原子力規制庁 定例ブリーフィング 14:00 2013.6.18

記事公開日:2013.6.18取材地: テキスト動画
このエントリーをはてなブックマークに追加

 2013年6月18日(火)14時より、原子力規制庁定例ブリーフィングが行われた。

 7月上旬に新規準が施行され、それにともなう事業者からの再稼働申請に対し、新しい規制を導入し安全評価をしっかりやっていくのが規制庁の仕事だから、そういう強い決意を持って取り組みたいと述べた。

■全編動画

  • 日時 2013年6月18日(火)14:00~
  • 場所 原子力規制庁(東京都港区)

 新規制基準の準備ができたので19日の規制委員会で最終決定すると発表した。政令、規則、内規案のリストにより決定し、最終的に閣議決定し、施行される。当初の予定より施行日が早くなる見込みとなったが、その理由を記者が質問すると、中身はそれぞれ検討会で検討し、6月6日の検討会で最終的に決まっている。規制委では、間違いがないかを確認することであり、後は印刷などの事務手続きを、淡々と進めるだけだと回答した。

 明日の規制委員会の議題2にある「民間規格の活用」とは、もともと規制規準は全て性能規準という形となっており、民間ベースで決めている項目も多い。例えば日本原子力学会、日本機関学会、日本電気協会など所謂学協会規格を決めている。そのことにより事業者の対応を促進するという意味もあるが、これらに対して規制委としてどう対応するかを議論することだと説明した。

 新規準で規制委員会/規制庁はどういう姿勢で審査する方針かと記者が質問すると、新規準は内容的にも一新されたもので、その規制を的確に審査において反映させることを考えており、かなり濃厚なものになると思う。大飯の現状確認もひとつのエクササイズなので、審査に活かしたいと回答した。更に、新しい規制を導入し、安全評価をしっかりやっていくのが規制庁の仕事だから、そういう強い決意を持って取り組みたい、事業者にも、規制が全てではなく、安全文化、安全に取り組む姿勢をしっかしやって欲しいと期待していると述べた。

 昨日の福島原発事故分析検討会でも指摘された、福島第一の1~4号機は損傷し、線量も高く現場調査が困難である。一方、同じ構造の5,6号機は壊れておらず、線量も低くいつでも見に行ける。地震の影響を調べるのであれば、5,6号機を先に調査すべきだが、なぜ行わないのか、と記者が質問した。規制庁は、まだそこまで検討は行われていない。検討会で議論した結果、指示があれば、それを踏まえて規制庁も対応すると回答した。検討会の指示がなければ、規制庁で別途率先して動く(調査する)ことはないと回答した。

 また、福島第一事故現場の写真が東電から公開されいるが、未公開の写真が多数ある。それについて問われると、順次調査を進めており、そのプロセスの中で必要な情報は出させると回答した。


以下、原子力規制庁新着情報のリンクを表示。

2013年6月18日
  • 高速増殖原型炉もんじゅ敷地内破砕帯の調査に関する有識者会合 事前会合の議事録を掲載しました。
2013年6月17日
  • 第9回核燃料施設等の新規制基準に関する検討チームの会議資料を掲載しました。
  • 第2回東京電力福島第一原子力発電所における事故の分析に係る検討会の会議資料を掲載しました。
  • 第8回発電用原子炉施設の新安全規制の制度整備に関する検討チームの議事録を掲載しました。
  • 第7回発電用原子炉施設の新安全規制の制度整備に関する検討チームの議事録を掲載しました。

第11回原子力規制委員会 開催のお知らせ(6月19日(水)10:30~ 12:00開催)

IWJの取材活動は、皆さまのご支援により直接支えられています。ぜひ会員にご登録ください。

新規会員登録 カンパでご支援


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です