井戸川克隆双葉町長 不信任決議の回答後の記者会見 2012.12.26

記事公開日:2012.12.26地域: テキスト 動画
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(IWJ・大西)

 2012年12月26日(水)15時から、埼玉県加須市の双葉町役場(旧埼玉県立騎西高校)で、福島県双葉町の井戸川克隆町長が、記者会見を行った。12月20日に、双葉町議会は本会議を開き、井戸川町長の不信任決議案を全会一致で可決した。この不信任決議を受けて、26日、井戸川町長は町議会を解散し、この日から40日以内に町議会議員選挙が行われることとなった。記者会見で、井戸川町長は「この(原発事故の)事故処理が適切に行われていれば、住民同士の諍いが起きなかったであろう」と述べ、東京電力と政府に対して不信感を露わにした。

■ハイライト

 町議会で、井戸川町長に対する不信任案が提出されたのは、今回で3回目となる。最初に提出されたのは、2012年6月21日で、2回目は9月25日。これらは、双葉町の役場機能移転問題などをめぐり、井戸川町長の答弁に誠意がないという理由で、議会側から提出されたものだったが、どちらも否決された。その後、井戸川町長は、11月28日に開かれた、中間貯蔵施設建設(*)のための現地調査の受け入れを決める会議を欠席し、12月12日には町議会から辞職要求書を渡されていた。

*中間貯蔵施設
環境省は「福島県内では、放射性物質を含む土壌や廃棄物の量が膨大となり、現時点で最終処分の方法を明らかにすることは困難なため、放射性物質を含む土壌や廃棄物を、最終処分するまでの間、安全に集中的に管理・保管する施設が中間貯蔵施設です」と説明している。平成24年度中に施設建設用地を選定し、27年1月に土壌などの搬入を開始する予定。

 会見の冒頭、井戸川町長は「町には、喫緊の課題が山積しており、この年末に解散することについては、まさに身を削るような思いです」と現在の心情を述べた。中間貯蔵施設に関する会議を欠席したことについては、従来のルールに従い、町村会での議論を経たうえで、県との協議に臨む予定で進めていたものが、突然県知事主催の会議になったため、異議を唱えるかたちで欠席したことを説明し、「会議に欠席したことを正当化するつもりはないが、県が町村の決定事項に介入できないことは、県から報告をいただいている」と述べ、県の進め方に疑問を呈した。

 また、原発事故に対する東京電力と国の対応を批判したうえで、「一体この状況を東京電力は、あるいは日本政府はどのように考えているのか。私には本当に不満でなりません」と不信感を露わにし、「議会の皆さんに対してものを言うよりも、この事故処理が適切に行われていれば、このような住民同士の諍いが起きなかったであろうと思います。今からでも間に合います。政府も我々の救済をすぐ始めてもらいたい」と訴えた。

 最後に、井戸川町長は「我々は弱者ですから、メディアの皆さんにお願いします。メディアの皆さんが使う言葉によって、町民は一喜一憂します。どうか正確にお伝えいただきたいと思います」と述べ、報道陣に向かって頭を下げた。

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