広島が68回目の原爆の日を迎えた6日、市の中心部で、在特会(在日特権を許さない市民の会)らが、日本の核武装推進などを訴えるデモ行進を行った。この日は、東京などから「レイシストしばき隊」らのカウンター勢力も駆けつけ、在特会らのデモに対して反対の声を上げた。
午前7時、原爆ドーム北側に集まった在特会らのメンバーは、同じく原爆ドーム前で「全原発の即時停止・廃炉」を訴えていたNAZEN(すべての原発いますぐなくそう!全国会議)のデモに対して、抗議行動を行った。警察や機動隊に囲まれながら、在特会らは日章旗や日の丸を掲げ、「ゴキブリ、ダニ、朝鮮人は日本から出て行け!」などとシュプレヒコールを行った。
在特会らが抗議行動を行っている後ろで、在特会に対して反対の声を上げていたのが「レイシストしばき隊」だ。東京や大阪、兵庫などから集まった有志のメンバーは、『人として恥ずかしい』『今日この場所ではやめようよ!』などと書かれたプラカードを掲げ、「在特会は出て行け!」などと抗議の声を上げた。
午後1時から、在特会らは、日本の核武装推進を訴えるデモ行進を開始。『日本独立!核武装せよ!』と書かれた横断幕を先頭に、「自らの国は自らの力で守る」「兵器としての核武装も必要」などと訴えた。デモは、元安橋(東)交差点をスタートし、本通り、堀川町交差点、八丁堀交差点、相生通りを通って、原爆ドームまで行われた。在特会のデモに並行しながら、しばき隊も抗議行動を行い、警察や機動隊を挟んでにらみ合いながら、およそ1時間歩き続けた。