日刊IWJガイド・非会員版「3月も半ばに! しかしご寄付は、月間目標の6.4%どまり! 93.6%不足! IWJは『存立危機事態』です! 緊急のご支援を!」2026.3.16号~No.4720


┏━━【目次】━━━━
■はじめに~3月も半ばに! しかし、1日から9日までのご寄付は、22万5200円で月間目標の6.4%にとどまり、93.6%が不足しています! IWJは日本同様に「存立危機事態」です! 今期第16期は、上半期で約1千万円の赤字! さらに会社の借り入れ残高は、合計2900万円! 岩上安身個人の私財だけでは、支えきれません! IWJはブレることなく真実を報じ続けますが、その存続の可否は、皆様からの会費とご寄付・カンパにかかっています! どうぞ皆様、緊急のご支援をよろしくお願いいたします!

■衝撃! 米国の覇権を支えていた「ペトロダラーシステム」と、基軸通貨ドルが崩壊する!? ホルムズ海峡を実効支配するイランは、中国向けのタンカーを無事に通過させている! さらに、ドル建ての石油取引ならば通さないが、中国人民元建ての取引ならばホルムズ海峡の通過を許可するとの情報も! 湾岸諸国の石油を米国がドルで買い、米国債を買わせる「ペトロダラーシステム」は、米国覇権の基盤!! 米国の覇権と、米国経済に依存するイスラエルの崩壊は、軍事力ではなく、「ペトロダラーシステム」の弱体化から起こる!?

■【本日のニュースの一撃!】

■【第1弾! 前倒しで石油危機が到来! 東北、北海道など、一部地域でレギュラーガソリンが値上げにとどまらず、品不足で売り切れに!】(『東北放送』、2026年3月14日ほか)

■【岩上安身によるインタビュー報告! 1】「米・イスラエルに攻撃されたイランは、湾岸諸国の石油施設を『道連れ』に! 中東の石油や天然ガスが失われる!!」岩上安身によるインタビュー 第1213回 ゲスト 放送大学名誉教授・高橋和夫氏(後編)

■【岩上安身によるインタビュー報告! 2】「イラン戦争は、トランプ大統領のエプスタイン疑惑逃れ! 経済学的に重要なのは、『出口』がないこと!!」岩上安身によるインタビュー 第1214回ゲスト エコノミスト 田代秀敏氏(2)
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■はじめに~3月も半ばに! しかし、1日から9日までのご寄付は、22万5200円で月間目標の6.4%にとどまり、93.6%が不足しています! IWJは日本同様に「存立危機事態」です! 今期第16期は、上半期で約1千万円の赤字! さらに会社の借り入れ残高は、合計2900万円! 岩上安身個人の私財だけでは、支えきれません! IWJはブレることなく真実を報じ続けますが、その存続の可否は、皆様からの会費とご寄付・カンパにかかっています! どうぞ皆様、緊急のご支援をよろしくお願いいたします!

 IWJ代表の岩上安身です。

 この3月16日号は、昨日発行の予定でしたが、編集作業が深夜に及んだため、本日、17日の発行となりました。お詫びいたします。

 3月も、もう半分が過ぎました。あっという間です! この間、3月1日から9日までのご寄付は、22万5200円で月間目標の6.4%にとどまっています! 93.6%が不足しています!!

 昨年8月から始まったIWJの第16期は、1月末で上半期が過ぎましたが、6ヶ月連続して、ご寄付・カンパによるご支援は、月間目標額を大きく下回りました! 6ヶ月連続未達となり、上半期だけでも赤字幅は、約1千万円を超えています。

 2月だけは、107.5%と、月間目標額に到達しましたが、会費が低調で、支出も思うように削減できず、月間の収支は、約100万円のマイナスとなってしまいました!

 また、ご寄付・カンパの方も、3月に入ってまた、低調なペースへ戻ってしまいました!

 この赤字は、岩上安身個人の私財を投じてカバーしてきましたが、この赤字ペースが続けば、第16期は約2千万円を超える赤字になることになります。

 岩上安身には、それだけの赤字を埋める貯えはなく、あと5ヶ月もこの赤字を続けることはできません!

 今すぐ会社を精算するか、否かの選択を、迫られています!

 支出を半減させ、収支をあわせる厳しい作業には、すでにスタッフ一同、全力で取り組んでいますが、急には半減まではできません!

 この『日刊IWJガイド』を、質を落とすことなく、週3日の発行に変更させていただいたのも、支出削減の一環ですが、2月末からの米・イスラエルによる国際法違反の予防攻撃によって、号外を連続し、『日刊IWJガイド』を毎日のように発行する形となり、病み上がりの体にむち打って、約10日間で4人の有識者との緊急インタビューを行いました!

 「有事のIWJ」として、皆様の信頼に応えるべく、全力を尽くしておりますが、正直、スタッフは相当、疲弊しています。私もこれ以上の無理をスタッフに言うことはできそうもありません。

 この努力が実を結ばないとなると、経済的にも、スタッフのメンタル的にも、大変苦しくなります。

 このままでは、やはり、IWJの活動に終止符を打たざるをえないのか。

 それとも、もっと支出を大きく減らした上で、収支をあわせて存続させていけるのか。

 我々としては、後者のように、大幅にダウンサイズした上でなお、IWJを続けていきたいという思いを、まだ捨てきれていません! 日本が未曽有のエネルギー危機に瀕しているのに、政府も世論も動かない状況を見ていると、我々だけは何とかしなければ、という想いに駆られます。

 そのためには、IWJをお支えくださってきた皆様のご助力、お力添えが、ぜひとも必要となります!!

 コロナの際に経営が危機に至った時に、私、岩上安身が会社に貸しつけたお金のうち、返済されていない残高がまだ約1100万円残っています。2月にご寄付が集まったとは言っても、月間収支はマイナスだったので、この分は、削減できていません。

 それと、コロナの時の特例で自治体が利子を補助してくれて、無利子で金融機関から借りたお金も、あと返済が約1800万円残っています。

 金融機関からの借り入れは、会社がつぶれようが、待ったなしで返し続けなければいけません! 保証人は岩上安身個人となっています。

 つまり2900万円もの借入金が、まだ残っており、それが最終的には私、岩上安身個人の肩にのしかかってくる、ということです。その上でさらに今期は、現時点でも1000万円を超える赤字が出ている、ということになります。

 会社を即、精算ということになると、借入金は保証人である私、岩上安身が返済しなければならなくなります。

 この狂気の時代に、IWJとしてお伝えしたい正しい情報は山ほどあります!

 イランが攻撃され、日本が再び石油危機に見舞われる可能性が大きいというのに、この国際法に違反する攻撃を歓迎しているような情報があふれかえっています。

 そうしたジャンクな情報へのカウンター情報を、IWJは流し続けていかなければなりません!

 何よりも世論を変え、日本政府に代替の石油確保の道を採らせないと、迫り来る石油危機の津波に、我々日本国民丸ごとのみ込まれてつぶされてしまいます! そのような危機感を持ったメディアは、まわりを見渡しても見当たりません!

 岩上安身は、3月に入ってから、米国とイスラエルによるイラン攻撃を踏まえ、4連続の緊急インタビューを行いました。

 まず、最初が、3月2日に行った、孫崎享元外務省国際情報局長へのインタビューです。

※エプスタイン事件隠しか!? 米国とイスラエルが核交渉を進めると見せかけてイランへ大規模奇襲攻撃! 岩上安身によるインタビュー第1212回ゲスト 元外務省国際情報局長・孫崎享氏(前編) 2026.3.2
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/530825
https://youtu.be/XMiiw3y06A4

※【IWJ号外】イラン攻撃はトランプ大統領がエプスタイン・ファイルから逃れるため!? 岩上安身による元外務省国際情報局長・孫崎享氏緊急インタビュー(前編)を配信しました! 2026.3.4
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/530851

※エプスタインらが性犯罪に関わらせ、弱みを持った人間を、イスラエル・ロビーが、米大統領にしている!! ~岩上安身によるインタビュー第1212回ゲスト 元外務省国際情報局長・孫崎享氏(後編) 2026.3.2
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/530833
https://youtu.be/FNKJCtgEWM4

※【IWJ号外】岩上安身による元外務省国際情報局長・孫崎享氏インタビュー(後編)「エプスタインらが性犯罪に関わらせ、弱みを持った人間を、イスラエル・ロビーが、米大統領にしている!!」を公開中です! 2026.3.6
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/530878

 緊急インタビュー第2弾は、3月3日に行った、高橋和夫放送大学名誉教授へのインタビューです。

※「殉教する覚悟だったハメネイ師! イランは米・イスラエルの攻撃を予測し、『モザイク分権型防衛体制』を敷いて応戦準備をしていた!」~岩上安身によるインタビュー 第1213回 ゲスト 放送大学名誉教授・高橋和夫氏(前編) 2026.3.3
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/530838
https://youtu.be/rOECMhzilcw

※「殉教する覚悟だったハメネイ師! イランは米・イスラエルの攻撃を予測し、『モザイク分権型防衛体制』を敷いて応戦準備をしていた!」~岩上安身によるインタビュー第1213回 ゲスト 放送大学名誉教授・高橋和夫氏(後編) 2026.3.3
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/530864
https://youtu.be/XAUunhmKNOE

 緊急インタビューの第3弾は、3月9日に行った、エコノミスト 田代秀敏氏へのインタビューです。

※「円安・国債安・株安のトリプル安に史上初のホルムズ海峡封鎖で原油価格高騰! ホルムズ海峡の事実上封鎖!──日本は生き残れるのか!」~岩上安身によるインタビュー 第1214回ゲスト エコノミスト 田代秀敏氏(1)
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/530903
https://youtu.be/Ijgd1b8Yh6g

※「円安・国債安・株安のトリプル安に史上初のホルムズ海峡封鎖で原油価格高騰! ホルムズ海峡の事実上封鎖!──日本は生き残れるのか!」~岩上安身によるインタビュー 第1214回ゲスト エコノミスト 田代秀敏氏(2)
https://youtu.be/9XngmRgkIfU

※260309 「円安・国債安・株安のトリプル安に史上初のホルムズ海峡封鎖で原油価格高騰! ホルムズ海峡の事実上封鎖!──日本は生き残れるのか!」~岩上安身によるインタビュー 第1214回ゲスト エコノミスト 田代秀敏氏(3)
https://youtu.be/HymrlB06Erk

 さらに、3月11日、第4弾として、イスラム研究者でNPO法人現代イスラム研究センターの宮田律氏に、緊急インタビューを敢行しました!

※日本を襲う石油危機! 高市総理・茂木大臣に中東以外の緊急輸入先の代替案なし! 米・イスラエルによるイラン攻撃は国際法違反!「狂信」はどちらか!? 岩上安身によるインタビュー 第1215回ゲスト 現代イスラム研究センター理事長 宮田律氏(1)
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/530926
https://youtu.be/vZvqdhiJ9aM

 また、本日、3月16日には、宮田律氏の、続編のインタビューを行いました! 準備ができ次第、配信をしますので、以下のSNSのアカウントをフォローして、配信のお知らせを受け取ってください!

 動画の告知など、大事なお知らせのためにも、以下のSNSのアカウントを登録しておいてください!

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 私もスタッフも真実を伝えるために全力を尽くしていますが、今は、IWJの活動が続けられるか、停止せざるをえないのかの瀬戸際です!! どうぞ皆様、IWJの存続のために、緊急のご支援のほど、どうぞよろしくお願いいたします!

 私自身も健康を回復し、IWJも、サバイバルできるように、3月からの5ヶ月間で、上半期の1千万円の赤字を巻き返して、さらに累積している2900万円の借金を少しでも削り、今期は黒字にまたもっていけるように、頑張りたいと思っています!

 IWJの活動を続けて、ニセ情報や偏向報道だらけの情報の洪水の中に、真実を伝えていきたい、というのが、病を得て、なお強く思い至った本心です!

 どうぞ、お力をお貸しいただければと思います! よろしくお願いいたします!

 岩上安身 拝

※以下は、IWJの活動へのご寄付・カンパを取り扱っております金融機関名です(各金融機関ごとに口座名が非統一ですが、どれも、各銀行の仕様に従ったもので、間違いではありません)。どうぞ、ご支援のほどよろしくお願いします!

みずほ銀行
支店名 広尾支店
店番号 057
預金種目 普通
口座番号 2043789
口座名 株式会社インデイペンデント ウエブ ジヤーナル

城南信用金庫
支店名 新橋支店
店番号 022
預金種目 普通
口座番号 472535
口座名 株式会社インディペンデント.ウェブ.ジャーナル

ゆうちょ銀行
店名 〇〇八(ゼロゼロハチ)
店番 008
預金種目 普通
口座番号 3080612
口座名 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル

 IWJホームページからも、お振り込みいただけます。

※ご寄付・カンパのお願い
https://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html

※会員の再開、新規会員登録はこちらからお願いします。ぜひとも、皆様、会員となって、お支えください!!
(会員登録済みの方)
https://iwj.co.jp/ec/mypage/login.php
(新規会員登録の方)
https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

 YouTubeの登録と、高評価ボタンのプッシュもよろしくお願いいたします! 登録者が10万人を突破しました! ありがとうございます! この勢いで、20万人突破を目指します! 好評価ボタン、拡散、温かいコメントも、よろしくお願いします!

※Movie IWJ
https://www.youtube.com/@IWJMovie

■衝撃! 米国の覇権を支えていた「ペトロダラーシステム」と、基軸通貨ドルが崩壊する!? ホルムズ海峡を実効支配するイランは、中国向けのタンカーを無事に通過させている! さらに、ドル建ての石油取引ならば通さないが、中国人民元建ての取引ならばホルムズ海峡の通過を許可するとの情報も! 湾岸諸国の石油を米国がドルで買い、米国債を買わせる「ペトロダラーシステム」は、米国覇権の基盤!! 米国の覇権と、米国経済に依存するイスラエルの崩壊は、軍事力ではなく、「ペトロダラーシステム」の弱体化から起こる!?

 トランプ大統領は、14日、トゥルース・ソーシャルで、ホルムズ海峡を通過する中東からの石油に依存する、中国、フランス、日本、韓国、英国を名指しして、ホルムズ海峡に艦船を派遣するように、次のように、要求しました。

 「多くの国々、とりわけイランによるホルムズ海峡封鎖の試みによって影響を受けている国々は、この海峡を開かれた安全な状態に保つために、アメリカ合衆国と連携して軍艦を派遣することになるだろう。

 我々は、すでにイランの軍事能力を100%破壊したが、たとえ彼らがどれほど壊滅的な敗北を喫していようとも、この水路のどこか、あるいはその周辺に、ドローンを送り込んだり、機雷を投下したり、近距離ミサイルを撃ち込んだりすることは容易である。

 中国、フランス、日本、韓国、英国、その他、この人為的な制約の影響を受けている国々が、この地域に艦船を派遣し、完全に指導部を失った国家によって、ホルムズ海峡が脅威となることが二度とないようにすることを期待している。

 その間、アメリカ合衆国は、海岸線に対して激しい爆撃を行い、イランのボートや艦船を継続的に撃沈していく。

 いずれにせよ、我々はまもなくホルムズ海峡を開かれ、安全で、自由な状態にする!」。

※トランプ大統領の14日のトゥルース・ソーシャルへのポスト
https://truthsocial.com/@realDonaldTrump/116227904143399817

 さらに、「ホルムズ海峡を通じて石油を受け取っている世界の国々は、その航路の安全確保を自ら担わなければならない」とし、この対イラン戦争は、「本来、常にチームとして取り組むべきことであった」と決めつけ、今頃になって、この戦争に日本などの同盟国を巻き込むことを勝手に宣言したのです。

 何を言っているのか、この男は、と口に出して言いたくなります。

 自分とネタニヤフが始めた、やらなくていい戦争です。その戦争のせいで、石油の95%を中東に頼っている日本は、政府備蓄があと4ヶ月で切れるという危機に直面しているのです。その貴重な油を使って、無法な戦争に参戦しろ、というのです。

 ふざけるのも、いいかげんにしろ! 石油がなくなれば、日本は自国の安全保障もノーガードとなり、産業も、物流も、国民生活も立ち行かなくなるのだ! と、トランプとネタニヤフに怒鳴りつけたくなります。

 米国は開戦の責任を取れ! 今すぐ、イランに対する戦争を止めて、撤退しろ! と、日本国民の1人として、言いたいところです。

 トランプ大統領という人物には、人間として必要な「誠」というものが、一切、見当たりません。このイラン戦争に際して、出てくる言葉は、支離滅裂で、行き当たりばったり、ウソとデタラメばかりです。

 彼は、トゥルース・ソーシャルで、こうのたまいます。

 「アメリカ合衆国は、軍事的にも、経済的にも、そしてあらゆる面において、イランを打ち負かし、完全に壊滅させた」

 イランを壊滅させたのなら、なぜ、イスラエルのテルアビブに毎日、ドローンとミサイルが降り注ぎ、米国に従属している湾岸諸国内の米軍基地が脅かされ、ご自慢の空母打撃群は、イランのミサイルを恐がり、アラビア海にとどまったままで、ホルムズ海峡内に入り、タンカーを護衛することを拒むのか!?

 卑劣で、無法な奇襲攻撃で、イランの最高指導者、ハメネイ師と、イランの政府と軍の指導者40名あまりの首を取ったのに、イラン政府も、正規軍も、革命防衛隊も破壊できず、イラン国民の指揮をくじくこともできないから、今になって、日本などの同盟国に出てこいと動員をかけているのではないか!?

 同盟国に参戦を呼びかけるにしても、誰が見ても聞いても「嘘八百」とわかる言葉で、しかも「命令口調」で言うとは、何様なのか!?

 こんなヘマな戦争を始めることに、日本を始め、同盟国に対し、事前に一言の相談もなかったではないか!!

 自分の尻は自分で拭け、こちらは自国が生き残ることが最優先なのだ、イスラエルの身勝手のために、鼻面を引きずり回されて言いなりになる米国に、つきあう義務も義理もないと、日本国民と日本政府は、きっぱりと言うべきです。

 しかし、身勝手なトランプ大統領のトゥルース・ソーシャルはこう続きます。

 「ホルムズ海峡を通じて石油を受け取っている世界の国々は、その航路の安全確保を自ら担わなければならない。そして我々はそれを支援する ─ 大いに支援する!

 アメリカはまた、それらの国々と連携し、すべてが迅速に、円滑に、そして順調に進むよう調整を行う。

 これは本来、常にチームとして取り組むべきことであった。

 そして今、それが実現することになる。

 それは世界を調和、安全、そして永続的な平和へと結びつけることになるだろう!」。

 「お前が言うな!」とは、このことです。

 世界の平和を脅かし、永続的な戦争状態においているのは、イスラエルと米国、特にその両国内の、狂信的な終末加速論者とシオニストではないか、と反論しないわけにはいきません。

※トランプ大統領の14日のトゥルース・ソーシャルへのポスト
https://truthsocial.com/@realDonaldTrump/116229058692001771

 米国内のイスラエル・ロビーに世話になり、エプスタイン事件のスキャンダルによって、弱みまで握られて、対イラン戦争に引きずり込まれた「間抜け」なトランプ大統領は、国内世論をエプスタイン事件から目を逸らすために、ベネズエラへの国際法違反の攻撃とマドゥーロ大統領の拉致に次いで、中東の覇権を握りたいイスラエルのシオニスト達のそそのかしにまんまと乗っかってこのイラン戦争を始め、政治利用しようとしました。

 イスラエルとトランプ政権下の米国のやり方は、国連憲章や国際法など、まるで存在しないかのような、傍若無人ぶりです。奇襲による「斬首作戦」を「成功」させても戦略的な目的を達成できず、あげく、その失敗のツケを日本や同盟国に回そうというのですから、許しがたい話です。

 このホルムズ海峡は、世界の石油供給量の約20%が通過する要衝です。

 とりわけ、日本は、輸入原油の約95%を中東に依存し、そのほとんどがホルムズ海峡を経由しています。日本はまさに今、「存立危機事態」に直面しているのです。

 ホルムズ海峡を実効支配し、タンカーをせき止めているイランに対する米・イスラエルの戦争に加担している場合ではありません。攻撃したのはイスラエルと米国なのであり、今なお攻撃しているのですから、彼らの攻撃をやめさせるのが最優先です。

 そうでなければ、自国の生存がかかっているイランは、湾岸諸国の石油施設と炭水化プラントをも攻撃するでしょう。言うなれば、「死なばもろとも」という「戦略」をとる、ということです。

 仮にイランを完全に破壊して、ホルムズ海峡の封鎖を解いても、湾岸諸国からの石油も供給されなくなります。論文記事の石油を掘り、精製し、出荷する港湾施設が破壊され、海水を淡水化することができなくなれば、ドバイのような超近代的な都市も砂漠の中の廃墟と化します。代替の石油供給ルートを探そうともしていない高市政権下の日本は「終わり」となります。

 イランへの攻撃を察知していたためでしょう、50%の石油を中東に依存する中国は、過去2ヶ月間で、世界からの石油の輸入量を、16%も増やしていました。

※China Boosted Oil Imports Nearly 16% in Early 2026(オイル・プライス・コム、2026年3月10日)
https://oilprice.com/Latest-Energy-News/World-News/China-Boosted-Oil-Imports-Nearly-16-in-Early-2026.html

 中国は、米国とイスラエルの不穏な動きに対し、警戒を怠らなかったのだと思われます。

 中国は、世界最大の原油輸入国ですが、中東だけではなく、ロシア、マレーシア、ブラジル、ベネズエラなど、複数の供給国との関係を築いています。

 何より、ホルムズ海峡やマラッカ海峡のようなチョークポイントを封鎖されても、ユーラシア大陸東端の大陸国なので、陸路で、石油や天然ガスなどのエネルギー資源を輸入することができます。

 そのために道路や鉄道などの交通網、パイプラインなどを国境を超えて敷設し、長期的な視野に立って、備えてきました。

 「一帯一路」という「現代のシルクロード」プロジェクトとは、何よりも「エネルギー安全保障」のための戦略的な投資だったのだ、ということがわかりました。

※Market Minute: China’s dependence on Middle Eastern oil(The Real Economy Blog、2026年3月6日)
https://realeconomy.rsmus.com/market-minute-chinas-dependence-on-middle-eastern-oil/

 中国とは反対に、東アジアにおける米国の「足場」である、日本と韓国と台湾は、海に囲まれた島国、または半島の突端でしかなく、陸路でエネルギー資源を手に入れることができません。

 トランプ政権下の米国は、イランへの愚かな攻撃によって、東アジアで中国を封じ込めるはずの戦略を一夜にして台無しにしてしまいました。中東からのエネルギー資源に依存する日・韓・台を、窮地に追い込んでしまったのです。こんな愚かな「覇権国の指導者」が、古今東西、他にいるでしょうか!?

 イラン産原油を介した、イランと中国の結びつきは非常に強く、1月13日付の『ロイター』は、こう報じています。

 「分析会社クプラ―の2025年データによれば、中国はイランが出荷する原油の80%以上を購入している。

 イラン産原油は、テヘランの核計画への資金流入を断つことを目的とした米国制裁のため、購入国が限られている。

 クプラ―によると、中国は、2025年、平均で1日138万バレルのイラン産原油を購入した。

 これは、中国が海上輸送で輸入した原油総量1027万バレル/日の約13.4%に相当する」。

※China’s heavy reliance on Iranian oil imports(ロイター、2026年1月13日)
https://www.reuters.com/business/energy/chinas-heavy-reliance-iranian-oil-imports-2026-01-13/

 日本のメディアは、開戦以来、2週間も経つというのに、最も重要なことを大々的に伝えようとしていません。イランはホルムズ海峡を実効支配していますが、中国向けのタンカーは無事に通過させ、中国は悠々と石油の輸入を続けているという事実です。

 3月6日付の韓国の『中央日報』は、現在、ホルムズ海峡を通過している船舶は、中国所有かイラン所有だけになっていると、以下のように報じています。

 「イランの友邦でありながら、中東原油への依存度が高い中国は、ホルムズ海峡の封鎖措置に不満を示しており、エネルギー運搬船の通航を許可するようイランに圧力をかけていることがわかった。

 実際、船舶追跡データによると、『アイアン・メイデン(Iron Maiden)』という船舶が、船籍情報を『中国所有』に変更した後、前夜にホルムズ海峡を通過したことが確認された。

 また、ある原材料業界の関係者は、ロイターとのインタビューで、現在海峡を通過している船舶は、そのほとんどが中国またはイラン所有の船舶であると伝えた」。

※中国はホルムズ海峡を無事通過?…「イランと船舶の安全通航を協議」(中央日報、2026年3月6日)
https://s.japanese.joins.com/JArticle/345774

 中東の石油天然ガスの依存度がきわめて大きい東アジア諸国の中で、中国だけが、無事に輸入を続けられているというわけです。

 「イランは敗北寸前で、その次に倒れるのは、中国だ」などというデマ情報が、日本ではメディア上でも、ネット上でも飛び交っていますが、現実は正反対なのです。こんなデマ情報を流しているメディアやカッコ付き「有識者」や「インフルエンサー」は、二度と信用しないようにしましょう。

 さらに、驚くべきことが、まだあります。

 3月14日付の『CNN』が、「イランがホルムズ海峡の『オイル』の通航を認める可能性、中国元での支払いが条件か」という記事を配信したのです!

※Source: Iran might allow oil through Strait of Hormuz if it’s paid in Chinese yuan(CNN、2026年3月14日)
https://edition.cnn.com/world/live-news/iran-war-us-israel-trump-03-14-26?post-id=cmmpeuhdj000b3b6rkae4rtrr

 同日付『CNN』は、こう報じています。

 「イランの高官は『CNN』に対し、石油貨物が中国人民元で取引されることを条件に、限られた数の石油タンカーがホルムズ海峡を通過することを許可することを検討していると語った。

 この動きは、イランが海峡を通過する石油タンカーの流れを管理するための新たな計画に取り組んでいる中で浮上した、と情報筋は付け加えた」。

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■【本日のニュースの一撃!】

■【第1弾! 前倒しで石油危機が到来! 東北、北海道など、一部地域でレギュラーガソリンが値上げにとどまらず、品不足で売り切れに!】(『東北放送』、2026年3月14日ほか)

 14日付『東北放送』は、「イラン情勢の悪化の影響を受け、宮城県内ではレギュラーガソリンが売り切れているスタンドも出てい」ると報じています。

※レギュラーガソリン“売り切れ”のスタンドも イラン情勢受け宮城県内にも影響(東北放送、2026年3月14日)
https://news.yahoo.co.jp/articles/9b00fa7943eeb8dc1e90048f01d01e938f1846bb

 14日付『東北放送』は、こう報じています。

 「石油情報センターによりますと、宮城県内のレギュラーガソリンの平均小売価格は、3月9日現在、1リットルあたり156円50銭と、前の週に比べ4円10銭値上がりしました。

 さらに12日頃からは、20円ほどの値上げに踏み切るガソリンスタンドが出てきて、県内でもレギュラーガソリンで1リットルあたり180円台ほどの店舗が増え、中には200円台のスタンドもありました」。

 他方、札幌市でも、「駆け込み需要で一時ガソリン売り切れ」と報じられています。

※【中継】駆け込み需要で一時ガソリン売り切れ…レギュラー28円値上げで「189円」に 札幌市(札幌テレビ、2026年3月12日)
https://www.stv.jp/news/stvnews/kiji/stec8be6d132974962a624674a8b158974.html

 同日付『札幌テレビ』は、こう報じています。

 「お店の方にお話を聞きましたところ、普段の3倍ほどお客さんが来ていて、こちらのガソリンスタンドは30キロリットルのガソリンがあったんですけれども、すでに400から500リットル、あと10台分ほどしかガソリンがなくなっている状況で、補充も間に合っていないということなんです。

 そしてガソリンだけではなく灯油も販売しておりまして、ガソリンと同様に今後値上がりする見通しです」。

★各地で売り切れ報告は出ていますが、ガソリンの供給が止まっているわけではありません。

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■【岩上安身によるインタビュー報告! 1】「米・イスラエルに攻撃されたイランは、湾岸諸国の石油施設を『道連れ』に! 中東の石油や天然ガスが失われる!!」岩上安身によるインタビュー 第1213回 ゲスト 放送大学名誉教授・高橋和夫氏(後編)

 岩上安身は3月3日、緊迫するイラン情勢について、放送大学名誉教授の高橋和夫氏に緊急インタビューを敢行しました。

 このインタビューを前後編に分け、3月5日に後編を撮りおろし初配信しました。

 3月4日に初配信したインタビューの前編は、以下のURLからご視聴ください。

※「殉教する覚悟だったハメネイ師! イランは米・イスラエルの攻撃を予測し、『モザイク分権型防衛体制』を敷いて応戦準備をしていた!」~岩上安身によるインタビュー 第1213回 ゲスト 放送大学名誉教授・高橋和夫氏(前編)
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/530838

 米国とイスラエルによる攻撃初日の爆撃で殺害されたハメネイ師について、高橋教授は、「イランのメディアを見ていたら、ハメネイさんは、しょっちゅう人前に出てきて演説していたりしていて、逃げも隠れもしていない」と述べ、以下のように続けました。

 「周りの人が、最高指導者(ハメネイ師)に『防空壕に隠れましょう』と提案したら、『いや、イラン国民9200万人が、みんな防空壕に入れるのだったら、9200万プラス1番目で入ります』と。

 国民が危ないのだったら、自分も危ない目にあうと、そういう姿勢で、おそらく、殉教を覚悟していたんだと思います。

 ハメネイさんは、もう86歳でしたから、殉教者として、アッラーに迎えられたいという気持ちは、それなりにあったと思います」。

 さらに高橋教授は、昨年、イランが米国とイスラエルによる奇襲攻撃を受けた際は、反撃まで20時間かかったが、今回はすぐに反撃したことを指摘し、「最高指導者や幹部が殺害されることを想定して、その次のことが決まっていた。(前編で)ご紹介したように、モザイク=分権型防衛体制。各地の司令官に権限が与えられていて、『こういう状況になったら、この目標に撃つ』というのが、決まっていたんでしょうね」との見方を示しました。

 岩上安身は、イランが極超音速ミサイルを保有していることを指摘し、「米軍の空母対イランの極超音速ミサイルという、21世紀の軍事的な雌雄を決する重要な事態にまで行くことはあるんでしょうか?」と質問すると、高橋教授は、次のように答えました。

 「それを懸念する人と、期待する人と、両方いると思うんですけど、今のイランの体制が、いよいよ追い詰められて、持っているミサイルの数も限られてきて、それが次々に爆撃で破壊されるという状況になったら、『破壊される前に、撃ってしまおう』という気になりますよね。

 アメリカの航空母艦に、集中的にICBM、大陸間弾道弾を撃った時に、防ぎ切れるのか、というのがあります。

 1941年6月のミッドウェー海戦に勝って以来、アメリカの空母が、基本的に世界を支配していたのだけれど、もしそれが、比較的値段の安いミサイルで破壊できる、ということになったら、真珠湾によって、『もう、戦艦の時代じゃない』と、我々が悟ったように、新しい時代が明けたことを告げるかもしれないですね。

 アメリカの一極覇権を支えた空母の時代の終わり、ということになる。

 戦争は、いろんな教訓を残すのですけど、中東では常に最新兵器が使われますから、何か、世界的な転換点になるのかもしれない」。

 また、岩上安身が「周辺のスンニ派湾岸諸国は、アメリカと一体となって、イラン攻撃に向かうのか? 政情は、どうなるんでしょうか?」と質問すると、高橋教授は、以下のように解説しました。

 「イランの核問題がずっとあって、オバマさんの時には、サウジアラビアとかはみんな、『イランを潰してくれ。それで問題解決だ』と言っていたんですね。

 ところが、最近の核交渉に関しては、『戦争はしないでくれ』と。『戦争をしたら、不安定になって、自分達の経済発展に資さない』という議論をしていた。

 だから、『自分達は、イランを救おうとしていたのに、(イランから報復攻撃をされるのは)ひどいじゃないか』というのが、表向きの対応なんです。

 しかし、『ワシントン・ポスト』が書いているところによると、サウジアラビアは、表向きは『戦争をしないで、外交でやってくれ』と言いつつ、(ムハンマド・ビン・サルマン)皇太子は、イスラエルと一緒に、アメリカに、『イランを片づけてくれ』と言っていたというので、イランにしてみれば、『お前ら、撃たれて当たり前だろう』という感じですよね。

 ちょっと考えると不思議なんですけど、アラブ首長国連邦にしても、サウジにしても、イランのすぐ隣でしょう。アメリカとイランが戦争をしたら、とばっちりが来るに決まっているのに、これまでは、何となく、アメリカがイランを片付けてくれたら、それで終わりだという気持ちだったんですね。

 今、イランが発しているメッセージは、ホルムズ海峡を封鎖して、サウジとかUAEの油田地帯に手を出して、石油の価格を上げて、間接的にトランプの中間選挙の邪魔をしようというところがあるわけですよね。

 ここで次の展開は、イランにだって、石油精製施設があるわけです。これを潰そうと、イスラエルは、ずっと言っていたわけです。そうすることによって、イランの経済の屋台骨を壊す。イランは、立ち上がれなくなると。

 ですから、ある意味、イランの石油生産地帯の関連施設と、アラブ側のガスとか石油施設は、相互核抑止ならぬ相互脆弱性抑止みたいなもので、相手側に手を出したら、自分がやられる。

 ということで、イランはよほど追い詰められない限り、やらないと思っていたら、最初にやり始めたんですね。

 だから、恐らく今回の戦争は、体制が生き残るか死ぬかの闘争であって、『もう手加減なんかしていられない。先手を打とう』ということだったと思うんですね。

 だから、次の展開は、イランの油田地帯をどうするかということで、今心配するのは、ペルシャ湾の石油とか天然ガスが、(ホルムズ海峡から外に)出ないということを心配しているんですけど、実際に双方が攻撃して潰しちゃったら、(ホルムズ海峡から出てこないのではなく、そもそも)地面から(石油やガスが)出てこなくなる。

 そういう問題で、問題がさらに長期化すると」。

 詳しくは、ぜひ「岩上安身によるインタビュー 第1213回 ゲスト 放送大学名誉教授・高橋和夫氏(後編)」をご視聴ください。

※「米・イスラエルに攻撃されたイランは、湾岸諸国の石油施設を「道連れ」に! 中東の石油や天然ガスが失われる!!」岩上安身によるインタビュー 第1213回 ゲスト 放送大学名誉教授・高橋和夫氏(後編)
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/530864

■【岩上安身によるインタビュー報告! 2】「イラン戦争は、トランプ大統領のエプスタイン疑惑逃れ! 経済学的に重要なのは、『出口』がないこと!!」岩上安身によるインタビュー 第1214回ゲスト エコノミスト 田代秀敏氏(2)

 3月9日、岩上安身は、ホルムズ海峡封鎖による、日本への経済的な影響について、エコノミスト・田代秀敏氏に緊急インタビューを敢行しました。

 インタビューは3分割し、1本目を、3月10日に、2本目と3本目を3月12日に撮りおろし初配信しました。

 インタビュー(1)は、ぜひ以下のURLからご視聴ください。

※「円安・国債安・株安のトリプル安に史上初のホルムズ海峡封鎖で原油価格高騰! ホルムズ海峡の事実上封鎖!──日本は生き残れるのか!」~岩上安身によるインタビュー 第1214回ゲスト エコノミスト 田代秀敏氏(1)
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/530903

 インタビュー(2)で、田代氏は、円、国際、株のトリプル安という事態を受けても、G7の中で唯一、イランと基本的に友好国である日本の高市早苗政権は、外交的努力もせず、石油価格の高騰に対して、備蓄の放出という火消しに走っているだけだと批判しました。

 岩上安身は、「1973年の第1次オイルショック、1978年の第2次オイルショックでも、ホルムズ海峡は封鎖されなかった」と指摘し、今回の事実上のホルムズ海峡封鎖によって、「過去の2度のオイルショックによる『狂乱物価』と呼ばれたインフレよりも、ひどいことが起こる」と、懸念を示しました。

 これに対して、田代氏は、次のように語りました。

 「第1次石油危機で、日本の高度成長が終わったわけです。

 非常にまずかったのは、その歴史を、きちんと総括していない。僕が知る限り、第1次石油危機のことを扱った小説って、堺屋太一さんだけです(『油断!』1975年、日本経済新聞社)。

 2番目に、日本の、特に金融機関の人達が、『石油危機』という言い方を嫌がって、『石油ショック』と言う。あくまで、一過性のショックだから、そういう時こそ、株式を買い進むべきだと。

 『ショックが終われば、株価は戻るから、その時に備えて、下がっている今こそ、買いです』という感じで、石油ショック、オイルショックだと。

 だけど、英語では『オイルショック』と言わないですね。『ペトロリアム・クライシス』ですね。本当の『危機』なんですよね。そして、危機になることを、避けてきた。

 きちんと総括されてこなかった結果、一時期は、『原油調達の中東依存を減らせ』と言って、80%台までは下がったんだけど、いつの間にか、実は第1次石油危機の時よりも、もっと高い比率で、ペルシャ湾岸の油田に、日本は依存しているんです。

 そのことを、問題とすら思わなくなっていた。

 そういった知的怠慢のツケを、今、一挙に払わされようとしているということです。

 そして、今後、どうなるか?

 英語のメディアを読めば、『ウォー(戦争)』と書いていますが、日本のメディアは『戦争』と言わないですよね。『イラン情勢』とか、せいぜいが『紛争』。

 でも、やっていることは、『戦争』ですよね。だってその証拠に、最高指導者の命を取ったんですから。

 だけどそれを、『イラン情勢』とか『イランをめぐる紛争』と、柔らかい言い方をすることによって、何となく事態を軽いものにしようとする、心理的傾向が、よく出ていますよね」。

 さらに田代氏は、次のように続けました。

 「もっと言えば、ホルムズ海峡が封鎖された時、どうするかというプランBを、国家として持つことがなかったわけですよ。

 そんなことが、本当に起きちゃったわけです。そうなると、ますます誰も責任を取りたくないから、だから、なるべく、『これは、一過性の問題』だと言っているわけです」。

 続いて田代氏は、2月28日のイラン攻撃が、その4日前に全米で報じられた、エプスタイン疑惑から逃れるためではないか、との見方を示しました。

 2月24日(火)に、米国の公共ラジオ放送局『ナショナル・パブリック・ラジオ(NPR)』が、「『40年前にトランプから強姦された』と訴えていた女性の供述書を含む50ページの文書を、司法省はエプスタイン・ファイルから削除している」と報じました。

 日本のメディアは無視しましたが、米国のメディアは騒然となり、MAGA(※アメリカを再び偉大に=米国第一主義を訴える、白人労働者層のトランプ支持者)達が、さらに騒ぎ出しました。

※Justice Department withheld and removed some Epstein files related to Trump(NPR、2026年2月24日)
https://www.npr.org/2026/02/24/nx-s1-5723968/epstein-files-trump-accusation-maxwell

※【IWJ号外】イラン攻撃はトランプ大統領がエプスタイン・ファイルから逃れるため!? 岩上安身による元外務省国際情報局長・孫崎享氏緊急インタビュー(前編)を配信しました! 2026.3.4
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/530851

 田代氏は、「なぜ、これが経済学的に重要かというと、イラン戦争って、『出口』がなくなっちゃうんです」と述べました。

 このあと、インタビュー(2)では、「イラン紛争の拡大・長期化は、繁栄を誇る湾岸諸国の食料安全保障に打撃!」というテーマについて、田代氏がドバイを訪問した時の映像を見ながら、検証しました。

 親米の湾岸諸国は、水も食料も外国からの輸入に全面依存しており、ホルムズ海峡封鎖によって海路が閉ざされ、空港閉鎖によって空輸もできなくなっている現在、飢えと渇きによって音を上げる日が必ずくる、というのです。

 詳しくは、ぜひ「岩上安身によるインタビュー 第1214回ゲスト エコノミスト 田代秀敏氏(2)」をご視聴ください。

※「イラン戦争は、トランプ大統領のエプスタイン疑惑逃れ! 経済学的に重要なのは、『出口』がないこと!!」岩上安身によるインタビュー 第1214回ゲスト エコノミスト 田代秀敏氏(2)
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/530953

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IWJ編集部(岩上安身、尾内達也、六反田千恵)

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