原子力規制庁 定例ブリーフィング 2013.3.1

記事公開日:2013.3.1取材地: テキスト動画
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(IWJ阿部光平)

 3月1日、東京都港区の原子力規制庁で、森本英香次長が定例会見を行い、新安全基準へのパブコメやピアレビュー会合などについての質問に答えた。森本次長は、計4300件のパブコメが集まったことを発表し、今後目を通した上で有識者会合に回し、必要とあれば評価書に反映させる意向を示した。

■全編動画

  • 日時 2013年3月1日(金)
  • 場所 原子力規制庁(東京都港区)

 このパブコメは、「発電用軽水型原子炉施設に係る新安全基準骨子案」に対してのもので、2月7日から28日まで募集が行われていた。集まったパブコメは、施設に関する意見が約2700件、地震津波に関する意見が約1600件、合計約4300件にも上った。

 森本次長は、その具体的な中身については、まだ発表できないとしたが、今後分析を進め、目処が立った時点で公表すると説明した。

 次に森本次長は、来週8日に開催が予定されている、専門家同士の総合評価会合「ピアレビュー会合」についての質疑に答えた。「有識者会合とどこが違うのか」という質問に対しては、「基本的に責任を持ってもらっているのが有識者会合。それに対して、もう少し幅広い方から審査してもらうのがピアレビュー」と答え、ピアレビュー会合の位置づけとしては、あくまでも広く意見を集めるためのもので、何ら決定権を持つものではない、との見解を示した。

 ただし、評価書について責任を負う有識者が必要と判断した意見に関しては反映させていく方針であるという。ピアレビュー会合への出席者人数は固まっていないものの、「できるだけ多くの方に来ていただきたい」と意欲を見せた。

 さらに記者からは、「ピアレビューの前に評価会合がある。実際に参加する人はいいが、書面で参加する人の意見が評価会合を反映できない状況で、ピアレビューが成立するのか」という質問が飛んだ。森本次長は「まず事業者からのヒアリングの中で、有識者が反映すべきと判断したものは反映する。それを踏まえてピアレビューを行い、その上で、再度有識者会合を行ってまとめていきたいと思う」と、ピアレビューの正当性を強調した。

 評価会合とピアレビューの日程を分けなかった理由については「参加予定者達が多忙だったため、集まることができる日が限られていた」とスケジュール上の都合だったとし、同日開催は意図的ではなく、止むに止まれぬ事情があったことを説明した。

規制委員会 新着情報より

2013年3月1日

第3回発電用原子炉施設の新安全規制の制度整備に関する検討チームの議事録を掲載しました。
第5回特定原子力施設監視・評価検討会の会議資料を掲載しました。

2013年2月28日

第31回原子力規制委員会の議事録を掲載しました。
東北電力株式会社東通原子力発電所地震動及び津波の影響に関する安全性評価の実施状況について
日本原子力発電(株)敦賀発電所敷地内破砕帯の追加地質調査に係る実施計画の変更の受理について
原子力規制委員会リクルートパンフレット(総合職・一般職)を掲載しました。【PDF:1.1MB】
核セキュリティに関する検討会 有識者自己申告を掲載しました。

2013年2月27日

第16回発電用軽水型原子炉の新安全基準に関する検討チームの会議資料を掲載しました。
第31回原子力規制委員会の会議資料を掲載しました。

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