2012年6月29日(金)、首相官邸前で、「6.29緊急!大飯原発再稼動決定を撤回せよ!首相官邸前抗議」が行われた。
(IWJ・遠田)
2012年6月29日(金)、首相官邸前で、「6.29緊急!大飯原発再稼動決定を撤回せよ!首相官邸前抗議」が行われた。
■全編動画
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チャンネル6は、抗議行動の最後列を捉えるために移動をしつつ、参加者らにインタビューを行った。
抗議には、開始予定時刻の18時を前にしてたくさんの人が駆けつけ、六本木通りの内閣府庁舎裏手付近まで列が続いた。そこでは、抗議に参加していたルポライターの鎌田慧氏に話を聞いた。
「いかに怒りが全国的にあるかを表している。国民の再稼動は嫌だという気持ちを踏みにじって、野田首相は再稼動を決めた。合意も納得もしていないのに、彼らだけで密室で決めたことに対する怒り」(鎌田氏)
また、神奈川県から来た女性は「大手メディアの情報ではなく、ツイッターでこれだけの人が集まった。その意思を政治は汲み取らない」と話した。
列は徐々に進んで、7時ころには財務省上の交差点に着いた。霞ヶ関方面からもたくさんの人が官邸前に向かおうとした。そのため、交差点の霞が関方面を警備していた警察官が、官邸方面への横断歩道を封鎖。それにも関わらず、警備の隙間を抜けて横断する人もいた。
しばらくその場で中継を行なうと、抗議は終了予定時刻の20時を待たず、主催者から解散が通知された。財務省上にも案内係や警察のメガホンを通じて伝わった。
霞が関へ向かう坂を下り、経済産業省前の脱原発テントひろばへ。霞が関駅から帰宅する姿がある一方、ひろばで言葉を交わす人もあった。そこで話をしてくれた、子どもたちを放射能から守る福島ネットワークの佐藤幸子氏は「抗議行動に来た人が家に帰って、ここに来れば意思表示ができると伝えてほしい」と語った。
21時ころ、原子力安全・保安院の入っている経済産業省別館の前で抗議が続いていると話を聞き、移動した。別館前の抗議は9時30分まで続いたが、人々には満足しているような表情はなく、淡々とした様子で家路についた。