原子力発電所の新規制基準に関する評価ガイドがほぼまとまった。
3日、原子力規制委員会で、発電用軽水型原子炉の新規制基準に関する検討チームの第23回目会合が行われた。この日は、新規制基準の適合性を確認するために用いられる「評価ガイド」と「審査ガイド」に対して、4月11日から5月10日の間に募集したパブリックコメントについて議論がされた。
パブリックコメントは、設計基準に関係する評価ガイド5案(火山、竜巻、外部火災、内部溢水、内部火災)と、シビアアクシデント関係の審査ガイド4案(※1)に対して寄せられた合計312件の意見だ。原子力規制庁が作成してきた回答案とその考え方について、およそ2時間にわたり説明と議論が行われたが、特に大きな問題点は出なかった。この日の会合で、本検討チームでの議論は一旦終了となる。
(※1)
1. 炉心損傷防止対策及び格納容器破損防止対策の有効性の評価に係る標準評価手法(審査ガイド)
2. 使用済燃料貯蔵プールにおける燃料損傷防止対策の有効性の評価に係る標準評価手法(審査ガイド)3. 停止中の原子炉における燃料損傷防止対策の有効性の評価に係る標準評価手法(審査ガイド)
4. 発電用軽水型原子炉施設における制御室及び緊急時対策所の居住性に係る被ばく標準評価手法(重大事故等)(審査ガイド)