前号でお伝えした通り、神奈川県横浜市港北区のマンション屋上で採取された堆積物から、危険な放射性核種であるストロンチウムが1kgあたり195ベクレル(195Bq/kg)検出された。3.11発災以降、高濃度のストロンチウムが首都圏で検出されたのは初めてのことである。
(岩上安身)
前号でお伝えした通り、神奈川県横浜市港北区のマンション屋上で採取された堆積物から、危険な放射性核種であるストロンチウムが1kgあたり195ベクレル(195Bq/kg)検出された。3.11発災以降、高濃度のストロンチウムが首都圏で検出されたのは初めてのことである。
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このマンションは2004年12月竣工、築後5年10ヶ月の築浅の物件である。1960年代の核実験や1986年4月に起きたチェルノブイリ原発事故由来の放射性降下物の可能性はありえない。
また、ストロンチウムは通常でも土壌1kgあたり平均1.2ベクレル(1.2Bq/kg)程度は検出されるが、195Bq/kgとは、そうしたバックグラウンドの約160倍もの濃度である。マンションの築年と数値の高さから考えて、今年3月11日に起きた福島第一原発事故に由来するストロンチウムであると考えるのが妥当である。
昨日(10月11日)、午前中の閣議後の会見で、この件について中川正春文部科学大臣と、細野豪志環境・原発担当大臣に質問をした。中川大臣は私の質問に対して、「必要とあらば、調査します」と、首都圏にまで調査エリアを拡大したストロンチウムについての広域調査を行う可能性を、その場で回答した。
(続く)
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