安倍総理の応援演説が大荒れ!? プラカードも野次も禁止!? 自民党と希望の党は「そんなに差異がない」自民候補が自ら補完勢力と認める!? ~桜田義孝候補 街頭演説~応援弁士:安倍晋三総理 2017.10.7

記事公開日:2017.10.8取材地: テキスト動画
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(取材・文:谷口直哉)

※公共性に鑑み、総選挙終了(2017年10月22日)まで全編動画をフルオープンにします。
※2017年10月10日、テキスト追加しました。

 安倍総理の街頭演説が各地で物議を醸している。

 10月5日には神奈川県・新百合ヶ丘駅で、安倍総理の街頭演説が事前告知されていたにもかかわらずドタキャンされ、4駅離れた向ヶ丘遊園駅に急遽変更された。翌6日の東京都・国分寺駅での演説では、聴衆が「#お前が国難」と書かれたプラカードを掲げ、自民党スタッフがすかさず「のぼり」でそのプラカードを覆い隠すなど、安倍総理への行き過ぎた「配慮」が問題視された。

 また、安倍総理の街頭演説のスケジュールがほとんど事前に告知されないことも不信感を呼んでいる。安倍総理が野次を嫌って、街頭演説の事前告知をしないのではないかとの憶測も飛んでおり、ネット上では「ゲリラ街宣」や「逃走街宣」などと揶揄されている。

 安倍総理の逃走劇から1日明けた10月7日、14時30分から千葉県・柏駅東口で桜田義孝・自民党候補予定者の街宣に、安倍総理が応援演説に駆けつけるという情報をキャッチしたIWJは、急遽中継に走った。

■ハイライト

■安倍総理応援演説

■桜田義孝候補囲み取材

■安倍総理以外の演説

  • 弁士 桜田義孝氏(自由民主党、前衆議院議員、衆院選千葉8区予定候補)/安倍晋三氏(自由民主党総裁、内閣総理大臣、前衆議院議員)
  • タイトル 自民党 桜田義孝氏 街頭演説(柏市) ―応援弁士 安倍晋三総理
  • 日時 2017年10月7日(土)14:30〜
  • 場所 柏駅前(千葉県柏市)

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プラカードも野次も禁止!? もう日本には言論の自由はないのか!?

 演説会の開始直前、主催者から注意事項のアナウンスがあった。その内容は驚くことに、「演説の邪魔になるので、プラカードと野次は控えて欲しい」というものだった。プラカードを掲げた聴衆は、会場の一番奥に追いやられ、警備員に囲まれていた。

 プラカードは市民が自分の意思を表明する手段である。総理に対して示すことに何の問題があるのだろうか? 政治家は、有権者の違憲に耳を傾ける義務があるはずだ。野次に関しても、批判の自由はあるはずだ。安倍総理自身、自身が国会で野次を好き放題飛ばしてきたではないか。その総理に向かって、一般市民が自分の思いを伝えて何が悪いのか?

 主催者が安倍総理の機嫌を損ねないよう、配慮したのかもしれないが、SNS上で広がっている「#お前が国難」と書かれたハッシュタグや、「安倍やめろ!」という批判の声を、安倍総理がかなり嫌がっていることは想像に難くない。

▲プラカードを掲げる聴衆は、会場の一番奥に追いやられた(2017年10月7日IWJ撮影)

北朝鮮の脅威を煽り「圧力」を強調! 安倍自民党がひた走るその先は「戦争」しかない!?

 この日は逃げずに応援演説の壇上に上がった安倍総理は、ミサイル発射や核実験を続ける北朝鮮の脅威を強調し、「圧力をかけて北朝鮮に政策を変えさせる!」と豪語した。

 これまで圧力一辺倒で、北朝鮮問題を長引かせてきたのは、他ならぬ自民党政権だ。圧力で相手を屈服させると言い続けて時間を浪費し、結局、制裁は効果を発揮せず、北朝鮮は水爆とICBM(大陸間弾道ミサイル)を完成させてしまった。北朝鮮が核を保有していることを政府自身も認めている今、「対話は必要ない」と言いきり、「異次元の圧力」一辺倒によって北朝鮮に対して政策転換を図るというが、これまでの経緯をみる限り、北朝鮮が「圧力」で核兵器保有を放棄するとは到底思えない。

 北朝鮮が求めているのは、現体制のまま独立国家として米国が承認することである。つまり体制保証を求めているのだ。体制保証もしない、核放棄を求める、話し合いはしない圧力あるのみだとエスカレートしていき、ついには北朝鮮への米国による武力行使を容認する、ということになったらどうなるか。集団的自衛権の行使によって、間違いなく日本もその武力行使の一端を担わされる、そして北朝鮮の反撃の矛先は、日本へも向かうことになる。つまり、「最終的には戦争をするしか解決策がない」ということにはならないだろうか?

▲「北朝鮮に圧力をかける」と訴える安倍総理(2017年10月7日IWJ撮影)

 安倍総理の演説中には、前日の国分寺駅と同じく、聴衆から「#お前が国難」などのプラカードが掲げられ、「安倍やめろ!」コールや「モリカケはどうした!」などの野次が飛んだ。駅前の広いスペースを埋め尽くす程の聴衆が集まっていたが、歓声や拍手はそれ程多くなく、ほとんどの人が静かに演説を聞いていた。

▲「#お前が国難」のプラカードを掲げ、「安倍やめろ!」とコールする聴衆(2017年10月7日IWJ撮影)

自民党と希望の党は「そんなに差異はない」! 自民候補予定者が希望の党を自民党の補完勢力と明言!

 演説会終了後、桜田候補予定者は囲み取材に応じた。小池百合子都知事率いる「希望の党
について、どのような見解を持っているかとIWJ記者が尋ねたところ、桜田氏は「安全保障については自民党と近い。国家の基本や、外交・防衛について、そんなに差異はないと思う」と答え、自民党と希望の党の理念や政策に違いがないことをはっきりと語った。

 大手メディアでは、自民党と対立する政党のように報じられている希望の党だが、自民党の候補予定者が「差異がない」と明言するところを見ても、希望の党が自民党の補完勢力であることは、十分すぎる程はっきりしてきている。特に憲法改正については、自公だけで発議に必要な3分の2を獲得できる見込みはなく、同じく改憲を掲げている希望の党と維新が連携することは間違いないと思われる。

 有権者は、「自公」対「希望+維新」対「社・民・立民」というマスメディアの三つ巴という図式にだまされてはならない。日本が戦争に巻き込まれるかどうかという重要政策についての対立軸は、「自公・希望・維新」対「社・共・立民」の2項対立なのだ。

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