日刊IWJガイド 2014.6.30日号 ~No.656号~

■■■ 日刊IWJガイド 2014.6.30日号 ~No.656号~ ■■■
(2014.6.30 09時00分)

IWJで記者や記事編集や斥候をやっている、佐々木隼也と申します。

昨日午後1時頃、人でごった返すJR新宿駅南口で、一人の男性が焼身自殺を図ったという痛ましい事件がありました。報道や、現場に居合わせた人のTwitter上での報告では、男性は歩道橋の上で拡声器を使い、集団的自衛権や安倍政権に反対を訴えた直後、ガソリンで自らに火を放ったそうです。

男性は救急車で運ばれましたが、容態はいまだ不明です。実際の詳しい言動や、行動の背景など、まだまだ不明な点が多いので、このニュースをもって安倍政権や集団的自衛権の是か非かを論じるつもりはありません。

問題なのは、このニュースをメディア(特にテレビ)がほとんど報じていないことです。新聞は辛うじて報じていますが、NHKは僕の知る限りではさらっと報じたくらいで、男性の主張については報じていません。ネット上では大騒ぎとなり、海外メディアも一斉に大事件として報じているにも関わらず、です。この凄まじい情報統制を肌で感じている人はどれくらいいるのでしょうか。

明日7月1日は、安倍政権が集団的自衛権の行使容認の閣議決定を目論んでいる日です。これは「自分の国が攻撃されていなくても、同盟国が攻撃されれば戦争する」というものです。安倍政権は、本当に戦争を始めるつもりなのでしょうか。とあるキャリア官僚は、「うちの省の上層部はもう、戦争を覚悟しており、その方向へ進もうとしている」と岩上さんの取材で告白しています。

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