原発のない社会へ びわこ集会 2013.3.10

記事公開日:2013.3.10取材地: テキスト動画
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(IWJテキストスタッフ・荒瀬/奥松)

 2013年3月10日(日)10時より、滋賀県大津市の膳所公園および大津市生涯学習センターで「原発のない社会へ びわこ集会」が行われた。福島県いわき市出身の講談師、神田香織氏のトークショーをはじめ、映画「シェーナウの想い」上映、ライブ、リレートークなどが催され、最後は参加市民らが琵琶湖岸沿いにデモパレードを行った。

■全編動画 1/2 ※1本目音ズレ有り。ご了承ください。

■全編動画 2/2

  • 11:00~ トークショー 神田香織氏(於 大津市生涯学習センター)
  • 13:30~ 上映会「シェーナウの想い」(中継には含まれません)
  • 14:30~ 膳所公園 びわこ集会
  • 15:00~ デモ・パレード
  • タイトル 原発のない社会へ びわこ集会
  • 日時 2013年3月10日(日)10:00~
  • 場所 膳所公園/大津市生涯学習センター(滋賀県大津市)
  • 主催 原発のない社会へ びわこ集会実行委員会(詳細

 はじめに神田氏は、2月末、NPO法人インドに幼稚園を作る会と共に、インドへ行ったことを報告した。「インドでは、ムンバイとパドラ地区にある村、都会と田舎の両方を訪れた。ムンバイではバブル景気が始まっており、経済格差が広がっている。大きいスラム街には60万人が住んでおり、毎日1000人ぐらいが農村から流入している状況だ。田舎から売られてくる少女たちが、売春をさせられて望まぬ出産をしている。そのような状況で生まれた子供たちに、幼稚園を作る現地のNPOを支援するのが、インド行きの目的であった」と話した。続けて、「農村では、モリンガという、収穫が早く栄養価も高い植物の栽培を支援してきた。田舎では、地域の人々が皆、家族や親戚のように密接に暮らしている。今の福島が分断され、家族が離ればなれで暮らさざるを得ない状況があること、われわれが失ってしまったものについて、考えさせられた」と述べた。

 今の福島の様子について、神田氏は「原発立地地域の楢葉町の人たちが避難しているいわき市には、2万人以上の住民がいる。避難して来た人たちと、地元の人たちとの間に分断が生まれている。これ以上、家族がバラバラになり、住んでいる人たちの気持ちがバラバラになることが、政府の狙いなのか、と思ってしまう。講談は、庶民の怒りの声を伝える『怒る話芸』といわれている。黙って苦しむのではなく、声に出して繋がっていくことが大事だ。反原発の戦いを続けるには、『あきれ果てても、あきらめない』『明るく楽しく、しつこく』やって行くことが必要だ」と語った。

 最後に、福島の方言で書かれた青田恵子氏の『拝啓関西電力様』という詩を吟じ、聴衆とともに講談の滑舌練習をしたあとで、『再稼働反対』『子供を守れ』『琵琶湖を守れ』とシュプレヒコールを上げた。

 市民が参加したリレートークでは、「事故が起きたときは、近畿の水がめである琵琶湖が汚染される。今すぐ、大飯原発を止めるべきだ」という声や、福島の子供たち10名に甲状腺ガンの疑いが認められたことに対し、「子供たちを守ろう」「原発をなくすために、できることを続けよう」という声が上がった。

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