「私たちは、いま沖縄で起きていることを、沖縄のみの問題でない、日本全国の問題であると、すなわち私たち自身の問題であると捉えます」――。
2016年9月21日(水)、参議院議員会館で、「沖縄・北部訓練場のヘリパッド建設強行に反対する若者有志の会」の設立記者会見が、呼びかけに応じた国際環境NGO「FoE Japan」、国際環境NGO「グリーンピース・ジャパン」、国際人権NGO「ヒューマンライツ・ナウ」の3団体と、石橋みちひろ議員(民進党)、福島みずほ議員(社民党)、赤嶺政賢議員(共産党)の国会議員3名とともに行われた。
同会を立ち上げるきっかけをつくった早瀬道生氏(24)は、7月下旬から8月中旬まで東村(ひがしそん)高江に滞在した経験をふり返り、本土でも高江の問題に言及する活動の土台が必要だと感じ、現場で出会った仲間と立ち上げた、と設立の経緯を説明した。現在のメンバーは10代から30代の若い世代の40人程度の集まりで、多くは沖縄以外の都道府県で生活しているとのこと。
以下、岡歩美氏(25)により読み上げられたステートメントを一部掲載する。
「私たちは、いま沖縄で起きていることを、沖縄のみの問題でない、日本全国の問題であると、すなわち私たち自身の問題であると捉えます。しかしいま沖縄で起きている事態は、民主主義や地方自治といった、日本国憲法の保障する理念を形骸化させるものです。そして何より、そもそも沖縄に日米安保のための過剰な負担を強いているのは、沖縄以外の他都道府県に生きる私たち自身です。私たちには、行動する責任があるはずです」