再起を賭け、社民党公認で大阪8区から立候補した元衆議院議員・服部良一氏が12月7日(日)、大阪府豊中市の豊中駅・千里中央駅で街頭演説を行い、労働環境の悪化などを取り上げて安倍政権を批判した。応援には、緑の党共同代表の長谷川羽衣子氏や市民派の地元無所属議員なども駆けつけた。
(取材:IWJ京都・萩崎茂、記事:IWJ・原佑介)
特集 総選挙2014
※12月8日テキスト追加しました!
再起を賭け、社民党公認で大阪8区から立候補した元衆議院議員・服部良一氏が12月7日(日)、大阪府豊中市の豊中駅・千里中央駅で街頭演説を行い、労働環境の悪化などを取り上げて安倍政権を批判した。応援には、緑の党共同代表の長谷川羽衣子氏や市民派の地元無所属議員なども駆けつけた。
■ハイライト
※以下、発言要旨を掲載します
服部良一候補(以下、服部・敬称略)「自民党は、今回の衆院選は、消費増税を1年半後に延期するから国民に信を問う選挙だと言っています。
しかし本来、国政選挙とは、政権与党への審判を下し、対立する争点の審判を問うものです。アベノミクスの失敗で景気が減退し、今、増税どころでないのは与野党ともに一致しているんです。つまり今回の選挙は、増税に名を借りた、争点隠しの選挙であるといえます。
さまざまな争点があります。
麻生副総理が、また『利益出してない企業は運が悪いか能力がない』という発言をされています。本当にそうでしょうか。円安のせいで苦しんでいる中小企業はたくさんあり、円安による倒産が、史上最高と報道されています。
アベノミクスは完全に行き詰まりを見せています。輸出も増えず、むしろ輸入価格が高騰している。大豆は約3割も値段が上がったが、豆腐の値段はそう簡単に上げられない。『厳しい』という悲鳴が聞こえます。輸入業者は厳しい状況になっているのがアベノミクスの現状なのです。
労働者の実質賃金も16ヶ月連続で下落し、非正規労働者も2000万人という時代をむかえています。新聞によると、200時間も残業をして亡くなった銀行マンがいたそうです。非正規労働者だけでなく、正規労働者も残業で厳しい状況に入っています。
うつ病になり、自殺する労働者もいっぱいいます。しかし、残業代払わない、いつでも労働者のクビを切れる、といった労働者切り捨て政策を進めようとしているのが安倍政権です。これを変えていきたい」
服部「9月には、福島第一原発を視察してきました。汚染水は毎日400トンずつ増え続けています。厳しい状況を見てきました。サイトでは、少ない日で6000人、多い日で7000人の労働者が収束作業をしていますが、今、福島の現状はまったく改善していないと言えます。
いまだに福島から、12万人以上の皆さんが避難しています。事故から3年も経っているのに、故郷に戻れない。これが原発事故の現状なんです。いい加減、原発はもうやめましょう。エネルギー政策を大きく転換しましょう。私は、脱原発政策の実現を訴えていきたいと思います。
事故が収束もしていないのに、再稼働し、海外輸出するなど、ありえないことだと思います。70%の方が原発はなくてもいい、と考えているという世論調査もあります。安倍政権は原発推進です。政治を変えて、私たちの思いを実現する衆議院選挙にしましょう。
自民党が300議席をとるという報道もありました。このまま自民が大勝すると、やりたい放題の日本の政治になると懸念を抱いています。集団的自衛権の法案も来年(2015年)の国会で審議されます。
秘密保護法もあってはならない。これらは戦前回帰の法律で、日本がいつでも戦争できるような国にしていくものです。この『きな臭い』動きが、まさに安倍政権です。日本の政治の転換を図っていかないと、暮らしが、平和が危ない」