国民の生活が第一 小沢一郎代表 定例会見 2012.11.26

記事公開日:2012.11.26取材地: テキスト動画
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 2012年11月26日(月)、東京都千代田区の国民の生活が第一党本部で、国民の生活が第一 小沢一郎代表の定例会見が行われた。報道されている、嘉田由起子滋賀県知事を党首とした新党の立ち上げについて小沢代表は、「嘉田知事から明確な発信があったわけではないので、コメントする段階ではない」と述べるにとどまった。

■全編動画

  • 日時 2012年11月26日(月)
  • 場所 国民の生活が第一党本部(東京都千代田区)

全文書き起こし

小沢一郎代表「まず私から、第三次の公認候補者について発表いたします。武藤優子=茨城1区、後藤新=群馬1区、長谷川嘉一=群馬3区、小高真由美=埼玉15区、相原史乃=千葉5区、白石純子=千葉6区、姫井由美子=千葉8区、池田剛久=東京3区、岡本幸三=東京7区、木内孝胤=東京9区、多ケ谷亮=東京10区、橋本久美=東京11区、杉村康之=東京18区、中川治=大阪18区、小手川裕市=大分1区、今日の三次公認分は以上です。

 合計合わせて70名でございますが、まだ、私の地元のところも決まってないところもあり、また、色々いま検討中のところもありますので、今週いっぱいぐらいに、また追加の発表をさせていただきたい。そのように思っております。以上です」

質疑応答

フジテレビ・工藤記者「週末に滋賀県の嘉田県知事とお会いされたという報道があるんですけれども、事実関係と、会談のなかで合流の話があったかどうかを教えてください。あともう一点ありまして、脱原発の議論を色んなところでお話されているんですけれども、改めて『生活』の代表として脱原発の考えを教えていただけますか。よろしくお願いいたします」

小沢「週末に誰かとお会いしたという今のお話ですけども、そのような事実はありません。

 それから、脱原発の件ですけれども、原発を止めると電力が不足する、あるいは産業に大きな影響があるうんぬん、原発維持推進派の議論がありますけれども、現実に今年の記録的な暑さのなかでも、原発はほとんど、特に東京電力は一基も動いておりません。それでも、電力不足はありませんでした。そういう意味において、電力の供給能力については、我が国では、他国と違いまして、十分あります。

 ただ、もう一つの問題点として、コストのことをよく言います。原発を止めると電気料金が上がるという理屈であります。しかしながら、じゃあ原発を40年後、あるいは50年後でもいいですが、これを高レベルの廃棄物の処理にいくらかかるんですか。まだ、方法さえ見つかっていない。このコストはどう電力料金に反映しているんですか。まったく組み込んでないでしょ。だって処理の仕方さえ分かってないのに組みいれようがないわね。

 だから、今、安い安い。止めると高くなるという議論はまったくためにする議論。それから、事故を起こしたらどうなるか。今、福島原発の放射能の封じ込めに本気でやったらこれから何十兆、100兆、200兆かかるかもしれない。そのコストを計算してるんですかって。ぜんぜん計算してないでしょ。原発を作る初期投資のコストだけでしょ。

 ですから、まったく、安いとか高いとか、原発は安い、安全だという神話はまったく崩れているということと、そもそもコスト計算に今申し上げたことが全く含まれていないということであります。

 ですから、そういう意味においても、原発に今まで安易に依存してきたということは、私自身も含めて、みんなが反省しなくてはならないですけれども、この事故を契機にやはり、これを代替エネルギーの開発に力を入れていくということが大事であり、少なくとも、今でも稼働しているのはほとんどないんですけれども、いわゆる電力会社の経営、そしてそれが電気料金うんぬんという議論がありますが、これは、ドイツの例でも、新しい再生可能エネルギーには、かなり一般財源を投下してるんですね。

 それで、代替エネルギーが非常に盛んになって、今年で全電力の25%、再生可能エネルギーで占めるということになっている。ただ、そこにはもちろん、今までも、そして今後も、一般会計から歳出として支出しておりますので、その意味で今度は賦課金の問題で、日本のマスコミのなかには、意図的に、ドイツでは料金が上がって国民が反対しているみたいなことを言ってるとこがありますが、まったくの、これもためにするウソの議論でありまして、ドイツ国内におきましては、10年後に脱原発、今9年後ですね。去年からですから。廃止ということについてなんの異論もありませんし、一定の負担をするということについても異論はないというのがドイツの現状、事実でありまして、私は、日本国民も原発についても我々も、もうこれは止めて、新しいエネルギーをもって再生可能、クリーンなエネルギーに変えていくということについては、ほとんどの7,8割の国民、ドイツと同じぐらい、賛成だというふうに我々は確信しております」

フリー・田中龍作氏「今朝、マスコミを賑わしております合流。みどりの風、亀井静香さんのところとの合流、そして嘉田知事を党首に据えるという、この報道については、いかがお考えでしょうか?」

小沢「その報道につきましては、私も同僚から聞きましたけれども、まだ嘉田知事からの明確な発信があったわけでもありませんし、新しい党ができたわけでもありませんし、コメントする段階ではないと思いますが、私どもとしては、今までと同じように、今日もですから、第三次公認候補を発表しました。

 嘉田さんが言われているように、新しい党を作られて、そしてもし、仮に呼びかけがあれば、その政策、主張を検討して、そのうえで対応を決めていくということであろうと思いまして、現時点では、そのことについてはなんら話も聞いておりませんし、従って、報道についてのお答えのしようもないということです」

田中「みどりの風や亀井静香さんのところとは、政策的に合いますよね?」

小沢「そうですね。その意味では、主張されておることについては我々の方向とあまり変わりはないだろうと思います。ただ現実に、一つの党として選挙戦を行なうかどうかということは、これはまた色んな要素がありますので、その点についても、今現時点では、コメントする段階ではありません」

テレビ朝日・藤川みな代記者「さきほど出ましたエネルギー戦略の話に関連してなんですけれども、電力の自由化、特に発送電の分離について、どのようにお考えかということを改めてお願いいたします」

小沢「我々の政策担当者の議論のなかでも、やはりそういう議論が出たと報告を受けております。そして、再生可能エネルギー、これを増やしていくためには、発送電の分離というものが必要ではないかという議論が多くでて、そういう方向に政策的な提言としては、なっていくんじゃないかと思います」

日本経済新聞・田島記者「いま、政策的な提言というお話がありましたけれども、生活としてのマニフェストというのはどのタイミングで打ち出すことになるか、教えてもらえますでしょうか?」

小沢「マニフェストの実態はほぼ、みんなの議論を経て出来ております。あと、事務的なことを言えばプリントしたり、印刷したりなんなりということもありますし、最終の検討をいまやっているところで、この公認候補の発表が今週いっぱい続きますけれども、今週中にはマニフェストの発表をしたいと、そう思っております」

神戸新聞・佐藤記者「新党日本の田中康夫代表との連携についてのお考えなんですが、田中代表も脱原発や反TPPで、生活とも考え方が一致しているところも大いにあると思うんですが、お考えをお願いいたします」

小沢「はい。政策的な主張は、ほぼ似通った方向を目指しておるのではないかと思います。そういう意味で、機会を捉えて、話し合いをしてみたいという気持ちは持っております」

【文字起こし:IWJテキストスタッフ・@sekilalazowie】

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