作業員の死亡事故を受け、挟まれ事故の事例研究と重機の点検など安全点検を実施 ~東京電力定例記者会見 2015.8.17

記事公開日:2015.8.17取材地: テキスト動画
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 2015年8月17日(月)17時30分から東京電力定例記者会見が開催された。作業員の人身事故を受け「挟まれ事故の事例研究」と「重機の点検」をポイントに安全点検を行っており、終了時期は未定だという。

■全編動画

人身事故防止の対応のため安全点検を実施中

 8月8日に作業員の人身事故が発生したことから、その再発防止のため、作業を一旦停止し安全点検を行っている。

 東電は、本年2015年1月にも連続した人身事故を受けて安全総点検を行っていた。今回は総点検とは異なる点検を行っているという。8日の事故と同様の「挟まれ事故の事例研究」や、事故の原因となった「重機の点検」といった観点で安全点検を行っていると報告した。

 それぞれの現場で、それぞれの視点で点検を行うため、点検を終えて作業を再開する期限は特に設けていないという。安全第一の観点から、もうしばらく安全点検が続けられる。

降雨の影響で放水路の水分析値が上昇、引き続き監視を継続

 福島第一原発1号機放水路の下流側で、全ベータ値が上昇した。8月12日採水分で11000Bq/L、8/14採水分で12000Bq/L、8/15採水分で3400Bq/Lだった。東電は、過去の全ベータ値の変動と同様に、降雨の影響とみて今後も監視を継続する方針だ。

 放水路には、1号機、2号機、3号機それぞれに約3800トン、3000トン、600トンの汚染水が溜まっている。降雨が流入することから、これらを汲み上げてタンクに貯留することは現実的でなく、また汚染が流入する汚染源も特定できておらず、根本的な対策は打てずにいる。

 今後、モバイル式の浄化装置で溜まっている汚染水を浄化することを東電は計画しており、しばらくは現状のまま監視を続けるだけになる。

 放水路へは、雨により洗い流された汚染が、上流側に流れ込み、それが徐々に下流へ流れていると東京電力は推定している。放水路の出口部分は土砂で埋め立て、さらに鋼管矢板による海側遮水壁により海洋への拡散を抑制しているという。しかし、出口部分で土砂から地面へ染み込んで拡散しているものと東電は判断している。

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以下、東京電力ホームページより、リンクを表示

報道配布資料

2015年8月17日

2015年8月16日

2015年8月15日

2015年8月14日

プレスリリース

2015年8月17日

2015年8月14日

福島第一原子力発電所の状況について(日報)(東北地方太平洋沖地震による当社原子力発電所への影響)

道関係各位一斉メール

2015年8月17日

お知らせ 2015年

写真・動画集

福島第一原子力発電所 データ集

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