「差別とは、社会から排除され、生存権も脅かされること」 〜「ヘイトスピーチは違法行為」人種差別撤廃基本法の実現へ向けて弁護士、国会議員らが提言 2015.7.22

記事公開日:2015.8.4取材地: テキスト動画

特集 IWJが追ったヘイトスピーチ問題
※8月4日テキストを追加しました!

 「日本の裁判所では、特定の個人に被害が生じなければ、人種差別だけでは裁けない。『朝鮮人を殺せ』などのヘイトスピーチに対して法的な規制がないため、日本政府も差別に関する統計がなく、積極的に動こうとしない」──。在特会のメンバーらによる京都朝鮮学校襲撃事件の裁判を振り返った龍谷大学教員の金尚均(キムサンギュ)氏は、このように指摘した。

 2015年7月22日、東京都千代田区の参議院議員会館にて、院内集会「STOP HATE SPEECH ! ~今こそ人種差別撤廃基本法の実現を No.2」が行なわれた。「人種差別撤廃基本法の必要性」をテーマにした基調講演のほか、差別問題に取り組む関係者たちからの報告や、国会議員からのコメントも寄せられた。