・告知、筆力がある方は他のライターの記事のリライト、メールマガジン「岩上安身のIWJ特報」、「IWJウィークリー」の編集、注釈の作成、発注管理、校正など、テキスト作成に関わる業務全般。(すべてできなくても可。得手不得手によって部分的担当だけもあり)

■応募条件
・IWJのコンテンツに理解があり、方向性に共感できる方
・読解力と論理的な文章力のある方
・マスコミ、出版業界経験者歓迎
・未経験者でも素直に仕事を覚えようという方なら歓迎
・人とのコミュニケーションスキルがあり、明るく、協調性のある方(チームワークで動くので)
・パソコンが使える方
・知的好奇心旺盛な方
・地道に粘り強く仕事のできる方
・外国語が堪能な方、大歓迎
・運転ができる方、気力、体力、機動力のある方、歓迎

 各募集スタッフのその他の詳細の項目に関しましては、以下のページよりご確認ください。上記の応募条件は、すべて当てはまっている必要はありません。IWJは今、本当に人手を必要としています!ぜひ、ふるってご応募ください!

【スタッフ応募フォーム】
http://bit.ly/1ALJypQ

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■わとはぷ!のコーナーです。

 本日9月6日は「黒の日」。由来は言うまでもなく「く(9)ろ(6)」の語呂合せです。1989年に創立40周年を迎えた京都墨染工業協同組合が制定し、伝統染色の黒染めをPRし、黒紋服や黒留袖の普及を図る日だそうです。

 僕も昔から、モノトーンの服装が好きで、無駄に黒い服を何十着も持っていました。ファッションに興味の薄い人間としては、白黒のコーディネートは服を選ぶ手間も省け、かつそうそうハズさない、安パイなファッションなんですよね。とはいえ僕も32歳。そろそろそういうファッションから脱却しようと、色付きのコーディネートにトライし始めています。

 ということで、最近はグレーや、ちょっと明るい黒など、モノトーンの中でもカラフルなバリエーションを追及しています。つまり、白黒から脱却できていません…。どなたか、ファッションのアドバイスをしてくれる方、切に望みます。

 ということで、今日も一日、IWJをよろしくお願い致します!!

IWJ 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル
岩上安身サポーターズクラブ事務局
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