【岩上安身のツイ録】 山口県が生んだ「奇兵隊内閣」~TPPのバトンは菅政権から安倍政権へ 2013.3.16

記事公開日:2013.3.16 テキスト
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 皮肉なことに、昨日から山口県に来ている。安倍晋三氏の地盤。昨日の臨時記者会見もそのために出席できなかった。TPP交渉参加を表明する会見が行われている時間は、新幹線で移動中だった。伊藤博文に山県有朋、岸信介に佐藤栄作。幕末維新以降、長州・山口県が輩出した総理は数多いる。

 西東京を選挙区とするため、山口県の生んだ総理、という中に数えられないことが多いが、民主党の菅直人元総理も山口県出身。自らの政権を郷土の英雄・高杉晋作の編成した奇兵隊にちなんで、「奇兵隊内閣」と呼んだ。そしてこの菅内閣が最初に持ち出したのがTPP。野田政権を経て、安倍政権へ。

 安倍総理は、岸信介元総理の孫にあたる山口県選出の政治家。その安倍総理のもとで日本はTPPへの交渉参加を表明することになった。山口県出身の菅政権から同じく山口県を地盤とする安倍政権へとバトンが渡されて、「第三の開国」たるTPPへと一歩踏み出したのである。奇妙な因縁である。

 この山口県という土地に、そんな「開国」という因縁を招き寄せる何かがあるのだろうか、と訝しんでみる。取り返しのつかないステップを日本が踏み出したのかもしれない、そう憂えたくなる日に山口県に来ているのも、これもまた何かの因縁ではあろう。当地に来て興味深い話も耳にした。

 今日は周南トークカフェ。TPPの問題を厚めに話した。飯田哲也さん、平岡秀夫さんもいらした。明日は岩国で、「誰も知らない基地のこと」を上映してのシネマトークカフェ。明日も、時間の許す限りで長州の謎を探ろうかと思う。

 RT @kekokeko5529: 菅直人議員は宇部、安倍首相は田布施。国家の形を作り、靖国を作り、戦争へとひた走り、60年安保も70年も安倍祖父と大叔父政権。

 @iwakamiyasumi: 周南から岩国への移動で、途中通ってきたのが田布施。この小さな町から近代日本の「指導者」が次々と現れた不思議。

 RT @maorintaketonbo: 世界の中の日本という次元に目を向け、多くの若者に影響を与え社会変革を引き出した吉田松陰も是非、ご注目を。

 @iwakamiyasumi: 吉田松陰は、朝鮮半島侵略を明確に掲げた思想家でした。時代の制約はあれど、 美化には賛成しかねます。

TPPに関する記事は以下をご覧ください。

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