本日6月15日午前10時15分、 西川一誠福井県知事が首相官邸を訪問し、野田総理に大飯原発再稼働への同意を伝えた。これを受け、野田総理は関係3閣僚と会合を開き、「政府の最終判断」として、再稼働を正式に決定した。首相官邸前には連日多くの市民が集まり、政府の再稼働の方針に抗議している。
官邸前抗議行動の模様を、IWJは連日中継してきた。昨日6月15日の夕方には、官邸前に約1万1千人が詰めかけた。それ以外にも、内幸町の東電本店前、関電支社前、永田町の自民党本部前、さらに大阪の関電本社前などでも、同時多発的に抗議行動が繰り広げられた。しかし、新聞やテレビではそうした様子は、ほとんど報道されなかった。
6月15日の抗議アクションの模様はこちら。
【官邸前】6.15原発再稼働許すな!首相官邸前抗議 2012.6.15
【東電本店前】~再稼働前提の事業計画に物申す~ 東電株主総会前段6.15アクション ~もう福島にも新潟にも原発はいらない~ 2012.6.15
【関電本社前】関電本社前抗議 2012.6.15
本日も、雨の中、朝9時から600人を超える市民が集まり、再稼働決定を見送るよう、政府に抗議した。
大飯原発は、「防潮堤のかさ上げ」「免震重要棟の建設」「ベントフィルターの設置」「避難ルートの整備」といった、安全対策は未完了のままである。いずれも整備するために1年から3年はかかるといわれている。そうした最低限度の安全対策も未整備のまま、再稼働は強行されたのだ。
枝野経産大臣が記者会見を開き、「国民の一定の理解は得られた」として、直ちに再稼働の準備に入るよう、関電に指示したことを発表したのは、午前11時50分頃。その時間、私は、官邸の前、道をひとつはさんだ記者会館の建物が建っている路上で、「大飯原発再稼働反対!」のシュプレヒコールをあげる市民とともに、雨に濡れていた。
(続く)
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