2013年4月20日(土)14時から、神奈川県川崎市の川崎市教育文化会館で、講師に小川進氏(長崎大学教授)を招き、学習会「『焼却灰どうする?』~東京湾を汚染から守るために~」が行われた。小川氏は川崎市の放射性セシウムを含むごみ焼却灰の海面埋め立ての問題点、対策の不備をスライドを使って解説した。
(IWJテキストスタッフ・富山/奥松)
2013年4月20日(土)14時から、神奈川県川崎市の川崎市教育文化会館で、講師に小川進氏(長崎大学教授)を招き、学習会「『焼却灰どうする?』~東京湾を汚染から守るために~」が行われた。小川氏は川崎市の放射性セシウムを含むごみ焼却灰の海面埋め立ての問題点、対策の不備をスライドを使って解説した。
■ハイライト
ごみねっと川崎共同代表の国米リリ子氏は、川崎市のごみと放射能汚染について解説する中で、川崎市内のごみ焼却飛灰と下水汚染汚泥灰のセシウム値を示し、汚染が拡大していく危険性を指摘し、「住民に対する説明もなしに話が進んでいくのが、ごみ問題である。川崎市にも、ごみ焼却灰は溜まっている。東電に対して引き取りの要請も考えている」と語った。
小川氏は、放射能の研究から土木や水などの環境の分野に進み、行政に身を置いてきた自身の経歴を語った上で、原発事故による避難基準、年間20ミリシーベルトが、市民の安全という観点からではなく、行政が対応できるかという観点から決められた点を解説した。また、放射能除去のためのゼオライトの利用も、同じように行政が、50円/1キログラムというコスト面から考えて、使用している実情を指摘した。
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