日本外国特派員協会主催 戸羽太 陸前高田市長 記者会見 2013.1.24

記事公開日:2013.1.24取材地: テキスト動画
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(IWJテキストスタッフ・花山/奥松)

 2013年1月24日(木)12時30分から、東京都千代田区の日本外国特派員協会で「日本外国特派員協会主催 戸羽太 陸前高田市長 記者会見」が開かれた。陸前高田市長の戸羽太氏は、「2年近く経っても、被災地は被災地のままだ」と進まぬ復興に苛立ちを見せながらも、「新しく政権が変わったので、復興が迅速に行われることを望む。陸前高田を素晴らしい街へと復興させたい」と希望を述べた。

■ハイライト

 復興が進まない現状に関して、戸羽氏は「震災から2年が経とうとしているが、正直、復興という状況にはない。 なぜ、復興が進まないのか。1番の原因は国の考え方。国の縦割り行政である」と指摘した。一例として、「被災当時は、ガソリンがなくて苦慮した。経済産業省からドラム缶でガソリンを運んでもらえることになり、給油は大変危険な作業なので、自衛隊にお願いすることにした。しかし、ガソリンが届く前日、経済産業省から電話で『これは経産省のガソリンなので、自衛隊には給油させないでください』と言われた」というエピソードを紹介し、「緊急時でも、通常時のルールを持ち出す役人の縦割り意識が、現実に復興を遅らせている」と指摘した。

 新しい政権への期待について、「これまでの課題をぶつけて、新しいシステムにしていかないと、どうにもならないと思う。先日も、陸前高田市を訪問した自民党の若手議員に、いろんな要望をした。根本復興大臣にも、いろんな話をした。直接、要望をぶつけられるという意味では、これまでより良い環境になるのではないかと、期待をしている」と述べた。

 一方で、戸羽氏は「もし、この内閣でも、どうにもならなかったら、日本はどうなるのだろうか」と懸念も示した。

(…会員ページにつづく)

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