2013年1月4日(金)9時30分から、福島県楢葉町のJヴィレッジで「東京電力福島復興本社の年頭訓示」が行われた。廣瀬直己社長は、訓示の中で「復興本社のミッションは、賠償や除染活動における現地の状況を把握し、迅速に対応、社員一丸となって福島復興への本気度を示すもの」だと、集まった役員、社員に対して訴えた。
(IWJテキストスタッフ・小山内/澤邉)
2013年1月4日(金)9時30分から、福島県楢葉町のJヴィレッジで「東京電力福島復興本社の年頭訓示」が行われた。廣瀬直己社長は、訓示の中で「復興本社のミッションは、賠償や除染活動における現地の状況を把握し、迅速に対応、社員一丸となって福島復興への本気度を示すもの」だと、集まった役員、社員に対して訴えた。
■ハイライト
冒頭、下河邉会長は「親身親切な賠償の実現、福島の復興のため、除染を含む様々な支援の取り組みなどの一層の迅速化」という福島復興本社の目標を掲げた。また、年間10万人規模で福島の復興を支援していくことを明かし、「この1年が東京電力にとっての正念場になる」と呼びかけた。
続けて、廣瀬社長が「昨年度、今年度と東京電力は大幅な経常赤字を出すことになる。3年連続で赤字を出すということは、もはや許されないと思っている」と述べて、2013年度の黒字化を課題に挙げた。さらに、「安全や安定供給を損なうことないぎりぎりの線まで、皆さんの技術や知恵を絞り出して、しっかりとしたコストダウン、コストカットを進めていかなければいけないと思っている。そのためには組織も変える」と話し、4月からのカンパニー制導入を改めて表明した。
最後に、石崎・復興本社代表は「福島の素晴らしい環境を、私どもは残念ながら汚してしまった」と話し、「避難されている方々に、一日も早くお戻りになっていただくことに全精力を上げる」と決意を表明。そして、「福島第一の事故は、歴史に残る事故である。しかし、それを踏まえて、福島の再生をすることも歴史に残る大事業である。その大事業に私どもは東電魂をもって、責任をしっかりと果たしていく」と語った。
その後、労働組合から新井・中央執行委員長の挨拶があったほか、福島本部の部長、室長、事務所長の紹介、福島復興本社副本部長の新妻氏から閉会の挨拶が行われた。開所式が終わると、廣瀬社長と石崎復興本社代表の2人が取材に応じた。
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