2013年2月22日(金)15時30分から、石川県金沢市の石川県庁行政庁舎で、「石川県原子力環境安全管理協議会」が行われた。志賀原発の敷地内を走る、S-1などの破砕帯の調査状況や、原発の運転状況の報告を行った。
※一部音声が聞き取りにくい場面がございます。何卒ご了承ください。
(IWJテキストスタッフ・荒瀬/奥松)
2013年2月22日(金)15時30分から、石川県金沢市の石川県庁行政庁舎で、「石川県原子力環境安全管理協議会」が行われた。志賀原発の敷地内を走る、S-1などの破砕帯の調査状況や、原発の運転状況の報告を行った。
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■全編動画
志賀原発の敷地内を走る破砕帯S-1について、北陸電力は「敷地内の破砕帯S-1は厚みが10センチメートル未満の破砕層であるために、『シーム』であると認識している。S-1シームの詳細な位置調査のために、南東部のボーリング調査、トレンチ調査、表土はぎ調査などを行った。深部1万6千メートルのボーリング調査で、S-1は地下深部まで延長していないことが確認された。水平方向の連続性は、駐車場南側方面までは連続していることが確認された。S-1層の堆積物の変異・変形については少なくとも12~13万年前以降の活動性は認められないことを確認した。トレンチ調査により海岸部において敷地内のS-1シームと類似する線上地形と40cmの段差を確認したが、断層変異地形に特有の隆起はみられなかった」と報告を行った。志賀原発の破砕帯については、さらに追加の調査が行われることが決まっている。
志賀原発の保安検査の結果について、北陸電力は保安活動の実施状況における検査項目について、施設への立入検査や記録の検査、関係者へのヒアリングなどを行った結果、特に規定違反は見つからなかったことを報告した。
また、昨年8月に放射線管理区域内である個体廃棄物貯蔵庫へ、社員2名が警報機付きポケット線量計を着用せずに立ち入り、社内規定に違反した件については「過去の違反事項に係る再発防止対策として、出入り管理室の監視員が、入域手続き済みであることを監視カメラにより監視し、再発防止に努めたい」と述べた。
「志賀原発敷地内の破砕帯調査に、今後、外部からの有識者を入れる予定はあるか」という会場からの質問に、北陸電力は「なるべく客観的なデータを積み上げることで、ご理解をいただけるように努めたい」と答えた。