古賀さんとの話、とにかく、1時間で、全部話すってものも元々無理があるので、今日もはもう、続編を受けてもらえる、という前提で、プロローグだけの感じになりました。
古賀さんの最新刊『日本中枢の狂謀』は、政治権力とメディアの醜悪な結託の事情について詳述している本です。
『日本中枢の狂謀』は、前半は権力とメディアの癒着の裏事情だが、後半はガラッと産業政策の話になる。ここには実に重要なことが書かれている。そう、指摘したら、この本出して、そう言われたのは岩上さんが初めてだ、と古賀さんから言われた。互いに驚く。
「権力とメディア編」を終えたら、今度初めてタイトルを変えて、この「一本足打法」も終わりになりそうな日本の産業政策の問題を取り上げたい。そう言ったら、古賀さんも快諾された。そもそも古賀さんは、経産省で産業政策を担当してきた。これが専門である。
ちなみに官邸で辣腕を振るうラスプーチンこと今井尚哉氏は、経産省の一つ後輩だそうだ。現在の安倍政権の官邸は、経産省出身者が牛耳るが、彼らのリーダーシップに日本を任せていてよいのか?
電機をはじめ、日本の産業が壊滅的になっていく様を見ていると(この深刻さもマスコミはろくろく報じない。日本の電機メーカーが世界を席巻していた昔は、ナルシシズムを満足させる記事や番組か溢れていたのに)、経産省まかせでいいのか、深刻に疑問になる。
今のような時こそ、国の政策にもスポンサー企業にもおもねらないで、日本の産業政策や個々の企業の舵取りについても思い切った批判的な検証報道や論究が必要のはずだ。
しかし、それが絶望的に足りない。頭が壊れかけたテレビなどは、日本スゴイのオンパレード。
実は、目前の政局や事件を追う一方で、こうした構造的問題を追うシリーズを考えていて、一つが仮想通貨を軸としたマネー編。この間、早稲田大大学院の岩村充教授にインタビューしたのはその皮切り。もう一つが住宅政策編、そしてもう一つが産業政策編。
現在、腐った権力とメディアの癒着について、シリーズでインタビューを行なっており、今回の古賀さんのインタビューはそのシリーズのひとつに一応位置付けられるのだけれども、そのインタビュー自体が、シリーズ化してしまいそう。古賀さんもOKなので。