■■■ 日刊IWJガイド 2015.4.5日号～No.935号～ ■■■
（2015.4.5 8時00分）

おはようございます。
IWJの動画班のチーフ、古田“磐梯山”晃司と申します。

新年度が始まり、最初の週末です。
東京では気温もだいぶ暖かくなり、自分を悩ませていた花粉も少し落ち着いた気がします。私もムービーの腕を磨き、花粉のように天高く舞う男になって、少しでもIWJの力になれればと思っています。

ええ、桜のように華麗に舞い散るなどとは申しません。安倍総理の俳句のように「舞い散」ってたまるか、と思います。

杉花粉のようにしぶとく、舞い上がり、安倍総理や菅官房長官のような権力の濫用を当たり前のように思っている人の鼻腔に食い込んで、せめてくしゃみくらいはさせたいと思っております。

これは、ご一新以来、ずっと冷や飯を食わされてきて、今なお3.11以来、踏みつけにされている会津人の花粉魂です。
これからも不肖・会津の花粉魂こと古田晃司をよろしくお願いします。

連日、お伝えして参りました「桜」中継。私も画面を観ながら故郷・会津の桜に思いを馳せていました。遙かなる磐梯山の桜は今年も美しく咲き誇るでしょうか。

東北はまだ肌寒く、桜の開花はまだ先のようですが、私も折を見て里帰りし、桜の木の下でうたた寝などをしながら、3.11が起こる前の、故郷が放射能に汚染されていなかった頃の夢を見たいなぁなどと思っています。

さて、これからゴールデンウィークに向けてますます気温も上がり、木々も青々としてまいります。

一年の中でもっとも過ごしやすいこの季節、嗚呼、裏磐梯はどんなに美しいだろう、と今から楽しみです。日差しもやわらかく、木々の淡い緑が出始める、この季節が個人的には一番好きです。

嗚呼、磐梯山。春といえば磐梯山。

しつこくてすみません。一昨日は、「会員5000人到達再々祈願桜満開ツアー」と題して、都内の桜の名所から満開の桜の映像をお届けし、昨日も京都で中継市民をされている萩崎さんに、祇園白川の美しい宵桜の映像をお届けしていただきました。

是非、アーカイブを御覧になってみてください。どこの桜も、儚くも美しいです。

※2015/04/02 会員5000人到達再々祈願 桜満開ツアー ～岩上安身による「野川桜ライトアップ」中継
→ http://iwj.co.jp/wj/open/archives/241215

※2015/04/03 会員5000人到達再々祈願 桜満開ツアー ～神田川・隅田川・昭和記念公園中継
→ http://iwj.co.jp/wj/open/archives/241349

福島からも、ぜひとも桜中継できるように、いろいろ準備したいと思います。

■「残業代ゼロ法案」閣議決定！

いつまでも桜のピンクに包まれていたい気分ではありますが、呑気に花見などとも言っていられないような情勢が続いています。

政府は3日、アベノミクスの柱である「規制改革」を進めるため、労働基準法と農協法、国家戦略特区法の各改正案を閣議決定しました。特に着目したいのが、この労基法改正に「残業代ゼロ法案」、またの名を「定額働かせホーダイ」に関する案が含まれていること。野党は反発を強めています。

新自由主義の名のもとに経済支配を拡大するグローバル企業、資本からの搾取構造がますます強固になり、格差社会が広がっていくのかと思うと、こんな柔らかな季節に、暗澹たる思いになります。

IWJでは、こうした資本主義における格差問題への取材も継続しています！！

本日も19時より、『グローバル大企業の悪行に迫る！』と題したシリーズ第6弾の再配信を行います！

再配信！【グローバル大企業の悪行に迫る！】「どこかで誰かがつらい思いをしていなければ、これほどの低価格にはならない」 ～ユニクロの中国請負工場労働環境について国際人権NGOがフォローアップ会見
[記事URL] http://iwj.co.jp/wj/open/archives/228186

確かに私もユニクロは着ます！（どちらかというとコロンビアが好きで、グリーンのコロンビアは、私のアイデンティティーと化しています）。

しかし、いや、だからこそユニクロには、クリーンな、春に着こなすにふさわしい企業になってほしいと心から願っているわけです。

さらに！　同じく新シリーズとして、本日２１時より『「残業代ゼロ法案」閣議決定 進行する労働法制の悪化 再配信シリーズ』 の第1弾を配信します！

「国家戦略特区」は”ブラック特区” 派遣法改正で拡大する賃金格差 ～岩上安身による棗（なつめ）一郎弁護士インタビュー
[記事URL] http://iwj.co.jp/wj/open/archives/122490

IWJ会員になっていただければいつでも好きな時にご覧いただける過去「重要アーカイブ」も沢山あります。下記の３点のアーカイブは、この機会に特にオススメしたいです！

2015/04/01 中国だけではなかった――カンボジアでもユニクロ、GUなどの工場で人権を無視した劣悪な労働環境実態が明らかに～NGOの調査で発覚
→ http://iwj.co.jp/wj/open/archives/241131　

2014/05/06 元野宿者の労働者「週に5日、1日8時間働いても給料は生活保護以下の水準」　使い捨てにされる外国人労働者も
→ http://iwj.co.jp/wj/open/archives/138326　　

2013/07/17 ブラック企業は法令順守企業の競争力を削ぎ、経済面の非効率化や少子化など、あらゆる社会問題をもたらす ～岩上安身によるNPO法人POSSE代表・今野晴貴氏インタビュー
→ http://iwj.co.jp/wj/open/archives/91519　

外国人なら使い捨て奴隷労働にされてもいい、なんて話じゃないんですよ。外国で起きていることを他人事として見過ごしてしまえば、今度は国内で、我が身に起きるんです。現に、米国でおきた残業代ゼロ法案は、日本でも実現してしまっているじゃないですか！

労働者を奴隷化するもくろみは、今なお進行中です。僕ら、田舎から東京に出てきて、土地も持たず、まとまった金もなく、カラダひとつで働きに働いて自分の生きていく場所をなんとか見つけ出そうとする若者が、どうしてこんなに夢を粉々にされなければならないのか。

少子化トレンドに逆行し、ちゃんと結婚して、子供も産み育てたい、家も持ちたい、温かい家庭を築きたい、というささやかな夢を抱いているんですよ、僕は！

自分が奴隷化されるなんてまっぴらだし、他人が奴隷化されるのも黙って見ていくわけにいかないんです。

皆さん！ 本気になってIWJを見てください！ 本気になって応援してください！一緒になって戦ってください！

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（後半へ続く…）

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◆中継番組表◆
本日のIWJの中継番組表をお送りします。
あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

＊＊2015.4.5 Sun.＊＊

IWJは、統一地方選に関連する各党、候補者の街頭演説などの模様を中継しております。
本日は京都Ch1、大阪Ch1で中継予定です。

【IWJ_OKINAWA1】8：30～「辺野古新基地建設阻止を訴える県民行動」
視聴URL： http://www.ustream.tv/channel/iwj-okinawa1
※「止めよう辺野古新基地建設実行委員会」が主催。
菅義偉官房長官と翁長雄志知事との会談に向けて翁長知事を激励し、菅官房長官に対して移設を撤回するよう訴える県民行動。

【IWJ_KYOTO1】10：00～「KYOTO ONE LOVE CARNIVAL」
視聴URL： http://www.ustream.tv/channel/iwj-kyoto1
※「FRYING DUTCHMAN」が主催のパレード。行進曲にあわせて大行進が行なわれる予定。

【グローバル大企業の悪行に迫る！第6弾 再配信・Ch6】19：00～「『どこかで誰かがつらい思いをしていなければ、これほどの低価格にはならない』～ユニクロの中国請負工場労働環境について国際人権NGOがフォローアップ会見」
視聴URL： http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=6
記事URL： http://iwj.co.jp/wj/open/archives/228186
※2015年1月20日（火）収録。ヒューマンライツナウと香港のNGO・SACOMは、1月19日に株式会社ファーストリテイリングと対話した内容を報告しました。

～関連記事はこちら～
・中国のユニクロ下請け工場への潜入取材から明らかになった悲惨な労働環境とは――「ファストファッション―《安さ》の裏側にあるもの」
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/225633

・「長時間労働」や「賃金未払い」など明らかな法令違反が発覚、ユニクロ中国下請け工場に潜入調査「地獄のような労働環境」～NGO団体が会見で警鐘
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/224915

【「残業代ゼロ法案」閣議決定 進行する労働法制の悪化・再配信シリーズ 第1弾・会員限定再配信】
21：00～「『国家戦略特区』は”ブラック特区” 派遣法改正で拡大する賃金格差
～岩上安身による棗（なつめ）一郎弁護士インタビュー」
視聴URL： http://iwj.co.jp/wj/member/limited
記事URL： http://iwj.co.jp/wj/open/archives/122490
※2014年7月25日（金）に収録した、「岩上安身による棗（なつめ）一郎弁護士インタビュー」を会員限定で再配信します。棗弁護士は、派遣法改正案は「労働規制の緩和ではなく、破壊だ」と警鐘を鳴らしました。

～～会員限定配信の視聴方法～～

1,会員限定視聴ページ（ http://iwj.co.jp/wj/member/limited ）へアクセス
2,登録メールアドレスとパスワードを入力
3,ページに表示されているパスワードを、視聴画面に入力

以上の手順で、ご視聴いただけます。ぜひ、ご覧ください。

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（…前半の続き）

■やっとかい！！ 菅官房長官沖縄入り

ついにこの日がきました。

政府から菅義偉官房長官がついに昨日から沖縄入りし、本日、辺野古新基地建設問題について翁長雄志・沖縄県知事と会談を行います。…

やっとかい！！　

これまでどれほど翁長知事の面会を拒否してきたのか、ブログにまとめてありますので、安倍政権による「翁長イジメ」をこのタイミングで振り返っておきましょう。

※【IWJブログ】 「立場をわきまえろ」だと!? 安倍政権による陰湿な「沖縄イジメ」の実態！際立つ翁長氏への冷遇と税金を使った「経済制裁」が始まる !?
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/224473

先日、翁長知事が沖縄防衛局に対し、大型ブロックが岩礁破砕の許可区域外のサンゴ礁を損傷している可能性が高いことを理由に、米軍普天間飛行場の名護市辺野古のキャンプ・シュワブ沿岸部への移設工事の停止を指示しました。

これに対し、林芳正農林水産大臣が「行政不服審査法」をもとに、翁長知事の指示自体を無効と判断したため、現在も辺野古沿岸部での海底ボーリング調査が続けられています。

私も会津の出身。中央政府に一方的な決定を押し付けられる苦しみは、私のおじいちゃん、おばあちゃんたちから語り継がれていますので、沖縄のことも他人事とは思えません。

※2015/03/31 【辺野古移設問題】翁長知事の作業停止指示を「執行停止」すると発表した林農水相、相次ぐ質問に「知事のコメントに、いちいちコメントする立場ではない」～閣議後記者会見で
→ http://iwj.co.jp/wj/open/archives/241025　

元経産官僚の古賀茂明さんへの“圧力”が話題になったり、安倍首相の「我が軍」発言を「自衛隊も軍隊の一つ」と擁護する発言が取り上げられたりと、ほうぼうで話題の菅義偉官房長官。

はたして菅官房長官は、「普天間基地、県外・国外への移設」を掲げた翁長氏を知事に選んだ、沖縄県民の民意を汲み取るつもりはあるのでしょうか。

報道によると、菅官房長官は、名護市辺野古の新基地建設について、県民の中に賛成、反対のいずれの意見が多いかという問いに対し、「それは分かりません」と述べた、と報じられています。

ちょっと腰を抜かしそうです。

「こら！　お前は昨年の名護市長選、県知事選、衆院選の結果を忘れたのか！？」と…。

「分かりません」じゃないでしょうが！　

当たり前ですが、菅官房長官も選挙を経験する政治家のひとり。世論は常に気にしているはずで、沖縄の民意も確かにわかっているはずです。何を今更すっとぼけているんだ、といった感じです。

そんなにアメリカの尻にひっついていきたいのか？？
そんなにアメリカのネオコンのいうことなら、なんでもへいこら聞くのか？？
沖縄に基地さえ作れば、アメリカに尖閣問題で守ってもらえるだろうしぃーとか、いつまで脳みその足りない馬鹿な考えで盲従しているのか？？
どんな奴隷根性なんだ、日本の政治家や官僚どもは！
と胸ぐらつかんで問い詰めたくなります。

アメリカの軍事力の凄さと、その行使にあたってのデタラメさ、道義も正義もあったものでないことは、イラク戦争以来、はっきりしていることです。でも、世界は、そんなクレージー番長のアメリカにへいこらついていかないことが、この春、三月の最終日に明らかになったじゃないですか！

中国が中心のアジアインフラ投資銀行AIIBに、創設メンバーに加えてもらおうと、雪崩を打って参加した国の数と名前、見ましたか？

安倍政権が、軍事的に中国包囲網を呼びかけ、あてにしていたインドもオーストラリアも参加。韓国も参加。アメリカが必死で引き止めたのに、アメリカの同盟国はことごとく裏切ったわけです。アジアでは参加を断られた北朝鮮だけです、加わっていないのは。あと我が日本。

何よりもまず最初に加わると言いだしたのは、アメリカと特別な同盟関係にあるイギリス。そしてフランスやドイツなど、欧州各国は軒並み。アメリカにいじめられているロシアも、ブラジルも、BRICs諸国はみんな加わる。中東も。そしてなんと！あのイスラエルも加わるんだそうです！

残ったのは文字通り、アメリカと、その忠犬ポチ公の日本。いやー、こっぱずかしいですね、世界の動きを日本政府もその尻にくっついていくだけの御用マスコミも、まったく読めていなかったってこと。

そのアメリカだって、ルー財務長官を直接、中国に派遣して中国と話し合っています。日本の頭越しに電撃的に参加の可能性もあります。

この状況、何かに似ていませんか？

岩上さん曰く、これは、1945年、第二次大戦末期、日本の敗色濃厚になった時、次々と大日本帝国の支配下にあった植民地も、独立を叫び、各国が日本に宣戦布告をして、勝ち馬に乗ろうとした、その時の状況にそっくりではないかと、言います。

ていうことは、「セキュリティダイヤモンド構想」という、中国敵視政策の旗を掲げて立った安倍内閣は、干戈をまじえることなく、外交戦に負けたってことですね。

かくなる上は、潔く敗北を認め、辺野古の米軍基地建設を中止し、中国包囲網などという馬鹿げた旗をおろして、敗戦処理にあたってもらいたいものだと思います。もちろん内閣はとっとと総辞職を、ぜひ。

安倍政権は、国内の駐留米軍基地さえあればアメリカをつなぎとめられる、とやっきになってきました。基地を人質にして、米国を動かすつもりであり、さらには、米国の下請け軍として、どこへでも戦争に行くと、その準備におおわらわです。

しかし、アメリカの理不尽な暴力の行使は、世界で支持されているんでしょうか？ 結局、ウクライナをぐちゃぐちゃの戦場にしたけれど、ロシアを攻略できませんでしたね。ロシアへの経済制裁には、中国だけでなく、韓国も加わりませんでしたよ。韓国は独立国なんですね、日本と違って。

アメリカと心中する気は、イギリスにもイスラエルにもない。これ、すごく大事なことではないでしょうか。日本だけがアメリカというクレージー番長に追随したと言っても、世界はそんな日本を敬意をもって見てくれるでしょうか？

辺野古では今でも反対派による座り込みも続いています。民意とはなんなのか、少なくとも、アメリのネオコンのケツを舐めて何でも言われた通りにすることが民意を尊重することではないことはたしかです。

現官邸のIWJ、沖縄中継市民の方々が追い続けている沖縄を是非ご覧になっていただきたいと思います！

※2015/04/03 【沖縄】辺野古で名護署に逮捕された船長・仲宗根和成氏インタビュー（動画）
→ http://iwj.co.jp/wj/open/archives/241407

※2015/04/01 政府が進める辺野古新基地建設問題で環境学者ら22人が緊急声明を発表、辺野古の世界遺産推薦を検討する環境省は沈黙
→ http://iwj.co.jp/wj/open/archives/241133

※2015/04/01 【沖縄】名護市辺野古での市民逮捕に対する名護署前での抗議行動（動画）
→ http://iwj.co.jp/wj/open/archives/241192

岩上さんによる翁長雄志沖縄県知事インタビューはこちら！！！

※2014/10/16 【沖縄県知事選スペシャル】翁長雄志氏、米軍基地負担と「リンク」した沖縄振興策に強く反対 辺野古移設は「ご破算」にする意欲を岩上安身に語る
→http://iwj.co.jp/wj/open/archives/183153　

この辺野古の戦いは、世界中が注目しています。日本の安倍政権が、どうやって沖縄の民意をすりつぶそうとしているか、世界が見ています。僕らIWJは、世界に向けて、その様子を可視化していくつもりです。

■AIIBの対応をめぐり野党猛反発！！
中国主導のアジアインフラ投資銀行（AIIB）不参加をめぐり、日本が孤立を深めていることには、野党も猛反発。
民主党の岡田克也代表は１日、主要７カ国「Ｇ７」の足並みの乱れにつながると指摘し、「大きな失態だ」と批判。「首脳外交をやっていながらしっかり統一歩調をとれなかったのが不思議だ」と疑問を呈しました。
維新の党の江田憲司代表は4月2日、AIIBの参加国・地域が50ヵ国・地域を超えたことについて、「中国外交の勝利、日本外交の完全敗北だ」と述べ、「今からでも遅くないので（日本政府は）参加して欲しい」と安倍政権に要求しました。
日本共産党の志位委員長は、１日、会見で、「ＡＩＩＢの動きは、従来の一部の大国中心の経済秩序ではない、新しい国際経済秩序を求める動きといっていい」と位置づけ、「この動きにきわめて消極的な日本政府の対応は、世界とアジアの大きな動きをとらえられない視野の狭さ、もっぱらアメリカの顔色だけをうかがうという自主性のなさが露呈した、あまりにも拙劣なものだ」と痛烈に糾弾しました。
アメリカの顔色だけをうかがうという自主性のなさ。つまりはアメポチということですね。ずばり、核心をついた指摘でした。
先ほど、ちらりとふれましたが、安倍総理は、2012年末の総理就任直前、「セキュリティ・ダイヤモンド構想」という論文を発表。この中で「南シナ海は『北京の湖』となっていく」と、中国の脅威を煽り、「オーストラリア、インド、日本、米国ハワイによって、インド洋地域から西太平洋に広がる海洋権益を保護するダイヤモンドを形成」して、中国を南シナ海から排除すべきだ、と中国包囲網の形成を呼びかけました。
　しかし、実際には、先述したように、中国を包囲するどころか、あてにしていたインドも、オーストラリアもAIIBに参加し、逆に日本が世界の中で孤立するような構図となってしまっています。
安倍政権の危険なダイヤモンド構想については、IWJはすで2年前の2013年にいち早く警鐘を鳴らしてきましたが、安倍総理はこの論文を、姑息にも英語のみで発表し、日本語では発表しなかったため、ほとんど知られていません。
そこで、岩上さんとIWJの特別取材班は、この構想を全文邦訳し、検証と批判を加え、メルマガ「岩上安身のIWJ特報！」でお伝えしました。

※2013/07/30 IWJ特報第95号 「ワイマール時代」の終幕？ 孤立を深める日本 ～幻の安倍論文「セキュリティ・ダイヤモンド構想」のすべて

http://iwj.co.jp/wj/open/archives/93824

　この特報のバックナンバーは、単体でもお買い求めできますが、今こそAIIBの議論が必要だ！！！！　とのことで、この機会にIWJの会員の方には無料で読めるように、会員限定で公開いたします！
　是非ご覧ください！　AIIBの問題は「岩上安身のニュースのトリセツ」でも取り上げますので、そちらもお待ちください！

■サウジアラビアによるイエメン軍事介入

CNNによると、イエメンのイスラム教シーア派武装組織「フーシ派」の掃討作戦を主導するサウジアラビアの消息筋は、昨日までに、サウジの特殊部隊がイエメン南部アデンに展開し、フーシ派制圧を進める同国政府軍を側面支援していることを明らかにしたとのことです。

サウジアラビアによる軍事介入によって、一時、原油価格が急騰、株価が下落するなど、世界経済にとって新たな波乱要因となってきました。

岩上さんのインタビューで、カレル・ヴァン・ウォルフレン氏も触れていましたが、ウクライナ危機以降、サウジアラビアは意図的に原油を増産することで、ロシアに対して圧力をかけているのでは、と見られていました。

※2014/12/18 ウクライナ危機、イスラム国、TPP…アメリカ帝国主義の世界戦略を読み解く ～岩上安身による『日本に巣喰う4つの“怪物”』著者 カレル・ヴァン・ウォルフレン氏インタビュー
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/214711　

　ほとんど米国のエージェントのように、ロシアを追い詰める役割を演じていたサウジアラビアですが、今回のサウジの軍事介入の背景にはイスラム教のシーア派とスンニ派の対立があるようです。イエメンの反政府武装組織・フーシはシーア派系勢力で、背後で同じシーア派のイランが支援していると言われています。これに対し、サウジなど湾岸諸国とハディ氏側はスンニ派です。

このように、中東で戦争が継続的に勃発するメカニズムについては、IWJではお馴染み、元外務省国際情報局長の孫崎享氏が、岩上さんのインタビューに応じて語っています。こちらも、あわせてご覧ください。

※2014/06/20 「集団的自衛権と新自由主義はリンクする」 99％の民衆がテロリスト扱いに！？～岩上安身による孫崎享氏インタビュー
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/147620

■IWJは統一地方選を追います！

「民意」といえば、桜が咲くのに合わせ、各地で統一地方選挙も告示となりました。

与野党が正面対決の構図となる北海道と大分での知事選や、大阪都構想の是非を問う住民投票の前哨戦でもある大阪市議選など、IWJでは、注目選挙区の中継市民の皆さまと協力しながら、こちらの取材も行っていく予定です！

※2015/03/26 【統一地方選挙・大注目の北海道知事選を考える】「原発再稼働」が争点に急浮上！TPPをめぐり異変も ～与野党一騎打ちの行方は
→ http://iwj.co.jp/wj/open/archives/240695

※2015/04/03 【大阪】日本共産党・山下芳生書記局長 街頭演説＠吹田（動画）
→ http://iwj.co.jp/wj/open/archives/241352　

※2015/04/01 【東京】「山本太郎となかまたち」合同演説会（動画）
→ http://iwj.co.jp/wj/open/archives/241194　

※2015/03/30 【京都】統一地方京都市議選 左京選挙区立候補予定者・広海ロクロー氏 街頭演説（動画）
→ http://iwj.co.jp/wj/open/archives/241126　

東京や関西だけではありません、沖縄・福島をはじめ、各地での、これらの取材の継続のため、是非、会員登録いただき、IWJをお支え下さい！

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■「岩上安身スペシャルインタビュー」特選DVD発売中！

IWJ代表・岩上安身によるスペシャルインタビューシリーズが続々とDVD化されています！　時事問題から、アカデミックな内容まで、日々、幅広く更新されていますが、その中でも、特に反響やリクエストの多い、インタビューを、この度DVD化いたしました！！！

もちろんサポート会員の方であれば、いつでもインタビューをご覧になれます。このDVDは、皆様のお知り合いにIWJを紹介したり、また、ゆっくりとテレビ画面でご自身の知的好奇心を満たしてみたり、もしくは、一味違ったプレゼントにまでご利用いただけます！

【IWJのDVD販売ページはこちら！】

https://iwj.co.jp/ec/products/list.php?category_id=5

最近新たに加わったラインナップをご紹介します！

【岩上安身による上村静氏インタビュー】
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=89

ユダヤ学・聖書学が専門で、『宗教の倒錯』(岩波書店、2008.09)、『キリスト教の自己批判～明日の福音のために』(新教出版社、2013.10)などの著書がある上村静氏に、岩上安身が6時間を超えるロングインタビューを行った。24日のクリスマス・イブ、25日のクリスマス当日の2回に分けて、「IWJクリスマス・スペシャル」と題して特別配信！

話題は、「聖書学」が明らかにした「史的イエス」の実像から、ユダヤ教徒とキリスト教の関係、黙示録やシオニズム、さらにはTPPや集団的自衛権行使容認といった今日的な話題まで、非常に多岐に渡りました！

【岩上安身による篠田謙一氏インタビュー】
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=88

日本人はどこから来たのか。そもそも「日本人」とは何か――。

人類学の分野では、人類の起源を解き明かそうとする試みが長年行われてきました。数十年前の通説では、「人類は100万年以上前にアフリカを出て世界各地に広がり、長い年月をかけて黒人や白人へと進化した」とされてきた。しかし近年の研究で、この通説は覆されました。

　2013年8月15日、国立科学博物館で岩上安身のインタビューに応えた篠田謙一氏(人類史研究グループ長)は、「世界中に広がる人類の歴史はそれほど長くない。人類は皆6万年前にアフリカから出発し、その時には今の私たちと同じ体格・能力を持っていた」と語る。ミトコンドリアDNAを分析することで、人類の起源を解き明かしてきた篠田氏は、さらに日本人の成り立ちにも言及しました。

【山本太郎 × 岩上安身 特定秘密会談(原発×戦争)×秘密=?!】
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=87

― 秘密保護法のもと、原発を抱えたまま戦争する国へ ―
若狭湾の「原発銀座」で中国軍を迎え撃つ!?
21世紀の覇権をかけての米中対決の戦場は、なんと日本列島全土!?
日米の安全保障のトップは、原発へ被弾するリスクを少しも考えていない!?
日米合同軍狂気の戦争計画”ヤマサクラ“を徹底検証!

特定秘密保護法施行後だったら、「懲役10年」になるかもしれない(!?)日米合同演習の資料を、岩上安身が入手。山本太郎議員も知らなかったこの合同演習の全貌を、この会談で明らかに。

さらに、今年の饗宴で発売したインタビューシリーズのDVDを追加で制作中です。
なにぶん予算、人員等少ない中での制作ですので、発売までもう少々お待ち下さい。しかし、この古田晃司、必ずややり遂げてみせますので、ご期待ください！　

■貴重なサイン入り書籍、会員限定販売中です！！

IWJでは、DVD販売だけではなく、「書店」もオープンいたしました！
岩上さんがインタビューした先生方のご著書を、先生方のサイン入りで、【IWJの会員限定】で販売しています。繰り返しますが、【会員限定】ですよ～！

※「IWJ書店」ラインナップはこちら！！！
↓
https://iwj.co.jp/ec/products/list.php?category_id=16　

先日インタビューした杉田聡先生、木村三浩代表、西尾正道先生、そしてIWJではおなじみの孫崎享さんなど、滅多に直筆のサインが貰えない方ばかり！　まだ購入していない本がありましたら、ぜひこの機会に、サイン入り限定本をお買い求めください！！

以下、在庫アリの限定書籍です！

・【杉田聡先生サイン入り】福沢諭吉 朝鮮・中国・台湾論集―「国権拡張」「脱亜」の果て―

https://iwj.co.jp/ec/products/list.php?category_id=16　

・【杉田聡先生サイン入り】天は人の下に人を造る―「福沢諭吉神話」を超えて

https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=93

・【木村三浩さんサイン入り】お手軽愛国主義を斬る

https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=91

・【孫崎享さんサイン入り】崖っぷち国家 日本の決断～安倍政権の暴走と自主独立への提言

https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=90

・【西尾正道先生サイン入り】がん患者3万人と向きあった医師が語る正直ながんのはなし

https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=76

こちらの、先生方への直近のインタビュー動画はこちらです。

・2015/03/29 「天は人の下に人を造る」 元祖「ヘイトスピーカー」で元祖「新自由主義者」の福沢諭吉の実像に迫る～岩上安身による帯広畜産大学教授・杉田聡氏インタビュー（動画）

http://iwj.co.jp/wj/open/archives/240836

・2015/03/31 「新右翼・民族派」の代表的論客に、「対米自立」の真髄を聞く～岩上安身による一水会代表・木村三浩氏インタビュー（動画）

http://iwj.co.jp/wj/open/archives/241022

・2015/02/19 「内部被曝の影響は、これから出てくる」 放射線治療の第一人者が語る、被曝問題の隠された真実 ～岩上安身による西尾正道氏インタビュー

http://iwj.co.jp/wj/open/archives/233698

・2015/01/31 「政府にとって一番重要なのは西側（アメリカ）との連携」人質解放が優先ではなかった!? 安倍政権の対応「真剣に検証を」
元外務省国際情報局長・孫崎享氏に岩上安身が聞く

http://iwj.co.jp/wj/open/archives/229407

■わとはぷ～What happened today？

さて、本日4月5日は、1939年に「映画法」が公布された日だそうです！

「昭和10年以降、日本は日中戦争遂行や総力戦体制構築のため、軍国主義政策を推し進める。映画も例外ではなく、この法律によって、日本の映画も娯楽色を極力排除し、国策・軍国主義をうたった映画を強制的に製作させられることになり、その映画の製作も台本を事前に検閲することや、映画会社（製作・配給元）の許認可制、ニュース映画・文化映画の強制上映義務、また外国映画の上映も極力制限された（wikipediaより）」

…ということで、昭和14年、日本が軍国主義に向かう正にその時、芸術・娯楽から、徐々に表現の自由が奪われていく象徴のような出来事です。

おまけにこの法律、

“日本の映画の各パートに働く者は政府に登録しなければ、いかなる部門にも従事することはできなくな”るということで、軍国主義とは、すなわち管理社会であることも表しています。

こうして振り返ると戦前、戦中の日本がいかに自由や規制のない社会にいたのか、と気づかされます。

僕も映画監督の端くれですし、時には詩だって書きます。歌だって口ずさみたくもなります。桜を愛でることもあります。どこの誰が、どんなモチーフで映画を撮ろうが、小説を書こうが、歌をうたおうが、表現の自由は保障されています。

もちろん、それに伴う責任というものはどうしたってつきものですが、特定秘密保護法、マイナンバー法と賛否ある法案が続々可決されていくなか、こういった規制に対するアンテナをしっかり張り巡らせ、自分たちがどういう社会へ向かっていっているのかを、よく観察しなければならないな、と思います。

自戒を込めて。

以上、「表現」を何よりも愛する古田晃司でした。それでは、今日も1日よろしくお願いいたします！

IWJ　株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル
岩上安身サポーターズクラブ事務局
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