2011年6月6日、岩上安身が、 文化放送「夕やけ寺ちゃん活動中」に出演した。
(IWJテキストスタッフ・柴崎)
2011年6月6日、岩上安身が、 文化放送「夕やけ寺ちゃん活動中」に出演した。
「今日の夕刊読みくらべ」のコーナーでは、4月の統一地方選挙に続き、民主党が惨敗した青森県知事選挙についての話題となった。岩上は、与野党の候補者がともに原発推進派で、争点は青森経済をどうするかに集中したと分析し、「新規の原発計画14基のうち4基が青森に予定されている。青森にとって正念場ではないか」と述べた。
「ニュース本音と建前」のコーナーでは、菅直人総理の辞任の引き伸ばしについて、「自民・公明は菅総理を切るように見せかけて、小沢切りを狙っている」と述べ、党を二分した後に、自民・公明が連立を持ちかけると推測した。また、原発や増税、TPPについては、「民主党の政権交代は、旧来の利権複合体に対して国民が『NO』を示したものだが、菅政権の執行部は、旧来の利権を守る方向に向かっている。だから、本来の民主党のマニフェストを堅持する小沢グループは、今は出ていかない」と解説した。
「編集長は見た」のコーナーでは、雑誌AERAに載っている、1949年にワシントン州でアメリカが故意に放射能を出した事件、また1945年から47年にかけて放射性鉄59の入ったカクテルを妊婦829人に飲ませた事件、さらにプルトニウムの入った注射を行った事件など、アメリカが行ってきた人体実験についての記事が取り上げられた。岩上は「核の開発や原発は、被曝労働者や被曝者が(放射能を)どの程度許容できるか実験し続けてきた。マンハッタン計画には、当時の日本の国家予算に匹敵する資金がつぎ込まれ、金と権力が原子力政策に凝縮されているために、被害者の訴訟が圧倒的な力で抑え込まれている」と述べた。