第6回福島原発事故による長期影響地域の生活回復のためのダイアログセミナー「飯舘―問題の認識と対応―」 2013.7.6

記事公開日:2013.7.7取材地: テキスト動画
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(IWJ中継市民福島・柳沼)

 福島市保健福祉センターで2013年7月6日(土)から2日間行われてる「第6回福島原発事故による長期影響地域の生活回復のためのダイアログセミナー『飯舘―問題の認識と対応―』」の7日、2日目の模様を中継した。

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 2013年7月6日、7日の2日間、福島県福島市において、発起人ICRPによる第6回福島原発事故による長期影響地域の生活回復のためのダイアログセミナー「飯舘の人々と直面する問題を考える」が開催された。

 2日間に渡り行われたセミナーでは、各日、午前の部で「飯舘の現状と問題点、これから」について行政や学者、医師、農家などからの報告が行われ、午後の部では、上記参加者に飯舘村民や報道関係者らが加わり、対話集会が行われた。

 両日ともに最後は「報告担当者によるまとめ」と一般参加者も交えた総合討論が行われ、2日目の最後には、ロシャール氏による「まとめと勧告」が出された。

 IWJ中継市民福島では、2日目である7日から中継・取材を行った。午後の部のセミナーでの「対話」についての発言を中心に、飯舘村民の方の感想をうかがったインタビューも収録。会全体の内容については、ICRP通信 http://icrp-tsushin.jp/ をご参照いただきたい。

 両日のセミナーでは、帰村に向けた現実的な除染等の取り組みだけではなく、「村民と国」「村民と村民」「村民と外部協力者」の対話を出来る場をもっと増やし、原発事故によって分断されてしまった、お互いの信頼関係や繋がりを高めたい、もっと長いスパンで新しい飯舘を作っていきたい、という意見なども出された。

 また、映像の約1時間15分頃にあるように、今回のセミナーでは、「多様な価値観」「それぞれの立場に応じた選択肢の提供」「個々の人権の尊重を」などの提案があったが、2日目の最後に行われた勧告には盛り込まれていなかった為、セミナー終了後に「多様な価値観に応じた権利」を取り入れてもらえるよう、飯舘村の方々からロシャール氏に提言し、了承を得る事が出来たそうだ。正式な勧告は前述のICRP通信にて発表される。

 今回のダイアログセミナーでは、対話を重ね、お互いの価値観を尊重する事で 、人と人との信頼関係をより強く築き、それぞれが出来る事に取り組んでいく、という方向性を参加者全員で共有する事が出来たように思う。今後、今回のダイアログセミナーを元に、どのような取り組みが行われるか楽しみであるし、また、次回のセミナー自体がより一層充実した対話の場となる事を期待したい。

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