2022年6月30日、東京都板橋区の蓮根氷川神社にて、午後1時半より、自民党・生稲晃子 参議院東京選挙区候補の街頭演説会が開催された。応援弁士として、佐藤正久・参議院議員(自民党・外交部会長)、下村博文・衆議院議員(生稲晃子選対本部長)が演説を行った。
生稲氏は演説の冒頭、以下のように語った。
「私の子どもがまだ5歳のときに、乳がんの告知を受けました。(中略)私も子どもを育てながら大変な思いをしました。乳がんの告知を受けまして、その後2度の再発があって、3度目があったら命が危険ということで、右胸を全摘出致しました。
全部で5回の手術を経験しまして、治療と仕事の両立。そしてまた、10歳に満たない子どもを育てるという毎日は、とても大変なものがありました」。
生稲氏は、「いくいな晃子が目指すこと」として、「がんから国民を守る」、「大きな病気を抱えても生きがいを持って働ける社会へ」、そして「仕事と健康が両立できる社会づくり」といった政策を掲げている。
生稲氏は、2016年に内閣府「働き方改革実現会議/働き方改革フォローアップ会合」の民間議員に就任。2017年には、厚生労働省「がん対策推進企業アクション」アドバイザリーボードメンバーに就任しており、自身の経験と経歴に即した政策への取り組みを前面に押し出し、アピールする姿勢だ。
6月28日、自民党・茂木敏充幹事長は夜のBSフジの番組で、改憲のための国民投票の早期実施への対応について問われ、「例えば1年以内、2年以内にやろうということも含めて、主要政党間でスケジュール感を共有することが重要ではないか」と述べている。
また、自民党・木原稔政調副会長も同日の夜、ニコニコ動画主催のネット番組において、「(参院選後)この3年間、しっかりと腰を据えて憲法改正の発議を必ず実行したい。そして実際に国民投票を必ず成功に導きたい」と改憲に向けての強硬な姿勢を表明している。
自民党の党是である「憲法改正」に向けて、このたびの参議院選挙は重要なステップのはずだが、この日の街頭演説で、生稲氏はもとより、応援演説の佐藤氏と下村氏、二人の党幹部の口からも「憲法改正」という言葉は一言もなかった。