鈴木宗男・検察を語る~鈴木宗男氏、平野貞夫氏、小沢遼子氏によるシンポジウム 2010.9.29

記事公開日:2010.9.29取材地: テキスト動画
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 2010年9月29日に行われた鈴木宗男氏と、平野貞夫氏、小沢遼子氏によるシンポジウムの模様とIWJ代表・岩上安身によるツイートのまとめ。

■ハイライト

  • 鈴木宗男氏、平野貞夫氏、小沢遼子氏によるシンポジウム
  • 日時 2010年9月29日
  • 場所 総評会館(東京都千代田区)
  • 主催 「小沢一郎議員を支援する会」

 IWJ代表・岩上安身の2010年9月29日のツイートを以下に再掲する。

 主催は勝手連的に小沢氏を応援している「小沢一郎議員を支援する会」。代表世話人は伊藤章弁護士。この会は、検察審査会に対する質問状を9月6日に東京地裁二階の検察審査会に提出という。事務局長はいない、の一点張り。名刺も渡してもらえず、だったという。

 質問状には、文書による回答はなく、電話のみ。
「1・具体的な事件の審査に関わる件については、回答していないので、質問に対する回答の要望には沿うことはできない。
2・検察審査会事務局の構成等については、検察審査会法第20条に規定されている通り」。

 検察審査会の本来の目的は、公訴権を独占する検察庁に対する市民目線からのチェックなのにもかかわらず、官僚的な対応。実は官僚機構そのものであることを、はからずも暴露した、と世話人の山崎氏。

 コーディネーターの小沢さんの話のあと、平野さんの話。小沢氏と最近会った話。「いやー、代表選に出てよかった」と、小沢氏が言っていたと、近況報告。

 平野さん、議会制民主主義にとっても、出馬はよかったと、自身の見解を述べる。

 「不逮捕特権は何のためにあるのか。検察権力と戦うため。そうした議会制民主主義の基本を知らない東大法学部出身の議員がいる(岡田氏のこと?)」と平野氏。

 起訴される可能性のある議員は代表選に出馬すべきではない、という発言の底の浅さ。

 鈴木宗男氏。講演始まる。代表選について。「地方議員、党員、サポーター選、ドント方式なら、3対2。国会議員票は互角。あれだけマスコミに一方的に叩かれたなかで、よくやったと思う」。

 鈴木氏の演説。何か吹っ切れていて、端切れの良いこと。実像の小沢論、政治家は、笑った顔と怒った顔のコントラストが大切、という話のあと、検察審査会の可視化が必要と主張して、大喝采。

 マスコミのバッシングで知られた、ムネオハウスの事件は、実際には立件されていない。三井物産の件も、アフリカのODAの件も、立件されていない。立件されたのは、やまりん。

 検察や外務省など、権力側が、記者クラブメディアにリークして書かせるのが、いつものやり方。

 「ここは岩上さん、刑務所の中でUstやってくれ」と、リクエストが。これ、私に入れってこと? 入っても中継できないですよお。カメラ取り上げられるし。

 検面調書の特信性、調書の誘導、恫喝。検察だけではなく、裁判官も自分の出世を考えてばかり、というおぞましい現実。今日の演説は、入魂の演説。ちなみに、私も自分の裁判で、裁判長に居眠りされるという経験をした。実感として、よくわかる。

 小沢さんの質問で、小泉政権時代の裏話など。時の権力とことを構えると、逆風を食らうという体験談。今の前田事件の話に。「割り屋なんてどこにでもいる。全国どこでも同じ構造」

 ここで三井環氏、指名を受けて壇上に。村木事件についてどのような手続きで逮捕に至るか。地検、高検、最高検で、それぞれの段階で協議する。逮捕に至るまで、三回協議する。これが内部手続き。

 この三井さんの解説、非常に重要。石井一議員を狙った議員案件としてスタートした件だったが、石井一議員をあげられないとわかっても、無理を重ねて村木さんらを起訴した。検察一体の原則からして、証拠改竄などは、前田だけということはありえない。樋渡前検事総長以下、全員に責任がある。

 500人集まった検察官適格審査会の申立人の募集、まだ続けますと、三井さん。追加で出すそうです。休憩中、代表選のときに、札幌で何万枚ものビラを配られた、という方が会場にいて、ビラをいただく。夕刊紙の号外のようなカラー刷り。ツイQ不定期刊。

 質疑応答。面白い質問。山口組組長が子分の犯罪で使用者責任を問われ、府中刑務所に収監されているが、なぜ、検察は使用者責任を問われないのか、と。

シンポジウム、終了。最後に手をあげてはいなかったけれども、司会の小沢さんからご指名いただき、メディアの現状について一言発言するとともに、鈴木さんに質問。今回の中国漁船問題で浮かび上がってきた、きな臭い国際情勢の構図。外交問題に精通している鈴木さんは、どう見ているか。

 国際情勢の分析には宗男さんは踏み込まず、前原大臣を強烈に批判。「偽メール事件でも騙された前原さんは、地頭が悪い」と。前原大臣の対米追従ぶりは、滑稽ですらあるけれど、それが政治的計算ではなく、本気で米国の言い分を信用しているのだとしたら。。。寒っ。

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