【長崎選挙区】「女性国会議員がいない長崎県で女性の一議席を!」民進・西岡秀子候補が訴え!長妻代表代行は「改憲阻止」と「格差是正」で対安倍政権を強調! 2016.7.2

記事公開日:2016.7.3取材地: テキスト動画
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(取材・萩崎茂 記事・福田玲子)

 2016年7月2日(土)13時より、長崎県佐世保市の松浦公園において参院選長崎選挙区・西岡秀子候補(民進党、新人)の佐世保地区総決起集会が開かれ、長妻昭・民進党代表代行らが応援に駆けつけた。集会後、西岡候補らはアーケードを練り歩いた後、島瀬公園前で街頭演説を行った。

 野党共闘の成果が注目される長崎選挙区。自民党現職・金子原二郎議員と議席を争うのは、参議院長も務めたことのある故・西岡武夫議員を父に持つ民進党・西岡秀子氏である。元NECのサラリーマンで、父親の西岡武夫氏の秘書を務めてきた。今回は初の出馬となる。

 日本は国会議員に占める女性の割合が1割以下という国連加盟国の中でも最低レベル。長崎県はさらにその比率が低く、現在、女性の国会議員はゼロ――。

 応援にかけつけた民進党・長妻昭民進党代表代行は、「政治がオジサンばかりではひずみがでるのではないでしょうか、教育や子育ての充実のためにぜひ女性の力を」と呼びかけ、さらに今回の選挙の争点として、平和主義と格差のふたつを挙げた。

■全編動画

  • 総決起集会(松浦公園)
    • 主催挨拶 宮島大典(みやじま・だいすけ)氏(西岡候補4区選対本部長、元衆議院議員)
    • 応援挨拶 吉村庄二氏(長崎県議会議員、社会民主党)/末次精一氏(生活の党と山本太郎となかまたち、参院選比例区候補)/須田孝氏(連合総合労働局長)/長妻昭氏(民進党代表代行、衆議院議員)
    • 決意表明 西岡秀子氏(参院選長崎選挙区候補・新人、民進党)
  • 街頭演説(島瀬公園前)弁士 長妻昭氏/西岡秀子氏
  • タイトル 参院選 民進党 長崎選挙区 西岡秀子候補 佐世保地区 総決起集会・街頭演説
  • 日時 2016年7月2日(土)13:00〜(総決起集会)/14:20〜(街頭演説)
  • 場所 松浦公園(総決起集会)/島瀬公園前(街頭演説)(長崎県佐世保市)

長妻昭氏「格差拡大で若者や子供をつぶして、どうして世界で活躍できる国になれるんでしょう」

 今回の選挙の最大の争点である、安倍政権による「憲法改正」。長妻氏は、「安倍総理は国会で今の憲法はGHQが8日間で作った、素人の作だと愚弄する発言をした」ことを指摘し、「310万人もの命が失われ、日本という国自体がなくなる可能性もあった先の戦争の反省に立っているとは思えない発言だ」と非難する。

 「今回の選挙は、日本の平和主義を変えるのか、あるいは憲法の専守防衛を守りながら、国際協調・人道支援、日本が今までやってきた平和ブランドをさらに磨いて、厳しい情勢を外交で乗り切っていくのか、日本は今、その岐路に立っている」

 長妻氏はもうひとつの争点が経済の「格差」だと述べ、「格差がどんどん広がる経済政策でいいんでしょうか。私たちは公正な分配をしていく経済政策に変えていきたい」と主張。「格差を広げる政策か、格差を狭めていく政策かを選ぶ選挙」だと位置づける。

 「今、年収1億円くらいの人が日本に2万人くらいいますが、今の日本は収入があがればあがるほど所得税率が下がる仕組みになっているのです。そしてパナマ文書。富裕層にもちゃんと税金を払ってもらい、社会全体に投資していくしくみをつくらないといけない。ここが自民党とはまったく違うところです」

 今、子どもの6人にひとりが貧困状態にあるといわれている。

 非正規労働者は全体の4割を占め、働けど働けど結婚もできない若者も大勢いる。よしんば正社員になっても、長時間労働が一般化し、先進国の中でいちばん働かないといけない国といわれている。

 長妻氏は、現代の日本について、「先進国の中でもいちばん、人を痛めつける政治が続いている国」「若いひとや子どもに残酷な国」との認識を示し、「格差を拡大して若者や子供をつぶして、どうして世界で活躍できる国になれるんでしょう」と疑問を呈した。

 そして最後に、「ここで自民党が勝てば、改憲も国民に認められました、アベノミクスも正しいと認められました、ということになり、さらに格差も拡大していくことでしょう」と力を込めて演説し、候補者の西岡氏にマイクを渡した。

西岡秀子氏「今回は日本の分かれ道となる選挙。本当の思いを投票という形で示して欲しい」

 西岡候補は52歳。元はNECのサラリーマンで、やはりNEC社員であった長妻氏の後輩にあたる。

 長妻氏は、西岡候補を「信念と意思のひと」と語る。参議院議員長もつとめた故・西岡武夫氏の娘であり、長らく父親の秘書もつとめていた。新人ではあるが素人ではない。

 西岡候補は言う。

 「今回の選挙は、日本の未来・長崎の未来を決する、日本の分かれ道となる選挙。これの結果で、今後、日本がどうなるかが決まる。現在、安倍政権、ルールを無視し、筋の通らない政権運営をなされていると思います。今の安倍政権の足を止め、もう一度さまざまな大切なことを国民的に議論をしてきたいと思い、立候補しました」

 日本は先進国でもっとも女性政治家比率が低い国。全体の1割以下という数字は、国連加盟国の中でも最低ラインに位置する。その点も、西岡候補はついた。

 「ここ長崎県には女性の議員がひとりもいません。みなさんのお力で、女性の私に一議席送っていただきたいのです」

 そして女性の議員として、「子どもや教育にもっと目を向けるべき」と主張し、「次世代の日本を担うのは子どもたちですから、教育に重点的に予算を配分し人材を育成していかなくてはなりません。これは国際競争力をつけていく上でも大切なことです」と訴えかけた。

 また経済政策についても、現在の安倍総理の政策を転換させなくてはならないと述べ、「額に汗して働くひとの生活が少しでも豊かになり、家計が潤うことでそれが社会に還元される。そういう経済循環に変えていかないといけない」と語った。

 「選挙情勢は厳しいですが、佐世保の方・長崎県の方の本当の想いをどうぞ選挙の投票という形で示してください。そうすれば以前とは違う選挙結果がでるはずだと思っています。前回、長崎県の半分の方は選挙に行っていない。どうぞ皆様の本当の思いを投票という形で示していただきたいのです」

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