日本獣医師連盟が「加計ありき」を裏付ける新証拠を公開したことをうけ、2017年7月20日、民進党の調査チームは会合を開き、内閣府担当者を厳しく追及した。
会合に出席した塩見英之・地方創生推進室参事官は、「日本獣医師連盟幹部らの面会に出席した山本大臣側は、秘書官がメモを取っていたものの保存はしておらず、また、議事録も作成していない」といった旨を説明。山本地方創生相が公募の2ヶ月前に加計学園に決定したと伝達した事実はないと否定し、日本獣医師連盟が示した議事録は一方的な受け止めであって「不正確」だと強弁した。
さらに塩見参事官は、山本地方創生相が日本獣医師連盟を訪問した際、「加計学園」という言葉を一切使っていないと断言。今治市を前提にした話も一切していないと強調したが、議員らからは、「記録も残していないのに、なぜ獣医師連盟側が間違っているとわかるのか」と問いただされると、山本地方創生相が自身の記憶について「よく覚えていると言っている」などと、なんとも間の抜けた回答を披露し、終始、議員らから失笑を買う場面が続いた。
民進党調査チームの前線に立つ議員の中には、玉木雄一郎議員や福島伸享議員など、財務省や経産省の元官僚がいる。福島議員らは、大臣本人が出席する会議の議事録を残していないのは「あり得ない」と語気を強めて、もし、記録に残していないのであれば、それはそれで大問題で「大臣失格だ」と批判した。