軍国主義復活!?臨時国会の所信表明で異例の珍事発生!安倍総理と自民党議員が自衛隊員らに向け突然の拍手喝采!ルール無視の蛮行に衆院議長も「ご着席ください」と注意! 2016.9.27

記事公開日:2016.9.27 テキスト
このエントリーをはてなブックマークに追加

(原佑介)

 憲法審査会やTPP法案など、重要な審議が予定されている秋の臨時国会が2016年9月26日、開会し、安倍総理が所信表明を行った。

 衆参ともに改憲勢力が3分の2を占めることとなった今夏の参院選後、初となる国会で、戦後史上初となる憲法改正に王手をかけた安倍政権が、今後、どのような姿勢で国会論議に臨むのか、今国会での発言や態度を慎重に見極めたい。

 そう考えていた矢先に、さっそくその答えが端的に示された。日本の行末を暗示するような、背筋がぞっとする光景が所信表明の場で演出されたのである。

 安倍総理は「我が国の領土、領海、領空は、断固として守り抜く。強い決意を持って守り抜く」と強調したあと、「現場では、夜を徹して、そして、今この瞬間も、海上保安庁、警察、自衛隊の諸君が、任務に当たっています」と続けた。

▲安倍晋三首相(Wikimedia Commonsより転載)

▲安倍晋三首相(Wikimedia Commonsより転載)

 その直後のことだ。安倍総理が「その彼らに対し、今この場所から、心からの敬意を表そうではありませんか」と呼びかけるとともに、おもむろに拍手をし始める。それに呼応した自民党議員が次々と起立し、国会には自民党議員による大きな拍手が鳴り響いた。

 「ここは独裁体制の軍事国家か」と疑いたくなるような、狂気じみた光景だった。まるで万歳三唱で兵隊を戦場に送った戦中のようである。これにはさすがに、大島理森(ただもり)衆院議長が「ご着席ください」と注意。国会ルールも無視した異常な演出は、安倍政権が国会を完全に「私物」だと思っていることの象徴でもあった。

(…会員ページにつづく)

アーカイブの全編は、下記会員ページより御覧になれます。

一般・サポート 新規会員登録

関連記事

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です