福島第一原発事故から2年が経ち、東京電力の体質は変わったのか―。事故1998年から東電と交渉を行なってきた「東京電力と共に脱原発を目指す会」(共の会)が、4月4日、東電の所有する東新ビル(内幸町)で、東電交渉を行った。
国会事故調への「建屋内真っ暗」虚偽説明、小動物による福一停電・川内博史前議員の福一入稿時の録画「真っ暗」問題など、「共の会」からの多岐にわたる質問に対し、東電側は自身の責任を回避するような回答に終始。会のメンバーからは、「未だに体質は変わっていないではないか」と厳しい指摘が相次いだ。
- 13:30~ 事前質問への回答(第三者検証委員会 検証結果報告書)
対応者:品質・安全監査部 佐野氏
- 14:30~ 事前質問への回答(再生への経営方針・総合特別事業計画)/追加説明(特別負担金・一般負担金)
対応者:経営改革本部事務局 見学氏、企画部 宇賀持氏
- 15:30~ 休憩
- 15:40~ その他
対応者:原子力センター
「ネズミ一匹で影響が出る脆弱設備だった」―。担当者が自嘲気味に語るほど脆い(もろい)、事故収束作業の最前線。信用も威信も地に堕ちた巨大電力会社に、果たして再生への道はあるのか―。
2013年4月4日(木)13時半、東京都千代田区の東新ビルにおいて、市民団体「東京電力と共に脱原発をめざす会」が提出していた質問書に対し、東電が回答した。質問分野が多岐にわたるため、東電側は、広報部原子力センター3名、企画部、経営改革本部事務局、品質安全監査部、原子力品質安全部からそれぞれ1名ずつ、計8名の担当者が出席した。市民団体側からは約20名が参加したが、質問に対する東電側の回答内容に納得がいかない市民団体側が、東電側を問いただす場面が相次ぎ、回答は6時間にも及んだ。
◆以下、おもなやり取り