2012年3月13日(火)、参議院議員会館にて「第2回民主党議員有志による司法勉強会」が行われた。 石川知裕衆議院議員の女性秘書Aさんが、東京地検特捜部の民野健治検事から受けた不当な取り調べの実態について、初めてカメラの前で語った。
特集 陸山会事件
2012年3月13日(火)、参議院議員会館にて「第2回民主党議員有志による司法勉強会」が行われた。 石川知裕衆議院議員の女性秘書Aさんが、東京地検特捜部の民野健治検事から受けた不当な取り調べの実態について、初めてカメラの前で語った。
■ハイライト
【以下、全文書き起こし】
米長晴信参議院議員「それでは、お忙しいところお集まりいただいてありがとうございます。2週間前に引き続き、第二回目の司法勉強会を始めさせていただきたいと思います。
前回は小沢一郎先生の(検察審査会の2度の議決により強制起訴された政治資金規正法違反を問う)裁判の具体例を中心に、そこに潜む検察、あるいは検察審査会の制度の問題という一般的な問題点を掘り下げていきました。今日は検察の取り調べの実態に迫る証言を、勇気を出して石川議員の秘書のAさんが、相当緊張するなかで快く引き受けて下さいました。(石川議員の)公判(*)では二つの裁判で一回ずつ証言されてはいるものの、こういうオープンな場での証言というのは初めてで、今日は名前を音声で出さないでいただきたいのでよろしくお願いします。
(*)政治資金団体「陸山会」の政治資金規正法違反をめぐる石川議員など元秘書3人の裁判。
【参考】BLOGOS「悪の首領の手下ではない」石川被告への有罪判決に憤る後援会長 2011年9月26日
(検察が)強引な取り調べのあげく、でたらめな調書を作っていたということがいろいろ明るみになっているなかで、取り調べそのものの実態を本人から聞く、とても貴重な勉強会となりますので、ぜひしっかりとお話を聞いて下さい。冒頭、10分程度ご本人から、こんなことがあった、あんなことがあった、思いのたけを語っていただきます。あとはどんどん質問して下さい。むしろ質問されるたびに、たぶん具体的なことがいろいろ蘇ってきまして、今日はなんでもお話していただけるということです。まずはAさんにお話いただきましょう。よろしくお願いします(拍手)。座ったままでいいですよ」
A秘書「石川知裕の秘書です。今日はどうぞよろしくお願いいたします。失礼します(着席)。お手元に配らせていただいております資料の週刊朝日の記事にあるように、ある日、突然呼び出しがあって、事情聴取に応じたという事実があります。
まず私が伝えたいことは、こういう目に遭うのが特別なことではなくて、政治の仕事に携わる以上、議員さんであっても秘書さんであっても、突然こういう事態に陥るかもしれない危険性があるということ。それと、私は石川知裕の政策秘書なので、この事件がある前に、石川が一連の任意の事情聴取をずっと受け続けていましたから、任意の事情聴取のときの、取り調べられる側の権利というものを熟知していたと思います。そんな私であっても、こういう事態になったときにその権利を主張することができなかったという状況のなかで、10時間の取り調べを受ける羽目になってしまいました。
(…会員ページにつづく)