原口総務相オープン記者会見3 「鈴木宗男さんの事件でも、過去、権力側から出た情報でマスコミと一緒になって追及してしまった。反省している」 2010.1.19

記事公開日:2010.1.19取材地: テキスト動画
このエントリーをはてなブックマークに追加

2010年1月19日(火)、原口一博総務大臣オープン記者会見の模様。クロスメディア問題に関係して、小沢幹事長及びその周辺をめぐる疑惑について、報道が一色になっていること、つまり、一方向からの捜査当局のリーク情報のみを元にした集中報道のあり方についての岩上氏の質問に対する回答。過去、重要な情報を握る権力側から提供された情報を元に、鈴木宗男氏の名誉をそこねたことを反省すべきと述べた上で、情報の提供元を明確にしない報道に対して批判した。クロスメディア問題と深く関わっているかどうかについては議論してもらうとのこと。小沢幹事長及びその周辺をめぐる疑惑については言及しなかった。

■全編動画

岩上「フリーの岩上です。さきほどは名乗らず申し訳ありませんでした」

原口「名乗っていただいて、ありがとうございます」

岩上「すいません。ありがとうございます。

 さきほどのクロスオーナーシップに関係する質問です。報道が一色になってしまうことの危険性を大臣はおっしゃられました。今、ここ小沢幹事長をめぐる、小沢幹事長及びその周辺をめぐる疑惑について、報道がほぼ一色になっております。

 その特徴として、検察当局による、恐らくリーク情報と思われる情報の垂れ流し、また、冤罪の可能性とか、人権というもの、推定無罪の原則とこういったものを無視した集中報道、メディアスクラムといった傾向が見られます。

 これは小沢さんという一個人の問題だけではなくて、過去にも何度も何度もくり返されてきた報道批判の一典型のようにも思われるのですが、こうした一方向からの捜査当局のリーク情報のみを元にした集中報道のあり方、というものについて、どうお考えになるかお聞かせください」

原口「そうですね、検察がリークをしていないと閣議決定をしているわけですから(※2009年12月8日の閣議案件、『衆議院議員鈴木宗男(民主)提出検察庁による刑事事件に係る情報のリークに対する鳩山由紀夫内閣の見解に関する質問に対する答弁書について』)、関係者という報道は、私はそれは、私の立場、あるいは人権を保障する立場からすると、何の関係者か分からないわけです。検察の関係者なのか、被疑者の関係者なのか。少なくともそこは明確にしなければ、電波という公共のものを使ってですね、やるにしては、私は不適だというふうに考えています。

 その上で、私自身の反省を考えると、鈴木宗男さんの事件がありました。あの時に私は上田さん(上田清司埼玉県知事、元衆議院議員)、辻元さん(辻元清美衆議院議員)、あのときは自由党でしたけど達増さん(達増拓也岩手県知事、元衆議院議員)と組んで4人でやったわけです。そのほとんどの情報が、今振り返ってみると、当時の権力側から出てきたもの。あるいは、(秘書の)ムルアカさんについてもそうなんですけど、外務省は旅券を偽造したと、言ったわけです。偽造するような悪い人間を認めていいのかと、一色になったわけですけども、彼は日本人として帰化をされている。法務省は認めているわけです。ということは、彼の人権というのはいまだに回復されていないわけですね。

 そういうことからすると、あえて言うと、堀江さんの事件についても、似たことが言えるんじゃないかと。私も、最初に堀江さんと(テレビに)出たのは、ある大手の大きな討論番組でしたけれども、そこでいわれのないバッシングを堀江さんがされていました。

 ただ、私たちも、さまざまなそういう情報を元に民主党も追及をした。じゃそれは、今、和解をさせていただいていると、党はですね、認識をしていますけども、本当にあれで良いのかと。名誉を回復し、そして自らを反省するところがなかったかということですね。私は大いに反省すべきところがあったというふうに思います」

 重要な情報を握る権力側、つまりは官僚側から提供された情報に踊らされ、マスメディアと一緒になって鈴木宗男氏の名誉をそこねたことを、原口総務相は、率直にわびた。これには、不意をつかれるとともに、胸を打たれた。

 大量の情報が高速で流れるこの高度情報化社会では、誰でも情報の取扱いをめぐって、過ちを犯しうる。誰一人、完全情報を手にすることができる者はいない。我々は、誰も無謬ではありえないのだ。私自身も、過去、いくつもの思い違いや誤解を重ねてきた。苦い思いと悔恨がある。法に基づき裁きを受けてもいないうちに、メディアの情報だけで人を裁くのはきわめて危険である。そのことに常に自覚的でありたい、と強く思う。

岩上「これ、クロスメディアの問題と、どういうふうに関わりますか。現状と、やっぱり現在のあり方と深く関わりがありますか」

原口「深く関わっているかどうかというのは、また議論していただきたいんですけれども、これは一般論で、日本というわけではないけれども、権力と資本。あるいは権力とは政権の中にだけあるわけじゃないですから、その外側の大きな権力とその資本、メディアが結びついて、一方向に言論を流そうということは、あってはならないと思います」

亀松「すいません、あの……」

原口「同じ人ばっかりですね。勢いがいいから(笑)」

亀松「J-Castニュースの亀松と申します。

 質問というよりは要望に近いかもしれませんが、今の会見もですね、個人的には非常に充実していると思うのですが、これはやっぱり、総務省で、会見室でちゃんと時間を確保して会見をしているから、こういうやりとりができていると思うんですが、今後、国会が始まった時にもできるだけ、例えば外務省などのようにですね、会見室で開いていただけると……」

原口「大臣室?」

亀松「国会内、院内ではなくという形で、ぶら下がりという形ではなくて、できるだけ会見していただけると……」

原口大臣「院内でだめというのはどうして?」

岩上「我々フリーは入れないからです。クラブ側でないと」

原口「クラブともよく相談して。私はここでやるかどうかですけども、あの大臣室で、少し座って、亀井大臣はコーヒーとか出しているんですよね。出してない」

岩上「出てます」

亀松「コーヒーは出てますが、いらないです」

??「コーヒーはなくても、ちゃんと話が……」

原口「コーヒーを出せと要求をしているわけではなくて(笑)。インターネットメディアだけじゃなくて、一般の方々にも……。

 口を動かしながらというも、この間ムツゴロウさんともお話をさせていただきましたが、動物と仲よくなるというのは、一緒に食べたり飲んだりするのがとても大事だそうです。で、ライオンと一緒にもの食べて、ペロッとライオンを舐めるとあまり噛まれないということをおっしゃっていましたので。

 皆さんはライオンじゃないんですが、そういうコミュニケーションの仕方も大事にしたいと思います」

??「(社名・氏名を名乗らず)すいません、さきほどの住基ネットの件ですけれども、将来的な住基ネットの体制は別としてですね、現行のままでは、仮に選択肢として河村市長は切断なんてことも言っていますけども、それは認めないということでよろしいんですよね?」

原口「そこはよく市長と相談したいと思います。
 だから、私たちはずっとこの法律を、さっき質問に答えましたよね。今までこの反対してきた立場。これでいいのかと。彼と一緒に戦ってきた。あらたな制度に向かうまでに、どうするのか。総務省の顧問ですから。事務的にも詰めていきたいと思っています。よろしいでしょうか」

??「(社名・氏名を名乗らず)さきほど、被疑者、検察報道に関連しておっしゃいましたけども、検察の関係者なのか、被疑者の関係者なのか、明確にしなければいけないと、公共の電波なのだからと。

 これは現在の小沢幹事長をめぐる報道についても、テレビであれ新聞であれ、同じことをお感じになっているということでしょうか」

原口「個別の案件については申し上げられません。
 つまり、争いのあるところについては、その発信源については、特に被疑者が逮捕されて、そして検察側と弁護側と二つしかない場合には、それ以外というのはあり得ないわけで。そのあり得ないということについては、どっちかというサイドをはっきりさせるという姿勢は大事じゃないかなと、そう私は考えています。個別の案件について申し上げたのではありません。
 よろしいでしょうか」

IWJの取材活動は、皆さまのご支援により直接支えられています。ぜひ会員にご登録ください。

新規会員登録 カンパでご支援

関連記事

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です